家庭内でペット貯金をするべきか、それともペット保険に入るべきか

この点で悩む方はとても多いのではないでしょうか。正直なところ、自分(家庭)での貯金で間に合うのであれば、掛け捨てが基本のペット保険に入る必要はありませんからね。

このページではそこのところを掘り下げて考察していますので、ペット保険に入ろうか悩んでいる方は是非とも見ていってくださいませ。

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ペット保険も人間の保険も同じ「相互扶助」の精神

私たちが入る医療保険や終身保険・学資保険などは、基本的に「経済的に助け合う相互扶助」の精神で成り立っています。

つまり、皆で少しずつお金を出し合い、誰かが困った状態になった時にそのお金を支払うというシステムですね。

自分がずっと健康状態でいる限りはお金を払い続けることになりますが、万が一病気やケガで働けなくなったりした場合などには、自分で貯蓄するよりも遥かに多額のお金をもらうことが出来るようになるのが『保険』という商品なのです。

ペット保険も同じです。加入することで毎月一定額を払い続けることになりますが、万が一高額治療が必要な病気やケガになった場合に、貯金しているよりもずっと高額の補償金を受け取れる場合があるのです。

病気にならなければ払い続ける一方ですが、万が一の経済的リスクに備えることが出来るシステム

人間の保険と同じく、ペット保険もこのような性質を持っている商品です。

飼い主はペットに対する責任を負う必要がある

ペット保険も人間の保険と同じ性質を持っているため、加入者数が多くても不思議ではないのですが、ペット保険はまだまだ知名度が低く、そして一部の有名ペット保険の料金が少々高額なため、全体の5%しか加入していないというという現状にとどまっています。

ペットには人間のように保険証を提示すれば3割でOKというシステムが確立されていないので、基本は全額自腹です。しかも手術が必要な場合だと数十万の治療費が必要になります。

だからこそ万が一を想定し、経済的負担を軽くしつつペットに十分な治療をさせてあげたいと考える人にとっては、ペット保険はとても重要な存在になるはずです。

今は高額な月額のものだけでなく、その2/3~半分程度の保険料で済むペット保険も数多く出てきています。月額1,500円~2,000円程度から加入することができ、さらにペッツベストの様な安い会社だと10歳以上になっても2,000円台という月額で済むので、安い所を選べば経済的負担はかなり少ないです。

基本的に掛け捨てなのでずっと元気でいる場合は保険料が無駄になってしまいますが、万が一の高額治療にはしっかりと備えることが出来るので、自分で貯金していくよりも安心感は大きいと言えるでしょう。

なので、ペットをきちんと家族として認識している人、そしてペットに対する愛情が深い人は、ペット保険に入っていた方が高額治療によって起こる精神的葛藤が軽減できるため、加入しておいた方が楽なのではないかと思います。

ペットを飼う以上、「病気になっても治療しない」という選択を取ることは避けて欲しいなと願ってます。

家庭でペット貯金した場合

家庭でペット貯金をした場合、いくらくらい貯まるものなのでしょうか。どれほどの高額治療にまで対応できるものなのでしょうか?

ちょっと計算してみました。

【家族4人、毎月500円ずつ出し合った場合】

1ヶ月 2,000円
1年 2万4,000円
5年 12万円
10年 24万円
15年 36万円
17年 40万8,000円
20年 48万円

ペットが20歳まで生きた場合、48万円貯まることになります。月に2,000円ずつでもけっこう貯まりますね。これでペットが病気にならなかった場合には、この48万円は全て自分たちの貯金のままです。

ただし、ペットの治療費は全額自己負担なので、手術が必要な病気になった場合は1回か2回でこの貯金は全てなくなります。症状の度合いによっては2回の手術ですでに赤字です。

さらに病気がちな子の場合、生涯の治療費は100万円を軽く超えてしまいます。その額は全て自分たちで支払わなければいけません。

知り合いに100万円以上の治療費がかかった猫を飼っている女性がいますが、「本当にペット保険に入っていれば良かった・・」と言っていたのがとても印象的でした。

病気がちな子なのか、そうでないのかはペットが小さいうちは分かりませんので、家庭で貯金することはギャンブルに似ているのかも知れません。

賭けに勝った場合(健康でいてくれた場合)はお金を出さなくても良いけど、外れたら・・・

家庭で貯金するという選択をする場合、大きな病気にならずにいてくれることを願うしかありません。

ペット保険に加入した場合【ケース.1 ペッツベスト】

ペット保険に入った場合、どのくらいの保険料がかかるのでしょうか。また、いくらくらい補償してくれるのでしょうか?

