男性の保険料(月額):1,524円(2,659円)
女性の保険料(月額):1,519円(2,504円)
※()内は三大疾病一時金特約50万円を付けた場合の保険料
(30歳、入院日額5,000円、終身払、先進医療特約付き)
5日以内の入院なら一律で5日分貰えるという点が魅力の医療保険です。「通院ありプラン」か「通院なしプラン」のどちらかを選ぶことができます。
色々と魅力的な保障や特約が多い保険ですが、同時に気になる点もいくつかありますので、それらをチェックしてから検討することをお勧めします。
押さえておきたい注目ポイント
アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 5日未満の入院の場合でも一律5日分が貰える
- 三大疾病時の特約がなかなか魅力的
- 60歳半額タイプという払い方も出来る
- 医療相談サービスが無料で使える
【デメリット・注意点】
- 180日以内に再入院の場合、通算して1回の入院になる
- 「通院ありプラン」が微妙・・
- 入院延長が有料の特約になっている
- 先進医療給付特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・先進医療特約付き
・()内は三大疾病一時金特約50万円を付けた場合の保険料
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,244円(1,994円) | 1,339円(2,019円) |
30歳 | 1,524円(2,659円) | 1,519円(2,504円) |
40歳 | 1,979円(3,709円) | 1,794円(3,139円) |
50歳 | 2,924円(5,529円) | 2,589円(4,259円) |
※ 上の表は2019年1月時点の保険料です。
基本の保障内容がなかなか良く、それでいて保険料が安めに設定されている医療保険です。ただし、三大疾病時の特約はかなり魅力ある内容ですが、付加すると保険料がかなり割増されてしまいます。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 定額タイプ:0歳~満85歳 60歳半額タイプ:0歳~満55歳 65歳半額タイプ:満6歳~満60歳 60歳払済タイプ:0歳~満55歳 65歳払済タイプ:0歳~満60歳 |
入院日額 | 5,000円~10,000円(1,000円単位で変更可能) ※ 満60歳以上の方は3,000円からOK |
入院した場合の支払い日数制限 | 30日型:1入院30日、通算1,095日まで保障 60日型:1入院60日、通算1,095日まで保障 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:60歳払済・65歳払済、終身払 |
主契約 | 【疾病・災害入院給付金】 病気・ケガの治療を目的として入院したとき、給付金が支払われる (1入院60日or120日まで、通算1,095日限度) |
【手術給付金】 手術を受けたとき、給付金が支払われる (回数無制限) | |
【放射線治療給付金】 病気・ケガの治療を目的として放射線治療を受けたとき、給付金が支払われる (回数無制限) | |
【疾病・災害通院給付金】 疾病入院給付金・災害入院給付金が支払われる入院の原因となった病気・ケガの治療を目的として通院したとき(往診を含む)、給付金が支払われる (通算1,095日まで) | |
主な特約 | 【先進医療特約】 先進医療を受けたときに先進医療給付金(通算2,000万円限度)が支払われる |
【三大疾病一時金特約】 3大疾病で所定の状態になったとき、一時金が支払われる(50万円~、2年に1回限度) | |
【三大疾病保険料払込免除特約】 3大疾病で所定の状態になったとき、以後の保険料の払込みが免除される | |
【三大疾病無制限型長期入院特約】 病気・ケガの入院が365日まで、さらに三大疾病による入院が日数無制限になる | |
【女性疾病入院特約】 女性特有の病気で入院したとき、1日につき5,000円が支払われる | |
【介護一時金特約】 所定の要介護状態に該当した場合、一時金が支払われる | |
【認知症介護一時金特約】 認知症による要介護状態が90日以上継続したと医師によって診断されたとき、一時金が支払われる | |
【就労所得保障一時金特約】 所定の就労困難状態に該当し、その状態が該当した日からその日を含めて60日継続したと医師によって判断されたとき、一時金が支払われる | |
【精神疾患保障一時金特約】 所定の精神疾患で、所定の就労困難状態に該当した場合、一時金が支払われる | |
【その他の特約】 ・ケガの特約 ・終身特約 ・生存祝金特約 | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | 「三大疾病保険料払込免除特約」を付けることで可能。 また、当社所定の高度障害状態、身体障害状態に該当した場合、主契約・特約の以後の保険料の払い込みが免除される |
非喫煙者割引 | なし |
保障プラン(入院日額5,000円の場合)
