安くて申込みが簡単と言われているネット生保。今現在検討している方も多いことでしょう。

ネット生保の商品ページでは良いことがたくさん書いてあるので魅力的に写っているかも知れませんが、実際のところはどうなのでしょうか?

お察しの通り、やはりネット生保にもデメリットはあります。しかもネット生保が謳っているメリット部分が実はそんなにメリットではないという事態にもなっているので、「申込みが簡単」「安い」などのよく言われている表面上のメリット部分に捉われず、しっかりとデメリット部分も把握していきましょう。

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ネット生保の現状

保障内容が非常にシンプル。そしてネットから申し込める

ネット生保の商品はほぼ全て保障内容がとてもシンプルで分かりやすい作りになっています。

これはあまり複雑だと消費者だけで理解するのが難しくなってしまい、インターネットで申し込むのに不安を感じてしまうからです。

そんな理由もあり、保障内容は総じてシンプルな形を採用しています。そして多くの消費者が理解できるように、ホームページの内容がとても分かりやすく、親切すぎるくらい丁寧に書かれているところが多いです。

ネットからホームページを見るだけで保障内容を理解することができ、そのまま申込みまで出来てしまうというのが、ネット生保の一番の魅力と言えるでしょう。

ただし、現在はネット生保ではなくてもインターネット申込みが出来る保険会社が増えているため、ネット生保だけのメリット部分ではなくなってきています。

申込みはパソコンの前で出来るが、それが逆に難しいという人も

ネット生保なら保険の事業所に行く必要もなく、営業トークを聞く必要もなく、自宅でパソコン(スマートフォン可も増えてます)から簡単に申し込むことが出来る・・。

これは確かにネット生保の魅力の一つです。通常だと保険の申し込みには保険の事業所や保険ショップにいって営業担当と話をし、たくさんの書類に必要事項を書いてようやく申し込みが完了するものです。

それがネット生保の場合だと紙に手書きで書く必要がないので、パソコンの扱いに少々慣れている人であればサッとキーボードをたたいて終了!ということも可能になっています。

入力の手間だけで見るなら、断然ネット生保の方が楽だと言えるでしょう。

ですが、それはあくまで入力の手間だけです。入力時に分からないことがあった場合、ネット生保だと逆に時間がかかるということも十分あり得ます。確かに電話でオペレーターに聞くことも出来ますが、やはり担当者が対面で記入指導してくれる方が間違いがないし、精神的にも楽なのではないかと思います。

また、インターネット加入の場合でも入力項目は多いため、パソコン操作が苦手という人には向いていないと言えるでしょう。

このように、「自分一人でネットから申し込みが出来る!」というのは人によってメリットではない場合もあるのです。

「勧誘されることがない」はもはや大きなメリットではない

ネット生保の魅力に「勧誘されることがない」という謳い文句があります。

確かに一昔前の営業マンや生保レディにはしつこいくらいの勧誘を受けた方も多いと思いますので、この「勧誘がない」というのは大きなメリットに感じるかも知れません。

しかしながら、最近では無料で複数の生保商品を比較してくれる「保険ショップ」や「無料保険相談」が多数出ています。これらに所属するFPや相談員は特定の生命保険会社には所属していないため、無理に特定の商品を勧誘する必要がありません。複数の商品を比較して、消費者にとって最適な商品を提案すれば自然と加入してくれるのです。

しかも保険ショップや無料保険相談では強引な勧誘を禁じているところがほとんどのため、「勧誘がない」というのはネット生保を選択するための決め手というほどではなくなっています。

確かに安いが、最安値ではない

特に大きなメリットとして取り上げられる機会が多いのが「安さです」。確かにネット生保の保険料は安いです。それにはちゃんとした理由があります。

先で取り上げていますが、ネット生保の商品内容は他と比べるとかなりシンプルです。余計に付加されている特約が非常に少なく、保険金額の設定もかなり分かりやすいです。「○○歳の時の月払い保険料はいくらになるのかな?」と疑問に思った時も、ホームページやパンフレットを見るだけで簡単に分かります。

