CMなどで有名なソニー損保の自動車保険。「保険料は走った分だけ」という利用しやすいサービスに加え、土日の事故対応、ネット加入で1万円割引、優待サービスの充実など、様々なメリットを提示してくれています。
また、各ランキング会社の「顧客対応」や「事故対応」の評価が非常に高いため、しっかりとした補償を求める方にはかなりお勧めできる商品となっています。
ただし、ダイレクト型の中では高い保険料となっているので、できるだけリーズナブルな価格で自動車保険を探している場合は他との比較が必要となるでしょう。
押さえておきたい注目ポイント
ソニー損保の自動車保険の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■インターネットからの新規加入で10,000円の割引
■ホームページの解説が分かりやすく、補償がシンプルで選びやすい
■保険料は走った分だけ
■土日かかわらず、事故対応をしてくれる
■ソニー損保独自の優待サービスがある
■ダイレクト型にしては保険料が高め
■おりても特約は慎重に検討しよう
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
ソニー損保の自動車保険の詳細
補償内容:
項目 | 内容 |
---|---|
保険のタイプ | ダイレクト型(通販型) ・代理店を介さず、通販で申し込めるため、保険料が安く設定されている ・手続きが簡単 ・ただし、対応の満足度が低いところもある |
リスク細分型 ・走行距離や事故発生率、住まいの地域の違いを保険料に反映させる方式 | |
相手への賠償 | ・対人賠償 ・対物賠償 ・対物超過修理費用 |
ケガの補償 | ・人身傷害 ・搭乗者傷害特約 |
車の補償 | ・車両保険 ・新車買替特約 ・事故時レンタカー費用特約 ・車内身の回り品特約 |
オプションの補償 | ・弁護士特約 ・個人賠償特約 ・おりても特約 ・ファミリーバイク特約 |
払込方法 | ・クレジットカード払 ・インターネットバンキング払 ・払込票でのお支払い ・銀行振込 |
ソニー損保は公式ホームページがとても分かりやすく、必要な補償を選びやすいのが良い点です。また、保険料はダイレクト型にしては高めですが、サービスの質はかなり好評です。
事故対応:
対応時間 | ・事故受付:24時間365日 ・20時までに受付完了した場合、その日のうちに初期対応(土日祝も対応) ・平日9時~17時の間に事故受付した場合、1時間以内に専任担当者から連絡 |
初期対応の内容 | ・相手の方への連絡 ・病院への連絡 ・修理工場への連絡 ・代車手配 |
事故対応体制 | ・サービスセンター数:25ヵ所 ・弁護士ネット:約200ヵ所 ・提携修理工場ネット:約420名 ※ 2016年4月現在の情報です |
ロードサービス:
特長 | ・24時間365日で受付 ・ロードサービスのみの利用の場合、翌年の等級に影響なし ・全国約9,000ヵ所のサービス拠点 |
レッカーサービス | ・距離の制限なく、もよりの修理工場等まで無料でレッカー搬送を行う (※ こちらで修理工場を指定した場合、50kmまで(2017年7月以降の始期日で150kmまで)が無料) |
応急作業サポート | ・バッテリー上がり ・キー閉込み ・パンク ・ガス欠 ・レッカー移動 ・各種バルブ取替え ・冷却水補充 ・オイル漏れ点検・補充 など ※ 作業時間に制限なく対応 |
宿泊・帰宅費用サポート | ・契約車両が自力走行不能になった場合、宿泊費や自宅までの交通費を支払 ・搭乗者全員分、全額の支払 ・自宅からの距離によるサービス利用制限なし |
割引:
保険料の色 | ゴールド免許の場合、保険料が10%割引 |
新車割引 | 初度登録後25か月以内の場合に保険料が最大5%割引 |
運転者の範囲 | 補償の対象となる運転者を限定する場合、保険料を1%~7%割引 |
形式別料率クラス制度 | 形式ごとの損害率に応じた9つのクラスで保険料を算出 |
セカンドカー割引 | 2台目以降の車を契約する場合で所定の条件を満たすとに割引が適用される |
電気自動車割引 | 電気自動車に乗っていて所定の条件を満たす場合、1,000円の割引 |
証券ペーパーレス割引 | 保険証券の発行が不要な場合、保険料を500円割引 |
▼ お得なキャンペーン
・インターネットで新規契約の手続きをすることで10,000円が割引
・インターネットで継続契約の手続きをすることで2,000円の割引
各社の満足度ランキング(2017年):
オリコン | 総合:3位 加入・更新手続き:2位 商品内容の充実度:2位 保険料:7位 事故対応:3位 調査・認定結果:6位 受取額・支払いスピード:6位 サポートサービス:1位 |
価格.com | 総合:3位 保険料:5位 補償内容:2位 顧客対応:1位 事故対応:4位 |
楽天 | 総合:4位 事故対応:3位 保険料:6位 サービス:1位 |
NTTイフ | <売れているランキング:4位 |
保険スクエアbang! | 総合:1位 事故対応:1位 サービス:1位 |
