男性の保険料(月額):9,845円
女性の保険料(月額):9,175円
(30歳、保険金額500万円、60歳払済)
[満期直後の返礼率]
男性:111.7%
女性:113.0%
40代半ばくらいまでに加入する場合は保険料が高くて解約返戻率が低いですが、50歳前後から加入する場合は逆に他よりも保険料が安くて解約返戻率が高いです。50歳くらいから終身保険に加入する方には検討の価値がある保険となるでしょう。
他には年金受取りに出来る、最高7億円まで保障可能、保険期間が1歳単位で選べるなどのメリットを持っていますが、通販で申し込む場合は保険金などが狭い範囲でしか選べないので注意が必要です。
押さえておきたい注目ポイント
東京海上日動あんしん生命の[長割り終身]の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 終身保険なので貯蓄性がある。払込が満了した後も保障は一生涯にわたる
- 解約返戻金があるが、払込期間中の解約は本来の70%に抑えられる(低解約返戻金型)
- 保険料は加入時のまま、途中で上がることはない
- 40代半ばまでは他よりも高い保険料だが、50歳前後からの加入だと保険料はかなり安くなる。そして解約返戻率も50歳前後だとかなり高くなるため、この保険は50歳くらいからの加入ならお勧め
- 保険期間がかなり自由に設定できる(10年以上の払込期間であれば1歳単位で選べる)
- 最高で7億円までの高額保障が可能
- 年金受取りにすることが出来る
- 通販の場合は保険金額と保険料払込期間がかなり限定されている
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
長割り終身の詳細
男性の月払保険料と解約返戻金の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:500万円
契約年齢 | 月額保険料 | 払込総額 | 満期直後の 解約返戻金 | 満期直後の 返戻率 |
---|---|---|---|---|
20歳 | 7,060円 | 3,388,800円 | 3,960,000円 | 116.8% |
30歳 | 9,845円 | 3,544,200円 | 3,960,000円 | 111.7% |
40歳 | 15,785円 | 3,788,400円 | 3,960,000円 | 104.5% |
50歳 | 33,475円 | 4,017,000円 | 3,960,000円 | 98.5% |
女性の月払保険料と解約返戻金の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:500万円
契約年齢 | 月額保険料 | 払込総額 | 満期直後の 解約返戻金 | 満期直後の 返戻率 |
---|---|---|---|---|
20歳 | 6,570円 | 3,153,600円 | 3,733,500円 | 118.3% |
30歳 | 9,175円 | 3,303,000円 | 3,733,500円 | 113.0% |
40歳 | 14,675円 | 3,522,000円 | 3,733,500円 | 106.0% |
50歳 | 31,150円 | 3,738,000円 | 3,733,500円 | 99.8% |
※ 上の表は2015年8月現在の保険料です。
40歳くらいまでの若い時に加入した場合、保険料が高い上に解約返戻率がとても低いのであまりお勧めとは言えません・・。
ですがこの保険は50歳前くらいからの加入だと保険料が他よりも安く、解約時の返戻率もかなり高いため、50歳前後から加入する場合はかなりお勧めの終身保険となります。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 【終身保険】 ・被保険者が死亡、または高度障害状態になった場合、保険金が支払われる ・払込が満了した後も保障は一生涯にわたる ・解約返戻金がある ・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない |
【低解約返戻金型】 保険料払込期間中は解約返戻金を低く抑えている(70%)が、従来型の終身保険と比べて保険料が割安になっている | |
申込み方法 | 郵送、代理店 |
契約可能年齢 | 0歳~80歳まで |
保険金額 | 200万円~7億円(10万円単位で選べる) |
保険期間 (保険料払込期間) | 10年以上であれば1歳単位で自由に選べる 上限は90歳まで |
特約 | 【リビング・ニーズ】 余命6ヶ月と判断された場合、死亡保険金額の全部または一部に相当する金額を生存中に受け取れる |
その他の特約 | 年金支払特約 ・指定代理請求特約 ・平準定期保険特約 ・家計保障定期保険特約 ・災害割増特約 ・傷害特約 |
払込回数 | 月払、年払、一部前納(保険料総額の半分を最初に支払う) (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | 口座振替、クレジットカード |
保険料の 払込免除 | 被保険者が責任開始期以後に発生した不慮の事故を直接の原因として、その事故の日からその日を含めて180日以内に所定の身体障害の状態になられたとき |
診査 | 告知扱いなので医師の診断は不要 |
非喫煙者割引 | なし |
