クレジットカードの中にはショッピング保険(動産総合保険)が無料で付帯しているものがあります。
ショッピング保険とは、カードで購入した商品について、盗難や破損などの偶然な事故により損害が生じた場合に保険金が支払われる保険です。
つまり、テニスラケットやゴルフクラブ、ウェアやバッグなどもカードで購入した場合は補償の対象になります。それにスポーツ・レジャー関係以外の品物も当然対象となるため、万が一の場合にかなり役立つ保険となる可能性があるのです。
高額な商品を購入する予定がある方は、ショッピング保険が付いているクレジットカードで購入することをお勧めします。
ショッピング保険の内容
- ショッピング保険付きのクレジットカードで購入することにより、その品物が補償の対象になる。
- 保険金の請求には「売上伝票の控え」が必要となるので、必ず保管しておくこと。
- 保険によっては国内・海外問わないものも。
- 一般のカードでも補償金額がかなり高額。基本的に50万円~100万円の補償額が用意されている場合が多い。
- カードで購入した日から90日間、もしくは180日間に破損が生じた場合に保険金が支払われる。
- 損害額が全て支払われるわけではなく、1事故当たりの自己負担額(1,000円~5,000円)を差し引いた額が補償される。
- 補償の対象とならない商品がある。詳細は以下に記述しているので確認を。
※ カードにより上記の内容と異なる場合もあります。お手持ちのクレジットカードのショッピング保険の内容は必ず確認しておくことをお勧めします。
補償の対象には含まれない商品
以下の商品に関しては補償の対象にはなりません。
- 船舶(ヨット、モーターボート、水上オートバイおよびボートを含みます。)、航空機、自動車、原動機付自転車、雪上オートバイ、ゴーカート、自転車、ハンググライダー、サーフボード、ラジオコントロール模型その他これらに準ずるものおよびこれらの付属品
- 義歯、義肢その他これらに準ずるもの
- 動物および植物
- 稿本、設計書、図案、証書、帳簿その他これらに準ずるもの
- 現金、手形、小切手、その他の有価証券、印紙、切手、乗車券等(鉄道・バス・船舶・航空機の乗車船券・航空券(定期券は除きます。)、宿泊券、観光券、および旅行券をいいます。)、旅行者用小切手およびあらゆる種類のチケット
※ 保険によっては上記以外にもあるかも知れません。対象外となる商品は必ず確認しておいてください。
携行品損害との違い
ゴルフ保険やテニス保険に入ると「携行品損害」という補償も付いてくることが多いです。この携行品損害はカード付帯のショッピング保険と似ているように感じますが、明確に異なる点があります。
まず、携行品損害の補償は「盗難や破損などの偶然の事故により携行品に損害が生じた場合に保険金が支払われる」という形を取っています。つまり、身に付けているものが壊れてしまったり盗まれた場合に補償の対象となるのです。ショッピング保険の場合にはこの制限はなく、身に付けていようがいまいが関係ないです。
そして携行品損害の重要な点は「どこのカードで買おうと関係なく、そしてカードを使わずに購入したものでも補償の対象になる」ということです。ここもカード付帯のショッピング保険との明確な違いです。
そして補償額もかなり違います。携行品損害の補償額は10万円前後で、ショッピング保険は50万円か100万円のところが多いです。補償額だけで見るならショッピング保険の方がいいかもしれませんね。
もしも10万円以上するような高額な買い物をする場合は、ショッピング保険が付帯しているクレジットカードで購入するのが安心だと言えます。
ショッピング保険の比較表
以下は年会費無料のクレジットカードに無料付帯しているショッピング保険の比較表です。
年会費無料の クレジットカード | 補償限度額(年間) | 1事故あたりの 自己負担額 | 補償期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
イオンカード(各種) | 50万円 | なし | 購入日から180日間 | ・国内外問わず適用 ・1品5,000円以上の商品が対象 |
セディナカード | 50万円 | 3,000円 | 購入日から180日間 | 国内外問わず適用 |
リクルートカード | 200万円 | 3,000円 | 購入日から90日間 | 国内外問わず適用 |
三井住友VISAカード エブリプラス | 100万円 | 3,000円 | 購入日から90日間 | 対象となる利用/海外利用、国内のリボ払い・分割払い(3回以上)利用 |
R-styleカード | 100万円 | 3,000円 | 購入日から90日間 | |
JCB EITカード | 100万円 | 海外:10,000円 国内:3,000円 ※ | 購入日から90日間 | ※ 国内の場合、「支払い名人」定額コースに登録した場合のみ自動付帯 |
VIASOカード | 100万円 | 3,000円 | 購入日から90日間 | 楽Payご登録期間中のみ自動付帯 |
P-oneカードFLEXY | 50万円 | 3,000円 | 購入日から90日間 |
年会費無料カードでお勧めのショッピング保険
上の表を見るとどれも似たように感じます。が、あえてお勧めのショッピング保険を選ぶとするなら、私はイオンカード(各種)とセディナカード、そしてリクルートカードを挙げます。
理由は、イオンカードは「1事故あたりの自己負担額」が唯一の0円であり、「補償期間が購入日から180日間」というのもありがたいからです。また、年会費無料のカードの中でもサービスが充実しているというのも理由の一つです。
ショッピング保険の条件として「1品5,000円以上の商品が対象」という縛りがありますが、やはりイオンカードは候補として選んでおきたいところです。
セディナカードは「補償期間が購入日から180日間」がありがたいです。他は3ヶ月で保証が切れてしまう中、イオンカードとセディナカードは半年も補償されるのが良いですね。
あとはリクルートカードですが、こちらは年間の補償限度額が200万円とかなり高額というところに注目したいです。そこまで高額な買い物はあまりしないでしょうが、もしもの時に備えたい場合にはかなりお勧めとなります。
年会費のかかるカードを含めてのお勧め
年会費有料のところだと「REX CARD(年会費2,500円+税)」がお勧めだと思います。「選べる付帯保険」で、ショッピングプロテクションか国内・海外旅行傷害保険のどちらかを選べるようになります。
REX CARDの良い所は、ポイント還元率が1.75%という高さを持っているところです。1.75%はリクルートプラスカード(2%)に次ぐ国内最高水準なため、かなりポイントがたまりやすいと言えます。一般的なカードが0.5%ということを考えると、お得感が非常に高いカードなのです。
アメリカン・エキスプレス(年会費12,000円+税)のショッピング・プロテクションも要チェックです。何故かというと、年間の補償限度額が500万円という設定のため、高額の買い物をする方にとっては非常にありがたい存在となるからです。
ちなみに、補償期間は購入日から90日間。なお、免責金額(自己負担額)が1万円と高めのため、高額な買い物以外は別のカードのショッピング保険を活用した方が良いでしょう。
また、VISAカードの定番として名高い「三井住友VISAクラシックカードA(年会費1,500円+税)」もお勧めです。ショッピング保険だけでなく、海外・国内旅行の保険も付いているのは見逃せません。さらに「マイ・ペイすリボ」へ登録のうえ、年一回以上の利用があると年会費が無料になるため、安く済ませたいニーズにも応えてくれます。
ちなみに、年会費のかかるカードを含めても無料のイオンカードはお勧めです。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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