母子家庭(シングルマザー)の方で学資保険に加入しようかどうか迷っている方もいると思いますが、経済的にある程度余裕があり、保険料を継続して支払っていけるのであれば、貯蓄よりも金銭的メリットが充実している学資保険は加入しておいて損はないかと思います。

ただし、母子家庭の場合は万が一の事が起きた場合は少し面倒なことになってしまう可能性がありますので、注意しておくべきポイントもあることは覚えておきたいところです。

当ページではそれらメリットと注意点について解説していますので、興味がある方は是非とも見ていってください。

管理人taka管理人taka

ちなみにこれから離婚をする予定で、すでに加入している学資保険をどうすべきか迷っている方はこちらのページを参考にしていただければと思います。
離婚する時の学資保険の注意点とは。解約と継続、それぞれのメリットとデメリットを解説

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それでは、いきます。

貯蓄よりも学資保険に加入した方が金銭的なメリットが大きい

母子家庭でも経済的にある程度余裕があり、保険料を満期(大体18年前後)まで払っていける見通しが立つのであれば、貯蓄だけでお金を貯めるよりも学資保険を利用した方が金銭的なメリットが大きいため、加入しておいた方がお得に貯めていけるようになります。

学資保険の金銭的なメリットは3つあります。

  1. 保険料払込免除があるため、母親に万が一があっても保障は継続される
  2. 満期まで継続すれば、払い込んだ保険料よりも高い金額が受け取れる
  3. 支払った保険料が生命保険料控除される

それでは、一つずつ簡単に見ていきましょう。

その.1 保険料払込免除がある:

学資保険には基本的に「保険料払込免除」の保障が用意されています。これは簡潔に説明すると「もし契約者(母親)が死亡・高度障害などの万が一の事態になってしまった場合、その後の保険料の払込が免除される」というものです。

ちなみに保険料の払込が免除されても、その後の保障はしっかりと継続してくれます。なので、学資金は全て受け取ることが出来ます。

保険料を払うべき母親に万が一があった場合でも、学資金はしっかりと受け取ることが出来るようになっているので、この保障は母子家庭にとってはかなり魅力があるのではないかと思います。

ただし、お子さんが未成年の場合は、学資金を受け取るのに親権者の同意が必要になってしまうという点に注意が必要となります(この点については後程詳しく解説します)。

その.2 払い込んだ保険料以上の学資金が受け取れる:

学資保険は貯蓄性に優れている保険商品であり、満期まで継続して加入し続けた場合の返戻率は100%を超えてくれます。

現在はマイナス金利の影響で昔と比べると返戻率は低くなっていますが、それでも105%を超えてくれる学資保険もまだまだ存在します。

返戻率105%ということは、100万円の保険料を払って105万円の学資金を受け取れるということです。銀行に預けているだけではとてもここまで増えてくれない(というか10年~20年預けてもほぼ変わらない)ので、貯蓄よりも学資保険に加入して運用した方が金銭的なメリットが大きいと言えます。

ただし、途中で解約すると逆に元本割れする可能性があるので、経済的にギリギリの方にはちょっとお勧めできませんが・・。

その.3 払った保険料は生命保険料控除の対象となる:

学資保険の保険料は生命保険料控除の対象となるため、年末調整をすることで支払う税金が安くなってくれます。

母親の年収や保険料の金額によってどのくらい税金が安くなるかが変わってしまいますが、月額1万円の学資保険に加入している場合は1年で数千円(5,000円前後くらい。多い人は1万円以上)は税金が安くなります。

自分で貯蓄した場合、放置しているだけでこれだけ増えることはまずないので、この点も学資保険のお勧めポイントとなります。


学資保険のメリットについて、詳しくはこちらのページで解説しています。
学資保険って本当に必要?それとも必要ない??【メリットとデメリットから総合的に考察してみた】

母子家庭で学資保険に加入する際の注意点

先ほどまでは「学資保険は金銭的にお勧め!」と言っていましたが、それはあくまでも経済的にある程度余裕がある方の場合です。

母子家庭(シングルマザー)だと、やはり経済的にギリギリの方も多いのではないかと思います。そのような状況の場合、無理に学資保険に加入したとしても途中で保険料が払えなくなり、解約せざるを得なくなるということも考えられます。

学資保険は途中で解約してしまうと元本割れ(返戻金よりも支払った保険料の方が高い)になってしまう可能性があるため、加入したとしても結果として損をしてしまうかも知れないのです。

そのため、経済的にあまり余裕がなく、満期まで保険料を支払える見通しが立たない場合は、無理して加入しない方が良いでしょう。

また、加入をするにしても子供の医療特約などは付けなくても良いでしょう。子供は公的医療保障が充実していますので、医療保障を付ける必要性はかなり低いです。特約を付けることで保険料も上がってしまうので、母子家庭ではあまり必要ないと言えるでしょう。

また、学資保険は契約者と子供の年齢が低いほど返戻率が高くなりますので、家計に余裕があるのであれば早めに検討することをお勧めします。早く入った方がより多くの学資金を受け取ることができますので。

親類縁者との関係が悪い場合は加入しないのも一手:

シングルマザーである母親が亡くなった場合、メリット部分で説明しているように保険料の払込が免除になり、その後の学資金はちゃんとお子さんが受け取ることが出来ます。

ただし、お子さんが成人している場合はそのまま問題なく学資金を受け取ることが出来るのですが、母親が亡くなった時にお子さんが未成年者の場合、お子さんが学資金を受け取るには親権者の同意が必要となってしまうのです。

親権者はその家庭の状況次第で誰がなるのかは分かりませんが、近いところだと元夫、母親の両親や兄弟などが子供を養子にするか、または子供の後見人になることによって親権者となります。

その親権者の同意があることが、子供が学資金を受け取る条件になっているのです。

そのため、親類縁者との関係が良好であれば特に問題はないのですが、もし関係がよろしくないのであれば色々と揉める可能性も出てきてしまいますので、学資保険への加入は慎重に検討した方が良いと言えるでしょう。

一人だけで背負わず、お子さんにも協力してもらいましょう:

シングルマザーという立場上「自分が全てをやらなければ・・」と気負ってしまうこともあるかと思います。

ですが、家族は一人ではありません。今は小さくてもお子さんはどんどん大きくなってどんどん頼れる存在になってくれますので、お子さんにも成長に応じて色々な面で協力してもらいましょう。

勉強を頑張ってくれれば学費が安い国公立への進学も期待できますし、大学の学費は奨学金に頼るという方法もあります。

生活費が足りない場合は子供がバイトしてくれれば解決するケースも多いです。アルバイトはお子さんの社会経験にもなりますから、まさに一石二鳥です。若いころから色々な経験や苦労をしてきた方が精神的な成長が早く、若いうちから思いやりがある人間になってくれるものです。

母子家庭での苦労を、将来笑ってお子さんと語り合えるような未来を創っていきたいものですね。

まとめ

基本的には学資保険に加入する方が貯蓄よりも金銭的メリットが大きいため、母子家庭の場合でも学資保険は加入しておくことをお勧めします。

ただし、経済的にあまりゆとりがなく、満期まで保険料を払い続ける見通しが立たない場合は、加入はせずに貯蓄で対応していくのが良いかと思います。また、親類縁者とあまり良い関係が築けていない場合は面倒なことを引き起こす可能性があるため、もしそれが心配なら無理して加入しなくても良いでしょう。

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