年間保険料:2,240円~
賠償責任(限度額):1億円
救援者費用保険金:100万円~
登山に必要とされる補償がほとんど付いているのが山岳共済会の「山岳遭難・捜索保険」です。山岳保険の有名どころでは救援者費用等保険金のみ用意されているケースが多いですが、この保険はケガの補償や個人賠償責任の補償も付いています。
また、危険度別に「登山コース」と「ハイキングコース」に分かれているため、自分の都合のいい方に入れます。山岳保険としては非常に内容が充実していますので、登山用の保険を探している方は要チェックだと思います。
※ 登山コースとハイキングコースの違いは?
ピッケルやアイゼン等の登山用具を使用する危険度の高い登山中の事故を対象としているのが「登山コース」で、危険度の少ない普通の登山での事故を対象としているのが「ハイキングコース」となっています。
山岳共済会の「山岳遭難・捜索保険」の詳細
山岳共済会の「山岳遭難・捜索保険」に加入すると、以下の補償が受けられます。プランによって適用されない補償もありますので、この保険に興味がある方は公式ページで資料を請求し、内容を確認しておきましょう。(公式ページだけでは十分な情報が載っていません。)
●賠償責任
登山中、または日常生活中に他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまった場合に補償されます。
●傷害
被保険者が登山中、または日常生活中にケガをした場合に補償されます。死亡・後遺障害、入院、手術、通院など。
●捜索・救援者費用
遭難し、捜索・救助活動が行われた場合に生じた費用が補償されます。
●保険の対象
被保険者本人のみ
保険内容の詳細は公式サイトをご覧ください。
⇒日本山岳協会山岳共済事務センター※ 公式ページにはあまり補償内容が載っていません。より詳しい内容が知りたい方は、資料請求をした方が良いです。資料請求はこちらのページから行えます
「登山コース」の注目ポイントと注意点
山岳共済会では保険が「登山コース」と「ハイキングコース」に分かれています。まずは本格的な登山をしている人にお勧めの「登山コース」から解説します。
【登山コースの注目ポイント】
・登山コースは日本国内におけるピッケルやアイゼン等を使用する登山、またはロッククライミング、冬山登山など、危険度の高い登山の場合でも補償の対象になっています。もちろん、危険度の少ない通常の登山でも適用されます。
・他の山岳保険では遭難救助費用の補償しか用意していないところも多いですが、ここではケガの補償と個人賠償責任の補償が付いているところに注目したいです。特に個人賠償責任は最大1億円の補償となっているため、他人へのケガの際の高額賠償にも対応できます。
・遭難救助費用の保険金は、病気が原因の場合でも対象となります。持病を持っている方、高齢の方、高山病にかかりやすい方、熱中症など、病気でも対応してくれるのはありがたいです。ちなみに「ハイキングコース」では病気は対象外です。
・中途加入も出来ます。入ってない期間分安くなっています。
【登山コースの注意点】
・携行品損害の補償が付いていないため、持ち物の破損や紛失には対応してくれません。
・危険な登山でも対象になっているため、保険料が高いです。入院補償付きで、さらに補償のランクを上げようとすると、かなりの年間保険料となってしまうのが痛いです・・。
・一番安い保険料だと遭難救助費用の補償額が100万円なので物足りなさを感じしまうかも知れません。遭難救助費用の補償は300万円くらいは欲しいところですが、対象のコースだと年間1万円以上の保険料になってしまいます。
・遭難救助費用については、日本国内の登山のみが対象となっています。(ケガの補償については、標高6,000メートル以上の高い山以外なら国外・海外問わずに支払い対象です。)
「ハイキングコース」の注目ポイントと注意点
次にハイキングコースを解説します。
【ハイキングコースの注目ポイント】
・安い保険料にも関わらず、補償内容が良いです。年間保険料2,240円でも救援者費用300万円、個人賠償責任1億円、入院保険金日額2,000円なのはかなりの魅力があります。
・屋内のクライミングで「ロープを使用するもの」に関しては、この保険でも対象となります。
・国内・国外を問わずに補償されます。(ただし、危険度の少ない普通の登山の場合のみ)
・中途加入も出来ます。入ってない期間分安くなっています。
【ハイキングコースの注意点】
・携行品損害の補償が付いていないため、持ち物の破損や紛失には対応してくれません。
・ピッケルやアイゼン等の登山用具を使用する登山、ロッククライミング、冬山登山は補償の対象外となります。
・救援者費用等保険金は、疾病が原因で事故が発生した場合は補償の対象外になってしまいます。持病を持っている方はこの点に注意してください。
山岳共済会の基本情報
- 入会費無料
- 年会費1,000円
- この保険は山岳共済会の会員にならないと加入できない
- 登山の危険度により、保険が「登山コース」と「ハイキングコース」に分かれている
- 山岳共済会が定める危険な職種に該当している場合、保険料が高くなる。。事務、教員、学生、主婦などの危険度が少ない職業の方が保険料が安くなり、農林業、漁業、自動車運転者、建設作業者などは保険料が割高となる
- 中途加入が出来る
- 個人賠償責任の補償がないタイプもある。詳しくは日本山岳協会山岳共済事務センターまで問い合わせると確認できる(⇒日本山岳協会山岳共済事務センター)
山岳共済会「ハイキングコース」の保険金額と保険料
補償内容 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ |
---|---|---|---|
死亡・後遺障害 | 150万円 | 250万円 | 300万円 |
入院日額 | 2,000円 | 4,000円 | 5,000円 |
通院日額 | なし | 1,500円 | 2,500円 |
手術保険金 | 入院中に受けた手術の場合は入院保険日額の10倍、それ以外の手術の場合は入院保険日額の5倍 | ||
賠償責任 | 最高 1億円 | 最高 1億円 | 最高 1億円 |
救援者費用 | 300万円 | 300万円 | 500万円 |
保険料(年間) | 2,240円 | 5,900円 | 8,180円 |
備考 | 山岳共済会の年会費1,000円が必要となる。(入会金は必要なし) | ||
公式サイト | 日本山岳協会山岳共済事務センター |
この表は危険度の少ない職種級別Aの「ハイキングコース」の保険金額のみをまとめています。その他「登山コース」や、危険度の高い職業の方の保険料については、公式ページから資料を取り寄せることで確認できます。
⇒資料請求のフォーム
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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