第一生命の個人年金保険です。
特に目立ったところのない、一般的な商品です。返戻率は他と比べると高いとは言えませんので、検討する際は色々な商品との比較は必須となるかと思います。
また、公式サイトでの商品情報は充実しているとは言い難いので、興味がある方は専門のFPに聞くなどした方が良いでしょう。
押さえておきたい注目ポイント
第一生命の個人年金保険「しあわせ物語」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 年金受取期間を3パターンから選べる
【デメリット・注意点】
- 返戻率はそれほど高くない
- 商品詳細が分かりにくいため、詳しく知りたい方は保険相談サービスに行くのがお勧め
- 5年確定年金にする場合、個人年金保険料控除の枠が使えない
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
しあわせ物語の詳細
男性の返戻率の例
・保険料払込期間:60歳満了
・年金受取開始年齢:60歳
・年金受取期間:10年
・月額保険料:32,000円
契約年齢 | 払込総額 | 年金総額 | 返戻率 |
---|---|---|---|
30歳 | 1,152万円 | 1,205万9,000円 | 約104.6% |
女性の返戻率の例
・保険料払込期間:60歳満了
・年金受取開始年齢:60歳
・年金受取期間:10年
・月額保険料:32,000円
契約年齢 | 払込総額 | 年金総額 | 返戻率 |
---|---|---|---|
30歳 | 1,152万円 | 1,205万7,000円 | 約104.6% |
※ 上の表は2018年6月現在の保険料です。

