男性の保険料(月額):9,760円
女性の保険料(月額):9,740円
(30歳、被保険者0歳、受取総額:200万円、払込期間:18歳、満期:18歳)

【返戻率】
男性:約94.7%
女性:約95.2%

3つのコースから自由に選べるので、小学校・中学校・高校の入学前に備えられたり、または大学入学・進学に大きく備えたいという要望にも応えてくれる学資保険です。

郵便局の保険なので信頼性は高いかと思われますが、肝心の返戻率が他と比べて低いのが注意点です。加入を検討する際は他の学資保険と返戻率を比較しておく必要があるでしょう。

押さえておきたい注目ポイント

かんぽ生命の学資保険「はじめのかんぽ」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • 3つのコースが用意されており、より自分たちに合ったコースを選ぶことが出来る
  • 全期全納払いがある

【デメリット・注意点】

  • 返戻率は他の学資保険の方が上
  • 特約で医療保険を付けることが出来るが、ここで入る必要があるかどうかは疑問

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

はじめのかんぽの詳細

男性の月払保険料と返戻率の例
・保険料払込期間:18歳まで
・満期:18歳
・受取総額:200万円
・被保険者(お子さん)の年齢:0歳

契約年齢月額保険料払込総額受取総額返戻率
30歳9,760円約211万円200万円約94.7%
40歳9,840円約213万円200万円約93.8%

女性の月払保険料と返戻率の例
・保険料払込期間:17歳まで
・受取総額:210万円
・被保険者(お子さん)の年齢:0歳
・こども祝金なし型

契約年齢月額保険料払込総額受取総額返戻率
30歳9,740円約210万円200万円約95.2%
40歳9,780円約211万円200万円約94.7%

※ 上の表は2018年9月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

現在のところ、他に返戻率が高い商品がたくさんありますので、あえて選ぶ価値は少ないと思います。

保障内容

項目内容
種類【学資保険】
・所定の時期に年金(学資金)が支払われる
・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない
契約可能年齢【契約者年齢】
男性:18歳~65歳(年齢制限のないプランもあり)
女性:16歳~65歳(年齢制限のないプランもあり)

【被保険者(お子様)年齢】
0歳~12歳(プランにより異なる)
受取総額50万円~700万円
保険料払込期間12歳、17歳、18歳
学資金受取年齢①:17歳または18歳
②:小学校・中学校・高校のそれぞれの入学前、大学入学時
③:18歳、19歳、20歳、21歳
払込回数月払、3ヶ月払、半年払、年払、全期全納払
払込方法・口座振替
・窓口払込
・団体払込
配当金あり
保険料の
払込免除
契約者が亡くなられた場合、将来の保険料の払込みは必要なし
資料請求かんぽ生命公式サイトよりお願いします
学資保険 はじめのかんぽ 大学入学時の学資金準備コース-かんぽ生命
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メリット部分

3つのコースが用意されており、より自分たちに合ったコースを選ぶことが出来る

はじめのかんぽでは3つのコースが用意されています。「大学入学時に備えたい・・」「小学校から少しずつ貰っていきたい・・」などの要望は人それぞれ違うと思いますので、そこを自由に選べるのは嬉しいポイントと言えます。

「大学入学時」の学資金準備コース

大学入学時に全ての学資金が貰えるコースです。大学の入学金と授業料を合わせるとかなり高額になりますので、そこに重点をおいて備える形になっています。アパート・マンションの敷金・礼金、または家具の購入などの出費にも備えられます。

保険料を17歳・18歳で払い終えるタイプが基本ですが、12歳で払い終えるタイプもあります。支払期間が短い方が保険料払込総額が少なくなり、返戻率が高くなっていきます。

お子さんの年齢が0~12歳まで入れるため、すでに大きくなったお子さんでも入れます。

返戻率は3つの中で真ん中くらいです。

「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース

小学校入学前、中学校入学前、高校入学前にそれぞれ少額の学資金を、そして大学入学時に大きな学資金が支払われるコースです。大学だけでなく、小・中・高の入学金、受験料、授業料などに備えたい方に向いています。

保険料を17歳・18歳で払い終えるタイプが基本ですが、12歳で払い終えるタイプもあります。支払期間が短い方が保険料払込総額が少なくなり、返戻率が高くなっていきます。

また、このコースはお子さんの年齢が0~3歳までしか入れませんので、そこは注意しておいてください。

返戻率は一番低いです。

「大学入学時+在学中」の学資金準備コース

大学入学時の18歳から始まり、19歳、20歳、21歳の計4回学資金が支払われるコースです。毎年の学費、家賃、教材費などに備えることができます。

保険料を17歳・18歳で払い終えるタイプが基本ですが、12歳で払い終えるタイプもあります。支払期間が短い方が保険料払込総額が少なくなり、返戻率が高くなっていきます。

