マネックス証券はお勧めどころの投資信託が揃っているため、つみたてNISAをする上で特に不都合はないです。米国株も他の証券会社より多数揃っていますので、将来的に米国株投資をしたい方にもお勧めの証券会社です。
ただし、ポイント付与が期待できない点や、サポート面の不安もありますので、つみたてNISAを始める際はその辺も考慮していきたいところです。
このページではマネックス証券でつみたてNISAを始める際のメリットや注意点などをまとめていますので、どの証券会社で始めるべきか迷っている方の参考になるかと思います。お勧め銘柄についても5つ挙げていますので、良ければチェックしてみてください。
このページの中身
■目次
マネックス証券でつみたてNISAをするメリット
マネックス証券でつみたてNISAを始めるにあたってのメリットをご紹介します。まずは開始前にこれらを把握しておき、証券会社選びに役立ててもらえたらと思います。
投資信託の数がかなり多く、お勧め銘柄がいくつも用意されている
つみたてNISAは現在、金融庁がお墨付きを与えている161本の銘柄のみ(主に投資信託、少数のETFで構成)利用できるようになっています。
マネックス証券では161本の中でも147本(2019年9月現在)が用意されています。つみたてNISAを扱っている金融機関は数多くありますが、147本という数はその中でも特に品揃えが良いと言えます。
【つみたてNISA対象商品の取扱い数(2019年9月現在)】
楽天証券 | 152本 |
---|---|
SBI証券 | 152本 |
カブドットコム証券 | 150本 |
マネックス証券 | 147本 |
大和証券 | 15本 |
野村證券 | 6本 |
ただ、取扱い本数は金融機関によってかなり異なり、少ないところだと2桁台となっているところもたくさんありますので、147本というのは業界でもトップクラスの取扱い数となっています。
基本的に取扱い銘柄数が多ければ多いほどお勧め銘柄が含まれている可能性が高くなるので、この取扱い数の多さはそれだけでマネックス証券のメリット部分となっています。
また、マネックス証券では楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)という投資信託を購入することができます。
楽天VTIは扱っている証券会社の買付ランキングで常に上位にいる人気商品であり、有名なバンガード社が運用している商品です。
詳しい解説はここでは控えますが、かなり魅力ある投資信託です。なのですが、楽天VTIは限られた証券会社でしか購入することができません。
マネックス証券はその限られた中に含まれているので、この点はかなり大きなメリットと言えるでしょう。
毎月100円からでも積立が可能
マネックス証券では投資信託の積立が100円から可能となっています。
基本的に月に100円程度では積立の意味がなく、できれば毎月1万円以上を積み立てるのが理想ではありますが、子供の学費で急にお金が必要になったり、病気になってしまって経済的にゆとりがなくなってしまった場合などは、最低金額を100円という低さでも設定できるのはなかなかありがたいのと言えるでしょう。
ちなみに、楽天証券やSBI証券に関しては同じように100円からの積立が可能になっているのに加え、毎週・毎日といった頻度での積立もできるようになっています。
毎月よりも毎週、そして毎週よりも毎日積立の方がより時間的なリスク分散が期待できますので、積立方法が毎月でしか用意されていないマネックス証券はもうちょっと頑張って欲しいなと言えますね・・。
マネックス証券のその他のメリット
つみたてNISAとは直接関係はないですが、マネックス証券には他にも以下のようなメリットがあります。
資産設計アドバイスツール「MONEX VISION β」が無料で使える
マネックス証券では、資産設計のためのアドバイスツールである「MONEX VISION β」を無料で使うことができます。
このツールはマネックス証券で購入した株式や投資信託、債券などの情報を自動でクラス分けしてくれて、今の自分の金融資産がどのようなバランス状況なのかを円グラフで分かりやすく教えてくれるツールとなっています。
このように目標ポートフォリオを選択することで、理想的な資産状況と比べて今の自分の金融状況がどれほど近くにいるのか?あと何を買うと理想的なのか?を知ることができます。
目標ポートフォリオは3つありますが、基本的には年齢が若ければ若いほど積極型もしくはバランス型が良いとされています。
