「子供のために学資保険を検討しているけど、どれを基準に選んだらいいのか全然分からない・・」という方に向けて、現役FPである管理人評価でのお勧めどころを紹介させてもらっています。
人気が高い学資保険の中でも、ここは絶対に候補に入れておくべき!という商品をランキング形式でピックアップしていますので、もし「これは!!」と思うサービスがあったら是非とも資料請求や保険相談(基本的に全て無料)などを申し込んでみてください。
■この記事の目次(もくじ)
2020年最新の学資保険評価ランキング
それでは、早速ですが保険専門家である私が評価する最新のがん保険ランキングをご紹介いたします。
順位 | 商品名 | 総合評価 | 返戻率 | 特長 |
---|---|---|---|---|
学資保険スクエア (ソニー生命) | 102.6% 18歳払、Ⅲ型 | 最も高い返戻率を誇る。 現状では一番お勧め! [詳しくはこちら] | ||
ニッセイ学資保険 (日本生命) | 101.7% 18歳払 | 受取総額300万円以上で104%! 5年払済も用意されている。 [詳しくはこちら] | ||
みらいのつばさ ジャンプ型 (フコク生命) | 101.9% 17歳払 | 兄弟割引が魅力。 返戻率はジャンプ型が高い。 [詳しくはこちら] | ||
つみたて学資 (明治安田生命) | 102.7% 15歳払 | 返戻率を上げる方法が充実! 貯蓄がある方におすすめ。 [詳しくはこちら] | ||
こども共済 (JA共済) | 100.4% 17歳払 | 年払なら返戻率は高い。 クレカ払いがないのが痛い。 [詳しくはこちら] | ||
夢みるこどもの学資保険 (アフラック) | 96.3% 17歳払 | 返戻率が100%を切るため、 契約する意味はほぼない | ||
はじめのかんぽ (かんぽ生命) | 94.7% 18歳払 | 返戻率が100%を切るため、 契約する意味はほぼない |
※ 管理人の独断と偏見による評価です。内容は随時更新・修正しています。
管理人お勧め商品をもっと詳しく!
ソニー生命の「学資保険スクエア」
■保険料払込免除特約が付いている
■「5年ごと利差配当付き」も用意
■大学進学後を重視
保険料払込期間 | 10歳、15歳、17歳、18歳、20歳、22歳 |
学資金受取年齢 | Ⅰ型:11歳、14歳、17歳、22歳 Ⅱ型:17歳、22歳 Ⅲ型:17歳、18歳、19歳、20歳、22歳 |
現在のところ、最もお勧めしたいのがソニー生命の「学資保険スクエア」です。やはり返戻率の高さが大きな要因です。
2017年11月2日についに保険料が値上げされ、返戻率が下がってしまいましたが、それでも学資保険の中では特に高い返戻率を誇っています。
Ⅲ型にすると返戻率がかなりの高さに!
マイナス金利の影響で学資保険や終身保険が軒並み値上げして返戻率を下げている中、この商品だけは以前と変わらない保険料と返戻率を提供してくれていましたが、ついに2017年11月2日に値上げされてしまい、返戻率も以前と比べて6.5%~7%くらい下がってしまいました。
ただ、値上げした現在でもⅢ型(大学進学後を重視したタイプ)で契約すると返戻率が102.6%(10年払込だと約105.5%)という高さになります。現時点でこの返戻率の高さは学資保険の中でもトップクラスであるため、かなりのお勧め商品であることに変わりない状況となっています。(Ⅰ型、Ⅱ型は返戻率はそれほど高くありません。)
「5年ごと利差配当付き」も選択できる
ソニー生命の学資保険には「5年ごと利差配当付き」も用意されているため、将来のインフレに備えたい場合はこちらを契約するという選択も出来るのが良い点です。
気になる点は
ソニー生命の保険商品全般に言えることですが、基本的にネットや通信で契約することが出来ず、気軽に資料をもらうこともできません。商品について色々と聞きたい場合、または加入したい場合はソニー生命の面談を受けるか、もしくは無料の保険相談サービスを利用する必要があります。
すでにソニー生命の学資保険スクエアを契約しようと考えている方はソニー生命の面談を受けるとスムーズに契約が進むはずです。
ただし、他の会社と比較・検討してから決めようと考えている方は保険相談サービスを利用すると効率的だと思います。
⇒お勧めの無料保険相談 ランキングトップはこちら
▼ 商品の詳しい解説はこちらから
ソニー生命の「学資保険スクエア」のメリットとデメリット、申込み前の注意点など
日本生命の「ニッセイ学資保険」
■受取総額300万円以上だと104.0%に
■5年払済でさらに返戻率UP
■保険料払込免除特約を付いている
■配当がある
■大学進学後を重視
保険料払込期間 | 17歳、18歳、5年間、10年間 |
学資金受取年齢 | こども祝金なし型(17歳基準):17歳、18歳、19歳、20歳、21歳 こども祝金なし型(18歳基準):18歳、19歳、20歳、21歳、22歳 |
受取総額300万円以上だと返戻率が約104.0%に
ニッセイ学資保険は受取総額が300万円を超えると返戻率が一気に上がるという特徴を持っています。例えば受取総額210万円の時の返戻率は約101.7%なのですが、300万円にした場合は約104.0%にまでなってくれます。2.3%のUPは見逃せません!