資料請求、 申込み | 東京海上日動あんしん生命公式サイトよりお願いします ⇒長割り終身(終身保険)|死亡保険|東京海上日動あんしん生命保険 |
メリット部分
若い時は高いが、50歳くらいからの加入なら保険料がかなり安い
20代、30代、40代で加入する場合の保険料を比較してみると、長割り終身は他の終身保険よりも高いのが目につきます。そのため、保険料だけを見るとこの年代の方にとってはあまりメリットがあるとは言えません。
しかしながら、45歳くらいからこれまで安かった他の保険はどんどんと保険料が高くなり、逆に長割り終身の方は上昇が緩やかになるため、こちらの方が安くなるケースが多くなります。
若い時は圧倒的な安さを誇っているアフラックのWAYSと比べてみると、45歳までの加入ではWAYSの方が安いですが、46歳からの加入だと長割り終身の方が安くなります。(男性、60歳払済、保険金500万円の場合)
【長割り終身の方が安くなる加入年齢】
・男性、60歳払済、保険金500万円の場合
商品 | 加入年齢 |
---|---|
WAYS | 46歳で抜かれる |
E-終身 | 48歳で抜かれる |
また、オリックス生命RISE [ライズ]は50歳からの加入でも長割り終身より少しだけ保険料が安いですが、解約返戻率は長割り終身の方が良いです。
解約返戻率に関しては、50歳前後からの加入の場合は長割り終身の方が高くなります。そのため、保険料が安い上に解約返戻率が高いという、若い時とはまるで逆の現象が起こります。
若い時にはあまりメリットを感じない保険ですが、50歳くらいから初めて終身保険に入ろうとしている場合は、長割り終身はかなりお勧めの部類に入ってきます。
保険期間がかなり自由に選択できる
長割り終身は保険料の払込期間がかなり自由に設定できるようになっています。
他の終身保険では10年・15年払済、60歳・65歳払済というパターンが多いのですが、長割り終身では10年以上の払込期間であれば1歳単位で自由に選べるようになっています。
例えば40歳で加入して払込期間を13年にして、53歳で満了という設定も自由に出来るということです。家庭の経済状況に合わせて自由に選べるのは、なかなか面白いシステムだなと思います。
ちなみに、契約可能年齢は0歳~80歳までとなっており、保険料払込期間の上限は90歳となっています。
保険金額が最高7億円まで契約可能
長割り終身では保険金額の最高が7億円までという高額保障が可能になっています。他の終身保険には5千万円以下のところもあるため、7億円まで可能というのは注目すべきポイントと言えます。
高額保障が欲しい場合はチェックしておくと良いでしょう。
年金受取にも出来る
「年金支払特約」を付加することで、通常の死亡保障から年金での支払いに移行することが出来ます。年金形式にして毎月数万~数十万円ずつ貰う方がいいと言う場合には付けておきたい特約です。
もちろん通常の死亡保障のままでも構いません。自由に使い道が選べるのはありがたいですね。
デメリット部分
若い時は保険料が高くて解約返戻率が低いため、あまりお勧めではないかも・・
上のメリット部分でも解説していますが、この保険は20代~40代までは他の終身保険の方が月々の保険料が安い上に解約返戻率も高いため、若いうちの加入はあまりお勧めとは言えません。
逆に50歳前後からは保険料が安いし解約返戻率が高くなるという逆転現象が起こりますので、50歳くらいから新規で加入する場合にはお勧めの保険となります。
45歳より若い場合は、他の終身保険と保険料の比較はしてから考察していくことをお勧めします。
通販の場合は保険金額と保険料払込期間がかなり限定される
この保険は郵送による通販でも申し込むことができますが、通販の場合は保険金額は200万円、300万円、400万円、500万円の中からしか選ぶことができません。
それに保険料払込期間は65歳までのタイプしか選べないため、通販で申し込む場合はかなり限定されてしまうのが現状です。
もっと幅広い範囲で検討したいという場合は、近くの代理店や自宅訪問などから申し込まなければいけなくなります。
申し込み前の注意点
保険料払込期間中は解約返戻金が70%に抑えられている
終身保険にはよくあるパターンですが、長割り終身は保険料を少しでも安くするために保険料払込期間中の解約返戻金は従来の70%に設定されています。(これを「低解約返戻金型」と言います)
つまり60歳払済で契約した場合、60歳になる前に解約するとこちらが支払った保険料総額の70%しか返ってこないのです。
やむを得ず途中解約せざるを得ない状況になる可能性もあるかも知れませんが、基本的には満了まで解約せずにいきたいものですね。
管理人の最終評価
30代・40代で終身保険に加入する場合、長割り終身は他と比べると保険料が高く、解約返戻率が低いため、あまりお勧めではありません。
ですが50代で加入する場合は保険料がトップクラスで安くなり、返戻率も他と比べると高めの数値となっているため、なかなかのお勧め度合いとなります。
50代から終身保険を検討している方は、満期後に解約する予定でいるなら返戻率が高いE-終身と比較を、死亡保障狙いだから保険料が安い方が良い場合はRISE(ライズ)と比較して、自分が納得いく方で決めていくのが良いかと思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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