自動車保険の中でもトップクラスに安い保険料を誇るのがSBI損保です。
もともと安い保険料ではありますが、インターネットから申し込むことでさらに10,000円の割引となるため、安さを重視する方にとっては非常にお勧めとなっています。
ただし、顧客対応や事故対応などのサービス部分の満足度は決して高いとは言えませんので、「保険料が高くてもいいから、サービス重視のところが良い!」という方にはちょっと向いていないかも知れません。
ニーズがはっきりと分かれる自動車保険であるため、安いからといって安易に契約することは避けた方が無難です。「安さを求めるか、人の対応を求めるか」をじっくりと考えてから決める必要があるでしょう。
押さえておきたい注目ポイント
SBI損保の自動車保険の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■ランキング評価は申し分ない
■状況に合わせた3つのプランが用意されている
■レッカー搬送の距離の制限がない
■ネットからの申し込みでお得な割引が適用される
■顧客対応、事故対応の満足度は低い傾向がある
■リスク細分型なので、条件次第では保険料が高くなる
■2016年10月から走行距離に応じた保険料になってしまった
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
SBI損保の自動車保険の詳細
補償内容:
項目 | 内容 |
---|---|
保険のタイプ | ダイレクト型(通販型) ・代理店を介さず、通販で申し込めるため、保険料が安く設定されている ・手続きが簡単 ・ただし、対応の満足度が低いところもある |
リスク細分型 ・走行距離や事故発生率、住まいの地域の違いを保険料に反映させる方式 | |
相手への賠償 | ・対人賠償保険 ・対物賠償保険 ・他の自動車運転危険補償特約(自動セット) |
ケガの補償 | ・人身傷害補償保険(自動車事故補償 or 契約自動車搭乗中のみ補償) ・搭乗者傷害保険 ・自損事故保険 ・無保険車傷害保険 |
車の補償 | ・車両保険 ・車両損害に関するレンタカー費用補償特約 |
その他の補償 | ・全損時諸費用保険金特約 ・自宅・車庫等修理費用補償特約 ・弁護士費用等補償特約 ・ファミリーバイク特約 ・自転車事故補償特約 ・車内外身の回り品補償特約 |
払込方法 | ・クレジットカード払 ・スマートコンビニ払(払込票はお送りいたしません。) ・ネットバンク決済 ・払込票によるコンビニエンスストア払 ・振込依頼書による銀行振込 |
SBI損保では補償を組み合わせた3つのプランが用意されており、自動車保険に詳しくない方でも必要な補償を選びやすくなっています。そして保険料も安いため、人気はかなり高いのが現状です。
事故対応:
対応時間 | 【平日】 ・事故受付:24時間 ・初期対応:9:00~19:00(事故受付分) ・示談交渉:9:00~17:00 |
【土・日・祝日】 ・事故受付:24時間 ・初期対応:9:00~17:00(事故受付分) ・示談交渉: - | |
初期対応の内容 | ・相手の方への連絡 ・病院への連絡 ・代車手配 ・ロードサービス(24時間対応、レッカー、帰宅・宿泊・搬送) |
事故対応実績 | ・2015年度の事故対応実績:131,967件 ・事故対応の満足度:90%(2016年6月のアンケートより) |
事故対応・支払いサービス | ・専任スタッフによる示談交渉 ・お客さま訪問 ・被害事故相談 ・弁護士のご紹介 ・保険金請求書類省略 ・交通事故証明書取付代行 ・示談書省略 ・診断書省略 |
インターネットによる 事故対応サービス | ・SBI損保GPSナビ(位置情報通知) ・インターネットでの事故報告 ・インターネットでの事故経過情報の確認・保険金支払状況の確認 ・Eメールでのご連絡サービス |
ロードサービス:
レッカーサービス | ・距離の制限なく、もよりの修理工場等まで無料でレッカー搬送を行う (※ こちらで修理工場を指定した場合、50kmまでが無料) ・出動したレッカー業者による48時間以内の保管も無料で対応 |
