2020年4月1日から東京都でも自転車保険が加入義務化されます。

義務化された地域は自転車保険(正確には個人賠償責任保険)に加入する義務があります。ですが、調査によると4割の人が自転車保険への加入意思がないという情報も・・。

自転車保険に入らないのは、かなりリスクがあると思います。このページでは自転車事故による高額賠償などのリスクを踏まえて、自転車保険の必要性を解説していきます。

このページの中身

自転車保険は入らなくても特に罰則がない

自転車保険への加入はあくまでも義務なので、加入していないことに対して特に罰則などはありません。

ですが、LINEほけんの「自転車保険に関する意識調査」によると、現在自転車保険に未加入の方の4割が加入の意思がないということが分かったそうなのです。

「自転車保険に入る必要性をあまり感じない」
「どの自転車保険が良いのか分からない」
「義務化とかよく分からないから放置」
「多分、自分は事故を起こさない」
「保険料がもったいない」

自転車保険への加入意思がない方はこのように考えているかも知れません。義務とは言え、罰則が特にない状況では、そのような判断をするのも分かります。

私も何も知らない状態だったら入らないかも知れません。確かに保険料を払うのがもったいないですし。

高額賠償の現実

ですが、自転車事故による高額賠償の現実を知っている今では「義務化とか関係なく、自分もしくは家族で乗る人がいるなら自転車保険(個人賠償責任保険)には入っておくべきだ」とかなり強く感じています。

【自転車保険の賠償事例】

賠償額事故の内容
9521万円小学5年生の男児が62歳女性と衝突し、女性は意識不明となった
9266万円男子高校生が24歳の男性会社員と自転車同士で衝突し、男性会社員は言語機能の喪失等の障害が残った
6779万円男性が38歳女性と衝突し、女性は脳挫傷などで3日後に死亡した
5438万円男性が信号無視で横断歩道を横断中の女性と衝突し、女性は11日後に死亡した
5000万円女子高生が夜間に無灯火で走行中に看護師の女性と衝突し、看護師に重大な障害が残った
4746万円46歳男性が信号無視し、横断歩道を渡っていた75歳の女性と衝突。女性は死亡した
4043万円男子高校生が赤信号の横断歩道を走行中、62歳の男性が運転するオートバイと衝突し、13日後に死亡した
その他、3000万円を超える高額賠償が数件発生している。

加入の意思がないのは、事故が起きた場合の高額賠償について知らないからだと思います。危機感が足りない状況では、やはり加入する気にはなりませんよね。

ですが、上の表のように高額賠償は実際に何件も起こっています。もし自分の子供が事故を起こして9000万円を超える高額賠償が起こってしまった場合、あなたは払えるでしょうか?

自転車事故は例え自分が気を付けていても家族(特にお子さん)が事故を起こす可能性がありますので、万が一の高額賠償を考えると、義務化とかは関係なく自転車保険(または個人賠償責任保険)への加入はしておくべきなのではないか・・と個人的には考えています。

自動車に乗る場合、自動車保険の対人賠償は必ずつけますよね。自転車に乗る場合もそれと同じだと言えます。

管理人taka管理人taka

自転車事故は6分に1回の頻度で発生しているため、自転車事故による高額賠償は誰にでも起こり得ます。

すでに個人賠償責任保険に加入している場合も!?

私たちは小さいころから自転車に乗っているため、大きなリスクがあることを忘れてしまいがちです。高額賠償の事例を見て少しでも危機感を感じたのであれば、是非とも加入しておくことをお勧めします。

ちなみに個人賠償責任保険に加入しておけば他人をケガさせてしまった場合の高額賠償に対応できますし、自転車保険への加入義務も果たしていることになります。

個人賠償責任保険は自動車保険や火災保険に加入している方は特約ですでに付けている場合があります。契約書を見て「日常生活賠償特約(またはそれに近い名前)」という補償が付いていたら、新たに加入する必要はありません。

もし付けていない場合は付加しておきましょう。かなり安いはずですので。

お勧めの自転車保険はどれ?

自動車保険や火災保険に加入していない方は、自転車保険に加入するのが良いですね。

基本的に自転車保険には個人賠償責任保険は付いていますし、保険料も月額170円という安さで損賠賠償を1億~2億まで補償してくれるものも多くあります。

自転車保険なら自分のケガも相手のケガも補償してくれますので、保険料が安く済むなら自転車保険に加入するのが良さそうです。

また、クレジットカード付帯の個人賠償責任保険(または日常生活賠償保険などの名前で販売)もあります。月額は150円前後と安く済みますが、対象のクレジットカードを持っていない場合は新たに発行するのが少し面倒です。それが大丈夫ならクレジットカード付帯の保険でも良いでしょう。

ただし、個人賠償責任保険だけだと自分のケガは補償されませんので、そこは覚えておいてくださいね。

お勧めの自転車保険は以下のページで紹介しています。興味がある方はチェックしておいてください。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

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