保険料(月額):670円
(30歳、5年更新、がん診断保険金100万円)

ANAが提供するがん保険です。補償内容がしっかりしている割に保険料が非常に安く設定されています。ただし、保険料は5年ごとに徐々に値上がりしていき、50代以降はかなり高くなってしまいます。

最終的には他のがん保険の方が安く利用できるため、長期的な利用を考える方には向いていない商品となります。反面、子供が独立するまで・・などの短期利用や、他の医療保険・がん保険との併用として利用する場合には最大の魅力を発揮する商品でもあります。

加入のためにはANAのカードの発行が必要となってしまいますが、それを差し引いてもチェックするに値するがん保険だと思います。短期間の補償が欲しい方は検討しておいて損はないでしょう。

押さえておきたい注目ポイント

ANAの保険「明日へのつばさ がん保険」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

補償内容が良い割に、保険料が非常に安い
持病があっても加入できる可能性がある(過去にがんになった人は不可)
5年ごとに保険料がどんどん値上げされる
ANAマイレージクラブ会員にならないと加入できない(ANAのカードが必要)
先進医療特約が付いていない
がん診断一時金は医師の診断確定でOK
がん診断一時金の支払いは一回のみ

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

明日へのつばさ がん保険の詳細

月払保険料の例
・保険(払込)期間:5年更新
・がん診断保険金:100万円、300万円
・入院保険金日額:1万円

契約年齢がん診断保険金
100万円
がん診断保険金
300万円
20歳580円1,610円
30歳670円1,700円
40歳1,000円2,330円
50歳2,570円6,000円
60歳6,400円15,520円

※ 上の表は2018年5月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

補償内容の割に保険料は非常に安いですが、5年ごとに保険料が高くなっていく点には注意が必要です。

補償内容

項目内容
契約可能年齢20~65歳
保険金額50万円、100万円、200万円、300万円
保険期間と
保険料払込期間
保険期間:5年更新
保険料払込期間:5年更新
主契約【がん診断保険金】
がんと診断され、治療を開始された場合に保険金が支払われる
(1回限り、上皮内新生物も同額補償)
【がん入院保険金】
がんの治療を目的として入院を開始された場合に保険金が支払われる
(支払限度日数:1,095日)
【がん手術保険金】
がんの治療のために手術をされた場合に保険金が支払われる
【放射線治療保険金】
標準治療として適応されているX線やγ線による治療のほか、先進医療に分類される放射線照射または温熱療法による治療に対しても、保険金が支払われる
【がん通院保険金】
通院治療に対して保険金が支払われる
(支払限度日数30日)
【がん退院時一時保険金】
退院後に50,000円または100,000円の退院時一時保険金が支払われる
付加できる特約なし
払込回数月払
払込方法クレジットカード払
保険料の
払込免除
なし

補償プラン(30歳男性)

項目充実補償スタンダード補償お手頃補償
【保険料】1,700円670円350円
【主契約】
がん診断保険金
(1回限り)
(上皮内新生物も同額補償)
300万円100万円50万円
【主契約】
がん入院保険金
日額10,000円日額10,000円日額5,000円
【主契約】
がん手術保険金
入院あり:10万円
入院なし:5万円
入院あり:10万円
入院なし:5万円
入院あり:5万円
入院なし:2.5万円
【主契約】
放射線治療保険金
10万円10万円5万円
【主契約】
がん通院保険金
日額5,000円日額5,000円日額2,500円
【主契約】
がん退院時一時保険金
10万円10万円5万円

メリット部分

補償内容が良い割に、保険料が非常に安い

ANAの「明日へのつばさ がん保険」は保険料が非常に安いです。

最大300万まで貰える一時金だけでなく、入院保険金・手術保険金・放射線治療保険金・通院保険金・退院時一時保険金が揃っている状態でありながら、保険料は他と比べてもかなり安い価格で利用することができるようになっています。

試しに、がん保険の中でもお勧めの部類に入るFWD富士生命の「新がんベスト・ゴールドα」と比べてみると、その安さが分かるかと思います。

【ANAとFWD富士生命のがん保険比較表】
・男性、30歳で加入
・一時金はどちらも100万円
・特約無し

項目明日へのつばさ がん保険
(ANA)
新がんベスト・ゴールドα
(FWD富士生命)
がん診断一時金100万円
・支払は1回のみ
・上皮内新生物も対象
100万円
・2年に1回限度に無制限
・上皮内新生物は対象外
(特約で対象に出来る)
がん入院保険金日額10,000円
がん手術保険金入院あり:10万円
入院なし:5万円
放射線治療保険金10万円
がん通院保険金日額5,000円
がん退院時
一時保険金
10万円
保険料670円1,562円

