男性の保険料(月額):13,865円
女性の保険料(月額):14,020円
(30歳、保険金額500万円、60歳払済、非喫煙者割引適用)

三大疾病になった時でも死亡保険金と同等の金額を受け取れるのが魅力の終身保険です。非喫煙者割引も用意されているため、たばこを吸わない方は保険料が少しだけ安くなるというメリットを持っています。

反面、非喫煙者であっても保険料がかなり高い、高度障害状態に該当した場合の保障がない、解約返戻率が低いなどの目立つデメリットもありますので、検討する際は良い面と悪い面の両方をしっかりとチェックしておく必要があるでしょう。

押さえておきたい注目ポイント

ネオファースト生命の終身保険「ネオdeとりお」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • たばこを吸わない方は保険料が安くなる
  • 三大疾病でも死亡と同額の保険金が支払われる
  • あまり損をしないがん保険として利用することも出来る

【デメリット・注意点】

  • 高度障害状態に該当した場合の保障がない
  • 保険料がかなり高い
  • 解約返戻率が低く、ほとんど上昇しない
  • 役立つ特約が少ない

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

ネオdeとりおの詳細

男性の月払保険料の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:500万円
・非喫煙者割引適用

契約年齢月額保険料払込総額
20歳10,010円4,804,800円
30歳13,865円4,991,400円
40歳21,700円5,208,000円
50歳44,950円5,394,000円

女性の月払保険料の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:500万円
・非喫煙者割引適用

契約年齢月額保険料払込総額
20歳10,040円4,819,200円
30歳14,020円5,047,200円
40歳21,915円5,259,600円
50歳44,685円5,362,200円

※ 上の表は2018年8月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

三大疾病時でも保険金が支払われる仕組みのため、通常の終身保険よりも保険料が高くなっています。

保障内容

項目内容
種類【終身保険】
・被保険者が死亡、または三大疾病で所定の状態になった場合、保険金が支払われる
・払込が満了した後も保障は一生涯にわたる
・解約返戻金がある
・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない
【低解約返戻金型】
保険料払込期間中は解約返戻金を低く抑えている(約70%程度)が、従来型の終身保険と比べて保険料が割安になっている
契約可能年齢満20歳~満85歳
保険金額50万円~3,000万円
(上皮内新生物保障特則を適用した場合は300万円が上限)
保険期間
(保険料払込期間)
60歳払済、65歳払済、終身払
特約その.1【非喫煙者割引特約】
過去1年以内に喫煙していない場合、契約の保険料はこの特約を付加しない場合よりも安くなる
特約その.2【上皮内新生物保障特則】
初めて上皮内がんと医師により診断確定されたとき、特定疾病保険金が支払われる
払込回数月払、年払
(支払いはまとめた方が少しお得に)
払込方法・口座振替
・クレジットカード払
保険料の
払込免除
なし
非喫煙者割引あり
過去1年以内に喫煙したことがなければ、非喫煙者割引が適用される
公式サイト低解約返戻金型特定疾病保障終身保険の特長|ネオファースト生命
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メリット部分

たばこを吸わない方は保険料が安くなる

ネオdeとりおには非喫煙者割引が用意されており、1年間たばこを吸っていない方は保険料が割り引きされる仕組みになっています。

たばこを吸わない方にとっては、吸う人よりも保険料が安くなるのは嬉しい限りですね。

ただし、ネオdeとりおはそもそもの保険料がかなり高いうえに、非喫煙者割引が適用されたとしても大幅に安くなるわけではないため、割引されたとしても他の終身保険と比べると保険料は高いままとなっています。

男性の月払保険料の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:500万円

契約年齢非喫煙者割引適用時の
保険料
通常の保険料
20歳10,010円10,280円
30歳13,865円14,320円
40歳21,700円22,510円
50歳44,950円46,475円

上の表を見てみると分かりますが、それほど割引されているわけではありません。もう少し安くなれば良いのですが、この保険料の高さはちょっと残念と言えます。

ただ、ネオdeとりおはただ単に保険料が高いだけという訳ではなく、大きなメリットを持った保障が付いているから保険料が高いのです。それについては次の項目で解説しています。

三大疾病でも死亡と同額の保険金が支払われる

この保険の最大のメリットが「三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)でも保険金が支払われる」というところにあると思います。

同じような保険にこだわり終身保険v2がありますが、こちらは三大疾病で所定の状態になった場合は一時に保険料の払い込みがあったものとして取り扱われるため、解約返戻金が一気に高くなるというメリットがあります。

対してネオdeとりおは、三大疾病で所定の状態になった場合は死亡時と同額の保険金が支払われるという仕組みになっています。

現在はマイナス金利とも呼べる時代なので、こだわり終身保険v2の仕組みでは解約返戻金は死亡保険金には届きません。そのため、三大疾病で死亡保険金と同額の保険金が貰えるネオdeとりおの方が多く貰えることになります。

