学資保険の満期金、受取年齢を何歳に設定したらいいのか分からない・・という方も多いかと思います。
これについては、それほど経済的に余裕がない一般家庭の場合は17歳・18歳が良いでしょう。家計に余裕のある家庭であれば22歳満期にすることで、よりお得な運用が可能となっています。
その年齢をお勧めしている理由については本文で解説しています。また、17歳満期・18歳満期にする際の注意点も上げていますので、興味がある方はチェックしてみてください。
このページの目次
それでは、いきます。
一般的な家庭の場合、大学入学時の受取がベスト
それほど経済的に大きな余裕のない一般的なご家庭の場合、やはり学費の中で最も心配になるのが「大学入学時の入学金+授業料」になると思います。
医学部などの高額なところは外すとして、通常だと入学金と1年目の授業料を合わせると国立大で80万円前後、私立大で120万円~150万円くらいかかってしまうのが現状です。
そのため、大学に入学するタイミングで満期金(もしくは大きい金額の祝金)を貰うような契約にしておくのが、一般的な経済状況の私たちにとって最良なのではないかと思います。
幼稚園、小学校、中学校などの早い段階で祝金を受け取るともったいないことに
学資保険の受取プランとして、幼稚園・小学校・中学校・高校の入学時期に合わせて祝金を受け取っていくというプランもあります。
そのようなプランは最終的に17歳(または18歳)の時に満期を迎えるものもありますが、途中で祝金を受け取るプランは基本的に返戻率が低くなってしまうため、受取金額が低くなってしまうというデメリットがあります。
学資保険は運用期間が長期間になればなるほど返戻率が高くなってくれますので、途中で祝金は貰わず、17歳・18歳時に一気に受け取った方が返戻率が高くなるのです。
返戻率が高ければそれだけこちらが多くお金を受け取れることになりますので、少しでも返戻率を上げておきたいなら幼稚園・小学校・中学校・高校の入学時期に祝金を貰うというプランは選ばない方が良いでしょう。
余裕があるなら18歳以降に満期を設定するのもお勧め
家計に余裕があり、大学入学時に満期金を受け取る設定にしなくても大丈夫そうなご家庭の場合は、満期を18歳以降にするのも良いかと思います。学資保険によっては20歳~22歳に満期金を受け取る設定にできる商品もありますので。
何故18歳以降にするのが良いのかというと、先ほども説明しましたが学資保険は運用期間が長期間になればなるほど返戻率が上がっていくという特徴があるからです。つまり、満期金の受取時期が遅ければ遅いほど返戻率は高くなってくれるのですね。
そのため、もし大学入学時の大きなお金が必要な時期にも関わらず、満期金を受け取らなくても何とかなるという家庭の場合、満期金受取年齢を22歳にするか、もしくは大学生活の1年ごとに祝金が受け取れるプランにすることも検討してみることをお勧めします。少しお得になりますので。
大学入学時を満期金受取年齢に設定する場合、17歳と18歳のどちらが良いのか
経済的にそれほど余裕のない一般的な経済状況の家庭の場合、最も多くの学費がかかる「大学入学時」に満期金を受け取るのが良いということは解説してきました。
では、実際に大学入学時に学資保険の満期金を受け取る場合、17歳と18歳のどちらが良いのでしょうか?
