男性の保険料(月額):1,532円
女性の保険料(月額):1,942円
(30歳、3年更新、入院一時給付金100万円)
7大生活習慣病を保障してくれる、ネオファースト生命のがん保険です。
7大生活習慣病の適用範囲が広い、どの病気も1日以上の入院で給付金が支払われる、保険料が安い、無料の健康相談サービスがあるなど、多くのメリットを備えている商品です。
ですが、3年ごとに保険料が更新される、先進医療特約などの役立つ特約が一つもないなどの大きなデメリットもあるため、加入の際は良い面だけでなく悪い面も理解した上で検討する必要があるがん保険となっています。
また、使い道次第で評価が大きく分かれる商品だと思いますので、FPの相談サービスなども利用してじっくり検討するということも視野に入れておくと良いでしょう。
押さえておきたい注目ポイント
ネオファースト生命のがん保険「からだプラス」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■7大生活習慣病の適用範囲が広く、さらに1日の入院でも適用というハードルの低さが魅力
■保険料がとても安く、さらに健康年齢で保険料が下がる場合も
■がんの90日間の免責期間がない
■健康相談サービスがついている
■3年ごとにどんどん保険料が高くなる
■先進医療特約や保険料払込免除特約などの役立つ特約が一つもない
■がんの場合、診断確定ではなく入院が条件
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
からだプラスの詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:3年更新
・入院一時給付金:100万円
()内は更新時の保険料
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,296円 (1,026円) | 1,746円 (1,382円) |
30歳 | 1,532円 (1,212円) | 1,942円 (1,537円) |
40歳 | 2,053円 (1,625円) | 2,113円 (1,672円) |
50歳 | 3,161円 (2,502円) | 2,687円 (2,127円) |
※ 上の表は2018年5月現在の保険料です。
内容が良いわりに保険料はかなり安いですが、3年更新でどんどん保険料が高くなっていくという点に注意が必要です。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 20~65歳 |
保険金額 | 100万円のみ |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:3年更新 保険料払込期間:3年更新 |
保障内容 | 【入院一時給付金】 7大生活習慣病で入院したら100万円を最大10回まで給付金を受け取れる (1年に1回限度) |
付加できる特約 | なし |
払込回数 | 月払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・第1回保険料:振込払・口座振替扱・クレジットカード払 ・第2回以降保険料:口座振替扱・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | なし |
保障プラン
項目 | 基本 プラン |
---|---|
【主契約】 入院一時給付金 (1年に1回を限度で10回まで) | 100万円 |
メリット部分
7大生活習慣病(上皮内がんを含む)を保障してくれる
ネオファースト生命の「からだプラス」は主契約のみ、特約無しという非常にシンプルながん保険となっていますが、その主契約がかなり役立つ内容となっています。
からだプラスでは7大生活習慣病(がん[上皮内がんを含む]、心・血管疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、肝疾患、腎疾患)で入院をしたときに、入院一時給付金として100万円が受け取れる保障内容になっています。
ガンなどの大きな病気になった時に、まとまったお金が貰えるのは経済的にとても助かります。そのために多くのがん保険では「がん診断一時金」としてがんになった時に50万円~100万円が貰える保障内容にしているところが多くあるのですが、からだプラスではその病気の範囲が7大生活習慣病まで広がっているのです。
