保障内容がかなり良いのに保険料がとても安いため、男性にとっては非常にお得な医療保険です。女性の保険料も安いですが、男性の安さに比べるとそこまでずば抜けている訳ではありません。
保障内容がとても分かりやすく書かれているのが特徴で、ホームページを見ただけでも無理なく「どんな内容の保険なのか」を理解することが出来ます。そのため、インターネットからでも安心して申し込むことが出来る数少ない商品となっています。
追記
オリックス生命は2018年10月2日に保険料を改定しており、終身払で契約する場合はこれまでよりも少し保険料が安くなりました。ですが60歳払済などの「払済」にした場合や、がん一時金特約などの保険料がこれまでよりも高くなってしまったのが残念なところです。
60歳払済などでの契約を考えている場合は、他の医療保険と保険料を比較してから決めるのが良いでしょう。
また、先進医療特約についてはさらに内容が良くなりました。元から付けておいて損はない特約でしたが、これまで以上にお得度が増しているので、出来るだけ付けておくのが良いかと思います。
押さえておきたい注目ポイント
オリックス生命の医療保険「新CURE(キュア)」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 保険料がとても安い(女性の場合はその限りではない)
- 保障内容が分かりやすいのは大きな魅力ポイント
- インターネットで簡単に加入できる
- 三大疾病、七大生活習慣病で入院した場合の入院保障が長い
- がん一時金を1年に1回を限度に何回でも貰える特約が魅力的
- がんで通院した場合も給付金が貰える特約がある
- ティーペックの健康サービスが無料で受けられる
【デメリット・注意点】
- 三大疾病の適用範囲に注意!
- がん一時金は2回目以降も貰えるが、2回目からは入院を開始しないともらえないので注意
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
新CURE(キュア)の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・先進医療特約付き
・()内はがん一時金特約50万円を付けた場合の保険料
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,152円(1,757円) | 1,385円(1,940円) |
30歳 | 1,531円(2,426円) | 1,683円(2,473円) |
40歳 | 2,166円(3,536円) | 2,000円(3,080円) |
50歳 | 3,165円(5,300円) | 2,697円(4,112円) |
※ 上の表は2018年10月現在の保険料です。
保険料の安さ、保障の幅広さ、内容の分かりやすさという3拍子揃った保険が新CUREです。今現在、医療保険を探している人はこの商品を外して検討することは考えられないくらいのお勧め医療保険です。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 【医療保険】 ・病気やケガで入院したとき、約款所定の手術を受けたときなどに保険金が支払われる ・保険料は掛け捨てで、解約返戻金や満期時の保険金として戻って来ない ・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない |
契約可能年齢 | 60歳払済:0歳~55歳 65歳払済:0歳~60歳 終身払:0歳~80歳 |
入院日額 | 5,000円、10,000円 |
入院した場合の支払い日数制限 | 通常:1入院60日、通算1,000日まで保障 七大生活習慣病:1入院120日まで 三大疾病:無制限 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:60歳払済、65歳払済、終身払 |
主契約 | 【疾病入院給付金】 ・病気で入院したときに給付金が支払われる ・1入院60日、通算1,000日まで(3大疾病は無制限) ・約款所定の七大生活習慣病(三大疾病以外)による入院のとき:1入院120日 ・約款所定の七大生活習慣病(三大疾病)による入院のとき:支払日数無制限 |
【災害入院給付金】 ・不慮の事故で180日以内に入院したときに給付金が支払われる ・1入院:60日 通算:1,000日 | |
【手術給付金】 病気または不慮の事故で約款所定の手術を受けたときに給付金が支払われる | |
特約 | 【先進医療特約】 ・先進医療による療養を受けられたとき、通算2,000万円まで支払われる ・さらに療養1回につき先進医療給付金の10%相当額が支払われる |