こだわり終身保険v2の場合、どのタイミングで三大疾病になったかで貰える金額も変わってくるので正確なことは分かりませんが

  • ネオdeとりお:保険金額500万円の場合は500万円を受け取れる
  • こだわり終身保険v2:保険金額500万円の場合は大体400万円弱を受け取れる

このくらいの差になるのではないかと思います。

ちなみに、三大疾病の所定の状態(支払事由)は以下のようになっています。

がん初めて悪性新生物と医師に診断確定されたとき。
急性心筋梗塞・初診日からその日を含めて30日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと医師によって診断されたとき。
・または所定の手術を受けた時。
脳卒中・初診日からその日を含めて30日以上、言語障害、運動失調などの他覚的な神経学的後遺症が継続したと医師によって診断されたとき。
・または所定の手術を受けた時。

あまり損をしないがん保険として利用することも出来る

三大疾病の中でも最も私たちに脅威となっている「がん」。そのがんになった時に契約時の死亡保険金と同額が受け取れることから、「あまり損をしないがん保険」として使っていけるというメリットもあります。

通常のがん保険の場合、がんにならなければ保険料は掛け捨てで終わってしまいますが、ネオdeとりおであればがんになった時には高額な保険金が貰えるし、無事に満了しても(据え置き期間にもよりますが)払い込んだ保険料にかなり近い解約返戻金を受け取ることができます。それに終身保険なので、当然ですが死亡保険金も付いています。

終身保険としてだけでなく、がん保険の代わりとしても十分役目を果たしてくれるのがこの商品の大きな魅力となっています。

もちろんがん保険にはがん保険のメリット(保険料が安い、先進医療特約がある、再発時でも一時金が貰えるなど)があるので、こちらの方が全てにおいて良いと言う訳ではありませんが、もしもがんにならなかった場合に掛け捨てになってしまうのがどうしても気になる・・という方の場合、ネオdeとりおは検討する価値がある保険となってくるでしょう。

デメリット部分

高度障害状態に該当した場合の保障がない

多くの終身保険では、基本的には死亡の他に高度障害状態も保障の対象としていますが、実はネオdeとりおは高度障害状態になったとしても保障の対象外となってしまうのです。

これはこの商品のとても大きなデメリット部分だと言えます。高度障害状態(例えば両目の失明など)になった場合は多くの方は仕事を続けるのが難しくなり、収入面でかなり厳しくなることが容易に予想できます。それがネオdeとりおでは保障の適用外ということなのです。

何故こんな保障内容にしてしまったのかは疑問ですが、高度障害に備えられるのも終身保険の魅力の一つに間違いないはずなので、この点はかなりポイントを下げていると言えますね。

保険料がかなり高い

ネオdeとりおは三大疾病に備えられるのは良い点なのですが、とにかく保険料が高いです。例え非喫煙者割引が適用されたとしても他の終身保険と比べるとかなり高いため、この点がネックとなっています。

どのくらい高いかというと、同条件で他の終身保険と比べてみると一目瞭然で分かります。

男性の月払保険料の例
・保険(払込)期間:60歳満了
・保険金額:500万円

契約年齢ネオdeとりお
(非喫煙者割引適用時)
RISE(ライズ)
オリックス生命
20歳10,010円7,725円
30歳13,865円10,870円
40歳21,700円17,305円
50歳44,950円37,105円

かなり差がありすぎますね・・。確かに三大疾病に備えられるのは良いのですが、終身保険として考えた場合はこの保険料の高さはかなり痛いです。

ちなみに、同じように三大疾病の保障が付いているこだわり終身保険v2と比べてみた場合、同条件で調査するのが無理ではありましたが、ちょっと以下の条件で比較してみます。

  • ネオdeとりお:保険金500万円で保険料が12,045円(65歳満了)
  • こだわり終身保険v2:保険金1,000万円で保険料が19,450円(65歳満了)

となっているので、こだわり終身保険v2の方が保険料が安いのが分かります。

解約返戻率が低く、ほとんど上昇しない

この商品は解約返戻金が低く、長い期間据え置きしても100%を超えないことがあります。

返戻率の推移の例

経過年数返戻率
30年96.9%
40年98.0%
50年98.9%
60年99.5%

上の表はパンフレットを引用したものとなりますが、契約から60年を経過しても返戻率が100%を超えません。何歳で契約したのかは載っていませんでしたが、仮に20歳で契約したとしても80歳で100%を超えないというのはちょっと考えものですね。

終身保険としての魅力が少なくなってしまっているのが残念なところです。

役立つ特約が少ない

ネオdeとりおには特約がほとんど用意されていません。他の終身保険ではよく見かける「保険料払込免除」や「リビング・ニーズ」などの特約も用意されていないようです。

シンプルな内容の方が私たちにも分かりやすいのは確かですが、必要性が高い特約だけは用意しておいてほしかったなという気がしてなりません。

管理人の最終評価

三大疾病の保障が付いているのでがん保険の代わりとして使えるのは良いものの、保険料がかなり高く、さらに高度障害状態は保障の対象外なのがかなり痛いです。

それに、非喫煙者割引を適用したとしても保険料はそれほど安くなりません。

もし三大疾病時でも大きなお金が貰える終身保険を探している場合、こだわり終身保険v2の方が保険料が安いし保障内容も良いので、そちらの方がお勧めかと思います。

全体的に「何かもったいない終身保険」という印象を受けてしまったのが残念なところです。

管理人taka管理人taka

終身保険をお探しの方はこちらの終身保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

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