男性の保険料(Ⅱ型):3,690円(2,890円)
女性の保険料(Ⅱ型):2,790円(2,250円)
※()内はSD非喫煙者優良体の保険料
(30歳、保険金額10万円、支払保証期間2年、60歳満了)
同じ三井住友海上あいおい生命の&LIFE 新収入保障保険に「介護・障害保障年金」が付いている形になっているのがこちらの商品です。さらに希望すれば「就労不能障害年金」も付けることもできます。
それ以外の基本的な保障内容は&LIFE新収入保障保険と同じなため、死亡・高度障害部分の内容、または商品共通の基本的なメリットとデメリットが知りたい場合はこちらの&LIFE新収入保障保険の解説ページをご覧いただけたらと思います。
このページでは&LIFE新収入保障保険には付いていない「介護・障害保障年金」と「就労不能障害年金」について集中的に解説しています。
保険料こそ&LIFE新収入保障保険より高くなりますが、要介護や就労不能になった場合も保険金を受け取ることが出来るようになるため、保障の幅がぐんと拡がった商品となっています。
押さえておきたい注目ポイント
三井住友海上あいおい生命の[&LIFE 新総合収入保障保険]の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■60日間の支払対象外期間がない
■会社員よりも自営業の方にお勧め
■就労不能年金の支払いの条件が少し厳しめか
■収入保障保険+就業不能保険に加入した方が良いかも?(ただし、保険料はⅡ型・Ⅲ型の方が安い)
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
&LIFE 新総合収入保障保険の詳細
男性の月払保険料の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:毎月10万円
・支払保証期間:2年
・()内はSD非喫煙者優良体の保険料
契約年齢 | 介護・障害保障 (Ⅱ型) | 介護・障害保障+ 就労不能障害 (Ⅲ型) |
---|---|---|
20歳 | 3,450円(2,710円) | 3,670円(2,960円) |
30歳 | 3,690円(2,890円) | 4,020円(3,230円) |
40歳 | 4,050円(3,050円) | 4,480円(3,470円) |
50歳 | 3,700円(2,730円) | 4,040円(3,070円) |
女性の月払保険料の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:毎月10万円
・支払保証期間:2年
・()内はSD非喫煙者優良体の保険料
契約年齢 | 介護・障害保障 (Ⅱ型) | 介護・障害保障+ 就労不能障害 (Ⅲ型) |
---|---|---|
20歳 | 2,550円(2,110円) | 2,690円(2,250円) |
30歳 | 2,790円(2,250円) | 2,980円(2,450円) |
40歳 | 2,900円(2,360円) | 3,100円(2,590円) |
50歳 | 2,460円(2,090円) | 2,610円(2,240円) |
※ 上の表は2018年4月現在の保険料です。
SD非喫煙者優良体が適用されればかなり安い保険料となりますが、健康条件をクリアできない場合はかなり高い保険料となってしまう点に注意しておきたいです。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 18歳~70歳 |
保険金額 | 5万円~(1万円単位で選べる) |
保険期間 (保険料払込期間) | 15年、20年、25年、30年満了 50歳~80歳満了(1歳単位で設定可能) |
支払保証期間 | 1年間、2年間、5年間 |
特約 | 【リビング・ニーズ】 余命6ヶ月と判断された場合、死亡保険金額の全部または一部に相当する金額を生存中に受け取れる |
【新保険料払込免除特約】 悪性新生物(ガン)と診断確定されたとき、心疾患・脳血管疾患で入院されたとき、以後の保険料のお払込みは不要 | |
【健康優良割引】 健康状態、喫煙歴等の状況、自動車等の運転履歴に応じて保険料を割引 | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | 新保険料払込免除特約を付加することで適用 |
非喫煙者割引 (リスク細分型) |
この条件を満たせば「SD非喫煙者優良体」に |