また、経済的に余裕がある方は「5年払済」「年払」などにすることで、さらに返戻率を高めることができます。
少しでも返戻率を上げるなら「祝金なし」で
17歳(または18歳)から学資金を4年間受け取れる「祝金なし」と、5歳から少しずつ受け取るタイプの「祝金あり」の2パターンがありますが、前者の方が返戻率が高いということもあり、契約者の85%以上は「祝金なし」を選んでいます。
少しでも返戻率を上げ、受取総額を増やしたい場合は「祝金なし」で契約するのがいいと思います。
気になる点は
ニッセイ学資保険では基準保険金額が一定の額を超えると返戻率が高くなる仕組みになっています。そのラインが受取総額300万円(基準保険金額100万円)なので、これより下回る金額で契約する場合は返戻率が下がってしまうことに注意したいです。
ただし、300万円を超える場合は1位のソニー生命に匹敵するくらいの返戻率となりますので、こちらも忘れずに候補に入れておくことをお勧めします。
▼ 資料請求は公式サイトから
ニッセイ学資保険|日本生命保険相互会社
フコク生命の「みらいのつばさ(ジャンプ型)」
■兄弟割引がある
■保険料払込免除特約を付いている
■配当がある
■大学進学後を重視
保険料払込期間 | 17歳 |
学資金受取年齢 | ジャンプ型:18歳、22歳 |
基本の返戻率が高く、さらに兄弟割引があるのが魅力
みらいのつばさは17歳までの払込ではあるものの、返戻率が約101.9%とかなり高い数値になっています。
また、兄弟割という割引制度もあり、2人以上の兄弟がいる場合はこの商品はより返戻率が高まり、お勧め度がさらに高まります。兄弟がいる、または今後作る予定のご家庭の場合、みらいのつばさはチェックしておいて損はないでしょう。
返戻率を上げるなら「ジャンプ型」で
みらいのつばさは「ジャンプ型」と「ステップ型」にコースが分かれており、この2つのどちらを選んで契約することになります。
ステップ型は入園・入学の際に祝金が受け取れるという仕組みになっていますが、18歳と22歳の時に一気に受け取る形であるジャンプ型の方が最終的な返戻率が高いため、何か理由がない限りはジャンプ型を検討することをお勧めします。
気になる点は
満期保険金が貰えるのが22歳と決められているのがちょっと気になります。確かに22歳の時には社会人になるために車を買ったりアパートを借りたり、または卒業旅行に行ったりなどでお金が必要になることが多いですが、もしかしたら大学在学中に急にお金が必要になるケースも十分に考えられるからです。
また、基本的に返戻率はソニー生命の学資保険スクエアの方が少し上です。そのため、こちらを検討する時は学資保険スクエアと返戻率を比較しながら決めると良いかと思います。
▼ 資料請求はこちらから
みらいのつばさ|フコク生命
明治安田生命の「つみたて学資」
■受取総額が280万円以上だと返戻率がUP
■年払にするとさらに返戻率UP
■保険料払込免除特約を付けられる
■大学進学後を重視
保険料払込期間 | 10歳、15歳、5年間、全期全納払 |
学資金受取年齢 | 18歳、19歳、20歳、21歳 |
10歳払いにすると返戻率が104.7%に
つみたて学資の特徴として「10年払い」があり、これを利用することで返戻率が104.7%にまで上がります。10年で保険料を払い終えることができる方にはお勧めです。
ただし、10年で保険料をすべて払うため、月々の保険料はかなり高くなります。もし10年払いにすると経済的に苦しくなるようであれば、他の学資保険を検討した方が良いでしょう。
280万円を超えるとさらに返戻率が高くなる
