1年契約だけでなく、2年~7年までの長期契約が出来るという珍しい自動車保険です。

しかも長期契約中は事故を起こしても等級ダウンによる保険料の上昇がなく、さらに割引制度がなかなか充実しているため、条件が揃う人なら他の代理店型自動車保険と比べるとかなり保険料の節約に繋げられます。

ただし、代理店型の自動車保険なので事故対応などのサービス内容は期待できますが、保険料の安さを重視する場合はダイレクト型と比較する必要が出てきます。

押さえておきたい注目ポイント

朝日火災海上の自動車保険「ASAP」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

長期契約を利用でき、1年契約よりも保険料のメリットがある
魅力的な割引制度がある
地震に役立つ特約がある
ダイレクト型と比べると保険料は少し高め
評価がイマイチ
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以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

朝日火災海上の自動車保険「ASAP」の詳細

補償内容:

項目内容
保険のタイプ代理店型
・昔からあるタイプの自動車保険
・代理店を介するのでコストがかかり、保険料が高くなっている
・ただし、事故対応などの満足度が総じて高い傾向がある
相手への賠償【基本補償】
・対人賠償責任保険
・対物賠償責任保険
【主な特約】
・対物超過修理費用補償特約
・他車運転危険補償特約(自動セット)
ケガの補償【基本補償】
・人身傷害保険
【主な特約】
・人身傷害車外危険補償特約
・人身傷害死亡・重度後遺障害時緊急支援費用補償特約(自動セット)
・搭乗者傷害特約(部位・症状別払)
・搭乗者傷害医療保険金倍額払特約
・搭乗者傷害特約(死亡・後遺障害)
・自損事故傷害特約(自動セット)
・無保険車傷害特約(自動セット)
車の補償【基本補償】
・車両保険
【主な特約】
・車両地震特約
・事故時レンタカー費用補償特約
・車両保険無過失事故特約
・車両新車取得費用補償特約
・車両全損時臨時費用補償特約(自動セット)
その他の補償・ファミリー自転車傷害特約
・個人賠償責任補償特約
・弁護士費用等補償特約
・車内積載動産補償特約
・ファミリーバイク特約(人身傷害・自損傷害)
払込方法・口座振替
・クレジットカード

事故対応:

対応時間・事故受付:24時間365日
・土日・祝日・夜間関係なく、すみやかに初期対応・電話対応を実施
初期対応の内容・レンタカー手配
・病院や修理工場への連絡等
あんしん電話対応電話で事故の相手方に今後の対応について説明してくれる

ロードサービス:

特長・24時間365日で受付
・全国約9,500ヵ所のサービス拠点
レッカーサービス事故や故障の時に、現場から修理工場へのレッカー牽引、落輪時のクレーン作業費用、修理完了後の車の引き取り費用を1事案につき20万円を限度に補償
(※ 20万円=約240km相当)
現場での応急処置・キーの閉じ込み時およびキーの紛失時の鍵開け
・バッテリーあがり時のジャンピング
・パンク時のスペアタイア交換
・各種オイル漏れ時の補充
・冷却水補給
・その他現場で対応できる軽作業
・ロープ使用程度による落輪引上げ作業
・ガソリン、軽油の無料お届け(10Lまで、1回限り)
(※ 30分程度の応急修理軽作業を無料で行う)
燃料切れ時の給油サービス・燃料切れとなった場合に、ガソリンまたは軽油を最大10リットルまで無料で現場にお届け(1保険年度につき1回限り)
臨時代替交通費用サービス契約車両が事故や故障で自力走行不能になった場合、帰宅または目的地までの代替交通費用を1事案1名につき2万円を限度にお支払い
臨時宿泊費用サービス契約車両が事故や故障で自力走行不能になった場合、帰宅手段がないときはその日の宿泊費用を1事案1名につき1万円を限度にお支払い
臨時ペット宿泊費用サービス上記の「臨時宿泊費用サービス」を利用するとき、車に搭乗中のペットのペットホテル宿泊費用を1事案につき1万円を限度にお支払い

割引:

ASPA安心プラン割引以下の4つの補償・特約をセットすることで保険料が1%割引
・車両保険
・対人・対物保険金額(無制限が条件)
・対物超過修理費用補償特約
・弁護士費用等補償特約
ゴールド免許割引運転免許証の色がゴールドである場合は、保険料を12%もしくは15%割引
長期優良契約割引全契約の等級が20等級で、その契約の保険期間内に所定の保険事故がない場合に、次契約の保険料が1.5%割引
複数所有新規契約割引割引1台目の契約が11等級以上の方は、2台目の契約は7等級が適用される(条件あり)
新車割引保険始期日の属する月が契約の車の初年登録年月または初年検査年月の翌日から起算して25ヶ月以内の場合に割引
割引率:5%~16%
ノンフリート多数割引複数の車をまとめて契約の場合に割引になる
・2台:1%
・3台以上:5%
ハイブリッド自動車・電気自動車割引ハイブリッド車や電気自動車で契約する場合に3%割引
福祉車両割引契約の車が福祉車両の場合に3%割引

お得なキャンペーン
なし


各社の満足度ランキング(2017年):