パンフレット | 三井住友海上あいおい生命公式サイトに用意されています。 ⇒新収入保障保険 | 三井住友海上あいおい生命保険 |
&LIFE 新総合収入保障保険の中身について
収入保障保険のみを検討している方は別のページをご覧ください
&LIFE 新総合収入保障保険は以下の3つの保障について取り扱っている商品です。
- 死亡・高度障害(収入保障保険)
- 障害・介護
- 就労不能
このうち、1番目の死亡・高度障害(収入保障保険の部分)については「&LIFE 新収入保障保険」の名前で単独の商品として用意されているため、収入保障保険について詳しく知りたい方は&LIFE 新収入保障保険のページをチェックしてもらえたらと思います。
このページでは残りの「障害・介護」と「就労不能」の保障について解説していきたいと思います。
Ⅱ型とⅢ型の基本的な中身と、保険料の差について
&LIFE 新総合収入保障保険には「死亡・高度障害の保障」に加え、「障害・介護の保障」と「就労不能の保障」が用意されています。
それらを組み合わせて「Ⅱ型」「Ⅲ型」として販売しているのが現状です。表に表すとこのような形になります。
契約の形 | 死亡・高度障害 | 障害・介護 | 就労不能 | |
---|---|---|---|---|
&LIFE 新収入保障 | Ⅰ型 | ・収入保障年金 ・高度障害年金 | ― | ― |
&LIFE 新総合収入保障 | Ⅱ型 | ・収入保障年金 ・高度障害年金 | ・生活障害年金 ・生活介護年金 | ― |
Ⅲ型 | ・収入保障年金 ・高度障害年金 | ・生活障害年金 ・生活介護年金 | 特定就労不能 障害年金 |
では、Ⅱ型とⅢ型の中身はどのようになっているのか、以下に簡単に解説していきたいと思います。
ちなみに、Ⅰ型は収入保障保険となりますので、&LIFE 新収入保障保険がそれに当たります。
Ⅱ型の保障内容について
Ⅱ型は死亡・高度障害に加え、障害・介護の保障が付いた形になります。
障害・介護の保障については、以下の状態になった時に保険期間満了まで毎月年金を受け取れるようになっています。
生活障害年金 |
|
生活介護年金 |
|
ちなみに約款所定の特定障害状態とは
|
など、かなりの重度の障害を抱えた状態のことを指します。
Ⅲ型の保障内容について
Ⅲ型はⅡ型の「死亡・高度障害」と「障害・介護」に加え、「就労不能」の保障が付いた形になります。
就労不能の保障については、以下の状態になった時に保険期間満了まで毎月年金を受け取れるようになっています。
特定就労不能 障害年金 |
|
こちらも「約款所定」という言葉が多いので分かりにくくなっていますね・・。最も気になるであろう「約款所定の疾病」については以下の表でまとめておきます。
悪性新生物(ガン) (上皮内ガン、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚ガンを除く) | 胃ガン、肺ガン、大腸ガン、食道ガン、腎臓ガン、白血病、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン 等 |
心疾患 | 急性心筋梗塞、狭心症、心筋症、心不全 等 |
脳血管疾患 | くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作 等 |
糖尿病 | 糖尿病 |
高血圧性疾患 | 高血圧性疾患 |
腎尿路系の疾患 | 腎不全、尿路結石症、糸球体疾患 等 |
消化器系の疾患 | ウイルス性肝炎、口腔・唾液腺及び顎の疾患、食道・胃及び十二指腸の疾患、虫垂の疾患、ヘルニア、肝疾患 等 |
血液及び造血器の疾患並びに 免疫機構の障害 | 栄養性貧血、溶血性貧血、血液及び造血器のその他の疾患 等 |
呼吸器系の疾患 | 結核(呼吸器結核、細菌学的又は組織学的に確認されたもの)、急性上気道感染症、インフルエンザ及び肺炎、外的因子による肺疾患 等 |
また、約款所定の就労不能障害状態とは、以下のいずれかに該当する状態であり、かつその状態が永続的に回復しない状態をいいます。
|
など、こちらもかなりの重度の障害を抱えた状態のことを指します。
Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型の保険料を比較
死亡・高度障害だけの保障(Ⅰ型)と比べ、Ⅱ型・Ⅲ型がどのくらい保険料が上がっているのか、気になるところだと思います。