年を取っていくにつれて積極型→バランス型→安定型といったように、リスクが少ないポートフォリオに変えていくのが理想的です。(※ 個人の投資スタイルによっても分かれます)
- 安定型:年率約8%程度
- バランス型:年率約11%程度
- 積極型:年率約16&程度
ちなみに、マネックス証券以外の試算は手入力をする必要がありますが、資産全てを管理できるのは嬉しいところと言えますね。
米国株の取扱数がとても多い
マネックス証券は米国株の取扱数がとても多く、楽天証券やSBI証券と比べてもかなり多いのが現状です。
米国株取扱銘柄数
マネックス証券:3,400以上
楽天証券:約2,380銘柄
SBI証券:2,100以上
米国株は日本株と比べて世界的に有名な銘柄(Amazon、アップル、フェイスブックなど)が数多くあり、右肩上がりの成長をしている企業が多いです。
また、米国株には配当利回りが高い銘柄も揃っていますので、本格的に投資をするうえで米国株を取り入れるメリットはとても大きいのです。
マネックス証券ではそんな魅力的な米国株を数多く揃えているため、米国株投資をしたい方には最適だと言えます。
投資信託の購入、所持でマネックスポイントが貯まる
マネックス証券では投資信託を購入したり、または購入した銘柄を持っているだけでマネックスポイント(1P=1円)が貯まっていきます。
投資信託を購入 | 購入時申込手数料の1.5% |
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マネックスセゾンカードを持っている方は 購入時申込手数料の4.5% | |
投資信託を持っていると | 毎月、その月の平均残高の 1/12×0.08% |
このようにポイントが貯まっていきます。
上記の表を見ると「お、マネックスセゾンカードを持っていれば買うだけで4.5%も還元されるなんて凄いじゃないか!」となりますが、実は購入時の4.5%についてはかなり注意が必要です。
何故なら、投資信託の購入金額に4.5%のポイントが付くのではなく、「購入手数料」に対して4.5%のポイントが付くからです。
・・多くの方が「え?どういうこと??」っていう状態ですよね(^^;)
例えば、1年間で20万円分の投資信託を積み立てたとします。その時にかかる購入手数料が1%とした場合、20万円×1%=2,000円の購入手数料がかかることになります。
上記の4.5%還元は、この2,000円に対してかかるのです。つまり1年間で投資信託を20万円積み立てたとしても、2,000円×4.5%=90ポイント(=90円)しか貰えないのです。
4.5%が購入金額全てにかかれば凄いことになるのですが、残念ながらそんなことにはなりません。ここは勘違いされる方もいるかと思いますので、注意しておいてください。
ちなみに手数料がかからないノーロード投資信託の場合、当然ですがポイント還元もありません。そして現在、お勧め銘柄の多くがノーロード投資信託ですので、この購入時のポイント還元はあまり期待できないと言えます。
また、保有しているだけで年間約1%が還元されるサービスについても覚えておいて欲しい注意点があります。この仕組みは確かに魅力的ではありますが、実は「楽天・バンガード・ファンド」シリーズやeMAXISシリーズ、iFreeシリーズ、「たわらノーロード」シリーズなどの「是非とも買いたい投資信託」についてはポイント付与の対象外となってしまっています。
実績があって人気が高い投資信託についてはほとんどが保有していてもポイントが付かないのです。正直言って、これだとポイント付与のメリットはほとんど活かすことができない状況です。
マネックス証券の「投資信託の購入、所持でマネックスポイントが貯まる」というのは確かにメリット部分ではあるのですが、多くの方にとってはほとんどそのメリットを享受できないのが残念な点と言えますね。
マネックス証券でつみたてNISAをするデメリット・注意点
つみたてNISAはポイント付与の対象外
マネックス証券では投資信託を購入する、または保持をしているだけでマネックスポイント(1P=1円)を貯めることができるようになっています。(ポイント還元についてはメリット部分で解説しています)
ですが、このポイント還元、実はつみたてNISA(正確にはNISA口座)で購入した投資信託に関しては、購入時のポイント還元も保有時のポイント還元も対象外となってしまうのです。
