男性の保険料(月額):3,321円
女性の保険料(月額):3,551円
(30歳、入院日額5,000円、終身払、先進医療保障あり)

アフラックの医療保険「ちゃんと応える医療保険EVER」の引受基準緩和型の商品です。持病がある方でも加入しやすくなっていますが、月々の保険料はそれなりに高くなっています。

この保険に加入するための告知は3つですが、三大疾病の特約を付けるにはさらに3つの告知をクリアする必要があります。また、入院日数無制限の保障が用意されておらず、先進医療特約が10年更新というデメリット部分があるため、加入を検討する際はしっかりと保障内容をチェックしておくことをお勧めします。

押さえておきたい注目ポイント

アフラックの「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • 持病がある方でも入りやすい
  • 通院保障、三大疾病一時金などが用意されている
  • 医療相談サービスが無料で使える

【デメリット・注意点】

  • 基本的に保険料が高め
  • 加入後1年以内は保険金の支払いが50%になる
  • 三大疾病の適用範囲に注意!
  • 三大疾病の特約を付ける時はさらに3つの告知が必要になる
  • 入院日数が無制限になる保障が用意されていない
  • 先進医療給付特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある
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以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

ちゃんと応える医療保険 やさしいEVERの詳細

月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・先進医療保障あり

契約年齢男性女性
30歳3,321円3,551円
40歳3,671円3,656円
50歳4,336円4,181円
60歳5,526円5,141円

※ 上の表は2018年6月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

引受基準緩和型のため、通常の医療保険よりも保険料は高くなっています。

保障内容

項目内容
種類【引受基準緩和型医療保険】
・病気やケガで入院したとき、約款所定の手術を受けたときなどに保険金が支払われる
・他の医療保険と比べ、保険料が割増されている
契約可能年齢満20歳~満85歳
入院日額5,000円~10,000円(1,000円単位で設定可能)
※ 契約日の年齢が満50歳以上の方は3,000円から契約可能
入院した場合の支払い日数制限1入院60日(120日型の場合は120日)
通算1,095日まで保障
保険期間と
保険料払込期間
保険期間:終身
保険料払込期間:10年払、終身払
主契約【疾病・災害入院給付金】
病気・ケガの治療を目的として入院したとき、給付金が支払われる
(1入院60日or120日まで、通算1,095日限度)
【手術給付金】
手術を受けたとき、給付金が支払われる
(回数無制限)
【放射線治療給付金】
病気・ケガの治療を目的として放射線治療を受けたとき、給付金が支払われる
(回数無制限)
【疾病・災害通院給付金】
疾病入院給付金・災害入院給付金が支払われる入院の原因となった病気・ケガの治療を目的として通院したとき(往診を含む)、給付金が支払われる
(通算1,095日まで)
特約【やさしい先進医療特約】
先進医療による療養を受けられたとき、通算2,000万円まで支払われる(10年更新)
【やさしい三大疾病一時金特約】
三大疾病で所定の状態になった時に一時金が支払われる
【やさしい三大疾病保険料払込免除特約】
三大疾病で所定の状態になった時は、以後の保険料の払込が免除される
【やさしい終身特約】
不慮の事故や所定の感染症によって死亡したとき、保険金が支払われる
払込回数月払・半年払・年払・全納払
払込方法・口座振替
・クレジットカード払
注意事項契約日から1年以内は、給付金額などが半額(50%削減)になる
非喫煙者割引なし
公式サイトちゃんと応える医療保険 やさしいEVER:特長・保険料例|保険・生命保険はアフラック

保障プラン(30歳男性、入院日額5,000円、先進医療保障付き)

項目基本プラン(通院なし)全特約付きプラン
【保険料】3,321円9,433円
【主契約】
疾病・入院給付金
1日につき5,000円
【主契約】
手術給付金
1回につき
入院中:5万円
外来:2.5万円
(放射線治療:1回につき5万円)
【主契約】
疾病・災害通院給付金
 - 1日につき3,000円
【特約】
先進医療給付金
先進医療にかかる技術料相当額
(通算2,000万円限度)
【特約】
やさしい三大疾病一時金特約
 - 50万円
【特約】
やさしい終身特約
 - 50万円
【特約】
やさしい三大疾病保険料
払込免除特約
 - 付加
注意点契約から1年以内は給付金額は50%に削減されます。

メリット部分

持病がある方でも入りやすい

ちゃんと応える医療保険 やさしいEVERは持病がある方でも加入できる可能性がある「引受基準緩和型」の医療保険です。通常の医療保険と比べると保険料は高めに設定されていますが、決められた質問項目をクリアすれば病気で悩む方でも加入することができます。

