対応に関する評価が高いけど、保険料が他よりも少し高めという典型的な代理店型の自動車保険です。レッカー搬送を15万円分(距離にすると約180km!)までやってくれること、旅行先で健康相談ができるメディカルサービスなど、事故対応以外もなかなか充実しているかと思われます。
保険料が多少高くても、安心できるところを選びたい!という方はチェックしておくべき商品と言えます。
また、超保険との違いも最後に載せていますので、興味がある方はそちらも参考にしてください。
押さえておきたい注目ポイント
東京海上日動の「トータルアシスト自動車保険」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■ロードサービスが充実
■メディカルアシストサービスが付いている
■顧客対応、事故対応の評価はとても高い
■保険料は高め
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
トータルアシスト自動車保険の詳細
補償内容:
項目 | 内容 |
---|---|
保険のタイプ | 代理店型 ・昔からあるタイプの自動車保険 ・代理店を介するのコストがかかり、保険料が高くなっている ・ただし、事故対応などの満足度が総じて高い傾向がある |
相手への賠償 | 【基本補償】 ・対人賠償責任保険 ・対物賠償責任保険 ・対物超過修理費特約(自動セット) |
【基本特約(オプション)】 ・弁護士費用特約 | |
ケガの補償 | 【基本補償】 ・人身傷害保険 ・人身傷害の他車搭乗中および車外自動車事故補償特約 |
【基本特約(オプション)】 ・入院時選べるアシスト特約 | |
車の補償 | 【基本補償】 ・車両保険 ・車両全損時諸費用補償特約(自動セット) |
【基本特約(オプション)】 ・レンタカー費用等選べる特約/レンタカー費用等選べる特約(おくるま搬送時のみ補償) ・車両搬送費用補償特約およびサービス(自動セット) ・車両新価保険特約 ・地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約 ・車両無過失事故に関する特約 | |
その他の補償 | ・他車運転危険補償特約 ・ファミリーバイク特約 ・自損事故傷害特約 ・無保険車事故傷害特約 ・車内携行品補償特約 ・個人賠償責任補償特約 ・自転車傷害補償特約 |
払込方法 | ・口座振替(月払、年払、一時払) ・クレジットカード払(月払、年払、一時払) ・払込票払、請求書(一時払) ※ 月払は5%割増 |
初めに用意されている「基本補償」に対し、足りない分の補償を「基本特約」の中から自由につけられるようになっています。
事故対応:
対応時間 | ・24時間365日の事故受付 ・事故受付時、夜間・休日に発生した事故について、要望に応じて事故の相手への連絡や代車の手配といった初期対応サービスを提供 |
事故現場アシスト | ・事故の際のアドバイス ・初期対応 ・24時間以内の状況報告 |
事故対応体制 | ・損害サービス拠点:全国244か所 ・スタッフ:全国約10,500名 ・顧問医:約100名 ・弁護士:約520名 ・税理士・会計士:約70名 ※ 2017年4月現在の情報です |
ロードサービス:
車両運搬サービス | 修理工場等までレッカー搬送を行う(1回の事故等について15万円を限度に補償) ※1 15万円=約180km相当 ※2 搬送先の修理工場等について、東京海上日動が事前に承認した場合は無制限 |
緊急時応急対応サービス | 故障や車両自体に生じたトラブルにより走行不能となった場合に、30分程度で対応可能な応急対応を行う(部品代等は自己負担) 可能な応急対応の例 ・バッテリーの点検、ジャンピング ・インロック時のカギ開け ・スペアタイヤ交換 等 |
燃料切れ時ガソリン配達サービス | 道路上でガス欠となった場合に、ガソリン(レギュラー、ハイオク限定)または軽油を10リットルお届け。 なお、電気自動車またはガソリン・軽油を燃料としない車の場合、充電または燃料の補充が可能な場所まで搬送 ※ 1年間に1回のみ |
おクルマ故障相談サービス | 故障や車両のトラブルでお困りのときに、整備有資格者がお電話でアドバイス |
割引:
新車割引 | 初度登録(初度検査)の翌月から起算して25か月以内の場合に保険料が1%~10%割引 |
