男性の保険料(月額):3,194円
女性の保険料(月額):3,145円
(30歳、生活習慣病充実プラン、入院日額5,000円、終身払、先進医療特約付き)
オリックス生命の引受基準緩和型医療保険です。持病がある方、入院・手術経験がある方でも入りやすいですが、代わりに保険料が高くなっています。また、「過去2年以内に入院・手術経験がある方は加入できない」といった条件もあります。
告知事項をクリアすれば申込みできますが、基本的に保険料がかなり高いので、加入するかどうかは慎重に検討することをお勧めします。
押さえておきたい注目ポイント
オリックス生命の医療保険「新CURE Support(キュア・サポート)」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 持病がある方でも入りやすい
- 三大疾病時に入院日数が無制限になるプランを選ぶことができる
- がん一時金特約を付けることもできる
- ホームページの保障内容が分かりやすく、ネットでも申込みしやすい
【デメリット・注意点】
- 通常の医療保険(新キュア)と比べると保険料が高め
- 通院保障が付いていない
- 加入のための条件がある
- 加入後1年以内は保険金の支払いが50%になる
- 三疾病の適用範囲に注意!
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
新CURE Support(キュア・サポート)の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・生活習慣病充実プラン
・先進医療特約付き
・()内はがん一時金特約50万円を付けた場合の保険料
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 2,722円 | 2,935円 |
30歳 | 3,194円 | 3,145円 |
40歳 | 4,086円 | 3,546円 |
50歳 | 5,298円 | 4,507円 |
60歳 | 6,903円 | 5,838円 |
※ 上の表は2018年10月現在の保険料です。
引受基準緩和型のため、通常の医療保険よりも保険料は高くなっています。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 【引受基準緩和型医療保険】 ・病気やケガで入院したとき、約款所定の手術を受けたときなどに保険金が支払われる ・他の医療保険と比べ、保険料が割増されている |
契約可能年齢 | 20歳~85歳 |
入院日額 | 3,000円(60歳~85歳限定)、5,000円、10,000円 |
入院した場合の支払い日数制限 | 通常:1入院60日、通算1,000日まで保障 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:終身払 |
主契約 | 【疾病入院給付金】 ・病気で入院したときに給付金が支払われる ・1入院60日、通算1,000日まで(3大疾病は無制限) ・約款所定の七大生活習慣病(三大疾病以外)による入院のとき:1入院120日 ・約款所定の七大生活習慣病(三大疾病)による入院のとき:支払日数無制限 |
【災害入院給付金】 ・不慮の事故で180日以内に入院したとき ・1入院:60日 通算:1,000日 | |
【手術給付金】 病気または不慮の事故で約款所定の手術を受けたときに給付金が支払われる | |
特約 | 【引受基準緩和型先進医療特約】 ・先進医療による療養を受けられたとき、通算2,000万円まで支払われる ・さらに療養1回につき先進医療給付金の10%相当額が支払われる |
【引受基準緩和型重度三疾病一時金特約】 がんと診断/入院されたとき、急性心筋梗塞または脳卒中で入院されたときに一時金が支払われる <がん> 初回:初めてがんと診断確定されたとき 2回目以降:がんの治療を目的として入院を開始されたとき <急性心筋梗塞・脳卒中> 治療を目的として入院を開始されたとき (それぞれの一時金ごとに、1年に1回を限度に何回でもOK) | |
【引受基準緩和型がん一時金特約】 がんと診断/入院されたときに一時金が支払われる 初回:初めてがんと診断確定されたとき 2回目以降:がんの治療を目的として入院を開始されたとき (1年に1回を限度に何回でもOK) | |
【引受基準緩和型終身保険特約】 被保険者が死亡されたときに保険金が支払われる | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | 不慮の事故により、その事故の日から180日以内に、約款所定の身体障害の状態に該当または約款所定の高度障害状態に該当されたときは、将来の保険料の払込みが免除される |
注意事項 | 契約日からその日を含めて1年以内(支払削減期間)に病気やケガなどの支払事由に該当した場合には、給付金・一時金・保険金のお支払額は50%に削減される |
非喫煙者割引 | なし |
保障プラン(30歳男性、入院日額5,000円)
項目 | 基本プラン 特約なし | 生活習慣病充実プラン がん一時金特約付き |
