女性の保険料(月額):1,928円(2,718円)
※()内はがん一時金特約50万円を付けた場合の保険料
(30歳、入院日額5,000円、終身払、先進医療特約付き)
人気が高いオリックス生命の医療保険「新キュア」の女性特化版です。女性特有の病気(乳がんなど)での入院給付金が上乗せされる形になっています。
新キュア自体がとてもいい医療保険ですので、その女性保険である新キュアレディは検討しておいても損はないかと思います。
女性保険自体、必要性があるのか?という考え方もありますが、女性特有の病気に備えたいという気持ちが強い方はチェックしてみてはどうかと思います。
押さえておきたい注目ポイント
オリックス生命の医療保険「新CURE Lady(キュア・レディ)」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 女性疾病での病気の場合は入院保障金額が上乗せされる
- 保障内容がとても分かりやすく書いてある
- がん一時金特約を付けた場合、1年に1回を限度に何回でも貰える
- がん通院特約が用意されている
- ティーペックの健康サービスが無料で受けられる
【デメリット・注意点】
- そもそも女性保険自体の必要性が疑問
- 入院の支払日数延長の保障が欲しい場合は対面で申し込もう
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
新CURE Lady(キュア・レディ)の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・先進医療特約付き
・()内はがん一時金特約50万円を付けた場合の保険料
契約年齢 | 女性 |
---|---|
20歳 | 1,670円(2,225円) |
30歳 | 1,928円(2,718円) |
40歳 | 2,075円(3,155円) |
50歳 | 2,637円(4,052円) |
※ 上の表は2018年10月現在の保険料です。
新キュアと比べると少しだけ保険料が高くなります。この上がった分の価値がこちらにあるのかどうか、しっかり見極めていきたいですね。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 60歳払済:0歳~55歳 65歳払済:0歳~60歳 終身払:16歳~80歳 |
入院日額 | 3,000円~10,000円(1,000円単位で設定可能) |
入院した場合の支払い日数制限 | 通常:1入院60日、通算1,000日まで保障 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:60歳払済、65歳払済、終身払 |
主契約 | 【疾病入院給付金】 ・病気で入院したときに給付金が支払われる ・1入院60日、通算1,000日まで |
【災害入院給付金】 ・不慮の事故で180日以内に入院したとき ・1入院:60日 通算:1,000日 | |
【手術給付金】 病気または不慮の事故で約款所定の手術を受けたときに給付金が支払われる | |
【女性入院給付金】 約款所定の女性特有の病気・すべてのがんで入院されたときに給付金が支払われる (1入院60日、通算1,000日まで) | |
特約 | 【先進医療特約】 ・先進医療による療養を受けられたとき、通算2,000万円まで支払われる ・さらに療養1回につき先進医療給付金の10%相当額が支払われる |
【重度三疾病一時金特約】 がんと診断/入院されたとき、急性心筋梗塞または脳卒中で入院されたときに一時金が支払われる <がん> 初回:初めてがんと診断確定されたとき 2回目以降:がんの治療を目的として入院を開始されたとき <急性心筋梗塞・脳卒中> 治療を目的として入院を開始されたとき | |
【がん一時金特約】 がんと診断/入院されたときに一時金が支払われる 初回:初めてがんと診断確定されたとき 2回目以降:がんの治療を目的として入院を開始されたとき | |
【がん通院特約】 がんで約款所定の通院をされたときに保険金が支払われる | |
【入院一時金特約】 入院をしたとき、一時金が支払われる (通算50回まで) | |
【通院治療支援特約(退院時一時金給付型)】 入院後に生存して退院したとき、一時金が支払われる (通算50回まで) | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | ・所定の高度障害状態に該当したとき ・不慮の事故により、事故日から180日以内に所定の身体障害状態に該当したとき |
非喫煙者割引 | なし |
保障プラン
項目 | 日額 10,000円コース | 日額 5,000円コース |
---|---|---|
入院給付金 (日帰り入院から) | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 |
女性入院給付金 (日帰り入院から) | 1日につき5,000円 | |
手術給付金 (何度でもOK) | 1回につき 入院中:20万円 外来:5万円 | 1回につき 入院中:10万円 外来:2.5万円 |
先進医療 給付金 | 先進医療にかかる技術料と同額 (通算2,000万円限度) | |
重度三疾病一時金 (何度でもOK) (それぞれ1年に1回を限度) | 1回につき 100万円 (150万円まで可) | 1回につき 50万円 (75万円まで可) |
がん一時金 (何度でもOK) (1年に1回を限度) | 1回につき 100万円 (150万円まで可) | 1回につき 50万円 (75万円まで可) |
がん通院給付金 | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 |