質問項目は以下の3つです。これら全てに「いいえ」で答えられる方のみ加入できるようになっています。

  1. 現在 入院中ですか?または過去1年以内に 入院・手術・先進医療・検査をすすめられたことがありますか?(ただし、診療完了した場合は除きます。)
  2. 過去2年以内に、表Aの病気で入院をしたことがありますか?
  3. 過去5年以内に、表Bの病気や異常で医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか?
表A表B
●糖尿病(高血糖や糖尿病の疑いを含む)
●脳卒中
●心筋こうそく
●狭心症
●不整脈
●気管支ぜんそく
●慢性気管支炎
●慢性肝炎(慢性C型肝炎、慢性B型肝炎を含む)
●かいよう性大腸炎
●クローン病
●リウマチ、
こうげん病
●うつ病、神経症、パニック障害、不眠症およびこれら4つの病気の症状として現れたうつ状態
●糖尿病の合併症(網膜症・眼底出血、腎症、下腿皮膚かいよう・えそに限る)
●がん(悪性新生物)(過去5年以内に診断確定・治療・投薬のいずれかがあるものに限る)
●心臓病・動脈の疾患(心筋こうそく、狭心症、不整脈、脳動脈瘤を除く)
●慢性腎不全(透析をうけたものに限る)
●慢性の呼吸器の不全(酸素療法をうけたものに限る)
●肺気腫、肺線維症
●肝硬変
●脳・神経の病気や異常
●認知症
●アルコール・薬物依存症
●そう病、そううつ病、統合失調症、その他の精神の病気や異常(うつ病、神経症、パニック障害、不眠症およびこれら4つの病気の症状として現れたうつ状態を除く)
●免疫不全症
●原発性筋障害

上記3つの質問に全て「いいえ」だった場合に加入することができます。正直言って持病があって入院しがちな人にとってはクリアするのが難しい内容もあるため、人によっては加入できない場合もあります。

ただ、他の引受基準緩和型医療保険は質問項目が4つ用意されている場合が多いです。こちらは質問事項が3つのため、他のところでダメだった場合でも加入できる可能性を持っています。他の保険で条件をクリアできなかった場合は一度こちらをチェックしてみると良いでしょう。

通院保障、三大疾病一時金などが用意されている

ちゃんと応える医療保険 やさしいEVERでは通院保障や三大疾病一時金、保険料払込免除などの魅力的な特約が揃っています。

引受基準緩和型の医療保険の場合、ここまで保障が用意されている商品はあまりないので、保障を手厚くしたい場合は優先的にチェックしておきたい医療保険となるでしょう。

とはいえ、これらの特約を全て付けるとかなり保険料が高くなってしまいます。引受基準緩和型は持病がある方でも入れる分、保険料は高めに設定しています。それが特約を付けることでさらに高くなってしまうので、経済的に余裕がないと家計を圧迫してしまうことになりかねません。

良い特約が用意されているのはポイント高いですが、付ける際は経済的に大丈夫かどうかの点に注意する必要があります。

医療相談サービスが無料で使える

「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」に加入すると、「ウェルネス医療情報センター」と「株式会社 法研」が提供している医療相談サポートが無料で利用できるようになります。

このサービスでは以下の3点のサポートを受けられるようになります。

  1. 24時間健康電話相談サービス
  2. セカンドオピニオンサービス
  3. 治療を目的とした専門医紹介サービス

持病がある方には、3つともかなりありがたいサービスになりますね。

特に重い病気での治療方針が相談できる「セカンドオピニオンサービス」と、一定の評価を得た優秀な医師を紹介してくれる「治療を目的とした専門医紹介サービス」は万が一の場合を想定するとかなり役立つサービスと言えます。

デメリット部分

基本的に保険料が高め

ちゃんと応える医療保険 やさしいEVERは引受基準緩和型の医療保険のため、持病がある方でも入りやすいという大きなメリットを持っています。ですが、その反動として普通の医療保険と比べると保険料がかなり高めに設定されているのです。

どのくらい違いがあるのかというのは、同じアフラックの医療保険であるちゃんと応える医療保険EVERと比較してみると分かります。

以下にそれぞれの保険料の比較表を用意しましたので、良ければチェックしてみてください。

男性の月払保険料の比較
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・先進医療保障あり

契約年齢ちゃんと応える医療保険 やさしいEVERちゃんと応える医療保険EVER
30歳3,321円1,524円
40歳3,671円1,979円
50歳4,336円2,924円
60歳5,526円4,459円

※ 上の表は2018年6月現在の保険料です。

比べてみると、その保険料はかなり違いますよね。年を取るとその差は少なく思えますが、それでもやはり「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」の方が保険料が高いのが現状です。

また、用意されている特約をあれもこれもと付ける場合、上記の保険料よりもさらに高くなってしまいます。保障が手厚くなるのは良いのですが、家計に余裕がないと生活自体が厳しくなってしまうでしょう。

なので、この保険を検討する際は「経済的に圧迫してまで加入するべきか・・(または特約を付けるべきか)」という点が大きな悩みどころとなると思います。

加入後1年以内は保険金の支払いが50%になる

「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」は契約日からその日を含めて1年以内に病気やケガをして入院などをした場合、給付金額が50%に削減されるという仕組みになっています。

持病がある人はいつ病気が重くなって入院するか分からない場合も多いため、加入後1年以内は保険金が半額になってしまうというのはかなり残念なところと言えます。

三大疾病の適用範囲に注意!

