オリックス生命が販売している特定疾病保障保険です。

終身型と定期型の2パターンが用意されており、さらに急性心筋梗塞と脳卒中の保険金支払いに「手術を受けたときでもOK」という条件が加わっているため、他の特定疾病保障保険と比べるとかなり支払いに期待が持てる商品となっています。

ただし、特定疾病保障保険のネックとなっている保険料の高さはそのまま残っていますので、その点を含めて加入するかどうかを検討することが重要となってきます。

押さえておきたい注目ポイント

オリックス生命の「特定疾病保障保険With(ウィズ)」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • 支払事由に「手術」が付いているのが大きなメリットに!
  • クレジットカード払いができるため、ポイント還元が期待できる
  • 終身型と定期型の好きな方を選べる
  • ティーペックの健康サービスが無料で受けられる

【デメリット・注意点】

  • 終身保険や定期保険と比べると保険料が高い
  • 終身型の「終身払い」には注意が必要

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

特定疾病保障保険With(ウィズ)の詳細

終身型の保険料の例
・保険料払込期間:60歳払済
・保険金額:500万円

契約年齢男性の月額保険料女性の月額保険料
30歳12,660円12,380円
40歳20,120円19,485円
50歳42,275円39,850円

定期型の保険料の例
・保険期間:10年満了
・保険金額:1,000万円

契約年齢男性の月額保険料女性の月額保険料
30歳3,620円4,220円
40歳7,240円8,310円
50歳16,840円12,070円

※ 上の表は2018年10月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

3大疾病の保障が付いている分、通常の終身保険・定期保険と比べると保険料は高くなっています。

保障内容

項目内容
契約可能年齢15歳~75歳
保険金額200万円~2,000万円(10万円単位で設定できる)
保険期間【終身型】
終身

【定期型】
5年、10年~39年満了(1年刻みで設定可)

保険料払込期間【終身型】
終身払、10年、15年、20年払済
50歳、55歳、60歳、65歳、70歳、75歳、80歳払済

【定期型】
5年、10年~39年満了(1年刻みで設定可)

主契約【特定疾病保険金】
悪性新生物、急性心筋梗塞、脳卒中で所定の状態になった場合、保険金が支払われる
【死亡保険金】
死亡したとき、保険金が支払われる
【高度障害保険金】
病気またはケガにより約款所定の高度障害状態に該当したとき、給付金が支払われる
特約【年金支払特約】
死亡保険金・高度障害保険金・特定疾病保険金の一括払にかえて、年金として支払われる
(年金支払期間:5・10・15年より選択)
払込回数月払、半年払、年払
払込方法口座振替、クレジットカード
保険料の
払込免除
不慮の事故により約款所定の身体障害の状態になった場合、以後の保険料の払込は免除される

メリット部分

生命保険に三大疾病の保障が付いている

オリックス生命のWithだけではありませんが、特定疾病保障保険の特徴として、生命保険(終身保険または定期保険)の性質を持ちながら三大疾病の保障まで付いている形を取っているため、通常の終身保険や定期保険と比べるとかなり安心感が高い商品となっています。

ただし、その分保険料が割増になっており、さらに先進医療特約などの役立つ保障が付いていないというデメリットがあるため、契約の際はその点も考慮して決める必要があります。

支払事由に「手術」が付いているのが大きなメリットに!

Withでは死亡・高度障害だけでなく、3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)により所定の状態になったときに保険金が支払われます。

これ自体はどの特定疾病保障保険でも同じなのですが、Withは他の特定疾病保障保険と比べると支払事由に該当する項目に「手術を受けたとき」という項目が含まれているため、他と比べると保険金支払いの条件がかなり良くなっているのです。

【Withの支払事由(3大疾病)】

がん初めてがん(悪性新生物)と診断確定されたとき。
急性心筋梗塞労働制限などの約款所定の状態が60日以上継続。
または手術を受けたとき
脳卒中言語障害、運動失調、麻痺等などの約款所定の状態が60日以上継続。
または手術を受けたとき

急性心筋梗塞と脳卒中に「手術を受けた時」という条件が付いています。これが付いていない場合は「約款所定の状態が60日以上継続したとき」だけが適用条件となってしまうため、条件的にはかなり厳しいものとなってしまうのです。

急性心筋梗塞も脳卒中も、なってしまった場合は手術を伴うケースがとても多いです。Withではそこもカバーされているため、他の「手術が対象外となっている特定疾病保障保険」と比べると保険金が支払われる可能性がかなり高くなっていると言えるのですね。