メリット部分
各評価が非常に高い(保険料を除く)
ソニー損保はダイレクト型(通販型)にもかかわらず、事故対応や顧客対応、サポートサービスの評価がかなり高く、オリコンや価格.comなどのランキングが軒並み高い順位となっています。サイトによっては1位になっているところもあります。
基本的にダイレクト型は私たち契約者と会社(ここではソニー損保)がやり取りするため、代理店が私たちの報告を適切・的確に調整してくれる代理店型と比べると事故や顧客サービス満足度は低い傾向にあります。ですが、ソニー損保はその常識を破るといってもいいくらい、サポートの評価が非常に高いのです。
そして、そのサポート評価の高さが影響してか、総合ランキングでも大体トップ3に入っています。自動車保険は保険料の安さではなく、サポートの質を求める方もかなり多くいるので、このデータだけを見るならソニー損保の自動車保険はかなりお勧めということになります。
ただし、サポートのための人件費がかかっているせいか、ダイレクト型の中では保険料はかなり高めとなっています。(自動車保険全体では真ん中くらいですが)
インターネットからの新規加入で10,000円の割引
ソニー損保の自動車保険は、インターネットから新規契約することで10,000円が割引されます。ダイレクト型(通販型)ではインターネット割引があるのは珍しくない時代になっていますが、ソニー損保でもこの割引はしっかり用意されています。
ただし、あくまで1万円が割引になるのは「新規契約」の場合だけです。インターネットからの継続契約の場合は割引額が2,000円になってしまうのが残念なところです。
この点は新規も継続も関係なく10,000円割引となっているSBI損保の自動車保険の方がお得感を感じますね。
ホームページの解説が分かりやすく、補償がシンプルで選びやすい
ソニー損保の中で個人的に「これは良い!」と思っている点があります。それは公式ホームページの解説がとても適切で分かりやすいということです。
基本的に自動車保険というものは初心者にとってはかなり分かりにくく、公式ページの解説やパンフレットを見ても「情報量が多すぎて、どこを見たらいいのかよく分からない・・」となる方が多いです。
ですが、ソニー損保の公式サイトは情報量はかなり適切な量に抑えられており、しかもその解説もかなり初心者向けに分かりやすく作られています。
また、補償の選び方に関してもかなり親切に解説されています。他の自動車保険だと「あれもこれもお勧めですよ!」という感じでよくわからない内容の特約がたくさん付いているものもありますが、ソニー損保の「標準的な補償プラン」では私たちユーザーが本当に必要となる補償だけをピックアップしてくれており、保険料を最小限に抑えられるようなコースを紹介してくれています。
このような良いアドバイスを公式ホームーページ上でしてくれているというのは、なかなかの高ポイントですね。
保険料は走った分だけ
「保険料は走る分だけ」のフレーズですっかりおなじみですが、この保険では年間の走行距離に応じて契約内容を選択できる仕組みになっています。
具体的には「3,000km以下」~「無制限」の7区分から選択できるようになっています。この7区分というのは自動車保険の中ではかなり多い方ですので、「保険料は走る分だけ」というフレーズを使っているのもうなずけます。
年間走行距離の区分は以下のようになっています。
- 3,000km以下
- 5,000km以下
- 7,000km以下
- 9,000km以下
- 11,000km以下
- 16,000km以下
- 無制限
走行距離が長いほど保険料が高くなり、短いほど安くなる仕組みになっています。自分の乗る分だけが保険料に反映されるので、無駄がない補償と言えますね。
ただし、これだけ分かれていると「5,000km以下で契約したけど、今年は5,000kmを超えそう・・」という状況も当然考えられます。
これについてもソニー損保の契約が2年目以降の場合は「こえても安心サービス」が適用され、もし契約距離区分を超えた場合でも連絡や差額保険料の支払いは不要となるようになっています。(契約1年目の場合は連絡と差額保険料の支払いは必要となります)
また、契約距離区分よりも実際に走った距離が少なかった場合は「くりこし割引」が適用され、少なかった分は翌年の保険料から割り引かれるという嬉しい仕組みになっています。ただし、1,000km以上少なかった場合に適用されるという条件があることは覚えておいてください。
このようにソニー損保では走行距離が適切に保険料に反映される仕組みになっているのです。
土日かかわらず、事故対応をしてくれる
他の自動車保険では土日は事故受付のみというところもありますが、ソニー損保では土日も20時までの連絡であればその日に
・相手方への連絡
・病院への連絡
・修理工場への連絡
・代車の手配
をやってくれます。
事故直後は混乱して不安だらけの状況となりますし、事故後の対応なんてわからないことだらけなので損保会社に色々と任せることになります。その初期対応を土日(しかも20時まで)もしっかりとやってくれるというのはかなりありがたいサービスといえるでしょう。