280万円の契約で高額割引が適用され、返戻率は15歳払で104.1%、10歳払で105.7%という高さになります。280万円以上の受取金額で学資保険を探す場合、つみたて学資はかなり役立ってくれるでしょう(ただし払込期間が短いのがネック)。
【豆知識】
保険料は早く払い込めば払い込むだけ支払保険料の総額が安くなり、返戻率が高くなるという性質を持っています。
有料だが、がんになった時の保険料払込免除が魅力的
つみたて学資には保険料払込免除特約がⅠ型とⅡ型の2種類あり、Ⅱ型はがんになった場合でも保険料の払込みが免除されるようになります。
その分保険料は少し上がりますが、がん家系などでがんに対する不安を抱えている人には見逃せない特約となっています。
気になる点は
>配当金がないので将来のインフレには備えられないというのもマイナスポイントです。将来インフレになると予想される方はこの部分は気になると思いますので、その場合はソニー生命の「5年ごと利差配当付学資保険」かフコク生命「みらいのつばさ」、またはニッセイ学資保険(こども祝金なし型)の中から選ぶのがいいでしょう。
JA共済の「こども共済」
■年払にすると返戻率がかなりUP(約104.7%)
■割戻金も期待できる
■共済に馴染みのある方は利用しやすい
保険料払込期間 | 11歳、12歳、14歳、15歳、17歳、18歳 |
学資金受取年齢 | 18歳、19歳、20歳、21歳 |
年払にするとかなり高い返戻率に!
こども共済は通常の月払だと返戻率は100.4%と大したことはないのですが、年払にすることで104.7%という非常に高い返戻率になります。
年払なので一度に12ヶ月分の保険料を払うことになるのですが、それができるのであればかなりメリットを感じさせてくれる学資保険となるでしょう。
家族でJA共済を利用しており、「できれば保険は共済で!」という考え方を持っている方も多いかと思いますが、こども共済はそんな方にチェックして欲しい商品と言えます。
割戻金も魅力
こども共済は契約後3年目から割戻金が発生し、契約中いつでも引き出せるようになります。この割戻金は大した金額ではないとはいえ、最終的に貰えるお金が増えることになるので、実質的に返戻率も上がることになります。
割戻金の額は年度ごとに変動するため、いくら貰えるのかという正確な金額は分からないのが現状です。ですが、学資保険は返戻率が他よりも少しでも高い方がお勧め商品となっているため、割戻金の存在はこの保険のお勧め度を上げてくれる存在となっています。
気になる点は
共済にはセーフティネットがないため、もし経営危機に陥った場合、保障が受けられなくなる可能性があります。JA共済なのでそのような事態になる可能性はかなり低いだろうとは思いますが、気に留めておいた方が良い事柄の一つではあります。
また、年払のお金が用意できない方にとっては他の学資保険の方が返戻率が高くなりますので、家計次第によってはお勧め度は下がる点に注意してください。
▼ 資料請求はこちらから
こども共済 | JA共済
学資保険の返戻率を上げる方法
学資保険を探す場合、まず重要視したいのが「返戻率」です。各商品ごとに基本となる返戻率に違いがあり、当ページで紹介しているように一番高い返戻率の学資保険を契約すればいいのですが、実は返戻率は契約内容、加入する時期によってかなり変わってくるという特徴を持っています。
ここでは返戻率を少しでも高める方法を紹介していますので、興味がある方はチェックしてみてください。出来ればお子さんが生まれた段階で見ておくことをお勧めします。
保険料はまとめて支払う方が返戻率は高くなる
学資保険の保険料は月払と年払で選べるものが多いですが、保険料はまとめて支払った方が総支払保険料は安くなり、その影響で返戻率が高くなるという特徴があります。
そのため、家計に余裕があるのであれば、月払ではなく年払で契約した方が良いということになるのです。
