男性の保険料(月額):5,171円
女性の保険料(月額):4,721円
(30歳、終身払、入院日額1万円、がん先進医療特約付)
過去にがんにかかった人でも加入できる可能性があるがん保険です。このタイプの保険は数が多くないため、「がんになったことがあるけど、がん保険に入りたい!」という人には貴重な存在になるかと思います。
ただし、保障内容は一般的ながん保険と比べると見劣りします。さらに保険料がかなり高いため、商品としての魅力は高いとは言えません。
ですが、がんでの入院・通院は日数無制限(通院は条件あり)で保障されるのはガン経験者にとってはかなり重要となるはずですので、その点を求めるならこの保険はチェックしておくべきかと思われます。
押さえておきたい注目ポイント
アフラックの「生きるためのがん保険 寄りそうDays(デイズ)」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 過去にがん(悪性新生物)になっている場合でも加入できる
- 入院に加え、通院給付金も日数無制限なのが嬉しい(ただし条件付き)
- がん専門相談サービスが無料で使える
【デメリット・注意点】
- 加入のハードルが高い
- 保険料が高い
- がん診断給付金が用意されていない
- がん先進医療特約、抗がん剤治療が10年更新のため、値上げする可能性も
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
生きるためのがん保険 寄りそうDays(デイズ)の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院日額:1万円
・がん先進医療特約付
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30歳 | 5,171円 | 4,721円 |
40歳 | 5,761円 | 5,241円 |
50歳 | 6,841円 | 5,661円 |
60歳 | 8,281円 | 6,411円 |
※ 上の表は2018年6月現在の保険料です。
過去にがんになった人でも入れる分、保険料は一般的ながん保険よりも割増になっています。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 満20歳~満85歳 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:終身払 |
基本保障 | 【入院給付金】 がん・上皮内新生物で入院したとき、給付金が支払われる (支払日数無制限) |
【通院給付金】 がん・上皮内新生物で通院したとき、給付金が支払われる | |
【手術治療給付金】 がん・上皮内新生物で所定の手術を受けたとき、給付金が支払われる (回数無制限) | |
【放射線治療給付金】 がん・上皮内新生物の治療目的で所定の放射線治療を受けたとき、給付金が支払われる (60日に1回限度、支払回数は無制限) | |
特約 | 【がん先進医療特約】 ・がん治療のために所定の先進医療を受けた場合、技術料と同額が保障される(通算2,000万円まで) ・がん治療のために所定の先進医療を受けた場合、一時金として15万円を受け取れる(1年間に1回) |
【抗がん剤治療特約】 がんの治療目的で所定の抗がん剤治療を受けたとき、入院しなくても保障される | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | なし |
公式サイト | 生きるためのがん保険 寄りそうDays:特長・保険料例|保険・生命保険はアフラック |
保障プラン
項目 | 入院給付金10,000円コース | 入院給付金5,000円コース |
---|---|---|
保険料 ・30歳男女 ・特約を付けた場合 | 男性:6,346円 女性:6,631円 | 男性:3,881円 女性:4,391円 |
【主契約】 入院給付金 (1日からOK) (日数無制限) | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 |
【主契約】 通院給付金 (三大治療の通院は日数無制限) (入院後は365日以内なら無制限) | 1日につき 10,000円 | 1日につき 5,000円 |
【主契約】 手術治療給付金 (何回でもOK) | 1回につき 20万円 | 1回につき 10万円 |
【主契約】 放射線治療給付金 (60日に1回) (何回でもOK) | 1回につき 20万円 | 1回につき 10万円 |
【特約】 抗がん剤治療給付金 (10年更新) (更新後も含めて300万円まで) | 治療を受けた月ごとに5万円 (乳がん・前立腺がんのホルモン療法のときは2.5万円) | |
