一般的な確定年金(5年、10年、15年)の他、長生きしたことによる経済的不安に備えることができる「トンチン性」を高めたプランを選択することもできる個人年金保険です。

返戻率は他のトンチン性がある商品よりもよく、年金受け取りの保証期間も10年と長いため、トンチン性がある商品の中ではお勧め度は高いと言えるでしょう。

将来、長生きして貯金がなくなる不安を解消したいのであれば、この保険はチェックしておいても良いのではないかと思います。

トンチン性とは

保険料を払っている間(年金受取前)に死亡したり、または途中で解約した場合の返還金を少なくしています。ながいき物語ではそれまでに払い込んだ保険料総額の7割しか支払われないことになっています。

その反面、生きている間はずっと年金を受け取ることが出来るので、長生きすればするほど給付額が大きくなっていく仕組みになっています。「死亡した方の年金分を生きている方へ移す」という性質を持っているため、日本の年金制度と少し似ていると言えるでしょう。

押さえておきたい注目ポイント

第一生命の個人年金保険「ながいき物語」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • 生きている間、ずっと年金を受け取ることができる
  • 他のトンチン性がある商品と比べても返戻率が高い

【デメリット・注意点】

  • 早く死亡した場合の返戻率がとても低い
  • 保険料が高い。そして損をした場合の経済的ダメージがかなり大きくなることも
  • 5年確定年金にする場合、個人年金保険料控除の枠が使えない
  • 詳細を知りたい、さらに他と比較したい場合は保険相談サービスを利用しよう

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

ながいき物語の詳細

男性の返戻率の例
・10年保証期間付終身年金
・契約年齢:55歳
・年金受取開始年齢:70歳
・月払保険料:54,000円
・年金額:511,100円

年齢 払込保険料総額 受取年金総額 返戻率
80歳 972万円 511万1,000円 約52.6%
90歳 972万円 1,022万2,000円 約105.2%
100歳 972万円 1,533万3,000円 約157.7%

女性の返戻率の例
・10年保証期間付終身年金
・契約年齢:55歳
・年金受取開始年齢:70歳
・月払保険料:54,000円
・年金額:410,800円

年齢 払込保険料総額 受取年金総額 返戻率
80歳 972万円 410万8,000円 約42.3%
90歳 972万円 821万6,000円 約84.5%
100歳 972万円 1,232万4,000円 約126.8%

※ 上の表は2018年6月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

一生涯貰える年金ですので、保険料は他と比べて高めです。また、女性の方が長生きするため、男性よりも保険料が高くなっており、返戻率も下がっています。90歳の時点だと女性の場合はまだ元金割れしているのが気になります。

ちなみに、将来の資産形成を考える場合、確定拠出年金の方がお勧めですので、興味がある方はチェックしておいてください。
個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」のメリットとデメリット、初心者が確実に押さえておきたい基本情報をまとめました

保障内容

項目 内容
契約可能年齢 50歳~80歳
年金受取
開始年齢
60歳~90歳
保険料払込期間 5年~30年
年金受取期間 10年保証期間付終身年金、確定年金(5年・10年・15年)
払込回数 月払
払込方法 口座振替
公式サイト とんちん年金『ながいき物語』|商品ラインアップ|第一生命保険株式会社
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メリット部分

生きている間、ずっと年金を受け取ることができる

ながいき物語の最大の特徴であり、魅力でもあるのが「生きている間はずっと年金を受け取ることができる」というところです。

他の個人年金保険は10年確定年金などが基本ですので、このように終身で年金を貰える保険は多くの方にとって魅力を感じるだろうと思います。言うならば厚生年金(国民年金)と同じですからね。その年金と合わせることで、贅沢をしない普通の生活であれば十分に暮らしていける財源を確保したということになります。

今や日本は長寿大国とも呼ばれており、90歳以上生きることも珍しくありません。今後は医療の発達により、人によっては100歳まで生きる方もかなり多くなると言われていますが、そのような長生きをした場合の生活費を確保できるこの保険はかなり貴重であると見て良いでしょう。

確かにこの保険はトンチン年金という仕組みを取っているため、早く死亡したり解約した場合は払い込んだ保険料よりも少ない金額しか受け取ることが出来ないという事態にもなってしまいます。遺族に遺せるお金が少なくなってしまうので、この部分に焦点を当てて考えるとかなり痛いですね。