これはWithの最大のメリット部分と言っていいでしょう。

クレジットカード払いができるため、ポイント還元が期待できる

特定疾病保障保険は単なる終身保険や定期保険と比べると保険料が割高になっているため、クレジット払いにしておくとポイント還元がより活きてきます。

オリックス生命は基本的にクレジットカード払いに対応してくれており、Withも例外ではありません。他の特定疾病保障保険の中にはクレジットカード払いができない商品もあるため、ポイント還元分(1%前後)=割引分と考えるとこの点はありがたいメリットと言えます。

例え1%のポイント還元だったとしても、長期目線で見た場合は数万円がお得になりますので。

管理人taka管理人taka

ポイント還元率が高いクレジットカードを探している方はこちらのページを参考にしてください。
生命保険・医療保険の支払いはクレジットカードにすると数万円のお得!還元率の高いカードも紹介します

終身型と定期型の好きな方を選べる

Withでは終身型と定期型の好きな方を選べます。

終身型はいわゆる終身保険に三大疾病を加えた形になっているものであり、定期型は定期死亡保険に三大疾病の保障を加えた形になっています。

また、定期型に関しては業界初となる「無解約返戻金型」となっており、途中で解約した場合の解約返戻金が発生しなくなっている分、保険料を割安にしているという形を取っています(とはいえ、通常の定期保険よりは高いですが)。

ティーペックの健康サービスが無料で受けられる

オリックス生命では特定の保険に加入することで、ティーペック社の健康サービスが無料で受けられるようになります。

ティーペックのメディカルサポートは個人で入ろうとすると年間で10万円以上もかかってしまうくらいの高額なサービスなのですが、それが無料で受けられるのはかなり嬉しい特典と言えます。

そしてWithは、その数少ない対象商品となっているのです。

ティーペックのサービスは小さい子供が家庭にいて病院にいく時間がないお母さんや、仕事が忙しくて病院にいけない人達、将来セカンドオピニオンの利用を考えている人にとってはかなりありがたいと思います。また、健康に不安があって相談相手が欲しいけど、病院だとお金が取られるなぁ・・という方のお役にも立つことができます。

具体的には以下のサービスを無料で利用することができます。

24時間電話健康相談サービス・被保険者だけでなく、同居の家族も無料で利用可
・24時間365日、医師・保健師・看護師などの相談スタッフが電話で応えてくれる
・比較的軽い症状の時に利用するのがベスト(子供に熱がある、ストレスでまいっている、吐き気がする、夜間・休日に診察してくれる病院を知りたいなど)
セカンドオピニオンサービス・被保険者のみ無料で利用可
・専門医による相談サービスで、治療に対する第2の意見をもらうことができる
・セカンドオピニオンを聞けたり、優秀専門臨床医を紹介してもらえる
・高度な医療が必要と言われた場合に使いたい
糖尿病専門サービス・被保険者のみ無料で利用可
・糖尿病に関するセカンドオピニオンが聞ける
・現在の治療方法に疑問を持っている場合にも使える

デメリット部分

終身保険や定期保険と比べると保険料が高い

特定疾病保障保険は終身保険や定期保険に三大疾病の保障が付いている形を取っているため、保険料が割高な傾向にあります。

Withもやはり例外ではなく、オリックス生命の終身保険であるRISE(ライズ)、そして定期保険のBridge(ブリッジ)と比べると保険料は高くなっています。

確かにWithには三大疾病の保障が付いているので魅力的な商品ではあるのですが、それを付けるならがん保険を付けた方が良いという意見もあり、特定疾病保障保険という保険商品自体が中途半端な位置にいると感じてしまうことも多々出てきてしまいます。

ただし、決して悪い商品ではないため、終身保険+がん保険と比べてどちらが自分たちにとってメリットが高いかをじっくりと考えてから決めるのがベストと言えるでしょう。

検討の際は無料の保険相談サービスを利用することで、見落としをすることなく最も最適な保険を選択する手助けをしてくれるので、是非とも活用してみてください。
【口コミ・評判通り?】無料保険相談 おすすめの比較と評価ランキング

ちなみに、個人的にはWithは特定疾病保障保険の中ではお勧めの方だと思っています。

終身型の「終身払い」には注意が必要

オリックス生命のWithには終身型と定期型の2つがあり、終身型はいわゆる「終身保険」に三大疾病の保障を加えた形になっています。

その終身型では終身払(死ぬまで保険料を払い続ける支払方法)を選択することができるのですが、終身払を選択した場合は解約返戻金がずっと60%前後のままのため、途中での解約がとても難しくなってしまうということに注意しておきましょう。

通常の60歳払済などの場合は、満期以降になるになると解約返戻金が通常通りの率になります(これを低解約返戻金型と言います)。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。

保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。

保険を探している方はこちらへどうぞ


スポンサーリンク