項目 | 通院ありプラン | 通院なしプラン |
---|---|---|
1回の入院の支払限度日数 | 60日型:60日 120日型:120日 | |
【主契約】 入院給付金 | 5日未満の場合:一律2.5万円 5日以上の場合:1日につき5,000円 | |
【主契約】 手術給付金 (回数無制限) | 重大手術:1回につき20万円 入院中の手術:1回につき5万円 外来による手術:2.5万円 | |
【主契約】 放射線治療給付金 (回数無制限) (60日に1回) | 1回につき5万円 | |
【主契約】 通院給付金 ※ 入院前(60日)、 退院後(120日)の間で30日 | 1日につき3,000円 | なし |
【特約】 先進医療特約 | 先進医療の技術料のうち自己負担額と同額(通算2,000万円限度) | |
【特約】 三大疾病一時金特約 (2年に1回を限度で何回でもOK) | 1回につき50万円 | |
【特約】 三大疾病無制限型長期入院特約 (病気・ケガの場合は365日まで) (三大疾病の場合は日数無制限) | 1回につき入院給付額と同額が保障 |
メリット部分
5日未満の入院の場合でも一律5日分が貰える
この医療保険は5日未満の入院の場合は一律5日分が貰えるようになっています。たとえば1日しか入院していなくても2.5万円(入院日額5,000円の場合)が支払われるのです。
5日以上入院した場合は1日ごとに保障される形式に戻ります。
近年では入院日数は減少している傾向にあり、最近では約3割が5日以内の入院日数というデータもあります。今後はさらに短くなることが予想されますので、この保障内容はかなり役立つ場面が増えるだろうと思います。
これはこの保険の最大のポイントと言っても良いかも知れません。
ただし、180日以内に入院した場合は通算して1回の入院とみなされます。これについてはデメリット部分でも解説していますので、良ければそちらもチェックしておいてください。
三大疾病時の特約がなかなか魅力的
「ちゃんと応える医療保険EVER」では3大疾病時の特約がいくつか用意されており、それがなかなかの魅力を持っています。
まずチェックしておきたのが「三大疾病一時金特約」です。医療保険やがん保険はこの一時金特約の存在が不可欠と言っても過言ではないほど重要になってきます。しかもがんだけじゃなく三大疾病で一時金50万円~が何回でも(2年に1回限度で)貰えます。
ただし、上皮内新生物が対象外になっているのが痛いです。また、この特約は3大疾病を保障するだけあり、付加すると保険料が一気に上がってしまうのが気になる点です。
そして「三大疾病保険料払込免除特約」も見逃せません。これは「がん(悪性新生物のみ)・急性心筋梗塞・脳卒中」で所定の状態になった時に、以後の保険料が全て免除されるという特約です。急性心筋梗塞・脳卒中に関しては手術ではない場合は20日以上の入院が条件となっているのが痛いですが、がんに関しては診断確定時に適用されるのがありがたいです。
あともう一つ、三大疾病時には入院日数が無制限になる特約があります。これは確かにありがたいことはありがたいのですが、他の医療保険では無料(基本保障)で近い保障が付いているものもがあります。なので、わざわざ保険料を高くして用意しなければいけないのがちょっと納得いかないという感じになってしまいます。(これに関してはデメリット部分で解説しています。)
60歳半額タイプという払い方も出来る
この医療保険には「60歳半額タイプ・65歳半額タイプ」といった珍しい払い方が選択できるようになっています。
例えば60歳半額タイプであれば、60歳までは通常よりも高い保険料にして、60歳以降はその半額にしてもらうという形になります。
「60歳払済だと月々の保険料が高くて厳しいから、もう少し安くしておきたい」「そして定年後は収入が減るから、安い保険料にしておきたい」という方に向いています。
ただ、結局は終身払いになるということと、60歳まではある程度高い保険料になるので他に良い医療保険が出てきた時に乗り換えにくいということも考慮する必要があるでしょう。
医療相談サービスが無料で使える
「ちゃんと応える医療保険EVER」に加入すると、「ウェルネス医療情報センター」「株式会社 法研」と「保健同人社」が提供している医療相談サポートが無料で利用できるようになります。
このサービスでは以下の6点のサポートを受けられるようになります。
- 24時間健康電話相談サービス
- セカンドオピニオンサービス
- 治療を目的とした専門医紹介サービス
- メンタルヘルス電話相談サービス
- メンタルヘルス面談サービス
- 介護電話相談サービス
6つともかなりありがたいサービスになりますが、重い病気での治療方針が相談できる「セカンドオピニオンサービス」と、一定の評価を得た優秀な医師を紹介してくれる「治療を目的とした専門医紹介サービス」は万が一の場合を想定するとかなり役立つサービスと言えます。
また、2019年1月からメンタルヘルスの相談サービスも追加され、心の悩みについても良しや心理専門相談員に相談することが可能となりました。