緊急対応サービス | 事故や故障によって車に発生したトラブルについて現場での30分程度の緊急対応を無料で提供 【主な緊急対応サービス】 ・バッテリーの点検、ジャンピング ・スペアタイヤ交換、タイヤ廻り点検 ・鍵の閉じこみ時のドアキーの開錠 ・冷却水補充 ・ボルト締付け ・オイル漏れ点検補充 ・ヒューズ取替え ・サイドブレーキの固着解除 |
帰宅・宿泊・搬送サービス | ・帰宅費用サービス:20,000円まで/1名 ・宿泊費用サービス:15,000円まで/1名1泊 ・修理後車両搬送引取り費用サービス:100,000円 |
落輪引き上げ/ 引き降ろしサービス | 道路脇の側溝に落輪したり、縁石等に乗り上げたりして動けなくなった場合、または、雪道・砂浜等でタイヤが空転して動けなくなった場合、引き上げや引き降ろしサービスを無料で提供 |
ガソリン補給サービス | ガス欠で動けなくなった場合、保険期間内で1回に限りガソリン(または軽油)10リットルを無料で提供 |
SBI損保GPSナビ (位置情報通知) | 現在位置がわからない場所でも、スマートフォン・携帯電話から場所を特定 |
割引:
新車割引 | 初度登録後25か月以内の場合に保険料が最大9%割引 |
ゴールド免許割引 | 運転免許証の色に応じて、保険料が最大約20%割引 |
運転者限定割引 | 契約自動車を運転する方を限定することにより適用される保険料を1%~8%割り引く |
▼ お得なキャンペーン
・インターネットで手続きをすることで、新規でも継続(更新)でも10,000円が割引
・インターネット契約の際、保険証券の不発行を選択すると500円の割引
・最大で10,500円の割引に!
各社の満足度ランキング(2017年):
オリコン | 総合:9位 加入・更新手続き:8位 商品内容の充実度:10位 保険料:1位 |
価格.com | 総合:2位 保険料:1位 補償内容:4位 |
楽天 | 総合:2位 保険料:1位 事故対応:6位 サービス:5位 |
NTTイフ | 売れているランキング:2位 |
保険スクエアbang! | 保険料:3位 |
メリット部分
他の自動車保険と比べても最安値に近い保険料
SBI損保の自動車保険は代理店を介さない「ダイレクト型(通販型)」のため、保険料が安く設定されています。どのくらい安いのかというと、自動車保険の中でもトップクラス、つまり最安値を提案してくれるくらい安さにこだわっている会社なのです。
実際に各社のランキングサイトを見てみても、オリコンや価格.com、楽天の保険料満足度では堂々の1位、保険スクエアbang!では3位という評価となっています。
また、無料の一括見積依頼サービスを利用してみた方はわかると思いますが、自分の車で見積もってみた場合にSBI損保が一番安かったという結果になったという話はよく聞きます。
少しでも安い保険料で契約できる自動車保険を探す場合、SBI損保は必ずチェックしておきたい会社と言えるでしょう。
各社の保険料がいくらになるのか調べたい方は、一括見積サービスを利用するのが一番お勧めです。相手も商売なので依頼後から契約の案内がメールでたくさん届きますが、本気で安いところを探す場合は欠かせないサービスとなります。
⇒【ズバット自動車保険比較】自動車保険の無料一括見積もり依頼サービス
ランキング評価は申し分ない
SBI損保の自動車保険は各ランキングサイトでの評価がとても高いです。保険料満足度の高さについては上でも書いていますが、総合の満足度でもかなり高い評価を得ています。
価格.com:総合満足度ランキング 2位
楽天:総合満足度ランキング 2位
NTTイフ:売れているランキング 2位
という結果になっているので、保険料だけでなく総合的な満足度でも高いということが分かります。
ただし、オリコンランキングでは9位という低さになっているのが気になります。SBI損保はダイレクト型(通販型)の自動車保険のため、代理店型と比べるとどうしてもサービスの点で満足度が低くなるケースが多々あります。
集計のタイミング次第では事故対応や顧客対応の満足度がかなり低い場合もあるので、そこが反映されたのかなと予想されます。現に楽天や価格.comでは事故対応に関しての評価は低めで、オリコンに関しては上位10社にも入っていないので、保険料を安くしているしわ寄せが事故対応や顧客対応に出てしまっているのかもしれませんね。(これに関してはマイナス部分でも解説しています)