また、保険料払込期間も10歳~18歳くらいの間で選択できる傾向にありますが、こちらもできるだけ早い段階で支払いを終えた方が返戻率は高くなってくれます。
理想は保険料払込期間を10歳にして、なおかつ年払にすることです。これだと返戻率はかなり高くなってくれますので、資産運用の観点で見た場合はとてもお勧めの支払方法となります。
ただし、家計に余裕がないご家庭の場合、一気に保険料を支払ったために急な出費に対応できなくなる・・といった事態に陥ることも考えられます。そのようなご家庭の場合は、無理して一気に支払うことはやめた方が良いでしょう。
家計と相談し、バランスの取れる範囲でまとめ払いをしていきたいところですね。
返戻率を高くする3つのテクニック
返戻率を高くする方法は「まとめて保険料を払うこと」だけではありません。その他にもいくつか方法はありますので、学資保険を検討する際はチェックしておくことをお勧めします。
その方法とは
・男性よりも女性が契約する方が返戻率が高い
・契約者の年齢が低い方が返戻率が高い
・子供の年齢が低い方が返戻率が高い
この3つになります。
これらについては表で見る方が分かりやすいと思いますので、以下の返戻率表をご覧ください。
【返戻率の比較表】
・商品はみらいのつばさ(ジャンプ型)
・保険料払込期間:11歳
契約者が父親 | 契約者が母親 | |
---|---|---|
契約年齢:30歳 子供の年齢:0歳 | 105.5% | 105.7% |
契約年齢:30歳 子供の年齢:7歳 | 103.8% | 103.9% |
契約年齢:40歳 子供の年齢:7歳 | 103.7% | 103.8% |
このように、返戻率は状況次第で変化するようになっています。そのため、返戻率を少しでも高めるような契約をするのがベストとなります。
注意点として、姉さん女房の場合は年齢差次第では父親が契約した方が返戻率が高くなる可能性がありますので、契約前に公式サイトのシュミレーションなどを使ってどちらが契約した方がお得なのかを確認しておいた方が良いでしょう。
また、子供はできるだけ小さい時に契約しておいた方が良いため、加入するかどうかは早めに決断する必要があります。
奥さんを契約者にする際の注意点
女性を契約者にした方が返戻率が高くなるため、返戻率だけを考えるなら奥さんが契約する方がお勧めです。
ただし、奥さんが専業主婦(または低収入のパート・アルバイト)の場合、奥さんを契約者にしてしまうと一つ問題が生じてしまいます。
その問題とは「学資保険は、契約者に万が一のことがあった場合、その後の保険料の払込が免除される(契約は継続)」という保障内容にあります。
つまり、奥さんが契約者となってしまった場合、もし旦那さんが死亡・高度障害状態になってしまっても、その後の保険料は免除されないのです。奥さんが契約者なので、奥さんに万が一のことがないと保険料の払込は免除されないのですね・・。
そのため、基本的に奥さんが専業主婦、またはパート・アルバイトである場合は、例え奥さんが契約した方が返戻率が少し高くなるのは分かっていても、旦那さんが契約者になることをお勧めします。こちらの方が保障的に安定していますので。
奥さんが契約者になっても良いケースは、共働きをしていて、収入が旦那と同じくらい、または奥さんの方が収入が上という場合は奥さんが契約した方が良いかと思います。ただし、年齢によって返戻率は変わりますので、姉さん女房の場合は各保険会社のシュミレーションは忘れないようにしましょう。
学資金の受取時期を17歳以降に設定する
学資保険は運用期間が長くなればなるほど返戻率が高くなるという傾向があるため、中学校や高校の入学時期に合わせて受け取る設定にするのではなく、大学入学時以降を目安に学資金を受け取る設定にした方が返戻率が高くなってくれます。
