損保ジャパン日本興亜が提供する自動車保険が「THE クルマの保険」です。
代理店型なので保険料は高いですが、事故が起こった時は土日関係なく24時間初動対応をしてくれるという大きなメリットを持っています。
オリコンなどの評価会社による評価・ランキングは特に大したことはありませんが、保険料の安さよりも事故対応の充実性を重要視している方はチェックしておいてください。
押さえておきたい注目ポイント
損保ジャパン日本興亜の「THE クルマの保険」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■保険料が高め
■ロードサービスの宿泊費用・移動費用・レンタカー料金は特約となっている
■評価がイマイチ
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
損保ジャパン日本興亜の自動車保険「THE クルマの保険」の詳細
補償内容:
項目 | 内容 |
---|---|
保険のタイプ | 代理店型 ・昔からあるタイプの自動車保険 ・代理店を介するのコストがかかり、保険料が高くなっている ・ただし、事故対応などの満足度が総じて高い傾向がある |
相手への賠償 | ・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・対物全損時修理差額費用特約 |
ケガの補償 | ・人身傷害保険 ・人身傷害車外事故特約 ・人身傷害入院時諸費用特約 ・人身傷害死亡・後遺障害定額給付金特約 ・無保険車傷害特約 |
車の補償 | ・車両保険 ・車両新価特約 ・全損時諸費用再取得時倍額特約 ・車両全損修理時特約 ・地震・噴火・津波車両全損時一時金特約 ・ロードアシスタンス運搬後諸費用特約 ・事故・故障時代車費用特約 |
その他の補償 | ・安心更新サポート特約 ・ファミリーバイク特約 ・弁護士費用特約 ・個人賠償責任特約 ・車両積載動産特約 ・他車運転特約 ・被害者救済費用特約 |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード ・払込票 ・請求書 |
事故対応:
対応時間 | ・事故受付:24時間365日 ・夜間・休日関係なく、その日のうちに初期対応 |
初期対応の内容 | 【こちら側へ】 ・保険対応の可否判断 ・事故解決のアドバイス ・代車の手配 ・修理工場の紹介 ・修理工場への連絡 ・病院への連絡 |
【相手方へ】 ・事故受付の連絡 ・修理工場への連絡 ・病院への連絡 ・代車の手配 | |
事故相談サービス | 過失の有無にかかわらず交通事故で被害にあい、自身で相手の方との交渉をする場合に、アドバイスを行ってくれる |
保険金請求書省略サービス | こちらが提出する「保険金請求書」を省略し、電話での了解で保険金を請求できる場合がある |
サポート体制 | ・拠点:全国に約310のネットワーク ・専任スタッフ:約1万人 ※2016年4月現在 |
ロードサービス:
特長 | ・24時間365日で受付 ・全国約13,000ヵ所のサービス拠点 |
レッカーサービス | ・距離の制限なく、もよりの修理工場等まで無料でレッカー搬送を行う ・大手会員制ロードアシスタンス業者で普通乗用車をレッカーけん引する場合、約180km(15万円相当)まで |
現場での応急処置 | ・バッテリー上り時のジャンピング作業 ・キー閉じこみ時の鍵開け ・パンク時のスペアタイヤ交換 ・落輪した場合の引上げ ・その他、30分までの応急作業 |
燃料切れ時の給油サービス | ・契約の自動車が燃料切れで走行不能となった場合に、1回につき最大10リットルまで無料で燃料をお届け(1保険年度につき1回限り) |
割引:
ノンフリート多数割引 | 2台以上の自動車を1保険証券で契約する場合、台数に応じて保険料を割引 ・2台:3%割引 ・3台~5台:4%割引 ・6台以上:6%割引 |
新車割引 | 契約の自動車が自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)で、契約期間の初日の属する月が自動車検査証などに記載の初度登録年月から一定の期間(49ヶ月まで)の場合に割引 |
エコカー割引 | 契約の自動車が自家用乗用車(普通・小型・軽四輪)の電気自動車、ハイブリッド自動車などの場合に3%の割引 |