オリコン総合:13位
加入・更新手続き: - 
商品内容の充実度: - 
保険料:8位
事故対応: - 
調査・認定結果:1位
受取額・支払いスピード: - 
サポートサービス: - 
価格.com総合:9位
保険料:8位
補償内容:10位
顧客対応:8位
事故対応:9位
楽天総合: - 
事故対応: - 
保険料: - 
サービス: - 
NTTイフ売れているランキング: - 
保険スクエアbang!総合: - 
保険料: - 
事故対応: - 
サービス: - 

メリット部分

長期契約を利用でき、1年契約よりも保険料のメリットがある

朝日火災海上のASAPでは他の自動車保険にはない「長期契約ができる」というメリットがあります。

通常の1年契約の場合は事故があった翌年に3等級ダウンしてしまい、保険料はその分だけ上がってしまいます。これがASAPの長期契約の場合、契約の終了までの期間(例えば6年契約なら6年間)は等級の変化がないため、契約終了までは事故による保険料の上昇がないのです。

保険料が上昇する(等級がダウンする)のは、長期契約後の再契約の時です。これに関しては言葉では分かりにくいため、以下の表をご覧ください。

【長期契約の場合の等級の推移】

契約年数1年契約長期契約
1年目6等級スタート6等級スタート
2年目7等級6等級(実質保険料は7等級)
3年目8等級6等級(実質保険料は8等級)
4年目
ここで事故発生!
9等級6等級(実質保険料は9等級)
5年目6等級にダウン6等級(実質保険料は10等級)
6年目7等級6等級(実質保険料は11等級)
次契約
1年目
8等級スタート8等級スタート(実質11等級から3等級ダウンでスタート)
管理人taka管理人taka

表は大体のイメージです。詳しくは公式ホームページを見てください。

このようになるため、次契約の際は1年契約の時と等級は変わらないのですが、それまでに支払う保険料に大きく差が出てくるのです。

事故による等級ダウンが心配の方は、このASAPのシステムはかなり魅力的なのではないかと思います。この長期契約に興味がある方は、ASAPの契約も選択の一つに加えてみてください。

ちなみに、長期契約の期間は2年から最長7年まで選択できます。支払方法は年払、月払の2つから選べます。

魅力的な割引制度がある

朝日火災海上の自動車保険にはいくつかの割引制度が用意されていますが、「ASPA安心プラン割引」がなかなか魅力的です。

ASPA安心プラン割引とは、以下の4つの補償・特約をセットすることで保険料が1%割引になるというものです。
・車両保険
・対人・対物保険金額(無制限が条件)
・対物超過修理費用補償特約
・弁護士費用等補償特約

この4つは基本的に付ける方が多いかと思います。対人・対物保険は自動車保険の中では必須の補償ですし、基本的に無制限補償以外の選択肢はほとんどないと言っても過言ではありません。

対物超過修理費用補償特約と弁護士費用等補償特約も特別な理由がない限り付けておいた方が良い補償です。

ただ、車両保険だけは付けるかどうかで迷う方が多いと思います。ここでもし車両保険も付けるという選択をする場合は、この「ASPA安心プラン割引」の利用を忘れずに検討しておいてください。

また、ゴールド免許の割引率が15%というのも魅力です。他の自動車保険では12%以下のところが多いため、ゴールド免許の方はより保険料が安くなるというメリットがあります。

このゴールド免許割引と長期契約の2つを合わせた加入も非常にお得ですので、ゴールド免許の方はASAPは検討の価値は十分にあるかと思います。

地震に役立つ特約がある

ASAPでは地震時に役立つ「車両地震特約」が用意されています。

この特約を付けておくことで、地震・噴火・津波によって車両が全損した場合は車両保険金額の全額が支払われるようになります。また、一部損壊の場合は保険金額を限度に修理費が支払われるということになっています。

他の損保の場合だと似たような地震特約はあるものの、全損時のみ一時金として50万円を限度として支払われるというものを多く見かけます。そのようなところと比べると「全損時は車両保険金額の全額」「一部損壊でも保険金額を限度に支払われる」というASAPの補償内容はかなりありがたいと言えます。

地震は地域によって驚異の度合いが異なってきますが、もしもお住いの地域が地震への不安が高いところであるなら、ASAPの車両地震特約は役立ってくれるだろうと思います。

デメリット部分

ダイレクト型と比べると保険料は少し高め

朝日火災海上のASAPは代理店型の自動車保険のため、ダイレクト型(ソニー損保セゾン自動車火災保険など)と比べると保険料が高めに設定されています。

ダイレクト型は代理店を介さずに直接契約をするため、余計な仲介料を出すことがないので保険料が安くなっているのですね。

ASAPでは優秀な割引制度、そして長期契約などで代理店型の中では保険料が安くなる可能性を持っていますが、もしも最安値の自動車保険を探す場合は、ダイレクト型も合わせて保険料を比較する必要が出てきます。

評価がイマイチ

朝日火災海上の自動車保険は残念ながら各種評価会社のランキングの順位があまり高くありません。保険料の面ではある程度評価されてはいますが、それ以外は特に目立った評価をされていないのが現状です。

オリコンなどのランキングは決してサービス内容のすべてを物語っているわけではありませんが、あまり多くの方から注目されている保険ではないといえるのかもしれませんね。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。

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