大学入学時、または卒業時までは貯蓄だけでなんとかなる・・という家庭の場合、受取時期は17歳または18歳以降にした方が良いでしょう。21歳・22歳で満期金を受け取るプランにすると返戻率は最大になるため、大学の入学金を貯蓄で賄える家庭ならそのプランも検討してみると良いかと思います。
ただし、ほとんどの一般的な家庭の場合は大学入学時に学資金が欲しい状況になると思いますので、無理はせずに17歳・18歳あたりで受け取れる契約にしておくのが無難と言えるでしょう。
クレジットカード払いにする
クレジットカードはポイントが付きますので、その分だけお得に契約が出来ることになります。
もしクレジットカード払にするのに抵抗がないのであれば、口座振替などではなくクレカを使って支払うことをお勧めします。
無料のクレジットカードでも1%前後還元してくれますので、長い目で見るとかなりお得なのではないかと思います。
返戻率を上げる方法については以下のページでより詳しく解説していますので、時間があるときはこちらを読んでみてください。
学資保険を選ぶ際の一番の決め手は「返戻率」
学資保険や終身保険のような貯蓄性が高い保険商品の場合、最終的には「返戻率」がどれだけ高いかが選ぶ基準となってきます。
返戻率とは、私たちが支払う保険料の総額に対して、最終的に受け取ることが出来る保険金額の割合のことを言います。つまり、10年間で保険料を100万円払ったとして、受取金額(保険金額)が110万円であった場合、返戻率は110%ということになります。受取金額が120万円の場合は120%・・といった具合ですね。
つまり、返戻率が高ければ高いほど、私たちは払い込んだ保険料と比べて多くの金額を受け取ることが出来るということなのです。
医療保険やがん保険の場合は保険料が近い金額でも保障内容に差があったりするので、それぞれの保障内容と保険料を比較した上で検討する必要が出てきます。ですが、学資保険や終身保険のような貯蓄性を重視している保険商品の場合は、返戻率が高ければそれだけで選ぶ価値があると言えるのです。
そうなのです、実は学資保険や終身保険(ついでに個人年金保険も)は、他の保険と比べると商品選びが比較的簡単にできてしまうのです。
このページでは学資保険のおすすめ商品を紹介しており、基本的には返戻率の高さを重要視して順位を決めています。学資保険を探している方で、自分で返戻率を調べるのが面倒な方は、このページは学資保険選びの参考になるかと思います。
大事なのは返戻率だけじゃない!?契約前に見ておきたい6つの注意点
返戻率以外で注意しておくべきポイントなどを解説していますので、学資保険について色々な情報や注意点を知っておきたいという方は読んでみてください。
学資保険よりも終身保険の方がお得な場合も・・
学資保険のランキングを紹介する前にちょっと知っておいて欲しいのですが、似たような貯蓄型の保険に「終身保険」があり、場合によっては学資保険よりお勧めになるのです。
基本的に、子供が大学入学や卒業の時点で満期金を受け取る予定ならば、学資保険の方が返戻率は高いです。一方、終身保険の場合は子供の大学卒業時点では学資保険の返戻率には敵いませんが、終身保険は満了後も据え置きをすることができるため、大学卒業後も解約せずに貯めておけば返戻率は学資保険よりも大幅に高くなります。
具体的には、学資保険が100~110%の返戻率に対し、終身保険は最終的に120%、もしくはそれ以上の高い返戻率になってくれるのです。
大学卒業時に解約 | 学資保険の方がお得 |
大学卒業以降も据え置く | 終身保険の方がお得 |
学資保険と終身保険は、用途によってどちらがお得かが変わってくるのです。