個人年金保険の中では特に高い返戻率とは言えません。興味がある方は他と比較した上で決めると良いでしょう。
ちなみに将来の資産形成を考える場合、確定拠出年金の方が断然お勧めです。やらないのは非常にもったいないので、興味がある方はチェックしておいてください。
⇒個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」のメリットとデメリット、初心者が確実に押さえておきたい基本情報をまとめました
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 0歳~80歳 |
年金受取期間 | 確定年金(5年・10年・15年) |
特約 | 【指定代理請求特約】 受取人に代わって給付金や保険金などを請求できる |
払込回数 | 月払 |
払込方法 | 口座振替 |
公式サイト | 積立年金『しあわせ物語』|商品ラインアップ|第一生命保険株式会社 |
メリット部分
年金受取期間を3パターンから選べる
しあわせ物語では年金の受取期間を5年、10年、15年の3パターンから選ぶことが出来るようになっています。
個人年金保険の中には5年と10年しか用意されていない商品もありますので、少しでも長期間受け取りたい方は15年を選べるのはありがたいと言えますね。
ただし、個人年金保険では多くの商品が5年、10年、15年の3パターンを用意してくれていますので、あまり大したメリット部分とは言えませんが・・。
デメリット部分
返戻率はそれほど高くない
しあわせ物語は、残念ながら他の個人年金保険と比べるとそれほど返戻率は高くありません。
個人年金保険は返戻率が高いほどお勧め商品という単純な図式が成り立ってしまう商品のため、返戻率があまり高くない時点でお勧め度がガクンと下がってしまいます。
より高い返戻率を求める場合は、他の商品もチェックしておくことをお勧めします。
ちなみに保険商品ではありませんが、資産運用を考えるなら個人型確定拠出年金(iDeCo)は非常にお勧めですので、まずは保険に入る前にiDeCoを検討するようにした方が良いかと思います。こちらのランキングページでも紹介しています。
⇒個人年金保険 おすすめの比較と評価ランキング
※ iDeCoですが、今は主婦でも入れるようになりましたので、ほとんどの方が利用できます。
商品詳細が分かりにくいため、詳しく知りたい方は保険相談サービスに行くのがお勧め
しあわせ物語は公式ページを見ても商品についてあまり詳しく保障内容が載っているわけではありません。見てみると分かりますが、据置期間はどのくらい設けられるのか、自分が希望する条件での返戻率はどのくらいになるのか・・などの大事なことが書かれていないのが現状です。
そのため、しあわせ物語を真剣に検討したいという方は是非とも保険相談サービスの利用も考えてみてください。
ちなみに、保険相談サービスであれば商品内容について詳しく聞けますし、他の商品との返戻率比較も出来ますので、自分に合ったベストの商品を探すことが出来ます。第一生命に直接相談するのも良いですが、第一生命の商品しかお勧めしてこないので、他の商品と比較したい場合は保険相談サービスの方が良いです。
しあわせ物語は正直言ってそれほど返戻率は高くありませんので、他の商品も一緒に検討することを目的として保険相談サービスを利用した方が良いでしょう。
また、管理人お勧めの保険相談サービスは「保険見直しラボ」です。この会社は他の無料保険相談サービスと比べてもワンランク上(もしくはそれ以上)のメリットを提示してくれているため、現状では最も利用する価値のあるサービスだと思います。
しかも面談+アンケート回答で1,000円~1,500円相当のお好きなプレゼントを一つ貰うことが出来ます。
とてもお勧めですので、良ければ利用を検討してみてください。
ちなみに、加入の意思がまだない状態でも保険相談サービスであれば嫌な顔をされることは一切なく、気軽に相談できるのでお勧めです。様々な会社の個人年金保険との比較もしてくれますし、もしくは他に興味がある生命保険について一から説明してもらうなど、保険についての疑問点はこの機に一気に解決出来ます。資料が欲しい方にもお勧めです。
申し込み前の注意点
5年確定年金にする場合、個人年金保険料控除の枠が使えない
しあわせ物語は個人年金保険ですので個人年金保険料税制適格特約を付けることができ、所得税・住民税の「個人年金保険料控除」が受けられ、税負担の軽減が期待できます。
この税負担の軽減により、貯蓄するよりもかなりお得になりますので、個人年金保険料控除は必ず利用するようにしましょう。
ただし、この個人年金保険料控除に関して一つだけ注意点があります。それは「5年確定年金にした場合、個人年金保険料税制適格特約を付けることが出来ないので個人年金保険料控除の枠は使えず、一般の生命保険料控除の対象となってしまう」というところです。
例えば、他に何も生命保険に加入していなくて今後も加入する予定がないのであれば、5年確定年金(一般の生命保険料控除)でも何も問題ありません。年間8万円までの保険料であれば控除の対象となってくれます。(年間保険料8万円が上限)
ですが他に生命保険に加入していて、その生命保険の年間保険料が8万円を超えている場合、しあわせ物語の5年確定年金で加入した保険料の全ては8万円を超えた分としてカウントされるため、払った分はまったく控除されないことになってしまうのです。
そのため、他に生命保険に加入している場合は10年確定年金以上を選択する方が良いでしょう。そうすることで個人年金保険料控除の枠として利用することが出来るようになり、生命保険料控除を最大限まで活用することができるようになりますので。
また、10年確定年金にした場合でも、他に個人年金保険に加入していてその保険料が8万円を超えている場合は、しあわせ物語の保険料分は控除の対象外になってしまう点も覚えておくと良いでしょう。

少し難しいかも知れませんが、生命保険料控除を上手く利用することで大きな金銭的メリットを生み出しますので、あまり理解できなかった方は他の人(専門のFPでも可)に聞くなりしてしっかりと把握しておくことをお勧めします。
【参考:個人年金保険料控除を受けるために必要な要件】
|
---|
各控除に適用される払込保険料の限度額
<所得税>
年間保険料 | 生命保険料 控除 |
介護医療 保険料控除 |
個人年金 保険料控除 |
|
---|---|---|---|---|
新契約 (平成24年1月以降に契約) |
80,000円超 | 4万円 | 4万円 | 4万円 |
旧契約 (平成23年12月以降に契約) |
100,000円超 | 5万円 | ― | 5万円 |
※全体で合わせて12万円まで適用されます。 |
<住民税>
年間保険料 | 控除される金額 | |
---|---|---|
新契約 (平成24年1月以降に契約) |
56,000円超 | 2.8万円 |
旧契約 (平成23年12月以降に契約) |
70,000円超 | 3.5万円 |
管理人の最終評価
返戻率があまり高くありませんので、特にお勧めとは言えません。もしこの商品に興味がある方は、他の個人年金保険と返戻率を比較してから決めた方が良いでしょう。

個人年金保険をお探しの方はこちらの個人年金保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
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