【重度三疾病一時金特約】 がんと診断/入院されたとき、急性心筋梗塞または脳卒中で入院されたときに一時金が支払われる <がん> 初回:初めてがんと診断確定されたとき 2回目以降:がんの治療を目的として入院を開始されたとき <急性心筋梗塞・脳卒中> 治療を目的として入院を開始されたとき | |
【がん一時金特約】 がんと診断/入院されたときに一時金が支払われる 初回:初めてがんと診断確定されたとき 2回目以降:がんの治療を目的として入院を開始されたとき | |
【がん通院特約】 がんで約款所定の通院をされたときに保険金が支払われる | |
【入院一時金特約】 入院をしたとき、一時金が支払われる (通算50回まで) | |
【通院治療支援特約(退院時一時金給付型)】 入院後に生存して退院したとき、一時金が支払われる (通算50回まで) | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | 不慮の事故により、その事故の日から180日以内に約款所定の身体障害の状態に該当されたとき、または病気やケガで約款所定の高度障害状態に該当されたときは、将来の保険料の払込みが免除される |
診査 | 郵送・インターネット申込みの場合、医師の診査は不要 |
非喫煙者割引 | なし |
保障プラン
項目 | 日額 10,000円コース | 日額 5,000円コース |
---|---|---|
入院給付金 (日帰り入院から) | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 |
手術給付金 (何度でもOK) | 1回につき 入院中:20万円 外来:5万円 | 1回につき 入院中:10万円 外来:2.5万円 |
先進医療 給付金 | 先進医療にかかる技術料と同額 (通算2,000万円限度) | |
重度三疾病一時金 (何度でもOK) (それぞれ1年に1回を限度) | 1回につき 100万円 (150万円まで可) | 1回につき 50万円 (75万円まで可) |
がん一時金 (何度でもOK) (1年に1回を限度) | 1回につき 100万円 (150万円まで可) | 1回につき 50万円 (75万円まで可) |
がん通院給付金 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 |
通院治療支援一時金 (通算50回まで) | 1回につき 30,000円 | 1回につき 3,000円 |
入院一時金 (通算50回まで) | 1回につき 30,000円 | 1回につき 3,000円 |
メリット部分
保険料がとても安い
新キュアは現在のところ、医療保険の中でも保険料が特に安く設定されています。男性の場合は今のところ、トップクラスの安さとなっています。
【男性の保険料の比較表】
・30歳で加入
・入院日額5,000円
・先進医療特約付き
・入院保障延長付き(三大疾病、または七大生活習慣病)
・終身払
商品名 | 月額保険料 |
---|---|
メディフィットA (メディケア生命) | 1,505円 |
新CURE(キュア) (オリックス生命) | 1,531円 |
新・健康のお守り (損保ジャパン日本興亜ひまわり生命) | 1,642円 |
フレキシィ S (メットライフ生命) | 1,817円(未確認) |
似た様な条件で比較できる医療保険が意外と少ないため、このような少数での比較表になってしまいました・・。ですががん給付金などの特約を付けて比較しても、やはり男性の中ではトップクラスの安さです。
ただし、女性の場合はその限りではありません。
【女性の保険料の比較表】
・30歳で加入
・入院日額5,000円
・先進医療特約付き
・入院保障延長付き(三大疾病、または七大生活習慣病)
・終身払
商品名 | 月額保険料 |
---|---|
メディフィットA (メディケア生命) | 1,570円 |
新・健康のお守り (損保ジャパン日本興亜ひまわり生命) | 1,652円 |
新CURE(キュア) (オリックス生命) | 1,683円 |
フレキシィ S (メットライフ生命) | 1,872円(未確認) |
十分安い部類ですが、女性の中では一番という訳ではありません。
男性の場合は保険料の安さを考慮すると非常にお勧めの医療保険と言えますが、女性の場合はそうとも言えないようです。
保障内容が分かりやすいのは大きな魅力ポイント
新CURE(キュア)の良い点として、個人的に特に挙げたいのが「ホームページに保障内容がとても分かりやすく載っているため、ストレスをあまり感じることなく中身を理解していける」ということです。
他会社の医療保険のホームページを見てみると分かりますが、新CUREよりも分かりやすく(見やすく)書かれているところは他にないと思いますし、会社によっては分かりにくすぎてお手上げのところもあったりします。