ゴールド免許割引 | 運転免許証の色がゴールドの場合、運転者の年齢条件に応じて保険料が7%~12%割引 |
複数所有新規割引 (セカンドカー割引) | すでに自動車保険(他社含む)を契約していて、2台目以降の車を新たに契約する場合に割引 |
ノンフリート多数割引 | 1保険証券で3台以上まとめて契約すると3%~5%割引 |
1日自動車保険無事故割引 | ちょいのり保険(1日自動車保険)の保険責任期間と等級に応じて、最大20%が割引 |
福祉車両割引 | 契約の車が福祉車両の場合、保険料が3%割引 |
Eco割引 (ハイブリッド車・電気自動車割引) | 契約の車がハイブリッド車・電気自動車の場合、条件を満たすことで3%が割引 |
その他 | ・教習用自動車料率 ・公有自動車割引 ・準公有自動車割引 |
▼ お得なキャンペーン
現在は実施していません。
各社の満足度ランキング(2017年):
オリコン | 総合:11位 加入・更新手続き:9位 商品内容の充実度:9位 事故対応:4位 調査・認定結果:10位 受取額・支払いスピード:7位 サポートサービス:4位 |
価格.com | 総合:10位 補償内容:8位 顧客対応:3位 事故対応:3位 |
NTTイフ | 売れているランキング:7位 |
メリット部分
3つの基本補償のおかげで初めて保険を選ぶ際にも選びやすい
東京海上日動の「トータルアシスト自動車保険」には相手への賠償、自分のケガの補償、車の補償の3つに対し、基本補償と基本特約を用意してくれています。
基本的に自動車保険として必要性が高い補償をピックアップしてくれているため、初めて自動車保険に加入する方でもかなり選びやすいと言えます。初心者に優しい仕組みという印象を受けます。
また、補償内容に詳しい人はこの基本補償と基本特約の中からお好きな補償を選んで自由につけることが可能となっています。ただし、人身傷害保険は原則として自動セットされます。
このようにニーズの高い補償をいくつかセットで用意してくれて、しかも好きに選べる自由性もある保険なので、かなり利用しやすい自動車保険なのではないかと思います。
ロードサービスが充実
もはや自動車保険になくてはならない存在のロードサービスですが、トータルアシスト自動車保険では他会社のロードサービスよりも優れた点があります。
それは「レッカー搬送の距離」です。基本的にトータルアシスト自動車保険は実費の金額で上限が決まっており、その限度は15万円となっています。
そして15万円に相当するレッカー牽引距離の目安は、大体180kmと言われています。他の自動車保険では50km、60kmと設定しているところが目立つ中、180kmまで補償してくれるのはなかなかありがたい点だと言えます。
メディカルアシストサービスが付いている
トータルアシスト自動車保険に加入することで「メディカルアシスト」という医療相談サービスを受けることができます。
これは日常生活中の病気やケガの悩みに対し、24時間365日体制で相談に乗ってくれるというサービスになります。このメディカルアシストサービスは基本的に無料で、救急科専門医と看護師が常駐して電話でお悩みについてアドバイスをしてくれる形になっています。
また、もし旅行中に体調を崩したりした場合などに医療機関等の案内もしてくれます。自動車のことだけでなく、健康状態のフォローもしてくれるのはかなりありがたいですね。
顧客対応、事故対応の評価はとても高い
東京海上日動のトータルアシスト自動車保険は代理店型なので保険料が高めに設定されています。ですが、その分サービスは充実しており、顧客の満足度はかなり高くなっています。
その事実が分かる例として、価格.com 自動車保険 クチコミ・満足度ランキングがあります。このサイトの顧客対応と事故対応では両方とも3位となっており、評価の高さを知ることができます。
ですが、多くのユーザーは保険料の安さを重視する傾向にあるため、総合ランキングでは低い傾向にあるのが残念なところです。
代理店型の自動車保険は「保険料が高い」「だけど事故対応などの満足度が充実している」という特徴を持っています。
トータルアシスト自動車保険はそんな代理店型の特徴をよく反映している自動車保険と言えますね。
デメリット部分
保険料は高め
東京海上日動は代理店型の自動車保険なので、残念ながら保険料は高めに設定されています。