メリット部分で解説したように、マネックス証券はポイント還元自体があまり期待できないものではありますが、さらにつみたてNISAでの購入分は対象外と言うことなので、つみたてNISAでのポイント還元はないものと思っていた方が良いかと思います。
ちなみにポイント還元の点では楽天証券が現状では一番お得となっています。
つみたてNISAに関して質問できる環境が少ない
色々な解説サイトを見たとしても、やはりつみたてNISAを理解するのは少し難しい・・と感じる方も多いです。
そのような方に向けて、証券会社は電話や対面で具体的な悩みや疑問点が相談できる環境を作っておくべきと私は考えていますが、マネックス証券に関してはつみたてNISAの専用ダイヤルがなく、店舗での相談ができる訳でもありません。
ただし、チャットであればつみたてNISAについての相談項目が用意されています。
ですが、やはりチャットは電話や対面と比べるとスムーズな問題解決に結びつかない場合が多くなるかと思っています
。
出来れば専用のコールセンターか、もしくは対面相談などができるサービスがあれば良いのですが、それが用意されていないのは投資初心者にとっては取っつきにくいと感じてしまうかも知れません。
マネックス証券でつみたてNISAを始めるための流れ
マネックス証券でつみたてNISAを始めるためには、まずはマネックス証券の総合口座を開設する必要があります。
具体的にどう行動すれば良いのかが分からない方は、以下のように進めてもらえれば大丈夫です。
- まずはマネックス証券の総合口座を開設する
- 総合口座開設後、つみたてNISA口座の開設を公式ページから申し込む
- 口座が開設されたら入金しておく。銀行引落サービスを利用する場合は入金の必要なし
- 投資信託を選ぶ
- つみたてNISAでの積み立ての設定を行う
- あとはほったらかしでもOK
このような流れで進めれば開始できるはずです。
つみたてNISA対応のおすすめ投資信託はこの5つ!
つみたてNISAを始めるにあたり、初心者の大きなハードルとなるのが「商品選び」です。
やはり、マネックス証券は開設したけど、どの商品(投資信託)を選べば良いのか全然分からない・・という方も多いかと思います。
これについては、今ここで管理人takaのお勧め投資信託を載せておきます。マネックス証券でも全て取り扱っていますので、これを参考にしていただければ、商品選びについてはかなりショートカットできるのではないかと思います(^^)
以下の商品はどれも手数料(信託報酬)がとても安いインデックス投資であり、評判も非常に高いです。
管理人takaが実際に積み立てているものも多いですので、良ければ参考にしてみてください。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
ちなみに私はマネックス証券ではなく、楽天証券で積み立てています。やはりポイント還元が偉大すぎるので・・(^^;)
【インデックス投資とは】
インデックス投資とは、日経平均やTOPIX、S&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法のことです。
例えば、日経平均が5%上昇したら、自分の資産も同じく5%上昇するような投資方法です。引用: myINDEX
管理人の総合評価
マネックス証券はつみたてNISAとして利用できる投資信託が数多く用意されていますし、お勧めの銘柄も揃っているので、何の問題もなく利用していけるはずです。
米国株も多く揃っているので、つみたてNISAから一歩踏み出して資産形成していきたいという方にもお勧めの証券会社と言えます。
ただし、つみたてNISAをするにあたっては楽天証券のメリットがかなり素晴らしいので、現状では少し見劣りしてしまうのが現状です。(ちなみに管理人takaもつみたてNISAは楽天証券でやってます)
マネックス証券の口座を開設しよう
マネックス証券でつみたてNISAを開始したい方は、まずはマネックス証券の口座を開設しておきましょう。つみたてNISA口座の開設もその後に行うことができます。
▼ 口座開設はこちらから
SBI証券 公式サイト
つみたてNISAの情報一覧
もう少々お待ちください。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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