心の悩みは体の悩みと同じく、定期的にケアしていくのがベストだと思っているので、悩みがあったら放置せずに定期的に相談員に伝えてみるのも良いかと思います。
デメリット部分
180日以内に再入院の場合、通算して1回の入院になる
この保険の目玉である「5日未満の入院の場合は一律5日分が貰える」というのは確かに魅力的なのですが、ここにはちょっと見逃すことができないデメリット条件もあるのです。
それは、「180日以内に再入院の場合、通算して1回の入院になる」ということです。
つまり、最初に2日しか入院しなかった場合は5日分である2.5万円が貰えますが、それから180日以内に3日間入院してしまった場合は最初と合計して5日間の入院というカウントになり、合計して2.5万円しか貰えないのです。つまり、後の3日間の入院分は貰えないことになります。
しかも、初回の入院時とは違う病気・違うケガで入院した場合でも、180日以内であれば通算して1回とカウントされてしまいます。せめて別症状の病気やケガの場合は別カウントにして欲しかったですね。
「通院ありプラン」が微妙・・
この保険では「通院ありプラン」と「通院なしプラン」の2つが用意されています。通院ありを選択した場合は「入院前(60日)、退院後(120日)の間で30日間」の通院が保障されるようになります。
最近では入院期間がどんどん少なくなり、逆に通院日数が増えている傾向にあります。そのため、通院保障の必要性が高まっているのは否定しませんが、この保険だと1日3,000円~しか貰えず、しかも入院前後の30日だけなので、長期の抗がん剤治療などにはあまり備えることができません。
そもそも短期の通院を保障するだけなら医療保険の必要性はかなり低くなります。健康保険もありますし、貯蓄だけで十分対応できますので。そのため、長期通院に対応しきれないこの保障内容はちょっと物足りなさを感じてしまいます。
ちなみにオリックス生命の新CURE(キュア)の「がん通院特約」だとガン治療に限定されるものの、長期通院になりがちの放射線照射、温熱療法、抗がん剤治療には支払日数無制限となり、1日につき5,000円~が支払われるため、リスクに最大限備えられます。こちらの方がよほど保険らしいと言えます。
また、通院特約の保険料は30歳男性が加入したとすると「ちゃんと応える医療保険EVER」が288円、新キュアが240円なので、どちらが良いかは明らかとなっています。
入院延長が有料の特約になっている
この保険は三大疾病時や七大疾病時に入院期間が延長することはありません。ただし、有料の「三大疾病無制限型長期入院特約」を付けると病気・ケガの場合は365日まで、そして三大疾病の場合は日数が無制限に延長されるようになります。
ただ、入院の延長は他の医療保険だと基本保障に含まれている場合が多々あります。例えばオリックス生命の新CURE(キュア)やメディケア生命のメディフィットAの場合はガンを含む三大疾病になった場合は日数無制限で保障されるようになり、七大生活習慣病になった場合には120日までの保障に拡大されます。
しかもこれらは基本保障なので無料です。
確かにちゃんと応える医療保険EVERの特約の方が条件的には良いですが、それは有料なので当然と言えます。それに近年では61日以上入院するのは全体の1割にも満たないため、正直言って通常の病気やケガの保障で365日もいらないのです。
入院の延長は決して悪くはないのですが、ちょっと無駄が多い特約と思えてしまいますね。
先進医療給付特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある
特約で付けることができる「総合先進医療特約」は、先進医療による療養を受けたときに給付金が支払われるという非常に役立つ特約です。保険料も安いため、この特約は出来れば付けておいた方が良いでしょう。
ですが、「ちゃんと応える医療保険EVER」の先進医療給付特約は10年更新となっており、更新後の保険料が変わる場合があります。つまり、今後の状況次第では大幅に値上がりする可能性もあるのです。
他の医療保険では先進医療特約は終身契約が出来るものも多くありますので、10年更新となっているのはかなり気になるデメリット部分だと言わざるを得ません。
管理人の最終評価
保険料が安くて保障内容がよく、医療相談サービスまで無料で付いているというメリットは大きいですが、入院延長が有料の特約、そして先進医療給付特約が10年更新という点が痛いです。
内容的には決して悪くないだけに、これらの点が気になってしまうのが残念なところです。
医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この保険に加入中の方、見積もりを既にもらっている方
この記事を読んでいる方の中には、保険会社の担当営業や保険ショップの担当者から、この保険の設計書(見積もり)を既にもらっていて、「この保険に決めて本当にいいのだろうか・・・?!」と懐疑的になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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