これはオリックス生命の商品解説やページの作り方がとても上手いということが挙げられるのですが、特約が必要最小限に抑えられているというのも大きな理由となっています。
多くの人は特約が多いと「確かに選択肢は多いから商品としての幅は広いと思うけど、逆に何をどう組み合わせて良いのか全然分からないよ・・」という悩みを抱えてしまい、余計なストレスを感じてしまいます。保険選びが嫌になるのもこのためです。
その点、オリックス生命の新キュアは必要最小限の特約しか用意されていないものの、大事な部分(先進医療、がん特約など)だけを用意してくれているという形を取っているので、余計な混乱をすることなく、自分にとって最適な形を選びやすい商品だと思います。
インターネットで簡単に加入できる
保障内容が分かりやすくシンプルということで、新たなメリットを生み出してくれています。それは「インターネットからでも安心して申し込みができる」ということです。新キュアはパソコンやスマートフォンを持っていれば誰でも簡単に、そして内容をしっかり理解してから申込みできるので「安心して」加入することが出来る商品なのです。
診査もインターネット申込みなら告知扱いなため、医師の診断は不要です。数ある医療保険の中でも特に簡単に申し込みができる商品だと思います。
また、保険内容が分かりにくい場合は資料請求だけでなく、電話での相談も承っています。
三大疾病、七大生活習慣病で入院した場合の入院保障が長い
新キュアの魅力ポイントの一つに「入院保障がかなり拡大される」ということが挙げられます。
新キュアでは通常の病気やケガの場合、1入院につき60日まで給付金が支払われます。これは他の保険もほぼ同じようになっています。
しかし、三大疾病になった場合は日数無制限で保障されるようになり、七大生活習慣病になった場合には120日までの保障に拡大されるのです。これは他の保険と比べても保障範囲はかなり広くなっています。現状では入院時の保障範囲は新キュアがトップクラスで長いと思います。
しかも他の保険では三大疾病や七大生活習慣病の際の入院保障の拡大は有料の特約で付加する形になっていますが、新キュアでは基本保障の中に含まれているため、安い保険料のままで入院保障が拡大される訳です。これはかなりありがたいポイントですね。(メディケア生命の「メディフィットA」も同じ形を取っています)
【新キュアの入院保障】
病気・ケガ | 1入院60日まで |
三大疾病の場合 (がん、心疾患、脳血管疾患) | 無制限 |
七大生活習慣病の場合 (糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性腎不全) | 1入院120日 |
がん一時金を1年に1回を限度に何回でも貰える特約が魅力的
新キュアでは三大疾病になった際に一時金(50万円 or 100万円)が貰える特約を付加することが出来るのですが、これが1年に1回を限度に何度でも貰えるという助かる内容になっているのです。
これは「がん一時金特約」と「重度三疾病一時金特約」で適用されます。他会社の医療保険ではあまり見られないことなので、これは新キュアのメリット部分と言ってもいいと思います。
何度も一時金が貰えるとはいえ、何度もがんになりたい人なんていないと思いますが、万が一を考えるととてもありがたい保障内容と言えます。
ただし、2回目以降は診断確定時ではなく、「がんの治療を目的として入院を開始した時」になるため、通院の時点では貰うことは出来ません。近年では入院せずに通院で治療するケースも増えてきていますので、通院のみの治療の場合は一時金はもらえないのが残念なところです。
がんで通院した場合も給付金が貰える特約がある
新キュアではがんで通院した時でも給付金が貰える「がん通院特約」を付けることが出来ます。貰える給付金は入院日額5,000円のコースの場合は5,000円、1万円コースの場合は1万円が貰えるようになっています。
実はこの特約、かなりの注目ポイントを持っています。それは長期通院になりがちの放射線照射、温熱療法、抗がん剤治療には支払日数無制限となっているところです。
近年では抗がん剤治療などは通院(外来)で治療するケースが増えていますので、ガン治療による長期の通院に備えられるこの特約は非常にありがたいと言えます。
ただし、この特約は「がん一時金特約」または「重度三疾病一時金特約」とセットでの申込みしかできません。単品で付けることが出来ないのが残念なところです。
ティーペックの健康サービスが無料で受けられる
オリックス生命では特定の保険に加入することで、ティーペック社の健康サービスが無料で受けられるようになります。