【特約】 がん先進医療 (10年更新) | 先進医療の技術料のうち自己負担額と同額(通算2,000万円限度) 先進医療一時金:15万円(1年に1回限度) |
メリット部分
過去にがん(悪性新生物)になっている場合でも加入できる
アフラックの「生きるためのがん保険 寄りそうDays」は以前にがん(悪性新生物)にかかった人でも加入できる、数少ない貴重ながん保険です。
がんにかかり、「もうがん保険に入れないのではないか・・」と不安になる人は多いですが、寄りそうDaysであれば加入できる可能性がありますので、諦めていた方もチェックしてみてはどうかと思います。
ただし、加入の際にいくつかの質問項目が設けられており、それらに全て「いいえ」で答えられた人のみ加入できるようになっています。そのため、全ての人が加入できる訳ではないことを知っておいてください。
また、通常のがん保険と比べると保障内容が見劣りするうえに保険料がかなり高くなってしまいますので、加入するのが正解とは言い切れないところがあります。がんに対する保障が欲しい人は是非とも検討して欲しいと思う保険ではありますが、生活が厳しい人はこの保険料を捻出できるかどうかが加入するかどうかの分かれ目になるでしょう。
これらの気になる点に関してはデメリット部分で詳しく解説していますので、興味がある方は読み進めていってもらえればと思います。
入院に加え、通院給付金も日数無制限なのが嬉しい
生きるためのがん保険 寄りそうDaysではがんでの入院は日数無制限で保障してくれます。それに加え、三大治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)に関しては通院も日数無制限で保障してくれます。
最近は放射線治療や抗がん剤治療は通院で済ませるケースが増えているため、この部分が日数無制限で保障されるというのはかなりありがたいですね。
また、がんでの入院後の通院に関しては365日以内であれば日数無制限で保障されます。こちらは三大治療という条件はありませんが、365日以内という条件がある点に注意しなければいけません。
がん専門相談サービスが無料で使える
寄りそうDaysに加入すると、「株式会社 法研」が提供している「がん専門相談サービス<プレミアサポート>」が利用できるようになります。
このサービスでは以下の2点のサポートを受けられるようになります。
- がん患者専門カウンセラーによる訪問面談サービス(フォローコール付)
- 専門医紹介(ベストドクターズサービス プレミアタイプ)
がん治療に不安を感じていたり、治療方法を相談したい場合にとても役立ってくれるでしょう。寄りそうDaysに加入を検討している方はすでにがんを経験されている方ですので、医療の専門家に相談できるこのサービスはかなり魅力があるのではないかと思います。
ただ、基本は無料で利用できますが、無償の範囲を超える利用の場合は有償となる点は知っておいてください。
デメリット部分
加入のハードルが高い
寄りそうDaysは確かに過去にがんにかかった人でも加入できますが、それはあくまで加入のための条件をクリアできた人に限定されます。
では、その条件とは具体的にどのようなものなのでしょうか?気になりますよね。
アフラックの公式サイトでは、以下の6つの質問項目に全て「いいえ」で答えられる人なら申し込むことができるとされています。
- 過去5年以内にがん(悪性新生物)の診断や治療をうけたこと、あるいは治療をうけるようすすめられたことがありますか?(再発・転移も含みます。)
- 治療をうけた最後の日から5年以上経過しているがん(悪性新生物)についてうかがいます。
過去2年以内に経過観察(人間ドック・健康診断による経過観察も含む)で異常の指摘をうけたこと、または追加検査(精密検査を含む)をうけるようすすめられたことがありますか?
(ただし、再発・転移・新たながん(悪性新生物)やそれらの疑いが否定された場合は除きます。) - 現在入院中ですか?または最近3カ月以内に病気で入院や手術または先進医療をうけるようすすめられたことはありますか?
(ただし、入院や手術または先進医療をうけた結果、完治して診療完了した場合は除きます。)
以下の3つの質問項目については、治療をうけた最後の日から5年以上経過している、がん(悪性新生物)の経過観察のための診察・検査は除きます。
- 過去5年以内に表Aの病気やその疑いで、医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか?
- 現在表Bの病状や病気あるいはその疑いで、治療中・検査中・経過観察中ですか?または最近3カ月以内に表Bの病状や病気あるいはその疑いで、治療・検査をうけるようすすめられたことがありますか?
- 現在表Cの病状や病気あるいはその疑いで、治療中・検査中・経過観察中ですか?または最近3カ月以内に表Cの病状や病気あるいはその疑いで、治療・検査をうけるようすすめられたことがありますか?