---|---|---|
【保険料】 | 2,860円 | 4,440円 |
【主契約】 疾病入院給付金 災害入院給付金 | 1日につき 5,000円 | 1日につき 5,000円 |
【主契約】 手術給付金 | 1回につき 入院中:5万円 外来:2.5万円 | 1回につき 入院中:5万円 外来:2.5万円 |
【特約】 引受基準緩和型 がん一時金特約 (1年に1回を限度に何回でもOK) | - | 50万円 |
【特約】 引受基準緩和型 先進医療特約 | 技術料相当額(自己負担額) (通算2,000万円限度) | |
注意点 | 契約から1年以内は給付金額は50%に削減されます |
メリット部分
持病がある方でも入りやすい
オリックス生命の新CURE Support(キュア・サポート)はいわゆる引受基準緩和型の医療保険であり、一般的な医療保険には加入できない「持病を持った方」でも加入できる可能性を持っています。また、入院・手術経験がある方でも入りやすい医療保険となっています。
ただし、どの引受基準緩和型保険でもそうなのですが、一般的な医療保険よりも保険料が高かったり、加入のためにクリアすべき条件などがあったりします。それらはデメリット部分で詳しく解説していますが、持病を持った方でも誰でも入れるという訳ではなく、しかも保険料が経済的に圧迫しやすい保険であるということは覚えておいてください。
三大疾病時に入院日数が無制限になるプランを選ぶことができる
新キュア・サポートでは「基本プラン」と「生活習慣病充実プラン」の2つのプランが用意されています。
この2つは保障される入院日数の違いにあります。
基本プラン | 1入院60日まで保障 通算支払限度日数:1,000日 |
生活習慣病充実プラン | 1入院60日まで保障 七大生活習慣病は1入院120日まで保障 通算支払限度日数:1,000日 |
三大疾病は支払日数無制限 |
生活習慣病充実プランの場合、三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)での入院は支払日数が無制限になります。三大疾病は入院が長期化しやすく、特に脳血管疾患はかなり入院日数が長くなる可能性があるので、ここを日数無制限にしてくれるのはかなりありがたいです。
また、七大生活習慣病(三大疾病+糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性腎不全)の場合も入院日数が120日まで延長されるので、この点も良いですね。
やはり長期入院に備えられてこそ医療保険に加入する価値があるというものですので、新キュア・サポートを検討している方は入院日数が増える生活習慣病充実プランで加入するのがお勧めかと思っています。
がん一時金特約を付けることもできる(1年に1回を限度に何回でも貰える)
新キュア・サポートではがん一時金特約、そして重度三疾病一時金特約を付けることが可能となっています。
一時金は最大で50万円までしか選ぶことは出来ませんが、この2つの保障は医療保険そしてがん保険を選ぶ際に特に重要となる保障だと思っていますので、この2つのどちらかを付けられるのはかなりポイント高いです。
がん一時金特約 | 初めてがんと診断確定されたときに一時金が支払われる。 2回目以降はがんの治療を目的として入院を開始されたときに支払われる (1年に1回を限度に何回でもOK) |
重度三疾病一時金特約 | 上記の「がん一時金」に加え、急性心筋梗塞または脳卒中で入院されたときに一時金が支払われる (それぞれの一時金ごとに、1年に1回を限度に何回でもOK) |
また、1年に1回を限度に何回でも貰えるというところがかなり素晴らしいです。他の医療保険やがん保険だと「2年に1回を限度」や「1年に1回限度だが通算で5回まで」という条件になっているところがほとんどのため、新キュア・サポートのような条件はかなり優遇されていると言えるのです。
ただし、2回目以降は診断確定時ではなく、「がんの治療を目的として入院を開始した時」になるため、通院の時点では貰うことは出来ません。近年では入院せずに通院で治療するケースも増えてきていますので、通院のみの治療の場合は一時金はもらえないのが残念なところです。
ホームページの保障内容が分かりやすく、ネットでも申込みしやすい
オリックス生命の商品全般に言えることですが、ホームページの作り方がとても見やすくて内容が分かりやすいです。親切に作っているな・・という印象を受けます。
どれが主契約か、どこからが特約なのかも分かりやすく、さらに不必要な特約が少ないため、余計な混乱やストレスを受けることなく商品を検討することができます。
他の会社ではホームページだけ見ても分かりにくいものや、情報自体が全然載っていない会社も多く見受けられます。そのようなところと比べるとオリックス生命の商品ページはこちらが理解しやすいようにとても親切に作られているため、かなり好感が持てます。
また、新キュア・サポートをはじめ、オリックス生命の商品はインターネット申込み型のものが多いです。ネットだけの情報だと申込みをするのにちょっと不安が残ることもあるかと思いますが、オリックス生命の場合だとかなり安心感を持って申し込むことができると思います。