以下に保険料の比較表を作っておきましたので、興味がある方はチェックしてみてください。
男性の月払保険料の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:毎月10万円
・支払保証期間:2年
・()内はSD非喫煙者優良体の保険料
契約年齢 | Ⅰ型 | Ⅱ型 | Ⅲ型 |
---|---|---|---|
20歳 | 3,170円(2,410円) | 3,870円(3,100円) | 4,110円(3,340円) |
30歳 | 3,330円(2,470円) | 4,170円(3,330円) | 4,490円(3,640円) |
40歳 | 3,850円(2,720円) | 4,690円(3,560円) | 5,100円(3,960円) |
さすがに死亡・高度障害のみのⅠ型と比べるとⅡ型とⅢ型はかなり高く設定されています。
ただ、Ⅱ型とⅢ型はそれほど保険料に差が離れていませんので、逆にどちらを選ぶか迷ってしまうのではないかと思います。
個人的には、この保険料の差であればⅢ型を選んでもいいかなとは思いますが、Ⅲ型の就労不能年金は対象となる病気で障害状態になり、就労不能にならないと年金が貰えないというかなり狭い条件のため、保険料を少しでも抑えたい方はⅡ型にしておくといいでしょう。
メリット部分
収入保障保険(Ⅰ型)の部分、または商品共通の基本的なメリット部分については&LIFE 新収入保障保険のページをご覧ください。
死亡・高度障害だけでなく、幅広い保障が用意されている
通常の収入保障保険だと「死亡・高度障害」の場合のみ保障される形になっていますが、&LIFE 新総合収入保障保険ではこの他にも障害時の保障、そして就労不能時の保障も付けることが出来るため、万が一を考えた場合はかなり保障の層を厚くすることが出来ます。
小さい子供がいるご家庭の方は特にそうですが、大黒柱に何かあった場合でもお金は何とかして確保しなければいけません。幸い日本には公的な遺族年金・障害年金があるので大きく困ることは少ないですが、それでも大学への進学などを考えると経済的に困る状況が起きないとは限りません。
そのため、大黒柱の死亡時・障害時・就労不能時の保障を備えているこの保険は、かなり安心感の高い商品であることは間違いないと言えます。
ただし、死亡・高度障害の保障だけの時より保険料がかなり高くなってしまうことと、年金支払いの条件がちょっと厳しめになっているところが気になるところではあります(詳しくはデメリット部分で解説しています)。
60日間の支払対象外期間がない
他の就業不能保険では60日間の支払対象外期間が設けられているところが多いです。これは就業不能状態になっても60日間は支払しませんよ!というものですので、こちらとしてはデメリットにしかならないものです。
ところが、この保険のⅢ型の場合、そんな厄介な支払対象外期間が設けられていないのです。そのため、支払事由に該当するような就業不能状態になった場合、すぐに給付金を受け取れる形になっています。
この点は他の就業不能保険と比べても大きなメリットとなります。
会社員よりも自営業の方にお勧め
会社員の方は厚生年金に加入しているため、死亡時は遺族厚生年金と遺族基礎年金の2階建ての年金を受け取ることが出来ます。障害時も障害厚生年金・障害基礎年金の2階建てで受け取ることが出来ます。
対して自営業の方は国民年金に加入しているため、死亡時は遺族基礎年金、障害時は障害基礎年金というように1階建ての部分しか貰うことが出来ません。
金額にするとかなり違ってくる(大体1.5倍くらい違ってきますが、状況によって変わるので一概には言えません)ので、自営業の方は会社員と比べると万が一の公的な備えが弱くなっているのが現状です。
そのため、自営業の方にはこのような障害時、就労不能時の保険は重要となってきます。会社員の方よりもこの保険に対する必要度はかなり高くなるかと思います。
デメリット部分
収入保障保険(Ⅰ型)の部分、または商品共通の基本的なデメリット部分については&LIFE 新収入保障保険のページをご覧ください。
就労不能年金の支払いの条件が少し厳しめか
Ⅲ型についている「就労不能年金」ですが、この支払い基準が少し厳しいように思われます。
というのも、この保険が定める特定の病気で障害等級2級、または特定就労障害状態にならないと年金の支払事由とは認められないため、指定されている病気以外、またはケガで就労不能状態となっても年金は貰えないということになります。
