男性の保険料(月額):3,633円
女性の保険料(月額):3,500円
(30歳、終身払、入院日額1万円、がん先進医療特約付き)
診断・入院・通院・手術に対して給付金が保障されている、スタンダードながん保険です。外来治療が進んでいる現在のがん治療の流れに沿い、通院保障が1年で120日まで付いています。
また、がんと診断確定された時点で2年に1回を限度に何回でも給付金を受け取ることができ、さらに上皮内がんも悪性新生物と同様に保障してくれるのが良い点です。
ただし、がんになった時の保険料払込免除の特約が用意されていないのが残念なところです。
押さえておきたい注目ポイント
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「勇気のお守り」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■通院だけで給付金が貰えるという好条件も魅力
■スタンダードながん保険に入りたい人にお勧め
■保険料が少し高め
■保険料払込免除の特約がないため、終身払いにすると一生払い続ける可能性が高い
■「勇気のお守り」と「勇気のお守りソレイユ」は少し違いがある
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
勇気のお守りの詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・がん診断給付金:100万円
・入院日額:1万円
・手術給付金:40・20・10万円
・通院日額:1万円
・がん先進医療特約付き
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 2,793円 | 2,863円 |
30歳 | 3,633円 | 3,500円 |
40歳 | 4,923円 | 4,278円 |
50歳 | 7,182円 | 5,308円 |
※ 上の表は2018年4月現在の保険料です。
保険料は少し高めですが、上皮内新生物も一時金の対象となっていたり、回数無制限のものも多かったりと、保障内容はかなり安心できます。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 【がん保険】 ・がんと診断された時に給付金・一時金が支払われる ・保険料は掛け捨てで、解約返戻金や満期時の保険金として戻って来ない ・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない |
契約可能年齢 | 60歳払済:6歳~50歳 65歳払済:6歳~55歳 終身払:6歳~75歳 |
がん入院給付金額 | 5,000円、10,000円、15,000円、20,000円 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:60歳払済、65歳払済、終身払 |
主契約 | 【がん診断給付金】 がんと診断確定されたとき、給付金が支払われる (2年に1回を限度に回数無制限) |
【がん入院給付金】 がんの治療を目的として1日(日帰り)以上入院したとき、給付金が支払われる (何日でもOK) | |
【がん手術給付金】 がんの治療を目的として所定の手術を受けたとき、給付金が支払われる | |
【がん外来治療給付金】 がんの治療を目的として、医師の治療処置を伴う外来治療(通院・往診)を受けたとき、給付金が支払われる (1年間120日限度で、通算無制限) | |
特約 | 【がん先進医療特約】 がん治療のために先進医療を受けた場合に保障される(通算1,000万円まで) |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 ・郵便振込(月払には対応していない) |
保険料の 払込免除 | 次の状態に該当した場合、以後の保険料の払い込みが免除されます ・約款所定の高度障害状態に該当したとき ・不慮の事故により約款所定の身体障害状態に該当したとき |
保障プラン(30歳男性)
項目 | プラン1 | プラン2 | プラン4 |
---|---|---|---|
【保険料】 | 1,850円 | 3,633円 | 7,198円 |
【主契約】 がん診断給付金 (2年に1回を限度で何回でもOK) | 50万円 | 100万円 | 200万円 |
【主契約】 がん入院給付金 (日帰り含む) (何日でもOK) | 1日につき 5,000円 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 20,000円 |
【主契約】 がん手術給付金 (何回でもOK) | 1回につき 20・10・5万円 | 1回につき 40・20・10万円 | 1回につき 80・40・20円 |
【主契約】 がん外来治療給付金 (1年間120日限度) | 1日につき 5,000円 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 20,000円 |
【特約】 がん先進医療給付金 | 先進医療の技術料を保障 (通算1,000万円限度) |
メリット部分
がん診断給付金が診断確定の時点で何回でも受け取れて、さらに上皮内がんも同額保障