もしも大学入学時、または卒業時にお金を受け取らなくてもいいと考えており、その先の子供の結婚やマイホーム購入、または大病(自分たちを含む)に備えたいという場合は、学資保険よりも終身保険の方がお得と言えるでしょう。
学資保険はどちらを利用すべきか
最近は保険相談を利用してもFPの人から「学資保険よりも終身保険の方が良いですよ!」と言われるケースが増えています。
確かに死亡保険金が高い、満期後もずっと据え置いておける・・など学資保険よりも終身保険の方が優れている部分が目立ちます。ですが、反対に学資保険にしかないメリットも存在しています。
どちらを利用すべきかはその家庭の状況で大きく変わってきます。もしどちらを契約すべきか迷っている方は、以下のページを参考に決めてみてはどうかと思います。
学資保険の受取総額や月々の保険料はいくらにすべきか
子供が生まれたばかりのご家庭にとって、毎月の保険料の出費はバカにできません。いくらにするべきか、迷うところですよね。
これについては色々な意見がありますが、個人的には一般的な家庭の場合は保険料にして月々1万円~1万5千円くらい、学資金の受取総額にして200~300万円くらいが良いのではないかと思っています。
ただし、目指す大学が私立か国公立か、または医学部なのかその他の学部なのかによって必要な学資金は大きく変わってきてしまいますので、一概には言えないのが正直なところです。
また、子供が2人以上いるご家庭の場合は単純にその倍は必要になってしまいますので、家計が厳しい家庭の方はこの点でかなり悩むかと思われます。
ただ、学資保険だけで入学金や学費を賄いきれない場合でも、奨学金や教育ローンを利用するという方法もあります。働き出してから返済していかなければいけないお金ではありますが、それでも大学に行って勉強したい!というのであれば前向きに検討してみてください。
興味がある方は以下のページが参考になるかと思います。
満期金受け取り年齢は17歳と18歳のどちらが良いのか
子供が生まれた月、そして学資保険を契約した月によっては、18歳満期にしてしまうと入学金や授業料を支払う段階で満期金を受け取ることができない可能性があります。
そのため、例えばお子さんが10月に生まれて、学資保険の契約が4月に近い月になってしまった場合、17歳満期で契約する方が良いと言えるのです。それにより、入学金を支払う時期に間に合わないという事態を防ぐことができます。
これはそれぞれのご家庭の状況によって17歳満期が良いか18歳満期が良いか変わってくるものですので、いつのタイミングで満期金を受け取ることができるか、FPと相談の上で決めるのが良いかと思います。
また、以下に誕生日や契約日によっての満期のタイミングについて簡単に表にまとめておきました。
【18歳満期で契約した場合】
誕生日 | 契約月 | 満期月 | 入学金・授業料の 支払いに間に合うか |
---|---|---|---|
5月15日 | 7月 | 高校3年の7月 | 間に合う |
9月15日 | 7月 | 大学1年の7月 | 間に合わない |
1月15日 | 2月 | 高校3年の2月 | 間に合う (試験日による) |
【17歳満期で契約した場合】
誕生日 | 契約月 | 満期月 | 入学金・授業料の 支払いに間に合うか |
---|---|---|---|
5月15日 | 7月 | 高校2年の7月 | 間に合う |
9月15日 | 7月 | 高校3年の7月 | 間に合う |
1月15日 | 2月 | 高校2年の2月 | 間に合う |
学資保険の契約前にチェックしておいてください。また、より詳しい情報は以下のページに書いています。
離婚をする際、学資保険はどうすればいいのか?