通院治療支援一時金 (通算50回まで) | 1回につき 30,000円 | 1回につき 3,000円 |
入院一時金 (通算50回まで) | 1回につき 30,000円 | 1回につき 3,000円 |
メリット部分
女性疾病での病気の場合は入院保障金額が上乗せされる
新キュアレディでは女性特有の病気やケガで入院した場合、1日につき5,000円が入院保障に上乗せされます。新CURE(キュア)と比べると1日当たりの保障面ではだいぶ手厚くなっているので安心感も大きいでしょう。
女性特有の病気(乳がんなど)での入院を特に心配する方に向いている内容と言えます。
保障内容が分かりやすいのは大きな魅力ポイント
新キュアレディの良い点として、個人的に特に挙げたいのが「ホームページに保障内容がとても分かりやすく載っているため、ストレスをあまり感じることなく中身を理解していける」ということです。
他会社の医療保険のホームページを見てみると分かりますが、新キュアレディよりも分かりやすく(見やすく)書かれているところは他にないと思いますし、会社によっては分かりにくすぎてお手上げのところもあったりします。
これはオリックス生命の商品解説やページの作り方がとても上手いということが挙げられるのですが、特約が必要最小限に抑えられているというのも大きな理由となっています。
多くの人は特約が多いと「確かに選択肢は多いから商品としての幅は広いと思うけど、逆に何をどう組み合わせて良いのか全然分からないよ・・」という悩みを抱えてしまい、余計なストレスを感じてしまいます。保険選びが嫌になるのもこのためです。
その点、オリックス生命の新キュアレディは必要最小限の特約しか用意されていないものの、大事な部分(先進医療、がん特約など)だけを用意してくれているという形を取っているので、余計な混乱をすることなく、自分にとって最適な形を選びやすい商品だと思います。
がん一時金特約を付けることができ、1年に1回を限度に何回でも貰える
新キュアレディでは三大疾病になった際に一時金(50万円 or 100万円)が貰える特約を付加することが出来るのですが、これが1年に1回を限度に何度でも貰えるという助かる内容になっているのです。
これは「がん一時金特約」と「重度三疾病一時金特約」で適用されます。他会社の医療保険ではあまり見られないことなので、これは新キュアレディのメリット部分と言ってもいいと思います。
何度も一時金が貰えるとはいえ、何度もがんになりたい人なんていないと思いますが、万が一を考えるととてもありがたい保障内容と言えます。
ただし、2回目以降は診断確定時ではなく、「がんの治療を目的として入院を開始した時」になるため、通院の時点では貰うことは出来ません。近年では入院せずに通院で治療するケースも増えてきていますので、通院のみの治療の場合は一時金はもらえないのが残念なところです。
がん通院特約が用意されている
新キュアレディではがんで通院した時でも給付金が貰える「がん通院特約」を付けることが出来ます。貰える給付金は入院日額5,000円のコースの場合は5,000円、1万円コースの場合は1万円が貰えるようになっています。
実はこの特約、かなりの注目ポイントを持っています。それは長期通院になりがちの放射線照射、温熱療法、抗がん剤治療には支払日数無制限となっているところです。
近年では抗がん剤治療などは通院(外来)で治療するケースが増えていますので、ガン治療による長期の通院に備えられるこの特約は非常にありがたいと言えます。
ただし、この特約は「がん一時金特約」または「重度三疾病一時金特約」とセットでの申込みしかできません。単品で付けることが出来ないのが残念なところです。
ティーペックの健康サービスが無料で受けられる
オリックス生命では特定の保険に加入することで、ティーペック社の健康サービスが無料で受けられるようになります。
ティーペックのメディカルサポートは個人で入ろうとすると年間で10万円以上もかかってしまうくらいの高額なサービスなのですが、それが無料で受けられるのはかなり嬉しい特典と言えます。
そして新キュアレディもしっかりと対象商品となっているのです。
ティーペックのサービスは小さい子供が家庭にいて病院にいく時間がないお母さんや、仕事が忙しくて病院にいけない人達、将来セカンドオピニオンの利用を考えている人にとってはかなりありがたいと思います。また、健康に不安があって相談相手が欲しいけど、病院だとお金が取られるなぁ・・という方のお役にも立つことができます。
具体的には以下のサービスを無料で利用することができます。
24時間電話健康相談サービス | ・被保険者だけでなく、同居の家族も無料で利用可 ・24時間365日、医師・保健師・看護師などの相談スタッフが電話で応えてくれる ・比較的軽い症状の時に利用するのがベスト(子供に熱がある、ストレスでまいっている、吐き気がする、夜間・休日に診察してくれる病院を知りたいなど) |
セカンドオピニオンサービス | ・被保険者のみ無料で利用可 ・専門医による相談サービスで、治療に対する第2の意見をもらうことができる ・セカンドオピニオンを聞けたり、優秀専門臨床医を紹介してもらえる ・高度な医療が必要と言われた場合に使いたい |
糖尿病専門サービス | ・被保険者のみ無料で利用可 ・糖尿病に関するセカンドオピニオンが聞ける ・現在の治療方法に疑問を持っている場合にも使える |
デメリット部分
そもそも女性保険自体の必要性が疑問
新キュアレディを選ぶかどうかを決める際、「そもそも女性保険というのは女性にとって必要か?」という点をどう解釈するかで、大きく選択が変わってくるかと思います。
で、個人的な意見を言わせてもらうと、女性疾病を保障してくれる女性保険は特に利用しなくてもいいのでは・・と思っています。
それは何故か?