ですが、自分の老後を真剣に考えた場合、生きている間ずっと年金を受け取ることが出来るのは大きな安心感を生み出すだろうと思います。途中で貯金が尽きてしまったら・・と考えると、やはり収入減は厚生年金(国民年金)以外にもあった方が良いのは間違いありません。

  • 将来、子供たちにお金の面で面倒をかけたくない・・
  • 一人で生活していくから、途中でお金が尽きることが心配の種・・

という方は、この保険は検討の価値があるのではないかと思います。

他のトンチン性がある商品と比べても返戻率が高い

第一生命のながいき物語は、同じトンチン性を持っている個人年金保険「グランエイジ(日本生命)」と比べると少し返戻率が高くなっています。

受取年数にもよりますが、男性の場合で3%~10%、女性の場合で2%~7%くらい、ながいき物語の方が返戻率が高いです。また、長生きすればするほどその差が開いていきます。

しかもグランエイジの場合は5年保証期間付での試算なのに対し、ながいき物語は10年保証期間付という倍の保証期間がある状態なのにこちらの方が返戻率が高いという結果になっているので、どちらを選ぶか迷っている方はながいき物語にすると良いでしょう。

デメリット部分

早く死亡した場合の返戻率がとても低い

ながいき物語は保険料払込期間中に死亡した場合、それまでに払い込んだ保険料総額の7割しかお金が返還されません。これについては解約返戻金も同様、7割が上限となっています。

また、10年保証期間付終身年金の場合、長生きすればするほど多くの年金を受け取れる半面、10年以内に死亡すると払込保険料総額の5割程度(女性は4割くらい)しか受け取ることができないという事態になってしまいます。

つまり、年金受取開始年齢から10年以内に亡くなってしまうと払い込んだ保険料の半分さえ回収できないため、大きな損(元金割れ)をしてしまうのです。数百万円単位という大きな額で損をしてしまいますので、この点はながいき物語の大きなリスクと言えますね。

返戻率が100%を超えるのは90歳前後:

55歳で加入して70歳から年金受取りを開始する場合、男性は89歳まで生きてようやく払った保険料分は回収できます。女性の場合は何と93歳まで生きないと返戻率が100%を超えないのです。

これって実際のところどうなのでしょう?多くの人が長生きしたいと思っているでしょうが、実際に生存率は果たしてどのくらいなのでしょうか。

日本生命のグランエイジが用意しているPDF(こちら)によると、2014年の統計では男性は90歳までの生存できるのは約5人に1人、女性は95歳まで生存できるのは約5人に1人となっています。

つまり、現状では約5人に1人くらいしか払い込んだ保険料以上の年金を受け取ることは出来ないということになります。これはなかなか痛い数値になりましたね。

ただし、50年前と比べると男女の平均寿命は10歳以上も上昇しているというデータもあります。今後も医学の進歩と共に男女の平均寿命は上がるという予測が立てられているので、5人に2人、場合によっては5人に3人は返戻率が100%を超えるまで生きられる時代になるかも知れません。

さすがに5人中3人が返戻率100%以上が貰えるというのは希望的観測すぎますが、可能性がない訳ではありません。ただ、やはり半分くらいの人は返戻率100%を切ってしまいます(つまり損する)ので、ちょっとギャンブル性が高い商品なのかも知れません。

保険料が高い。そして損をした場合の経済的ダメージがかなり大きくなることも

ながいき物語は50歳から加入できるようになるため、年金分の保険料を急速に払っていかなければいけません。そのため、月々の保険料がとても高くなります。

当ページでも解説していますが、15年間で支払う場合は月々5万4千円の保険料を支払うことになるため、そのお金を用意できない場合は加入するかどうかの選択肢すらなくなります。

また、すぐ上でも言っていますが、早く亡くなってしまった場合の損がかなり大きいです。早くなくなってしまった場合は数百万円レベルの損失になってしまいます。これは経済的に痛すぎます・・。

しかも年金受取り開始が60歳以降という高齢になるため、早い段階で何らかの病気で死んでしまうことも十分考えられます。そのため、「10年保証期間付終身年金」にした時点で損をしてしまうリスクを覚悟しなければいけなくなります。

もしも損をしたくないなら受取方法を「確定年金(5年、10年、15年)」にするか、または他の個人年金保険を検討する必要が出てくるでしょう。

申し込み前の注意点

5年確定年金にする場合、個人年金保険料控除の枠が使えない

ながいき物語は個人年金保険ですので個人年金保険料税制適格特約を付けることができ、所得税・住民税の「個人年金保険料控除」が受けられ、税負担の軽減が期待できます。

この税負担の軽減により、貯蓄するよりもかなりお得になりますので、個人年金保険料控除は必ず利用するようにしましょう。

ただし、この個人年金保険料控除に関して一つだけ注意点があります。それは「5年確定年金にした場合、個人年金保険料税制適格特約を付けることが出来ないので個人年金保険料控除の枠は使えず、一般の生命保険料控除の対象となってしまう」というところです。