デメリット部分
通常の医療保険(新キュア)と比べると保険料が高め
引受緩和型の保険は全般的に保険料が高めに設定されており、新キュア・サポートもそれに当てはまります。オリックス生命の通常の医療保険である新CURE(キュア)と比べると、保険料はかなり高めに設定されていることが分かります。
男性の月払保険料の比較
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・先進医療特約付き
・()内はがん一時金特約50万円を付けた場合の保険料
契約年齢 | 新キュア・サポート (生活習慣病充実プラン) | 新キュア |
---|---|---|
20歳 | 2,722円 | 1,152円(1,757円) |
30歳 | 3,194円 | 1,531円(2,426円) |
40歳 | 4,086円 | 2,166円(3,536円) |
50歳 | 5,298円 | 3,165円(5,300円) |
※ 上の表は2018年10月現在の保険料です。
このように、新キュア・サポートの保険料はかなり高いのが現状です。そのため、経済的に圧迫してまで加入するべきか・・という点がかなりの悩みどころとなるでしょう。
通院保障が付いていない
新キュア・サポートでは基本保障にも特約にも通院に関する保障が付いていません。
最近は医療が発達したために入院日数がどんどん減り、逆に通院日数が増えてきているのが現状です。今後もまだまだその傾向が強まるだろうと予測されるので、通院保障が付いていないのはデメリット部分だと判断できます。
通院保障がなくても保険料が安ければ納得いくのですが、付いてなくてこの保険料の高さはちょっと痛いですね・・。
加入のための条件がある
新キュア・サポートは持病がある人でも入れる可能性がある引受基準緩和型医療保険のため、加入のためには一定の条件をクリアする必要があります。
一定の条件(告知事項)は4つあり、これらの質問に全て「いいえ」であれば申し込むことができるようになっています。
- 最近3か月以内に、医師から入院、手術、検査のいずれかをすすめられたことがありますか。または、現在入院中ですか?
- 最近3か月以内に、がんまたは上皮内新生物・慢性肝炎・肝硬変で、医師の診察、検査、治療、投薬のいずれかをうけたことがありますか。
- 過去2年以内に、病気やけがで入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか。
- 過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物で入院をしたこと、または手術をうけたことがありますか。
持病がある方は「過去2年以内の入院・手術」に引っかかる方も多いかと思いますが、上記4つの条件を全てクリアしないと申し込むことができないので、思っているほどハードルは低くないのかも知れません。
加入後1年以内は保険金の支払いが50%になる
新キュア・サポートは契約日からその日を含めて1年以内に病気やケガをして入院などをした場合、給付金・一時金・保険金の支払額が50%に削減されるという仕組みになっています。
持病がある人はいつ病気が重くなって入院するか分からない場合も多いため、加入後1年以内は保険金が半額になってしまうというのはかなり残念なところと言えます。
三疾病の適用範囲に注意!
新キュア・サポートでは三大疾病での入院は支払日数無制限となる「生活習慣病充実プラン」を選ぶことができます。また、「重度三疾病一時金特約」が用意されており、これを付けることで三大疾病(がんだけでなく「急性心筋梗塞」と「脳卒中」も)になった時も一時金を受け取ることができるようになります。
なのですが、実は「三大疾病での入院は支払日数無制限」と「重度三疾病一時金特約」は三大疾病の適用範囲が異なるため、この点に注意が必要となります。
- 入院日数無制限の場合:「心疾患」「脳血管疾患」など、疾患の全体を保障してくれるようになっている
- 重度三疾病一時金特約の場合:「急性心筋梗塞」「脳卒中」といったように疾患の中でも一部しか保障してくれない
このように重度三疾病一時金特約は三大疾病の範囲が狭くなっていますので、この特約を付ける際はこの点を考慮した上で検討するようにしてください。
管理人の最終評価
引受基準緩和型医療保険の代表的な商品ともいえるオリックス生命の新キュア・サポートですが、個人的には高い保険料を出してまで積極的に加入するべき商品なのか?と言われると、ちょっと微妙・・と感じてしまうのが正直なところです。
例えば70歳で加入する場合は月々の保険料が1万円を超えてしまうため、その分を医療費として貯める方が良いのでは?と思ってしまうからですね。
ただし、「持病があるけど、子供が成長するまでの間だけ入院に対してしっかりと備えておきたい!」という方は期間限定で利用を検討しても良いかと思われます。終身での利用はあまりお勧めしませんが・・。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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