同じように7大疾病を保障するがん保険に朝日生命の「スマイルセブンSuper」、メディケア生命の「メディフィットPlus(プラス)」などがあり、この2つはがん保険の中でも特にお勧めの保険となっています。からだプラスもこの2つに似ているので、個人的にかなり注目度の高い商品となっています。
また、この給付金は1年に1回を限度に10回まで支払われます。このようなタイプの給付金は2年に1回が限度となっているところが多くありますので、1年に1回貰えるというのはかなりありがたいのといえるでしょう。
ちなみに10回までという制限がありますが、7大生活習慣病で10回を超える入院になることはほとんどないと思いますので、回数制限があるのはたいして問題にはならないかと思います。
7大生活習慣病の適用範囲が広く、さらに1日の入院でも適用というハードルの低さが魅力
からだプラスは基本的に7大生活習慣病になった時に給付金が支払われやすいです。その理由は、給付金の支払条件が「1日以上入院したとき」という、かなりクリアしやすい条件となっているからです。
この条件は7つの疾病全てで適用され、さらに2回目以降も同様に1日以上の入院でOKとなるため、類似商品であるスマイルセブンSuperやメディフィットPlus(プラス)と比べるとかなり低いハードルとなっているのです。
また、7大生活習慣病のそれぞれの疾病の範囲も広くなっています。例えばからだプラスだと「心・血管疾患」という心臓や血管などの循環器系の病気を含んだ範囲となっていますが、スマイルセブンSuperだと「急性心筋梗塞、または拡張型心筋症」という狭い範囲になっているため、からだプラスの方が広く適用されるようになっています。(これは7大疾病すべてで範囲が広い傾向にあります。)
この「1日以上の入院でOK」と「7大生活習慣病の範囲が広い」の2つの理由により、スマイルセブンSuperやメディフィットプラスでは給付金が支払われない状況の場合でも、からだプラスなら支払われるという状況も出てくるのです。この範囲の広さはからだプラスの大きなメリットといえるでしょう。
保険料がとても安く、さらに健康年齢で保険料が下がる場合も
上記のような役立つ保障内容でありながら、からだプラスは保険料がとても安いのです。男性なら30歳で加入すれば月々1,532円の保険料となりますので、この内容でこの安さはがん保険の中でも注目すべきだと言えるでしょう。
さらに、からだプラスでは3年更新となっているのですが、更新する時は健康年齢が適用され、実際の年齢よりも健康年齢が若ければその年齢の保険料が適用されます。例えば更新時に実年齢が40歳だとしても、健康診断でいい結果が出て健康年齢が38歳と判断されれば、38歳の保険料が適用されるのです。
この保険料は更新までの3年間ずっと適用されます。安く設定されれば安いままで3年間いられるのです。ありがたいですね。
ただし、3年後はまた健康診断の結果で健康年齢が決まりますので、もしこのときに健康年齢が実年齢よりも5歳高いと判定された場合、5歳高い保険料が適用されてしまいます。そしてもうご理解されている通り、その保険料で今後3年間払い続けないといけなくなりますので、この点は注意しておく必要があります。
更新時の保険料を安くしようと思ったら、健康的な生活を送る必要があるのですね。
また、基本的に更新時はその年齢で新規契約するよりも保険料が安くなっています。
例えば、30歳男性が新規加入する場合は月々の保険料は1,532円となりますが、すでに加入している方が30歳で更新する場合の保険料は1,212円となります。(ちなみに、この時に健康年齢が27歳と判定された場合、保険料は1,140円となります。)
新規契約時と更新時の保険料の違いは以下の表のようになっています。
【新規契約時と更新時の保険料】
契約年齢 | 新規契約 (男性) | 更新時 (男性) | 新規契約 (女性) | 更新時 (女性) |
---|---|---|---|---|
20歳 | 1,296円 | 1,026円 | 1,746円 | 1,382円 |
30歳 | 1,532円 | 1,212円 | 1,942円 | 1,537円 |
40歳 | 2,053円 | 1,625円 | 2,113円 | 1,672円 |
50歳 | 3,161円 | 2,502円 | 2,687円 | 2,127円 |
60歳 | 5,169円 | 4,092円 | 3,378円 | 2,674円 |
新規で加入するときと比べ、更新時の保険料の方がだいぶ安くなっているのが分かります。