例えば、他に何も生命保険に加入していなくて今後も加入する予定がないのであれば、5年確定年金(一般の生命保険料控除)でも何も問題ありません。年間8万円までの保険料であれば控除の対象となってくれます。(年間保険料8万円が上限)

ですが他に生命保険に加入していて、その生命保険の年間保険料が8万円を超えている場合、ながいき物語の5年確定年金で加入した保険料の全ては8万円を超えた分としてカウントされるため、払った分はまったく控除されないことになってしまうのです。

そのため、他に生命保険に加入している場合は10年確定年金以上を選択する方が良いでしょう。そうすることで個人年金保険料控除の枠として利用することが出来るようになり、生命保険料控除を最大限まで活用することができるようになりますので。

また、10年確定年金にした場合でも、他に個人年金保険に加入していてその保険料が8万円を超えている場合は、ながいき物語の保険料分は控除の対象外になってしまう点も覚えておくと良いでしょう。

管理人taka管理人taka

少し難しいかも知れませんが、生命保険料控除を上手く利用することで大きな金銭的メリットを生み出しますので、あまり理解できなかった方は他の人(専門のFPでも可)に聞くなりしてしっかりと把握しておくことをお勧めします。

【参考:個人年金保険料控除を受けるために必要な要件】

  • 年金受取人が契約者または配偶者であること
  • 年金受取人と被保険者が同一であること
  • 保険料の払込期間が10年以上であること
  • 確定年金や有期年金の場合、年金受取開始日の被保険者年齢が60歳以上で、年金受取期間が10年以上であること
各控除に適用される払込保険料の限度額

<所得税>

年間保険料 生命保険料
控除
介護医療
保険料控除
個人年金
保険料控除
新契約
(平成24年1月以降に契約)
80,000円超 4万円 4万円 4万円
旧契約
(平成23年12月以降に契約)
100,000円超 5万円 5万円
※全体で合わせて12万円まで適用されます。

<住民税>

年間保険料 控除される金額
新契約
(平成24年1月以降に契約)
56,000円超 2.8万円
旧契約
(平成23年12月以降に契約)
70,000円超 3.5万円
詳細を知りたい、さらに他と比較したい場合は保険相談サービスに行くのがお勧め

ながいき物語は個人年金保険の中でも特殊なため、この商品に興味がある場合は無料の保険相談サービスを利用して商品詳細をさらに深く聞くとともに、他の個人年金保険と比較してもらった上で検討するのが良いかと思います。

もしもながいき物語を真剣に検討したいという方は是非とも保険相談サービスの利用も考えてみてください。

お勧めのサービスは「保険見直しラボ」です。この会社は他の無料保険相談サービスと比べてもワンランク上(もしくはそれ以上)のメリットを提示してくれているため、現状では最も利用する価値のあるサービスだと思います。

しかも面談+アンケート回答で1,000円~1,500円相当のお好きなプレゼントを一つ貰うことが出来ます。

とてもお勧めですので、良ければ利用を検討してみてください。

保険見直しラボのメリット、デメリットなど

ちなみに、加入の意思がまだない状態でも保険相談サービスであれば嫌な顔をされることは一切なく、気軽に相談できるのでお勧めです。様々な会社の個人年金保険との比較もしてくれますし、もしくは他に興味がある生命保険について一から説明してもらうなど、保険についての疑問点はこの機に一気に解決出来ます。資料が欲しい方にもお勧めです。

管理人の最終評価

終身まで年金が貰えるのは確かに魅力的ではありますが、今後日本人の寿命がどれほど延びるかでお勧め度が変わってきてしまうため、現時点では判断が難しい商品と言えます。

長生きすることを想定する場合は大きな魅力を感じれますが、そうでない場合は特に魅力を感じることはないでしょう。人によって大きく評価が変わのではないかと思います。

個人的な評価としては悪くないと思っています。が、それも人の価値観によるので、将来の安心感を取るか、それとも損をする可能性がある保険には手を出さないか、本当にその人によるとしか言えないのが現状ですかね・・。

管理人taka管理人taka

個人年金保険をお探しの方はこちらの個人年金保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。

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