このがん保険の最大の注目点とも言えるのが「がん診断給付金が充実している」というところです。具体的には以下の2点が注目すべきメリットとなっています。
- 2回目以降も診断確定の時点で何回でも貰える(2年に1回を限度)
- 上皮内新生物(上皮内がん)も同額保障してくれる
上皮内がんでも同額保障してくれるのはかなり嬉しいところですし、2回目以降も診断確定の時点で給付金が貰えるのが素晴らしいです。入院や通院などの面倒な条件は付いていないのです。
勇気のお守りはこの2点のおかげで高評価になっていると言っても良いくらいです。
通院だけで給付金が貰えるという好条件も魅力
勇気のお守りは通院時の保障が充実しています。
具体的には、1年間で120日まで通院(外来)給付金が出るという主契約になっています。つまり、通院日額1万円のプランに加入していた場合、通院していただけでも1年間で最大120万円も受け取ることができるのです。
また、所定のがん治療が必要と認められる場合には、外来治療期間を1年ごとに延長してくれます。長期通院に対応しているのも良い点ですね。
最近はがんになっても入院することなく通院だけで治療を済ませられるケースが増えており、今後はさらにその傾向が強くなると予想されているため、通院保障が充実しているだけでかなりのアドバンテージがあると言えるでしょう。
スタンダードながん保険に入りたい人にお勧め
勇気のお守りでは主契約で診断、入院、通院、手術給付金が保障されている、かなりスタンダードながん保険となっています。
特約も「がん先進医療特約」というシンプルな作りになっています。がん先進医療特約はがん保険に入る上では付けた方がいいもので、保険料も100円前後しか変わらないため、実質的に自分で保障内容を色々とカスタマイズする必要がありません。
色々と細かく自分好みにカスタマイズしたいという方にはあまり向いていませんが、特に何も考えずに「良い保障内容であればそれでいい」と考える方にはピッタリのがん保険となるでしょう。
デメリット部分
保険料が少し高め
勇気のお守りは保障内容は文句なしの質の良さなのですが、その分保険料が他よりも少し高めに設定されています。
多少保険料が高くても内容の充実を求めるという人には全く問題ない部分ではあるのですが、出来るだけ安いがん保険を探しているという方には向いていないかと思います。
保険料払込免除の特約がないため、終身払いにすると一生払い続ける可能性が高い
この商品にはがん(または三大疾病)になった場合に保険料が払込免除になる特約が用意されていません。個人的にはこれはかなり気になるところであり、勇気のお守りの一番のデメリット部分ではないかと思っています。
がん保険は日々進化しているため、最近ではFPからも「保険料が安い終身払いにしておいて、5年後10年後に他で良いのが出てきたら乗り換える」という方法をお勧めしてくる場合があります(契約者が若い場合に限定されますが)。
そしてそのやり方で重要な位置付けになってくるのが「がんになった場合の保険料払込免除」なのです。保険料が安い終身払いにしておいて、もしもがんになったら保険料が免除になる上に終身まで保障されるし、もしがんにならなかったらより良いがん保険に入りなおすという2択が選べるからです。
勇気のお守りではその方法が使えないのが痛いです。もし終身払いで入った場合、乗り換え時期を逃すと一生保険料を払い続けることになるので注意が必要です。
この保険に入る場合は終身払いではなく、60歳払、65歳払で考えた方がいいかも知れません。
申し込み前の注意点
「勇気のお守り」と「勇気のお守りソレイユ」の違い
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命のがん保険には「勇気のお守り」と「勇気のお守りソレイユ」の2種類があります。
「この2つってどう違うの?」と疑問に思う方も多いと思いますが、この2つは通販か対面かの違いがあるだけで、基本的な保障内容や保険料は変わりません。
ただし、対面販売の方がより幅広い設計ができるようになっています。
- 勇気のお守り:対面販売のみ。自由な設計が可能
- 勇気のお守りソレイユ:通販専用のため、パンフレットに載っているコースしか契約できない
ソレイユのパンフレットに載っているコースで満足いくものがあれば、そちらからの加入で問題ありません。もしもソレイユで紹介されたコースとは違うもので契約したい場合は、対面販売の「勇気のお守り」の方から申し込みましょう。
管理人の最終評価
元々高い保険料だったのですが、2018年4月の保険料改定により、さらに高くなってしまったのが残念なところです。
ですが、がん診断給付金の内容がとても良いですし、2回目以降も診断確定の時点で給付金を貰うことができ、さらに上皮内新生物も悪性新生物と同様に保障してくれるところが、他のがん保険にはない大きな魅力となっています。
保険料の払込免除がないのでがんになっても少し高めの保険料をずっと払っていく必要がありますが、それを考慮してもなかなかのお勧め保険だと思います。
がん保険をお探しの方はこちらのがん保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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