状況に合わせた3つのプランが用意されている
SBI損保の自動車保険は
・家族の補償も充実している「家族プラン」
・補償を手厚くしている「充実プラン」
・補償内容を絞り込んでいる「節約プラン」
という、状況に合わせた3つのプランが用意されています。そのため、自分のカーライフに合わせた補償を選びやすくなっているのです。
これは「何の補償を付ければ良いのか全く分からない・・」というようなあまり自動車保険に詳しくない方にとって、かなり役立つ指針になるのではないかと思います。一人暮らしであれば節約プランで、家族と乗ることが多いなら家族プランで、自動車の運転に関して不安が多いという方は充実プランを選べば、それでほぼ問題ないからですね。
また、全てのプランで補償内容を自由に変えられるという仕組みになっているので、例えば家族プランにしたけど、「車両損害に関するレンタカー費用補償特約」が欲しいなという場合はそれを付けることもできるのです。補償に詳しい方で、既存のプランに自分が必要な補償をさらに加えたい、または必要ない補償を減らしたいという方にも対応しているのが良い点です。
3つのプランは以下のような補償内容になっています。
補償内容 | ファミリープラン | 充実プラン | 節約プラン |
---|---|---|---|
対人賠償保険 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物賠償保険 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物自己負担額 | 0万円 | 0万円 | 0万円 |
人身傷害補償保険 (人身事故補償) | 5,000万円 | 5,000万円 | 3,000万円 |
無保険車傷害保険 | 2億円 | 2億円 | 2億円 |
自損事故保険 | 1,500万円 | 1,500万円 | 1,500万円 |
搭乗者傷害保険 | 1,000万円 | 1,000万円 | - |
車両保険種類 | 一般車両 | 一般車両 | 車対車+限定A |
車両自己負担額 | 5(車対車免0) -10万円 | 5(車対車免0) -10万円 | 5-10万円 |
対物差額修理費用補償特約 | 50万円 | 50万円 | - |
自転車事故補償特約 | 1億円限度 (1事故につき) | 1億円限度 (1事故につき) | - |
自宅・車庫等修理費用補償特約 | - | 30万円限度 (保険期間中1回) | - |
車両損害に関するレンタカー費用補償特約 | - | 1日5,000円限度 | - |
車内外身の回り品補償特約 | - | 30万円限度 (自己負担額3,000円) | - |
レッカー搬送の距離の制限がない
自動車保険の中では珍しいですが、この商品はロードサービスの中のレッカーサービスの距離の制限がありません。
50kmを超えるレッカー搬送はそうそうないものの、低い確率ながらもそれ以上の長距離搬送がありますので、どこか見知らぬ土地に旅行中に故障した際を考えると「距離制限なし」は何気にありがたい補償なのではないかと思います。
ただし、正確には「最寄りの修理工場までの場合は制限なく無料」であり、自分が修理工場を指定する場合は50kmまでが無料となる点は注意しておいてください。
ネットからの申し込みでお得な割引が適用される
SBI損保の自動車保険はただでさえ保険料が安いのですが、インターネットから申し込むことでさらに10,000円が割引されるというお得な仕組みを用意してくれています。
これは新規だけでなく、継続(更新)でもインターネットからなら10,000円が割引になるので、さらに安い保険料で契約できるというわけです。少しでも安い自動車保険を探している方にとって、このお得な割引を見逃すことはできないといえるでしょう。
具体的な割引内容は以下のようになっています。
- インターネットで手続きをすることで、新規でも継続(更新)でも10,000円が割引
- インターネット契約の際、保険証券の不発行を選択すると500円の割引
- 最大で10,500円の割引に!