これはどの代理店型も同じような傾向にあるため、しょうがないところではあります。その分、顧客対応や事故対応はかなりしっかりしているという印象です。
また、もし少しでも保険料を安くしたいという場合は、自動車保険の補償内容について少し勉強してみるのもお勧めです。
補償内容を知ることで、自分に必要なものとそうでないものを判断することが出来るようになります。トータルアシスト自動車保険を例に挙げると、基本補償・基本特約の中から特に自分に必要そうなものをピックアップし、それ以外のいらない補償は契約しないというバッサリ切り捨てる選択ができるようになるので、何も知らない人よりも安く済ませられることができるからです。
勉強するのはちょっと面倒なものですが、それほど難しくありませんので、意外とすぐに理解できると思います。
当サイトでも自動車保険について基本から書く予定ですので、良ければ参考にしてみてください。
⇒現在作成中
申し込み前の注意点
超保険との違いを知っておこう
東京海上日動にはトータルアシスト自動車保険の他に、超保険という自動車保険も用意されています。
この2つの商品は似ているようで、明確な違いがあります。それは「超保険の方は生保も交えて幅広い補償で契約できる」という点にあります。
基本的に、超保険は「自動車保険+生命保険や医療保険」といったイメージとなります。当ページで解説しているトータルアシスト自動車保険は、超保険の中の自動車保険の部分に該当しています。
トータルアシスト自動車保険:黄身
超保険:卵(黄身+白身)
という感じなのです(例えが微妙かもしれませんが・・)。
また、自動車保険に関しても超保険ならではの補償がいくつかあります。
- エコノミー車両保険(車対車+A)の場合でも、駐車中の当て逃げ被害も補償できる特約
- もらい事故の他、自動車事故以外で発生した弁護士費用等も補償できる特約
などが用意されています。
さらに、地震保険は通常では50%補償ですが、超保険であれば最大100%まで補償する特約を付けることができます。日本は地震大国であり、いつ大きな被害が自分たちに起こるか分かりませんので、地震保険100%補償というのは個人的にはなかなか魅力的なポイントなのではないかと思っています。
超保険の活用シーン
超保険は自動車保険と生命保険、医療保険、さらには収入減に関する補償も用意されています。基本的に自動車保険とそれ以外に関しては一緒の会社が取り扱っていることはとても少なく、それぞれ別々の会社で契約する必要があります。
ですが、そうすると補償の漏れやダブりが発生してしまい、余計な保険料を支払うといった事態になりかねないのが現状です。ほとんどの方が保険にはあまり詳しくないと思いますので、漏れやダブりを回避するのはなかなか難しいのですね。
そこで役立つのが超保険です。生活に必要となる保険を一か所でまとめて契約することで、別々で契約するよりも少ない保険料で済ませることができます。必要最小限の支出で済むのが、超保険のいいところです。
ただ、様々な保険を一気に契約するため、あれもこれもと選んでいると全体の保険料はそれなりに高くなるので注意が必要です。超保険に興味がある方は、しっかりと東京海上日動の「超保険取扱代理店」でよくよく相談のうえ、自分にとって必要なものとそうでないものを決めるようにしましょう。「保険料の上限はこれで!」というスタンスで相談するのもいいかと思います。
東京海上日動の口コミ・評価(当サイト独自調査)
4.0点/5点満点中
集計結果についてはこちらのページでまとめていますので、興味がある方はチェックしてみてください。
⇒東京海上日動の自動車保険 口コミ・評判まとめ
管理人の最終評価
顧客対応や事故対応がよく、保険料が高めという代理店型の自動車保険です。ロードサービスやメディカルアシストサービスも充実しているため、安心できる自動車保険をお探しの方にお勧めかと思われます。
ただ、やはり保険料は他よりも少し高めですので、「少しでも安いところを選びたい!」という場合は別の自動車保険と比較する必要が出てくるでしょう。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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