女性疾病での入院は全体の入院と比べると圧倒的に少ないのが現状です。また、女性疾病での入院も特に長いという訳ではなく、通常の病気と比べるとむしろ少ない傾向にあります。
個人的には医療保険の必要性に関しては常に疑問視しており、特に「短期入院に対する保障」を得るために医療保険に入るべきではないと考えています(よほど経済的に困っている状況の方は別ですが)。
その観点から考えると、今ある医療保険自体がそれほど必要性を感じませんし、まして入院日数が長引くわけでもない女性疾患に備えるために、わざわざ保険料が高い女性専用の医療保険に入る必要は特にないのではないかと思えます。
ただし、妊娠を検討中~出産後までは医療保障の必要性がかなり高いですので、その間だけ医療保険(または女性保険)は入っておいた方が良いと思います。ちなみに入院が発覚してから医療保険に加入しても、その妊娠に関する入院や手術は保障してくれないので、妊娠を検討している段階で加入しておく必要があります。
また、「女性特有のがん(乳がん・子宮がんなど)に備えたい!」という女性の方は多いと思いますが、その場合は医療保険の中の「がん治療給付金」で数十万円~100万円単位で保険金が貰えますので、入院給付金が少し増えるだけの女性専用保険は役割が薄いです。
特に最近ではがんといえども入院日数が少なくなっている傾向にあり、20日以上の入院をするケースは少なくなっています。今後は通院治療が増え、入院はさらに少なくなると言われていますので、女性特有の病気での入院保障を手厚くする必要性は高くないのではないかと思います。
がんに対してしっかりと備えるのであれば、個人的にはがん保険に加入する方が保険料も安く、とても経済的だと思います。医療保障に関してはがん保険一つにするか、もしくは医療保険にがん一時金特約を付けるという選択を検討した方が良いかと思っています。女性特有のがんに対しても同様の考え方です。
お勧めのがん保険を探す場合は、こちらのページが参考にしていただけると幸いです。
⇒がん保険 おすすめの比較と評価ランキング
申し込む前の注意点
妊娠発覚後に加入した場合、帝王切開などは保障されない点に注意!
新キュアレディは帝王切開により入院、手術をした場合、しっかりと給付金が支払われます。
ただし、注意点もあります。妊娠中に加入した場合、異常妊娠および異常分娩(帝王切開を受けた場合を含む)については保障されないという点です。
そのため、出来れば妊娠検討中の段階で加入しておくことがベストとなります。私は医療保険の必要性はがん保険に比べると低いと思っていますが、妊娠中の期間だけはかなり必要性が高いと思っていますので、現在妊娠検討中の方は新キュアレディに限らず医療保険を検討してみてはどうかと思います。
ちなみに、妊娠発覚後から加入しても帝王切開などを保障してくれる医療保険は少ないながらあります。もし医療保険に加入したかったけど、間に合わずに妊娠が発覚してしまった場合は、こちらの中から検討してみてください。
⇒妊娠中に医療保険に入りたい場合のお勧め商品はコレ!最新の比較とランキングをお届けします
入院の支払日数延長の保障が欲しい場合は対面で申し込もう
新キュアレディには三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)での入院に対しては日数無制限になる保障を付けることができます。また、七大生活習慣病での入院をすべて日数無制限にすることも可能となっています。
なのですが、この保障は公式ホームページには載っておらず、ホームページからの申し込みでは無制限の延長は付けることができないようになっています。
入院日数無制限の保障が欲しい場合、対面のみ受け付ける仕組みになっていますので、この点に注意しておいてください。
【入院保障の延長表】
三大疾病無制限プラン | 七大疾病無制限プラン | |
---|---|---|
病気・ケガ | 1入院 60日 | 1入院 60日 |
がん (上皮内新生物も含む) | 無制限 | 無制限 |
心疾患 | 無制限 | 無制限 |
脳血管疾患 | 無制限 | 無制限 |
糖尿病 | 1入院 120日 | 無制限 |
高血圧性疾患 | 1入院 120日 | 無制限 |
肝硬変 | 1入院 120日 | 無制限 |
慢性腎不全 | 1入院 120日 | 無制限 |
管理人の最終評価
女性の病気に対する保障に特化していますが、女性疾病は特別に備えるべきものなのか?という点に個人的に疑問点が浮かぶのは否めません。
ですが、内容的にはかなり良く、さらに対面申し込み限定ではありますが入院時の支払日数を無制限にする保障も付けられますので、「女性疾病が不安だから備えたい!」という方は検討してもいいかと思います。妊娠検討中~出産後までという限定された期間の加入もお勧めです。
医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この保険に加入中の方、見積もりを既にもらっている方
この記事を読んでいる方の中には、保険会社の担当営業や保険ショップの担当者から、この保険の設計書(見積もり)を既にもらっていて、「この保険に決めて本当にいいのだろうか・・・?!」と懐疑的になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あるいは、既にこの保険を契約したものの、「なんか違う気がする・・・」「間違えたかも・・・」と不安になっている方もいらっしゃるのでは。
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この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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キュアレディにも入院無制限つけれますよ
やまさん
情報ありがとうございます!
完全に見落としていた部分ですので、助かりました。