お子さんの年齢が0~12歳まで入れるため、すでに大きくなったお子さんでも入れます。

返戻率は3つの中で一番高いです。

全期全納払いがある

この保険は支払回数を

  • 月払
  • 3ヶ月払
  • 半年払
  • 年払
  • 全期全納払

の5つの中から選ぶことができます。

基本的に保険料は一度に支払う額が多ければ多いほど支払総額が安くなっていきます。この保険も例にもれないため、出来ることなら半年払か年払にしておくと返戻率を高めることができます。

全期全納払いは一度に全ての保険料を支払う方法で、これが最も返戻率を高めることができます。かなり経済的に余裕がある家庭でないとこの支払方法には出来ないと思いますが、全期全納払いという選択肢があるのはメリットには違いありません。

デメリット部分

返戻率は他の学資保険の方が上

「返戻率だけが保険じゃない!郵便局という安心感も買っている」という人も多いと思いますが、学資保険を選ぶポイントとして返戻率が大きな割合を占めるのもまた事実です。

返戻率が高ければ高いほど多くのお金が返ってきますので、返戻率が重要視されるのは自然なことなのです。

そして返戻率の観点で見た場合、はじめのかんぽは正直言ってそれほど高い返戻率とは言えません。現状(2017年4月時点)ではソニー生命の「学資保険スクエア」JA共済の「こども共済」などの方が高い返戻率になっているため、はじめのかんぽを選ぶメリットはかなり少ないと言えます。

「郵便局の安心感」もメリットには違いありませんが、そもそも返戻率が100%を切ってしまう学資保険に入る必要はないと考えます。

特約で医療保険を付けることが出来るが、ここで入る必要があるかどうかは疑問

はじめのかんぽではお子様がケガや病気で入院した時に備えられる医療保険を特約で付けることができます。この特約を付けることにより、以下の保険金が支払われるようになります。

  • 入院保険金
  • 手術保険金
  • 長期入院一時保険金

【特約内容(特約基準保険金額が300万円の場合)】

入院保険金
(日帰り入院を含む)
日額4,500円×入院日数
(最高120日分まで)
手術保険金
(入院中の手術)
・手術の種類に応じて異なる
・入院1日あたりの入院保険金の
5倍:2.25万円
10倍:4.5万円
20倍:9万円
40倍:18万円
長期入院
一時保険金
入院期間が120日となったとき
一括で9万円支払われる
(特約基準保険金額の3%)

医療保険自体はありがたいことなのですが、保障内容は特別優れている訳ではありません。また、基準保険金額によって特約の設定金額が変わってきてしまうため、こちらが希望するようなちょうどいい保障内容にならない可能性も出てきます。

医療保険は他にも保障内容がよくてコチラの自由に設定できるものがたくさんありますので、無理してこちらの特約を利用する必要は少ないかなと思います。

管理人の最終評価

郵便局に信頼を置いている人にとっては気になる商品だと思いますが、他の学資保険と比べると返戻率が低く、100%を切ってしまうため、加入するメリットをあまり感じません。

「多少返戻率が低くても良いから、郵便局にお願いしたい!」という人以外は他の商品を検討した方が良いでしょう。

管理人taka管理人taka

学資保険をお探しの方はこちらの学資保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。

この保険に加入中の方、見積もりを既にもらっている方

この記事を読んでいる方の中には、保険会社の担当営業や保険ショップの担当者から、この保険の設計書(見積もり)を既にもらっていて、「この保険に決めて本当にいいのだろうか・・・?!」と懐疑的になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あるいは、既にこの保険を契約したものの、「なんか違う気がする・・・」「間違えたかも・・・」と不安になっている方もいらっしゃるのでは。

手元に保険商品の設計書や保険証券がある方は、証券や設計書をアプリで撮影すると、プロがそれを診断して問題点やムダを指摘してくれる無料アプリ「パシャって保険診断」の活用をおすすめします。診断結果はなんと3000文字くらいの詳細なものだそうです。

AppStoreでも高評価で、既に1万ダウンロードを突破している実績のあるアプリです。

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この保険を資料請求する方、気になっている方

この商品を資料請求しようと思っている方や、ちょっと気になっている・・・という方は、アプリの中で今加入している保険を同じく撮影して送ると、自分に合った保険はどういった保険か、今の保険のムダはどこにあるかをプロのコンサルタントが指摘してくれます。

保険に加入していない方、加入中の保険は関係なく新たに保険検討がしたいという方でも、即コンサルタントを紹介してもらったり、電話・チャット相談ができる機能もあります。

裏技的な使い方ですが、保険ショップでもらった提案のセカンドオピニオン的に利用する人も、保険検討する上では自分で知識をつけることも重要ですが、きちんとしたプロのコンサルティングサービスを受けることも重要だと思います。

自分たちの必要保障分を見極め、保険料とのバランスを取ることが、この保険を選ぶうえで重要になるでしょう。

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この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。

保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。

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