新がんベスト・ゴールドαの方はがん診断一時金に関しては2年に1回を限度に無制限で貰えるため、1回しか貰えない明日へのつばさと比べるとメリットは高いと言えます。

ですが、上皮内新生物を保障の対象にするためには特約を付けなければならず、その分少しだけ保険料が高くなってしまいます。

また、新がんベスト・ゴールドαの方はがん診断一時金以外を付けていない状態で1,562円の保険料なのに対し、明日へのつばさ がん保険の方は上記の表の通りの補償が付いているにも関わらず、670円という非常に安い保険料で契約することが出来ます。(がん診断一時金を300万円に設定しても1,700円という安さ!)

この表だけを見るなら、明日へのつばさ がん保険の方が圧倒的に内容が良いといえるでしょう。

ただし、確かに補償内容に対しての保険料の安さはこの保険の最大のメリットとなっているのですが、5年更新ごとに保険料が高くなっていくというデメリットも併せ持っている点には注意が必要となります。

例えば新がんベスト・ゴールドαの方は何歳になっても月額保険料は1,562円のままですが、明日へのつばさ がん保険の方は50歳になるころには2,570円となり、こちらの方が高くなってしまいます。さらに60歳になるころには月額保険料が6,400円にまで上がってしまうため、長期的にがんの保障が欲しい方には考えさせられてしまう内容となっているのです。

そのため、加入を検討する際はその点も考慮して判断する必要が出てきます。(5年更新について、詳しくはデメリット部分で解説しています)

管理人taka管理人taka

個人的には、子供が独立するまでの短期間だけ補償が欲しいと考える方には非常にお勧めのがん保険ではないかと考えています。その反面、長期的な補償を求める方には向いていません。

持病があっても加入できる可能性がある(過去にがんになった人は不可)

持病がある方は保険に加入できなかったり、または加入しにくくなっているのが現状ですが、明日へのつばさ がん保険では公式ホームページで「持病の有無が保険のご加入をお断りする理由にはなりません。」としっかり書いてくれています。

がん保険は医療保険よりも持病があっても加入しやすいと言われてはいますが、このようにハッキリと明記しているというのは、持病を持っている方にはありがたいと言えますね。

ただし、過去にがんと診断されていたり、または過去2年以内に病気により医師による手術を受けたり入院したことがある方は加入することができません。

デメリット部分

5年ごとに保険料がどんどん値上げされる

この保険は保険料が安いうえに補償内容も良いという、とても魅力のあるがん保険に写るだろうと思います。

ですが、この保険を検討する上で必ず考慮しなければいけない点があります。それが「5年ごとに保険料がどんどん高くなっていく」ということです。

正確には20歳~24歳まではいくら、35歳~39歳まではいくらというように、5歳きざみで保険料が見直されるというように設定されているのです(男女で同額)。

では、5歳きざみの更新ごとにどのようなペースで保険料が値上がっていくのか、表で見てみましょう。

【年代ごとの保険料表】
・入院保険金:1万円

年齢がん診断保険金
100万円
がん診断保険金
300万円
20~24歳580円1,610円
25~29歳600円1,630円
30~34歳670円1,700円
35~39歳790円1,850円
40~44歳1,000円2,330円
45~49歳1,500円3,350円
50~54歳2,570円6,000円
55~59歳4,400円10,610円
60~64歳6,400円15,520円
65~69歳8,750円21,000円
70~74歳11,660円27,370円

若いうちは確かに他と比べても格安の保険料であることは間違いないのですが、表を見ると分かる通り、50代あたりを境に一気に保険料が高くなってしまいます。

一般的ながん保険であれば、例えば30歳の時に月額2,500円で加入した場合、保険料は何歳になってもずっとその金額のままです。そのような保険と比べた場合、ある年齢を境に明日へのつばさの方が保険料の支払総額が高くなってしまうのです。

そのため、明日へのつばさ がん保険は長期間の保障が欲しい方には向いていないと判断できます。特に終身で補償が欲しい場合は他のがん保険を検討することをお勧めします。(そもそもこの保険は75歳までしか補償がありませんので・・。)

ただし、若いうちは保険料の安さの割に補償内容が非常に良いので、「子供が独り立ちするまで」などの短期間の保障が欲しい方にはとても役立つだろうと思います。

ANAマイレージクラブ会員にならないと加入できない(ANAのカードが必要)