ただし、注意してほしいことが1点あります。それはこの保険は3年更新ごとに保険料が徐々に上がっていくため、若いうちはとても安い保険料で契約できたとして、そして更新時は安い保険料で更新できたとしても、最終的には他のがん保険の方が安い保険料で終身保障が出来るということです。
基本的には他のがん保険では保険料は加入時からずっと変わらない仕組みになっていないのがほとんどですので、この3年更新で保険料が上がっていくというシステムは、長期間(終身)での利用を考えている方にはかなり大きなデメリットとなります。
からだプラスを検討する際は、この「3年更新」をどうとらえるかで利用価値が大きく変わってくるかと思います。個人的には短期の利用には良いと思いますが、長期の保障が欲しい場合は他のがん保険を検討した方が良いでしょう。
がんの90日間の免責期間がない
通常のがん保険の場合、加入をしたとしてもすぐに保障が開始される訳ではありません。がんの場合、責任開始期(保障の開始時期)から90日間を経過した後から保障されるようになります。つまり、その間にがんにかかったとしても保障されないのです。
基本的にがん保険にはこの「がんの90日間の免責期間」があるため、加入後90日は保障されないのが普通なのですが、からだプラスに関してはこの90日の待ち期間がないのです。
そのため、加入後すぐにがんになったとしても保障されるのです。この免責期間については注目度こそあまり高くないと思いますが、メリットであることには変わりないので、加入を検討する際は頭の隅にでも覚えておくと良いでしょう。
健康相談サービスがついている
ネオファースト生命の商品に加入すると、契約者とその家族は「健康ほっとダイヤル」を無料で利用することが出来るようになります。
もちろんからだプラスに加入した方も利用できるので、健康面で悩みがあるときに気軽に相談できる環境が用意されるのはありがたいですね。
主なサービスは4つに分かれています。詳細は以下をご覧ください。
健康・医療相談サービス (24時間年中無休) | 健康や医療に関するさまざまな相談に専門の相談員と専門医がお応えしてくれる。 また、「セカンドオピニオン」を受けれる医療機関も無料でご案内。 |
専門医相談・紹介サービス (24時間年中無休) | 症状に見合った医師(専門医・病院・クリニック)を紹介し、適切な受診ができるようサポート。 電話相談のみで、無料で紹介状を発行 |
なりたい自分WEB | 最近の健診結果や、自身のライフスタイルを入力するだけで、あなたのためだけの生活習慣改善をアドバイス |
笑顔オンライン | 子育て世代に向け、健康・育児・食・生活などの最新情報を、やわらかいデザインとわかりやすい言葉でお届け。 月刊誌「笑顔」電子版のバックナンバーを1年分掲載 |
タニタ社員食堂レシピ | 話題のまんぷく500kcalレシピが900種類以上。管理栄養士による食事診断やFAQなど毎日の健康管理にお役立ち。 (6ヶ月無料特典) |
デメリット部分
3年ごとにどんどん保険料が高くなる
からだプラスは確かに加入時は他のがん保険と比べてもだいぶ安い設定になっているのですが、この保険料は3年ごとに更新(見直し)されるため、年を取っていくごとにどんどん保険料が高くなっていきます。
そのため、最初の時点こそ他のがん保険よりも安いのですが、ある時点でからだプラスの方が高くなってしまうのです。そしてその差はどんどんと開くばかりとなります。
試しに、保障内容が似ている保険であるスマイルセブンSuperと保険料を比較してみましょう。
【スマイルセブンSuperとからだプラスの保険料比較表】
・男性、30歳で加入した
・両方とも終身で継続する
・一時金はどちらも100万円
・特約無し
契約年齢 | スマイルセブンSuper | からだプラス (健康年齢は実年齢と同じ) | からだプラス (健康年齢は実年齢-5歳) |
---|---|---|---|
30歳 | 2,400円 | 1,532円 | 1,532円 |
40歳 | 2,400円 | 1,625円 | 1,384円 |
50歳 | 2,400円 | 2,502円 | 1,979円 |
60歳 | 2,400円 | 4,092円 | 3,225円 |
70歳 | 2,400円 | 7,994円 | 7,994円 |
この表を見るとその差が一目瞭然で分かります。からだプラスの方は健康年齢が実年齢と同じだった場合、50歳の時点では100円高くなってしまいます(3年更新なので正確には違いますが、近い金額となります)。