ちなみに、対象となる病気は以下の表にまとめています。
悪性新生物(ガン) (上皮内ガン、皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚ガンを除く) | 胃ガン、肺ガン、大腸ガン、食道ガン、腎臓ガン、白血病、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン 等 |
心疾患 | 急性心筋梗塞、狭心症、心筋症、心不全 等 |
脳血管疾患 | くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作 等 |
糖尿病 | 糖尿病 |
高血圧性疾患 | 高血圧性疾患 |
腎尿路系の疾患 | 腎不全、尿路結石症、糸球体疾患 等 |
消化器系の疾患 | ウイルス性肝炎、口腔・唾液腺及び顎の疾患、食道・胃及び十二指腸の疾患、虫垂の疾患、ヘルニア、肝疾患 等 |
血液及び造血器の疾患並びに 免疫機構の障害 | 栄養性貧血、溶血性貧血、血液及び造血器のその他の疾患 等 |
呼吸器系の疾患 | 結核(呼吸器結核、細菌学的又は組織学的に確認されたもの)、急性上気道感染症、インフルエンザ及び肺炎、外的因子による肺疾患 等 |
適用範囲が狭いのはちょっと気になるところといえるでしょう。
収入保障保険+就業不能保険に加入した方が良いかも?(ただし、保険料はⅡ型・Ⅲ型の方が安い)
この保険は確かにしっかりとした保障が用意されていますが、Ⅱ型もⅢ型も支払事由がなかなか厳しめなため、この保険ですべてまとめて保障を用意する必要があるのかどうか少し疑問に思ってしまいます。
個人的には、収入保障保険はこちらでⅠ型として契約しても良いとして、他の障害・介護の保障や就労不能の保障については他会社の就業不能保険(もしくは所得補償保険)に加入した方が良いかと思えてしまいます。
例えばライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」の場合だと、病気やケガで仕事ができなくなり、60日以上の入院または自宅療養になった場合に年金を受け取ることができるようになっています。
さすがにうつ病などの精神病は適用範囲外となっていますが、体に関しては病気の指定がなく、事故でのケガによって就業不能となった場合も適用されますので、こちらの方が良いように思えますね。
そもそも、Ⅱ型の障害年金の支払事由が「障害等級1級」となっているのも引っかかります。障害等級1級とは「他人の介助を受けなければほとんど自分の用を弁ずることができない程度」と定義されていますので、基本的に就業不能状態になっていると思われます。
そのため、働く人への保険2をはじめとした他の就業不能保険でも全然代用が務まる・・というか、そちらの方が保障内容は充実します。
ただ、働く人への保険2のような就業不能保険はそれなりに保険料がかかります。それに収入保障保険も加えた場合、明らかにⅡ型・Ⅲ型よりも高くなってしまいます。
大体ですが、30歳男性、月額10万円の契約の場合、&LIFE 新総合収入保障保険のⅢ型に比べると1,000円くらい高くなってしまいます。そのため、リーズナブルな保険料を求めたい場合は&LIFE 新総合収入保障保険の方が魅力的に写るだろうと思います。
保険料を取るか、保障内容を取るか、かなり悩ましい保険と言えますが、収入保障保険以上の保障を求める方は経済的に少し余裕がある方が多いと思いますので、Ⅰ型の収入保障保険にプラスして他会社の就業不能保険を付ける形にした方が安心できるのではないかと思います。
管理人の最終評価
経済的に余裕があるかどうかでお勧め度がかなり変わる商品です。Ⅱ型もⅢ型も支払事由はそれなりに厳しいですが、他の就業不能保険と比べると保険料は安くなっているため、リーズナブルで幅広い保障を持った保険を探している方にはお勧めできるかと思います。
ただ、どうにも中途半端な感じを受けてしまう保障内容となっているので、個人的には収入保障保険の部分(Ⅰ型)だけの契約にするか、もしくは少しお金を出してでも収入保障保険+他の就業不能保険などを検討してもいいかなと思えてしまうのが正直なところです。
収入保障保険をお探しの方はこちらの収入保障保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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