ここでは値上がり幅がとても低く(知っている中では1番)、保険期間中を通して年額が凄く安い「ペッツベスト」の小型犬の保険料を計算してみます。ペッツベストは16歳11ヶ月まで継続できますので、0歳~16歳までの17年間の保険料を計算してみます。

【ベーシックプラン 小型犬 80%補償の保険料】

0歳 21,420円
満5歳まで 13万7,070円
満10歳まで 27万1,140円
満16歳まで 45万9,820円
※ 2015年3月現在の保険料で計算

ペッツベストで17年間加入していた場合、約46万円の保険料がかかります。家庭で毎月2,000円貯金していた場合は40万8,000円貯まりますので、それよりも少し高いお金を保険料として支払うことになります。

で、ペット保険の保険料は基本的に掛け捨てのため、運良く全く医者にかからないような健康体でいてくれた場合でも46万円は返ってきません。ここが家庭での貯金との大きな違いとなります。

ただし、いざ病気になり、手術が必要な高額治療をすることになると、この状況が一変します。特にペッツベストは免責金額が設定されてはいますが80%補償のため、高額治療の場合は凄く助かる仕組みになっています。

【通院・入院・手術で治療費が30万円かかった場合】

・補償してくれる額
(300,000円-20,000円)×0.8=22万4,000円

・自己負担額
300,000円-22万4,000円=7万6,000円

※ ベーシックプランの場合、2万円の免責金額が設定されています。

30万円の治療費が掛かった場合、22万4,000円も補償してくれます。ペッツベストはベーシックプランだと1年で50万円まで、1回の事故(傷病)に対しては25万円までと設定されていますので、病気がちな子であればあるほどペット保険に入っていた方がお得になってきます。

もし30万円くらいの治療を生涯で2回行った場合は、家庭で貯金していた場合は60万円の出費となり、ペッツベストに加入していた場合は生涯保険料と合わせて61万1,820円(45万9,820円+7万6,000円+7万6,000円)となり、ほぼ同じくらいの出費となります。

そして手術後の定期的な通院、薬代、またはさらに別の病気で手術が必要になった場合にはペット保険に入っていた方が断然お得になってきます。

一か八かの賭けを求めず、もしもの場合に掛かってくる大きな負担を軽減できるようにしたいのであれば、ペッツベストPS保険FPCなどの安い保険料のところを選んで加入しておくのがベストと言えるでしょう。

たしかに保険料(17歳まで生きたら46万円くらい)は必ず支払うことになりますが、その代り万が一の場合には大きな助けになってくれますので、安定性を求めるならペット保険に入っておいた方がいいと言えます。

ペット保険に加入した場合【ケース.2 アニコム】

お次はペット保険業界で最もシェア率が高い「アニコム」の保険料と、いくらくらい補償してくれるのかを調べてみます。

【スタンダードタイプ 小型犬 50%補償の保険料】

0歳 26,770円
満5歳まで 16万8,960円
満10歳まで 38万4,120円
満16歳まで 67万1,330円
※ 2015年3月現在の保険料で計算

アニコムで17年間加入していた場合、スタンダードタイプの50%補償だと約67万円の保険料を支払うことになります。これはペッツベストの約46万円と比べると20万円以上高いです。

で、補償割合は50%ということは、30万円の治療費が掛かった場合は15万円が補償されることになります。

もし30万円の治療を生涯で2回行った場合は

  • 家庭で貯金している(ペット保険に入っていない)場合は単純に60万円の出費
  • ペッツベストに入っていた場合は61万1,820円(45万9,820円+7万6,000円+7万6,000円)の出費
  • アニコムに入っていた場合は97万1,330円(67万1,330円+15万円+15万円)の出費

となります。これだと全く元が取れていない状態と言えます。高額治療を3回~4回くらいやって、そして通院やら薬代やら色々とかかった場合にようやくアニコムの方がお得になるかな・・といったところです。

アニコムは業界で52%のシェアを誇るため、半分の人はアニコムに入っていることになります。ですが、アニコムはこの通り保険料がけっこう高い割に補償内容が特に秀でている訳ではないため、けっこう病気になる子じゃないと基本的に損をする可能性が高そうです。

これなら家庭で貯金するか、もしくは保険料が安いペッツベストやPS保険、FPCに入った方がいいと思います。

ただ、アニコムは補償内容以外にも

  1. 動物病院の窓口で保険金の請求(精算)が出来る
  2. 獣医師によるペットのしつけや子育て相談サポートが付いている
  3. 電話対応が良いと評判

などのメリットがありますので、経済的に余裕があり、余計な保険料を支払うことになっても構わないという方にはアニコムはお勧めかなと思います。

ペットの実際の治療費はどれくらい?