また、かなり健康でいたとして、からだプラスの健康年齢を実年齢マイナス5歳のままずっとキープしたとしても、60歳近くになるあたりで保険料は逆転してしまい、以降はどんどんその差が開いてしまいます。
さらに、からだプラスは70歳以降は終身での契約に変更されるのですが、その時の保険料は実年齢での保険料である7,994円に固定されてしまい、以後はずっと7,994円を払い続けることになります。
スマイルセブンSuperの保険料は2,400円のままずっと変わらないのに対し、からだプラスは長期での利用を考えた場合はかなり割高な保険料になってしまいます(割高という言葉が適切でないくらいの差がありますが・・)。
そのため、からだプラスは長期間(または終身)の保障が欲しい方には向いていないと判断できます。
ただし、保障内容がかなり良いのは間違いないので、「子供が独り立ちするまで」などの短期間の保障が欲しい方にはとても役立つだろうとは思います。
使い道次第で評価が大きく分かれる商品であると言えますね。
先進医療特約や保険料払込免除特約などの役立つ特約が一つもない
からだプラスは基本保障(主契約)だけの商品となっています。
シンプルなので保障内容が分かりやすいというメリットがあるのですが、一般的に医療保険やがん保険の特約の中には先進医療の治療費を保障するものや、一定の条件で保険料の払込免除するものなど、状況によってはかなり役立つ特約も多くあります。
特に必要性が高いのは先進医療特約です。現在の先進医療は治療費が高くなりがちで、ガン治療である陽子線治療や重粒子線治療などは300万円の治療費がかかるともいわれています。この治療費を自費で支払うことにあまり問題がないという方は少ないのではないでしょうか。
先進医療特約はそんな高額な先進医療の治療費を2,000万円まで(商品によって違いあり)保障してくれるというものです。それでいて付加した場合の保険料は月々100円前後なので、個人的には用意されているならば付加しておいた方が良いと考えている特約となっています。
ですが、からだプラスではそんな役立つ先進医療特約をはじめ、特約の類が一つも用意されていないのです。これはかなり残念な点といわざるを得ません。
そのため、からだプラスへの加入を考える場合は、先進医療特約を付けられる終身の医療保険・がん保険との併用を検討するのも、選択肢の一つとして十分アリなのではないかと思います。(からだプラスは短期間の利用がお勧めです)
がんの場合、診断確定ではなく入院が条件
似た保険のスマイルセブンSuperやメディフィットプラスではがんに関しては診断確定すれば給付金が支払われることになっていますが、からだプラスでは診断確定ではなく入院開始が給付金支払いの条件となっています。
がんの場合、ちょっとだけからだプラスの方が貰いにくくなっているという訳です。
ただし、メリット部分でも書いているように、がん以外の6大疾病の場合だとからだプラスの方が支払い条件が良い傾向にあるので、全体的にはこちらの方が内容は良いです。なので、あまり気にすることではないかも知れません。
管理人の最終評価
保障内容が非常に良いのは間違いないのですが、保険料が3年更新で徐々に上がっていくことと、先進医療特約などの役立つ特約が一つもないため、長期間での保障を求める方には向いていないかと思います。
終身のがん保険を探している方は、別の商品を探した方が良いでしょう。
ただし、子供が独立するまでなどの短期間の保障が欲しい場合は、この保険はかなり役立つだろうと思います。または他に医療保険やがん保険に加入していて、一時的に保障を厚くしておきたい場合などはこの保険は非常に使い勝手が良いかと思います。
使い道次第で評価がかなり大きく分かれてしまいますので、保険選びに自信がない方は良ければプロFPの保険相談サービスを利用することも検討してみてはいかがでしょうか。お勧めのサービスは「保険見直しラボ」と「保険見直し本舗」です。どちらを受けるか迷う方はひとまず2つとも相談を受け、気に入った対応をしてくれた方を選ぶのが一番良い方法かと思います。時間がない方は保険見直しラボだけでも利用してみることをお勧めします。
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この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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