明日へのつばさ がん保険は短期間のがん補償が欲しい方にかなりお勧めとなる商品ではありますが、ANAマイレージクラブ会員の方でないと加入できないという条件が設けられています。

ANAマイレージクラブに登録するためには、ANAマイレージクラブカード、もしくはANAカード(クレジットカード)を発行する必要があります。

ANAマイレージクラブカードANAカード
・年会費:無料
・フライトのたびにマイルが貯まる
・プリペイド機能、デビット機能
年会費:無料~7,000円(税抜)
・クレジット機能付き
・頻繁にフライトを利用する人向け

選び方としては、あまりフライトしない、またはクレジットカードを作りたくない・これ以上増やしたくないという方はANAマイレージクラブカードを発行した方が無難でしょう。入会金も年会費も無料なので、金銭的な負担は特に発生しません。
ANAマイレージクラブ入会のご案内

頻繁にフライトを利用するという方は、ポイントの付与や付帯保険、サービスの良さを考慮するとANAカード(クレジット機能付き)を発行した方が良いかと思います。年会費こそかかりますが、総合的にみるとこちらの方がお得になる可能性が高いです。
ANA JCBカードのお申込みはこちらから

このように、カードの発行&ANAマイレージクラブへの入会という手間が入っているため、他の保険と比べると加入のための道のりが少し面倒になっていると言えますね。

先進医療特約が付いていない

明日へのつばさ がん保険は基本補償(主契約)だけの商品となっており、特約を付けることができない形になっています。

この保険は基本補償がしっかりしているので、特約の必要性はそれほど高くないのですが、それでも「先進医療特約」だけは用意して欲しかったなと思います。

現在の先進医療は治療費が高くなりがちで、ガン治療である陽子線治療や重粒子線治療などは300万円の治療費がかかるともいわれています。この治療費を自費で支払うことに問題がないという方は少ないのではないでしょうか。

先進医療特約はそんな高額な先進医療の治療費を2,000万円まで(商品によって違いあり)補償してくれるというものです。それでいて付加した場合の保険料は月々100円前後なので、個人的には用意されているならば付加しておいた方が良いと考えている特約となっています。

ですが、この保険ではそんな役立つ先進医療特約は用意されていません。これはかなり残念な点と言えます。

そのため、明日へのつばさ がん保険への加入を考える場合は、先進医療特約を付けられる終身の医療保険・がん保険との併用を検討するのも、選択肢の一つとして十分アリなのではないかと思います。

申し込み前の注意点

がん診断一時金は医師の診断確定でOK

がん診断一時金について、公式ホームページでは「がんと診断され治療を開始された場合に保険金をお支払いします」と書かれているので、もしかしたら入院もしくは手術をしないと保険金が支払われないのでは・・?と思っている方もいるかと思います。

ですが、がん診断一時金は医師からがんと診断確定されることが支払事由となっていますので、特に入院などが要件になっているわけではありません。

がん診断一時金の支払いは一回のみ

これもホームページ上で分かりにくい言い回しになっているのですが、がん診断一時金について『保険期間を通じ、「上皮内新生物」「上皮内新生物以外のガン」それぞれについて、1回が限度』で受け取れると書かれています。

これを見ると、例えば上皮内新生物になった時に1回、その後に悪性新生物になった時にさらに1回貰えるのかと思えますが、実はがんの種類に関係なく1回しか貰えないことになっています。

後でガッカリしないために、この点は覚えておく必要があるでしょう。

管理人の最終評価

保険料が非常に安いにもかかわらず、補償内容はとても良いです。ただし、保険料が5年ごとに徐々に上がっていくということと、終身で継続することができないという特徴があるため、長期間でのがん補償を求める方には向いていません。

終身のがん保険を探している方は、別の商品を探した方が良いでしょう。

ただし、子供が独立するまでなどの短期間の補償が欲しい場合は、この保険はかなり役立つだろうと思います。または他に医療保険やがん保険に加入していて、一時的に併用して補償を厚くしておきたい場合などはこの保険は非常に使い勝手が良いかと思います。

そもそも先進医療特約が用意されていませんので、他の医療保険・がん保険との併用が最も現実的で使いやすいかと思います。

ちなみに、加入するにはANAマイレージクラブへの入会(ANAカードの発行)が必要となります。

公式サイトはこちらから
がん保険 | ANA ファシリティーズ株式会社

管理人taka管理人taka

がん保険をお探しの方はこちらのがん保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。

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