ソニー損保独自の優待サービスがある
ソニー損保の自動車保険に加入すると、「ご契約者優待サービス」を利用できるようになります。
このサービスは映画やレストランの割引であったり、レジャー施設・温泉・ホテルの割引を受けられるサービスとなっています。
よく車でお出かけする方で、家族でレジャー施設などに出かける場合は金銭的にかなりお得になる可能性があります。自動車保険とは直接関係がないサービスとなりますが、これもソニー損保で契約するメリットの一つと言えます。
優待サービスについて、詳しくは以下のリンクで確認できます。
⇒ご契約者優待サービス|自動車保険はソニー損保
デメリット部分
ダイレクト型にしては保険料が高め
ソニー損保の自動車保険はダイレクト型(通販型)であり、代理店を通さないので保険料が安いという特徴を持っています。
なのですが、同じダイレクト型の自動車保険と比べるとソニー損保は高い部類の保険料となっています。ダイレクト型の大きなメリットである「保険料の安さ」は、ソニー損保ではあまり期待できないと言えるでしょう。
ただし、ダイレクト型の自動車保険では顧客対応や事故対応の評価が低くなりがちなのですが、ソニー損保に関してはこのサービスの質や補償内容の評価が非常に高いという特徴を持っています。
つまり、代理店型レベルのサービス評価の高さと、ダイレクト型並みの保険料の安さを備えている「かなり優良な自動車保険」という見方もできるのです。
そのため、保険料が少し高めというのは確かにデメリットではあるのですが、「自動車保険には事故対応や顧客対応の質を求めたい!」という方にはかなりお勧めの商品となっています。
申し込み前の注意点
おりても特約は慎重に検討しよう
車で出かけた際、車を降りてスポーツやバーベキューなどをすることもあると思います。そんな、車を降りている間の補償として用意されている特約が「おりても特約」です。
この特約はソニー損保独自の補償で、「ケガの補償」と「身の回り品の補償」の2つの補償で成り立っています。アウトドアやスポーツをする方は車を降りてからもケガをする可能性が高いため、アクティブな方には検討の価値があるといえるでしょう。ちなみに保険料も医療保険と比べるとかなり安いため、お勧めの特約となっています。
ただし、基本的には車を降りている間の補償であって、乗っている間は補償されないという点と、すでに医療保険に加入している場合は補償が被ってしまい、過剰な備えになってしまう可能性がある点に注意する必要があります。
おりても特約はケガと携行品損害にしか対応していませんので、病気による入院にも備えたい場合は医療保険だけに加入しておく方が良いかと思います。ただ、医療保険の必要性をあまり感じない場合は医療保険には入らないままで、保険料が安い「おりても特約」だけにしておくのも手です。
ここら辺は保険料と家計の兼ね合いもありますので、自分たちの状況に合ったプランをアドバイスしてほしい場合は保険ショップでの無料相談も利用してみるのが良いかと思います。
近所の保険ショップはこちらから探せます。
⇒保険のプロに無料で相談【保険相談ニアエル】
以下、おりても特約の2つの補償について簡単に解説しておきます。
ケガの補償(おりても傷害特約)
自身や家族がケガをしてしまった場合に補償されます。
口数 | 死亡・後遺障害 保険金額 | 入院保険金日額 | 通院保険金日額 |
---|---|---|---|
5口 | 500万円 | 5,000円 | 1,500円 |
6口 | 600万円 | 6,000円 | 1,800円 |
7口 | 700万円 | 7,000円 | 2,100円 |
8口 | 800万円 | 8,000円 | 2,400円 |
9口 | 900万円 | 9,000円 | 2,700円 |
10口 | 1,000万円 | 10,000円 | 3,000円 |
新規で付ける場合は5口に限られています。また、口数の変更をすることはできません。
身の回り品の補償(おりても身の回り品特約)
車外に持ち出された携行品が壊れてしまった、または盗難にあった場合に補償されます。
【例:】
・旅行先でビデオカメラを落として壊した
・スキー場で食事中に外に置いていたスキー板を盗まれた
このような場合に、保険期間を通じて10万円まで支払われます。ただし、免責金額(自己負担額)は5,000円となっていますので注意してください。
管理人の最終評価
ダイレクト型の中では保険料が少し高めですが、各ランキング会社の評価が非常に高く、補償内容もシンプルで選びやすいため、かなりお勧めだと思える自動車保険です。
特に顧客対応や事故対応などのサポート評価が高いため、自動車保険として私たちが最も必要となるであろう「質の高いフォロー」が期待できそうです。候補の一つに入れておいて損のない商品と言えるでしょう。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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