これはお子さんが何月生まれか、そして契約したのがいつなのかによって変わってきます。
何故かというと、基本的に満期学資金を受け取ることができるのは「子供が満年齢を迎えた後にくる契約日」だからです。
どういうことかというと、例えばお子さんが5月に生まれたので7月に18歳満期で契約をした場合、18年後の5月に18歳になるので、そのあとにくる7月の契約日になった時に満期金を受け取ることができます。そのため、この場合は18歳満期でも問題ありません。
ここで注意しなければいけないのが、例として10月に子供が生まれたけど、それからしばらく経って4月に18歳満期で契約したなどの場合です。お子さんが10月生まれなので18歳になるのは当然10月なのですが、この後にくる契約日は6か月後の4月になってしまうため、大学1年の4月に満期学資金を受け取るということになってしまうのです。
つまり、後者の場合だと入学金や授業料を払う段階では満期金を受け取ることができない契約となってしまうのです。そのため、このパターンでは17歳満期にしておく必要があるのです。
この点は保険加入前にしっかりとFPに保険相談をしておくことで間違いはなくせると思いますが、万が一FPの手違いなどで後者の契約をしてしまうようなミスがないとも限りませんので、これについては自分でもしっかりと把握しておくのが良いかと思います(実際にYahoo!知恵袋にFPのミスと思われる事例の相談が載っていたので・・)。
ちなみに、上記について分かりやすく表にまとめると以下のようになります。
【18歳満期で契約した場合】
誕生日 | 契約月 | 満期月 | 入学金・授業料の 支払いに間に合うか |
---|---|---|---|
5月15日 | 7月 | 高校3年の7月 | 間に合う |
9月15日 | 7月 | 大学1年の7月 | 間に合わない |
1月15日 | 2月 | 高校3年の2月 | 間に合う (試験日による) |
【17歳満期で契約した場合】
誕生日 | 契約月 | 満期月 | 入学金・授業料の 支払いに間に合うか |
---|---|---|---|
5月15日 | 7月 | 高校2年の7月 | 間に合う |
9月15日 | 7月 | 高校3年の7月 | 間に合う |
1月15日 | 2月 | 高校2年の2月 | 間に合う |
【注意点.1】早生まれの方は受取時期は必ず確認しておくこと
1月~3月に生まれたお子さん向けに学資保険を検討する場合、満期金の受取時期は必ず確認しておくことをお勧めします。
例えば1月に生まれて2月1日に学資保険に加入した場合は、基本的に大学の合格発表は2月~3月に集中しているので、18歳満期で加入した場合でも入学金・授業料の支払いに間に合わせることも可能です。
ですが、3月生まれで4月以降に学資保険を検討する場合、18歳満期だと入学金の支払に間に合いません。そのため、入学金の支払に間に合わせたい場合は17歳満期にする必要が出てきます。
4月~12月生まれのお子さんの場合でも受取時期は確認してから加入する必要はありますが、早生まれのお子さんの場合はより日程がシビアになっているため、受験の時期になってから間違っていることに気付いた・・ということがないようにしていきたいところです。
【注意点.2】商品のプランによっては17歳満期と18歳満期のどちらかしかない場合も
学資保険は色々な会社が色々なプランで商品を販売していますが、商品によっては17歳満期のプランしかないもの、18歳満期のプランしかないものがあるので、選ぶ際は気を付けるようにしていきたいところです。
もし18歳満期にした結果、加入時期によっては大学入学後の支払いになってしまうような場合はそのプラン(商品)は選ばず、17歳満期が用意されているプラン(商品)を選ぶようにしてください。
【注意点.3】推薦入試・AO入試の場合は通常の試験よりも早めに決まる
推薦入試・AO入試の合格は一般の入試と比べて早めに合格が分かります。私立大学だと11月前後には合格が分かったりします。
自分の子供が推薦・AO入試で大学に入るのかどうかは、学資保険に加入する今の段階ではもちろん分かりません。なのでこの点についてはあまり深く考えなくても良いのかもしれませんが、色々な可能性に備えておく方が安心するという方は17歳満期にしておいた方が間違いないと言えるでしょう。
学資保険は余裕を持って早めに検討を!FPの無料相談も利用していきましょう
ここまでお話したとおり、学資保険は誕生日や契約日によってプランの調整が必要なので、余裕を持って早めに検討することをおすすめします。
お子さんが生まれた後は何かと忙しいと思うので、出産前に検討が始められるとベストですね。
(お子さんが生まれる前に加入できる学資保険もあるのでFPに相談をしてみましょう)
実際、お子さんが幼稚園生になってから検討される方も多く、目標額に対して保険料がかなり高くなったりということがあるので…。
※そういう方に限って早生まれだったりします・・
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