SBI損保サポートデスクでの申し込みとなる場合は、インターネット割引は適用されないことに注意しておいてください。10,000円の割引はかなり大きいですので・・。
デメリット部分
顧客対応、事故対応の満足度は低い傾向がある
この保険は保険料が非常に安いのが大きな魅力ではあるものの、各ランキングサイトの事故対応や顧客対応などの「サービスの満足度」に関しては少し低い評価になっている傾向があります。
楽天ランキングでは事故対応は6位に入っているものの、価格.comやオリコンランキングでは事故対応や顧客対応(サービス)は上位10社にすら入っていません。保険料が安いというメリットを大きくしすぎた分、そのしわ寄せが人件費を必要とする事故対応や顧客対応に出てしまっている形になっています。
自動車保険は確かに保険料が安ければ安いほどいいですが、肝心の事故対応の満足度が低いのでは本末転倒という気がしてしまいます。やはり事故の時は私たち安心できるように様々な対応を素早くしてくれて、相手方との交渉もしっかりとしてくれるところを選びたいものです。それらをきちんとやってくれるのであれば、保険料は多少高くても構わないという人はたくさんいることでしょう。
この「保険料は安いが、サービスの満足度は低い」というのはダイレクト型(通販型)の自動車保険によくみられる傾向なのですが、残念ながらSBI損保もその傾向が少しあるのかなという感じになっています。
リスク細分型なので、条件次第では保険料が高くなる
SBI損保の自動車保険はダイレクト型(通販型)、そしてリスク細分型の形をとっているため、条件によってはかなり安い保険料で契約することが出来ます。
反面、頻繁に運転する方で、年齢や地域などでリスクが高いと判断される方には向いていない保険となる可能性があります。そのため、SBI損保だけにこだわらず、色々な自動車保険で見積りをして今の自分の状況で一番保険料と補償のバランスが取れているところを探すのが良いでしょう。
申し込み前の注意点
人身傷害補償保険は2つの補償種類から選ぶ必要がある
「自分たちのケガの補償」の中に人身傷害補償保険という補償があります。
この補償に関しては希望の補償範囲に合わせて「自動車事故補償」と「契約自動車搭乗中のみ補償」の2つの補償種類から選ぶ必要があるので、これから契約する方はその点は頭の隅にでも入れておくといいでしょう。
両補償の違いは以下のようになっています。
自動車事故補償
・契約自動車に乗車中の事故によるケガ
・他の自動車に乗車中の事故によるケガ
・歩行中などにおける自動車事故によるケガ
上記3点をしっかり補償してくれます。生活の中で他の自動車に乗る機会が頻繁にある、または交通量が多い場所などにお住いの場合はこちらを選ぶといいでしょう。
契約自動車搭乗中のみ補償
・契約自動車に乗車中の事故によるケガ
これだけを補償してくれるタイプです。他の自動車に乗る機会が非常に少ない、または保険料をできるだけ抑えたいという場合はこちらにしておきましょう。
走行距離に応じた保険料になってしまった
この保険は以前は走行距離区分なしだったので、長時間・長距離運転をする方にとっては大きな味方となってくれていました。
ですが、平成28年10月の契約より走行距離区分が導入され、保険料は走った分だけという形に変わってしまいました。以前の情報しか知らなかった方は、新規契約や更新の際にこの点で勘違いによる食い違いがないようにしておきましょう。
年間走行距離の区分は以下のようになっています。
- 15,000km超(保険料が割高)
- 10,000km超~15,000km以下
- 5,000km超~10,000km以下
- 5,000km以下(保険料が割安)
走行距離が少ないほど保険料が割安となっています。
SBI損保の自動車保険の口コミ・評価(当サイト独自調査)
4.64点/5点満点中
集計結果についてはこちらのページでまとめていますので、興味がある方はチェックしてみてください。
⇒SBI損保の自動車保険 口コミ・評判まとめ
管理人の最終評価
保険料の安さは自動車保険の中でもトップクラスのため、少しでも安いところを探している方は候補から外すことはできません。最安値候補の自動車保険です。
ただし、事故対応や顧客対応に関しては代理店型の自動車保険と比べると評価が低い傾向にあるため、「保険料が多少高くても、サービスを重視しているところの方が良い!」という方には向いていません。
基本的には自動車保険にある程度詳しい方向けの保険と言えるかもしれません。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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