ペットが病気になった場合、実際にどれくらい治療費がかかるのか?それが高いか安いかによってペット保険に入るかどうかを決めたいですよね。

という訳で、保険の広告をまとめている方から教えていただいた『実際にかかった治療費の事例』をご紹介しようと思います。

【犬の場合】

ペットの種類 病名 実際の治療費
トイ・プードル 椎間板ヘルニア 600,000円
トイ・プードル 緑内障 488,070円
キャバリア 急性膵炎 549,559円
ミニチュア・ダックスフンド 肛門嚢腺癌 478,680円
ミニチュア・ダックスフンド 胆嚢粘液嚢腫及び急性肝炎 362,726円
チワワ 僧帽弁閉鎖不全 331,982円
チワワ 前立腺癌 300,000円
フラットコーテッド・レトリーバー 左肩関節内側不安定症 453,347円
ミックス 多発性骨髄腫 436,570円
フレンチ・ブルドッグ 脾臓の腫瘍 432,521円
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク 膀胱結石、前立腺肥大 357,443円
ラブラドール・レトリーバー 右前肢第1指 爪床扁平上皮癌 300,000円
柴犬 腎不全 300,000円
マルチーズ 咽頭虚脱・睡眠時無呼吸(無気肺) 300,000円
ポメラニアン 右前十字靱帯完全断裂 271,968円

【猫の場合】

ペットの種類 病名 実際の治療費
ミックス 右橈尺骨骨折 322,468円
ミックス 扁平上皮癌 318,407円
ミックス 肘関節脱臼 300,000円
アビシニアン 乳腺癌 300,000円
スコティッシュ・ホールド 急性肝炎(黄疸) 300,000円
アビシニアン 扁平上皮癌 292,202円

この表の治療費例はかなり高くついた場合を想定しての費用だと思いますが、それでも病気になった時は最悪でこのくらいの治療費が請求されることがあるという指針になると思います。

一応ですが、この表には載せていませんが10万~20万円の治療費で済む場合も多々あります。

そしてペット保険の補償内容ですが、保険料が安くてお勧めなところを数社例に挙げてみてみます。

保険会社 主な補償内容
【ペッツベスト】
ベーシックプラン
80%補償
  • 病気やケガの治療費を年間50万円まで補償してくれる
  • 全プラン共通で80%補償
  • 入院・通院・手術の回数制限、および1日の限度額なし
  • 1回の事故(傷病)に対して25万円まで補償
  • 1回の事故(傷病)に対する免責金額は2万円
【ガーデン少額短期保険】
プラチナプラン
50%補償
  • 病気やケガの治療費を年間50万円まで補償してくれる
  • 入院・通院・手術の回数制限、および1日の限度額なし
  • 1回の事故(傷病)に対し、年間最高補償額まで出してくれる
【PS保険】
50%補償
  • 通院:1日あたり1万円(年間20日まで)
  • 入院:1日あたり2万円(年間30日まで)
  • 手術:1回あたり10万円(年間2回まで)
  • 年間補償限度額:100万円
【アクサダイレクト】
50%補償
  • 病気やケガの治療費を年間50万円まで補償してくれる
  • 入院・通院・手術の回数制限、および1日の限度額なし
  • 1回の事故(傷病)に対し、年間最高補償額まで出してくれる

80%補償のペッツベストは実際の治療費の80%を補償してくれます(免責金額あり)。そして他のところは50%補償だと治療費の50%を、70%補償だと70%を補償してくれます。当然ながら50%よりも70%補償の方が保険料は高いです。

結局のところ、家庭で貯金するのと保険に入るのではどちらが良いのか?

これまでの話から結論を言いますと

  • 大きな病気にかからないだろうと想定するなら家庭でペット貯金を
  • 保険料は必ず支払うことになるけど、万が一の高額治療に備えて安全策を取るならペット保険に加入を

このような選択で良いと思います。基本的には私たち人間の保険(医療保険など)と同じ考え方で良いでしょう。

個人的な意見ですが、ペットを家族の一員として大切な存在になっていればいるほどペット保険に加入しておくことをお勧めします。あまり治療費を気にせずに病院に連れて行くことが出来るというメリットは見逃せません。

お勧めのペット保険をお探しの方へ

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考察しすぎて若干文章が長くなっていますが、管理人お勧めのペット保険ってどれなのか気になる・・という方は是非ぜひチェックしてみてください。
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