福祉車両割引 | 契約の自動車が「車いす移動車」などの「福祉車両」である場合は、保険料を3%割引 |
運転者限定割引 | 運転者する方を限定することで保険料が割り引きになる ・本人・配偶者限定:約7% ・家族限定:約1% |
ゴールド免許割引 | 運転免許証の色がゴールドである場合は、保険料を12%割引 |
セカンドカー割引 | 2台目以降の自動車を新たに契約する場合に、一定の条件を満たすときは7等級を適用 |
▼ お得なキャンペーン
なし
各社の満足度ランキング(2017年):
オリコン | 総合:12位 加入・更新手続き: - 商品内容の充実度: - 保険料: - 事故対応:7位 調査・認定結果: - 受取額・支払いスピード:10位 サポートサービス:8位 |
価格.com | 総合: - 保険料: - 補償内容: - 顧客対応:4位 事故対応:6位 |
楽天 | 総合: - 事故対応: - 保険料: - サービス: - |
NTTイフ | 売れているランキング:7位 |
保険スクエアbang! | 総合:4位 保険料: - 事故対応:3位 サービス: - |
メリット部分
夜間・休日の事故でも24時間初動対応してくれる
損保ジャパン日本興亜の自動車保険「THE クルマの保険」は事故対応の姿勢がかなり素晴らしいです。他の会社では24時間365日の「事故受付」はしてくれるものの、事故解決のアドバイスや病院への連絡などの「初動対応」はよくても20時までで、休日はさらに早く閉めてしまうところもあります。
その点、THE クルマの保険では基本的に土日含めて24時間の初動対応をしてくれるという補償内容となっています。このような24時間の初動対応は自動車保険の中ではかなり珍しく、他ではここまでの対応をしてくれるところは見当たりません。
事故を起こしてしまった場合はやはりとても不安になるものであり、正常な判断や適切な行動をとることが難しくなってしまいます。他の損保では夜中に事故を起こしてしまった場合は初動対応は次の日までまたなくてはいけませんのでその不安をずっと抱えておくことになりますが、損保ジャパンの場合なら土日であろうが深夜であろうがその日のうちに適切な初動対応をしてくれますので、不安から解放されるのも早まります。
いつ事故を起こしてもすぐに対応してくれるという安心感はお金では買えられないかと思います。損保ジャパンのTHE クルマの保険は保険料は少し高めの部類に入りますが、事故対応の良さを重要視するならチェックしておくべき自動車保険といえるでしょう。
デメリット部分
保険料が高め
損保ジャパン日本興亜の「THE クルマの保険」は代理店型の自動車保険です。代理店型は保険へ加入する際に直接損保とやり取りするわけではなく、代理店を挟む形になっています。そのため、仲介の分だけ保険料が高くなる仕組みになっています。
反対にセゾン自動車火災保険やソニー損保などのダイレクト型は通販での加入となっており、代理店を介さずに直接保険会社とやり取りする仕組みのため、代理店型よりも保険料が安くなっています。
代理店型の方が事故対応や顧客対応などの「サポート評価」は高い傾向にあると言われていますが、保険料が高いため、リーズナブルな自動車保険を探している方には向いていないというデメリットもあるのです。
もし少しでも保険料を安くしたいと考えている方は、代理店型ではなくダイレクト型の自動車保険を探すことをお勧めします。
ロードサービスの宿泊費用・移動費用・レンタカー料金は特約となっている
他の自動車保険では事故時の宿泊費用・移動費用・レンタカー料金などもロードサービスの基本補償に含まれていますが、THE クルマの保険ではこれらは有料の特約として用意されています。
高い保険料ではないのでそれほど気になることでもないのですが、この補償が欲しい方は付け忘れなどないように気を付けたいところです。
評価がイマイチ
損保ジャパン日本興亜の自動車保険は残念ながら各種評価会社のランキングの順位が低い傾向にあります。事故対応や顧客対応は上位にいっていることもありますが、保険料、そして総合ランキングではほとんどが圏外にいるのが現状です。
土日含めた24時間の初動対応はかなりの注目ポイントではあると思いますが、あまり多くの方から注目されている保険ではないといえるのかもしれません。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
保険を探している方はこちらへどうぞ
スポンサーリンク