離婚をする際、学資保険は夫婦の共有財産となり、財産分与の対象となります。
そのため、離婚をする際は学資保険は解約してしまって、返ってきたお金を分割するのが最も一般的な方法となります。
ですが、契約してから経過年数が短い状況での解約は元本割れする可能性があるのです(例:保険料を100万円支払っているのに90万円しか解約返戻金が返ってこない等)。
そのような元本割れを防ぐためには離婚後も学資保険を継続する必要があるのですが、契約者を父親にしていたら学資金を持ち逃げされた・・、母子家庭で母親の契約にしたけど経済状況が厳しくて保険料が払えなくなった・・などの憂慮すべき懸念点も出てきてしまいます。
結局は離婚相手がお金に関して信頼できるかどうかによって離婚後の学資保険の取り扱いは決まってしまうので、どのような選択をするのかはかなり迷いどころとなるかと思います。
以下のページで最終的にどうするのがベストなのかも少し詳しく書いています。子供も生まれてこれから学資保険を検討するという方にお勧めするのもなんですが、興味がある方は是非とも参考にしてみてください。
シングルマザーは学資保険に入るべきか
離婚によってシングルマザーとしてお子さんを育てており、「学資保険に加入すべきかどうか・・」という点で悩んでいる女性の方も多いかと思います。
母子家庭の場合でも基本は学資保険に加入した方が金銭的なメリットは大きいと思います。(その理由については下記のページで詳しく書いております。)
ただし、それはあくまでも保険料を継続して支払っていけるという経済的余裕がある方に限ります。また、母親に万が一のことがあった場合はお子さんが学資金を受け取るために親権者の同意が必要になってしまうため、親類縁者との関係が良い場合は問題ないのですが、悪い場合は色々と揉めてしまう可能性も出てきてしまいます。
そのような場合、学資金だけに頼らずに奨学金や教育ローン、またはお子さんが高校生以上になったらアルバイトをしてもらうなどして学資金を助けてもらうという方法も検討していくと良いかと思います。
また、どうしても保険料が払えなくなった場合、解決方法は「解約すること」だけではないことは覚えておいてください。
契約者貸付制度を利用する、払済保険にする、保険料の減額など、色々な方法があります。途中解約は解約返戻金が少ないので損をする可能性が高くなりますので、まずはこれらの方法を検討するのが良いでしょう。解約は最終手段として最後まで取っておくのが良いかと思います。
学資保険だけで足りない場合は奨学金と教育ローンも検討してみよう
学資保険で積み立てていたとしても、経済状況または選ぶ大学の学部によっては学資金が不足してしまうことも十分に考えられます。
そんな「学資保険や貯蓄では足りない・・」という場合でも、何も大学に行く道が絶たれたという訳ではありません。聞いたことがある方が多いかと思いますが、日本には奨学金や教育ローンといった制度があり、家庭の事情で資金が不足している家庭が利用できるようになっているのです。
この奨学金と教育ローンにはそれぞれ特徴があり、借りるための条件が異なります。また、それぞれに良い面と悪い面がありますので、利用する際はその点をしっかりと把握した上で検討することをお勧めします。
また、上手く併用する方法もありますので、お子さんの教育資金で悩む方は今の内にチェックしておきたいところです。詳しくは以下の記事に書いてあります。
学資保険を検討中ならプロFPの無料保険相談がお勧め
現在は保険選びのプロであるFPさん(ファイナンシャル・プランナー)への相談が無料で出来るサービスが充実しているため、生命保険選びで迷っている方は保険相談サービスを利用してみることをお勧めします。
私も数多くの無料保険相談サービスや保険ショップで相談してきた経験があるのですが
- 勧誘は今まで一度もされたことがない
- 対応がとても丁寧
- 保険の知識が非常に豊富
- 相談は何回しても無料
- 契約後のアフターフォローもしっかりやってくれる
- 自宅、もしくは近所のファミレスや喫茶店まで来てくれる(無料保険相談サービス、または一部の保険ショップが行っている「訪問型」というサービスがこれ)
- サービスによっては保険相談をすると商品をプレゼントしてくれる
など、かなり相談しやすい環境を整えてくれています。
保険相談サービスの中では保険見直しラボが最もお勧め
現在は無料保険相談サービスも保険ショップも数多くありますが、現状では保険見直しラボと保険見直し本舗の2つが最もお勧めだと思います。
まず保険見直しラボですが、無料保険相談サービスとしては他とはワンランク上(またはそれ以上)のメリットを持っている会社です。保険相談で重要な要素となる取扱保険会社数は30社とかなり多く、しかも在籍しているFP全員が全社を扱えます。また、新卒の未経験は採用しないという徹底ぶりで、FPの経験値と質の高さは業界でもトップといっても過言ではありません。