このようにホームページやパンフレットを見ただけで詳細から全体像までが分かってしまうくらいシンプルなので、コンサルティングを行う営業担当や実店舗を用意する必要がなく、人件費が大幅に削減できるのです。それにペーパーレスなのでそのコストも削減できます。

そのような理由があるため、リーズナブルな保険料設定が可能になっている・・ということになっているのですが、実際はネット生保が安さで上位に行くことはあまりありません。私も安いと思い込んでいた時期があったのですが、自分で比較してみてビックリしました。

一応ですが、当サイトでは色々な生命保険や医療保険の中で特にお勧めな商品を調べることを最大の目的としているため、当然ながら保険料のチェック・比較も行っています。

そしてその結果、ネット生保であるアクサダイレクトやライフネット生命が上位に来ることはあまりないのです。「インターネットからでも申込み可」の商品が安さで上位に来ることはありますが、インターネット申込みが主である「ネット生保の商品」は大体真ん中くらいの順位となっています。

確かに安いことには変わりないのですが、最安値トップ3あたりを紹介したい私にとっては、あまり取り上げる機会が少ないという事態は否めません。

人件費を省いて、申込みの手間を私たち消費者に委ねているのであれば、もう少し安くしても良いんじゃないかなぁ・・なんて思ってしまいますね。

保障内容は単純で良いけど、家庭状況に合わせて最適を選ぶのが難しいのが現状

ネット生保は営業担当や事業所がないので勧誘などを受けることなく自由に決められるという面を持っていますが、逆に自分で保険内容を理解して、自分(または家族)で判断する必要が出てきます。

  • ネット生保はどの会社のどの商品が自分に合っているのか
  • 保険金額や保険期間はどれがベストか
  • 私の家庭に最適なプランはどれなのか

ネット生保を申込む場合はこれらを含め、その保険商品について最初から最後まで自分たちで調べ、判断しなければいけないのです。

なので、保険についてある程度の知識を持っていて、自分でしっかりと選ぶことが出来るという人にこそネット生保は向いています。

「家族が将来的に必要になるであろう保障を受けるにはどの保険が良いのか?」という責任ある判断を下すのはちょっと無理そう・・という場合は、ネット生保は向いていないかも知れません。

自分で決めるのに不安を感じる人は、保険ショップ保険相談などで納得いくまで相談して、二人三脚で決めていく方が間違いないと言えるでしょう。

確かにネット生保は安いですが、自分(または家族)で保険内容をしっかりと理解していない場合、もしかしたら自分たちにあまり必要のない保険を契約してしまう可能性もありますので、逆に損をしてしまうことに繋がるのです。

安さや楽さだけに注目して必要性の少ない保険に入るよりは、少々保険料が高くても自分たちにベストな保険に入る方が将来的には絶対にいいです。必要性の少ない保険に入った場合、結局お金を無駄にする可能性が高いです。

逆に言うと、自分でホームページを見て理解でき、ベスト(またはそれに近い)な保険を選ぶことが出来る人は、ネット生保はかなり向いていると言えます。

一応ですが、ネット生保は営業マンがいないという特性上、複雑な内容の保険は基本的にありません。かなりシンプルなので、調べる気になれば自分たちでもかなりの部分を理解することが出来ます。

それに詳しい資料を請求できたり、電話で保険内容について相談できたり出来るので、意外と中身を理解するのはそう難しくありません。

ですが、保障内容が理解できたとしても、自分の家庭環境や経済状況の中で最適なプランを選ぶという場合は、自分たちだけだとかなり難しいと感じる人の方が多いのではないでしょうか。

結論:現状ではそこまで選ぶ価値はないかも・・

色々と書いてきましたが、結論としては「今の段階では優先的にネット生保を選ばなくても問題ない」ということになりました。

基本的に保険は難しいもので、理解するには相応の努力が必要になります。それでもまだ難しいのが保険というものなので、間違いのない選択をしたいなら専門家のアドバイスを求めた方が現状ではベストな選択ができるだろうと思います。

ただし、保険の世界は移り変わりがとても激しいので、今後はどうなるか分かりません。もしかしたらもっといい形でネット生保が注目される日が来るかも知れませんので、そうなった場合はこちらのページも考察しなおそうかと思っています。

ネット生保は今後に注目・・といったところで終わりにしたいと思います。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

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