この保険では三大疾病で所定の状態になった時に一時金が貰える「三大疾病一時金特約」と、三大疾病で所定の条件になった場合に以後の保険料が免除される「三大疾病保険料払込免除特約」を付けることができます。

このような特約が用意されているのはありがたいことではありますが、実は三大疾病の適用範囲が狭いため、その点に注意が必要となります。

例えば、ちゃんと応える医療保険 やさしいEVERの三大疾病は「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」と定めているのですが、急性心筋梗塞は心疾患の中の一つの病気でしかありませんし、脳卒中も脳血管疾患の中の一つの病気でしかありません。

他の医療保険では三大疾病の範囲を「がん」「心疾患」「脳血管疾患」といったように、疾患の全体を保障してくれるものもあるため、それに比べるとこの商品の三大疾病の範囲は狭いことになります。

保険料が高い上に三大疾病でこの範囲になっているのは、ちょっといただけない点と言えるでしょう。

三大疾病の特約を付ける時はさらに3つの告知が必要になる

「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」ではすぐ上でも説明したように三大疾病関係の特約が2つほど用意されています。

それ自体は良いことなのですが、実はこの2つの特約を付けるためにはさらに3つの質問項目に全て「いいえ」で答えないといけないのです。

その三つはこのような内容になっています。

  1. 今までに がん(悪性新生物)にかかったことがありますか?
  2. 現在表Cの病気や検査の異常で、治療中・検査中・経過観察中ですか?
    または 最近3カ月以内に表Cの病気や検査の異常で、治療・検査をうけるようすすめられたことがありますか?
  3. 過去2年以内に表Dの病気やその疑いで医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがありますか?(ただし、表Dの病気やその疑いが否定された場合は除きます。)
表C表D
●しゅようマーカーの異常:CEA、AFP、CA19-9、PSA
●検診の異常:肺の検査、胃腸の検査、マンモグラフィー検査、その他のがん検診
●その他:しゅよう、しこり、貧血、病理検査や細胞診での異常
※ただし、<検診の異常>と<その他>のしゅよう・しこり・貧血については、がん(悪性新生物)やその疑いが否定された場合は除きます。
●虚血性心疾患(心筋こうそく、狭心症、急性冠症候群)
●脳卒中
●一過性脳虚血発作
●膀胱しゅよう
●GIST(ジスト、ギスト)
●カルチノイド

以前に三大疾病関係で病気になった方は、この特約を付けるのはちょっとハードルが高くなるかと思います。

入院日数が無制限になる保障が用意されていない

この保険では基本保障にも特約にも、三大疾病時での入院時に保障日数が無制限になるものが用意されていません。

個人的には長期入院に備えられてこそ医療保険に入る価値があると考えているので、入院日数無制限の保障を付けることができないのはかなりのマイナスポイントとなります。

短期入院に備えるだけなら、貯金の方が効率良いですからね。長期入院に備えられないのは医療保険としてはかなり痛いです・・。

先進医療給付特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある

特約として付けることができる「先進医療特約」は、先進医療による療養を受けたときに給付金が支払われるという非常に役立つ特約です。先進医療は健康保険の適用範囲外なので、治療費の10割を自分で負担しなければいけません。なので、この先進医療特約はかなり重要となってきます。

ですが、「ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER」の先進医療特約は10年更新となっており、更新後の保険料が変わる場合があります。つまり、値上がりする可能性もあるのです。

出来れば値上がりなんてして欲しくないところですが、元々そのような保障内容なので、これはしょうがないとしか言えません・・。

管理人の最終評価

引受基準緩和型医療保険の中では役立つ特約が数多く用意されている商品ですが、三大疾病での入院時に日数無制限で保障してくれる特約が用意されていないのがかなり痛いです。

また、三大疾病の適用範囲も狭いため、加入しても期待に応えてくれない可能性もあります。保険料も高いので気軽に加入するのは避け、保険ショップなどでFPに相談した上で決めるのが良いかと思います。

個人的には、お勧め度としてはそれほど高くはありません。


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アフラック|保険相談ニアエル

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

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