生命保険や医療保険の契約は数年~数十年と付き合っていくものであり、少しの保険料の差が将来的に数万円~数十万円の違い(損失)になってしまいます。そのリスクを少なくしたい場合は経験豊富なFPと30社の保険会社を揃えている保険見直しラボがとても役立つと思います。
個人的には「保険の相談をしたいなら、ここで相談を受けないという選択肢はない」と言い切れるほどのお勧めサービスです。
ちなみに、面談+アンケート回答で1,000円~1,500円相当のお好きなプレゼントを一つ貰うことが出来ます。
店舗で相談したい場合は保険見直し本舗を利用してみてください
保険見直しラボは訪問型のため、自宅や近所のファミレスまでFPが出向いてくれるというメリットがあります。ですが、逆に店舗に直接相談に行きたいという場合は保険見直しラボでは対応できないため、保険ショップを利用する必要があります。
その場合、保険見直し本舗がとてもお勧めなので、ショップでじっくり相談したいという方は是非とも利用してみてください。
取扱保険会社が多い、FPの信頼度はトップクラス、ショップがない都道府県でも対応可能、FPの変更は自由に出来る・・などなど、他の保険ショップにはないメリットを複数持っているため、他とは比較できないくらいの魅力を持つ会社となっています。
また、保険見直し本舗の方針として勤務しているFPの方には「手数料率」を教えていないため、自分たちが得するような商品紹介が出来ないようになっています。これは私たちにとっては非常にありがたい方針となっているので、この点だけでも信頼できると言えます。
出来れば保険見直し本舗と保険見直しラボの両方を利用してみて、良いと感じた方をメインとして利用していくのが良いかと思います。個人的には保険相談はそれだけで十分ではないかと思っています。
【利用前の注意点】
電話で予約申し込みをする際は「kp467」とお伝えいただくと、当サイト限定のプレゼントが貰えます!(予約フォームから入力する場合はその必要はありません。)
返戻率を比較(高い順にランキング)
学資保険選びでまず最初にチェックして欲しいのが返戻率です。単純にこれだけで判断することは出来ませんが、貯蓄性を重視する学資保険においては返戻率が高ければそれだけでお勧め度が高いというのが現状です。
学資保険選びにおいて返戻率の高さはとても重要ですので、必ずチェックしておきましょう。
返戻率とは、払い込んだ保険料に対して貰えるお金の合計がどのくらいの割合になるかを示したものです。つまり、返戻率が120%で、払い込んだ保険料が100万円の場合、合計で120万円のお金を受け取ることができるのです。
商品名 | 返戻率 | 保険料払込期間 | 満期 | 備考 |
---|---|---|---|---|
学資保険スクエア(無配当 Ⅲ型) (ソニー生命) | 約102.6% | 18歳 | 22歳 | ・保険料払込免除特約が付いている ・大学進学後を重視 |
つみたて学資 (明治安田生命) | 約102.7% | 15歳 | 21歳 | ・10歳払いにすると104.7%に ・年払にするとさらに返戻率が上がる ・保険料払込免除特約を付けられる ・大学進学後を重視 |
みらいのつばさ(ジャンプ型) (フコク生命) | 約101.9% | 17歳 | 22歳 | ・兄弟割引があるので、2人目からはさらにお得に ・配当がある ・保険料払込免除特約が付いている ・大学進学時を重視 |
ニッセイ学資保険(こども祝金なし型) (日本生命) | 約101.7% | 18歳 | 22歳 | ・受取総額300万円以上だと104.0%に ・5年払済でさらに返戻率UP ・保険料払込免除が付いている ・年払にしても返戻率はあまり上昇しない ・配当がある ・大学進学後を重視 |
みらいのつばさ(ステップ型) (フコク生命) | 約101.2% | 17歳 | 22歳 | ・兄弟割引があるので、2人目からはさらにお得に ・配当がある ・保険料払込免除特約が付いている ・入園、入学に備える |
こども共済すてっぷ (JA共済) | 約100.4% | 18歳 | 22歳 | ・年払にすると104.7%に ・割戻金がある ・共済金払込免除特約が付いている ・大学進学後を重視 |
夢みるこどもの学資保険 (アフラック) | 約96.3% | 17歳 | 22歳 | ・保険料払込免除特約を付けられる ・10歳払済にすることも可能 ・大学進学後を重視 |
はじめのかんぽ (かんぽ生命) | 約95.2% | 18歳 | 21歳 | ・保険料払込免除特約を付けられる ・郵便局という安心感 ・配当がある |
【この表の条件】男性30歳で加入、子供は0歳、月払
他にも学資保険は色々とありますが、この表以外の商品では返戻率がかなり下回ってしまうため、あえて加えていません。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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