ティーペックのメディカルサポートは個人で入ろうとすると年間で10万円以上もかかってしまうくらいの高額なサービスなのですが、それが無料で受けられるのはかなり嬉しい特典と言えます。
そして新キュアは、その数少ない対象商品となっているのです。
ティーペックのサービスは小さい子供が家庭にいて病院にいく時間がないお母さんや、仕事が忙しくて病院にいけない人達、将来セカンドオピニオンの利用を考えている人にとってはかなりありがたいと思います。また、健康に不安があって相談相手が欲しいけど、病院だとお金が取られるなぁ・・という方のお役にも立つことができます。
具体的には以下のサービスを無料で利用することができます。
24時間電話健康相談サービス | ・被保険者だけでなく、同居の家族も無料で利用可 ・24時間365日、医師・保健師・看護師などの相談スタッフが電話で応えてくれる ・比較的軽い症状の時に利用するのがベスト(子供に熱がある、ストレスでまいっている、吐き気がする、夜間・休日に診察してくれる病院を知りたいなど) |
セカンドオピニオンサービス | ・被保険者のみ無料で利用可 ・専門医による相談サービスで、治療に対する第2の意見をもらうことができる ・セカンドオピニオンを聞けたり、優秀専門臨床医を紹介してもらえる ・高度な医療が必要と言われた場合に使いたい |
糖尿病専門サービス | ・被保険者のみ無料で利用可 ・糖尿病に関するセカンドオピニオンが聞ける ・現在の治療方法に疑問を持っている場合にも使える |
デメリット部分
三大疾病の適用範囲に注意!
新キュアでは「三大疾病での入院は支払日数無制限」となっているのは前述した通りです。また、この保険では「重度三疾病一時金特約」が用意されており、これを付けることで三大疾病(がんだけでなく「急性心筋梗塞」と「脳卒中」も)になった時も一時金を受け取ることができるようになります。
なのですが、実は「三大疾病での入院は支払日数無制限」と「重度三疾病一時金特約」は三大疾病の適用範囲が異なるため、この点に注意が必要となります。
- 入院日数無制限の場合:「心疾患」「脳血管疾患」など、疾患の全体を保障してくれるようになっている
- 重度三疾病一時金特約の場合:「急性心筋梗塞」「脳卒中」といったように疾患の中でも一部しか保障してくれない
このように重度三疾病一時金特約は三大疾病の範囲が狭くなっていますので、この特約を付ける際はこの点を考慮した上で検討するようにしてください。
申し込み前の注意点
がん一時金は2回目以降も貰えるが、2回目からは入院を開始しないともらえないので注意
新キュアはがん一時金特約(または重度三疾病一時金特約)を付けることで1年に1回を限度に何度でも一時金を貰うことが出来るようになります。
ですが、1回目こそ「がんと診断確定されたとき」となっていますが、2回目以降は「がんの治療を目的として入院を開始されたとき」が給付条件となっています。
近年では入院せずに通院のみでがんを治療するケースも増えてきていますが、その場合は一時金を貰うことが出来ないのが残念なところと言えます。
管理人の最終評価
長期の保障(60歳~終身まで)が欲しい方には最もお勧めと言える医療保険です。保障内容の良さ、ティーペックの無料健康相談サービス、保険料の安さなどが他と比べても良いため、医療保険の中ではトップクラスでお勧めです。
ただし、子供が独立するまでなどの期限付きで保障が欲しい場合は県民共済の「入院保障2型」の方がお勧めです。
新キュアはあくまでも「終身での保障」が欲しい方に適した医療保険となっています。
医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この保険に加入中の方、見積もりを既にもらっている方
この記事を読んでいる方の中には、保険会社の担当営業や保険ショップの担当者から、この保険の設計書(見積もり)を既にもらっていて、「この保険に決めて本当にいいのだろうか・・・?!」と懐疑的になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは、既にこの保険を契約したものの、「なんか違う気がする・・・」「間違えたかも・・・」と不安になっている方もいらっしゃるのでは。
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自分たちの必要保障分を見極め、保険料とのバランスを取ることが、この保険を選ぶうえで重要になるでしょう。
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この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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