(ただし、がん(悪性新生物)やその疑いが否定された場合は除きます。)
表A |
---|
●特定の疾患 脳しゅよう、膀胱しゅよう、GIST(ジスト、ギスト)、カルチノイド ●消化器の疾患 肝硬変症、慢性肝炎、肝線維症、肝機能障害(入院や治療を伴うもの)、慢性アルコール性肝機能障害、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)、アルコール性肝炎、門脈圧亢進症、食道静脈瘤 ●呼吸器の疾患 COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)、肺気腫、慢性気管支炎、肺線維症、塵肺、硅肺、気管支拡張症、間質性肺炎 ●腎臓の疾患 慢性腎機能障害、慢性腎不全、慢性腎炎、尿毒症 |
表B |
---|
●しゅよう などの異常 がん(悪性新生物)、上皮内新生物※5、異形成、白板症、多発性ポリープ(ポリポーシス)、病理検査や細胞診での異常 ●しゅようマーカーの異常 CEA、AFP、CA19-9、PSA ●その他 B型肝炎ウイルスキャリア、C型肝炎ウイルスキャリア |
表C |
---|
●検診の異常 肺の検査、胃腸の検査、マンモグラフィー検査、その他のがん検診 ●その他 しゅよう、しこり、結節、腫瘤(しゅりゅう)、出血(便潜血、不正出血、喀血、吐血、下血、肉眼的血尿)、貧血(鉄欠乏性貧血を除く)、黄疸、びらん、消化管のかいようや狭窄 |
過去にがんになったことのある人の中には、この条件がクリアできない人も出てくるかと思います。その場合は残念ながらこの保険に加入することは出来ません。
まずこの6つのハードルを越えないといけないことが、この保険のネックの一つとなっています。
保険料が高い
もう一つの大きなネックが「保険料が高い」という点にあるでしょう。同じアフラックの通常のがん保険である「生きるためのがん保険Days1」の場合、寄りそうDaysよりも充実した保障内容でありながら、保険料は半額程度の料金で契約できます。
寄りそうDaysの場合、もし50歳から特約付きで加入しようとした場合、1万円前後という高額な保険料になってしまいます(男性の場合)。この保険料を余裕を持って捻出できるなら良いですが、余裕のない家庭の場合は経済的にかなり厳しくなってしまうでしょう。
とはいえ、過去にがんになった方は再発も怖いと思いますし、経済的に厳しい場合はなおさら入院による経済的ダメージが痛すぎるので、この辺の判断は難しいところです。
がん診断給付金が用意されていない
寄りそうDaysにはがん保険のキモとも言うべき「がん診断給付金」が付いていません。
がん診断給付金はがんと診断確定された時点で100万円くらい貰える保障であり、個人的にがん保険選びの際に非常に重要視しているものです。この保障の良し悪しで商品の優劣が決まると言っても過言ではないほどです。
ですが、寄りそうDaysにはこの保障が付いていないんですよね。過去にがんになった人でも入れる保険なので、がん診断給付金が付いていないのは「やっぱりな・・」と思う部分は確かにあるのですが、それでもこの保障がないのは残念という以外に言葉が見当たりません。
がん先進医療特約、抗がん剤治療が10年更新のため、値上げする可能性も
がん先進医療特約が10年更新になっているのが痛いです。
仮に10年後はがん先進医療を受けれる環境がどんどん増えているという状況になった場合、現在は1ヶ月241円で済んでいたがん先進医療の保険料がもっと高くなってしまうことも考えられます。
ほとんどの他のがん保険の場合はがん先進医療保障は終身契約ができますが、「生きるためのがん保険 寄りそうDays」に関しては10年更新となっているため、状況次第では大幅な値上がりという怖い事態になってしまうかも知れません・・。
また、抗がん剤治療も10年更新になっているため、こちらも場合によっては値上がりする可能性があります。
管理人の最終評価
保険料が高く、内容も一般的ながん保険と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
ですが、過去にがんになった人でも加入できる可能性がある貴重な商品です。がんでの入院・通院は日数無制限(通院は条件あり)で保障されるのはなかなか魅力的な部分ではあるため、がんの再発、または深刻ながんに対する保障がどうしても欲しい!という方はチェックしておくと良いでしょう。
▼ 公式サイトはこちら
生きるためのがん保険 寄りそうDays:特長・保険料例|保険・生命保険はアフラック
がん保険をお探しの方はこちらのがん保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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