学資保険に加入する際に「どのような内容で契約すべきか」「保険期間はどのくらいが良いのか」「祝金の有り無しはどちらが良いのか」などの疑問が出てくるかと思います。

それらの疑問は保険を契約する前に必ず解決しておくべきです。このページでは学資保険に加入する際に迷うであろう疑問点をピックアップして簡潔に答えを出していますので、保険相談を受けた後、または学資保険に加入する前の最終確認として出来れば読んでおいてもらえれば幸いです。

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学資保険と終身保険はどちらに加入すべきか

保険相談をした方の中には「学資保険よりも終身保険の方が良いですよ」とFP(相談員)に言われた方もいるかも知れません。

これ、最近はとてもよくある話なのですが、実は学資保険の方が手数料が少ない(売ってもあまりFPの利益にならない)ため、できれば手数料の高い終身保険を売りたくて勧めているだけなのです。

つまり、FPの方が終身保険の方を勧めるからといって、学資保険の方が劣っているわけではないのです。学資保険を検討するにあたり、そのことは最初に知っておいてください。

学資保険と終身保険は確かに「子供の学費を用意できる保険」という点では似ていますが、保障内容はかなり異なります。

学資保険は基本的に満期が決まっており、期限がくると強制的に全額受け取りになります。その代わり、同じ保険期間の終身保険と比べると返戻率(受け取れるお金)は少し高めに設定されています。

対して終身保険は満期が決まっていないので、もし大学入学費用を貯蓄で賄えた場合はずっと据え置くことができます。据え置くことで返戻率は少しずつUPしていくので、この点がメリットです。ですが、学資保険を検討する方は大学費用を保険商品で貯めることを想定してきているため、終身保険が持つ「満期がない」というメリットを活かせる家庭は限られてしまいます。

2つの保険のそのような特性から、家庭の状況によってどちらを選ぶかを変えるのが良いかと思います。

学資保険を選ぶべき状況
  • 経済的に厳しい家庭の場合は途中で解約のリスクもあるため、途中解約の返戻率がとても低い終身保険よりも、解約してもダメージが少ない学資保険の方が向いている。
  • また、決められた保険期間での返戻率は学資保険の方が少し高い傾向にあるため、学費以外の貯蓄をしていくのが困難な家庭の場合は学資保険の方が向いている。母子家庭の場合も学資保険を選んだ方が良い。
終身保険を選ぶべき状況
  • 経済的に余裕がある家庭は貯蓄で学費を賄える可能性があり、その場合は終身保険は据え置いておけるので返戻率は高くなる。余裕がある家庭の場合は終身保険の方が向いていると言える。
  • オリックス生命の終身保険「RISE(ライズ)」の保険金を500万円以上にする場合は保険期間が同じの学資保険よりも返戻率が高くなるため、毎月少し高めの保険料を支払えるのであれば終身保険にした方がお勧め。ただし、オリックス生命のライズ限定。

学資金の受取年齢はいつが良いのか

学資保険に加入する際、学資金(満期金)の受取年齢をいつにするか迷ってしまうかと思います。

これについては、経済的に余裕があるなら子供が22歳の時に受け取り(満期)でも良いかと思います。運用期間が長期になるほど返戻率は高くなってくれますので、大学の入学費用が貯蓄で払えるのであれば22歳満期にしておいた方が最終的にお得になります。

ですが、ほとんどの家庭の場合は大学入学時の入学金や授業料に使いたいと考えていることでしょう。その場合は17歳もしくは18歳に満期金を受け取る設定にするのがお勧めです。

幼稚園・小・中・高校の入学のタイミングで祝金を受け取るプランもありますが、途中で祝金を受け取る場合は最終的な返戻率が下がってしまうため、できれば17歳・18歳のタイミングで一気に受け取ってしまうのが良いかと思います。(家計が厳しい場合は小・中・高校の入学金で祝金を貰うプランにした方が安心です)

ただし、注意点が一つあります。子供が生まれた月や学資保険を契約した月によっては、18歳満期にしてしまうと入学金や授業料を支払う大事な時までに満期金を受け取ることができない・・という可能性が出てしまうのです。

そのため、17歳満期が良いか、それとも18歳満期が良いのかはそれぞれの家庭・子供ごとで異なってきてしまいます。以下の表で簡単にまとめていますが、確実を期すために満期金の時期設定はFPと相談の上で決めるのが良いかと思います。

【18歳満期で契約した場合】

誕生日 契約月 満期月 入学金・授業料の
支払いに間に合うか
5月15日 7月 高校3年の7月 間に合う
9月15日 7月 大学1年の7月 間に合わない
1月15日 2月 高校3年の2月 間に合う
(試験日による)

【17歳満期で契約した場合】

誕生日 契約月 満期月 入学金・授業料の
支払いに間に合うか
5月15日 7月 高校2年の7月 間に合う
9月15日 7月 高校3年の7月 間に合う
1月15日 2月 高校2年の2月 間に合う

生命保険料控除の対象になる

学資保険は生命保険料控除の対象になるの?と疑問に思っている方もいますが、学資保険は生命保険の括りのため、問題なく生命保険料控除を利用することができます。

基本的には支払った保険料に応じて所得から控除されます。所得税は最高4万円(旧契約は5万円)、住民税は最高2.8万円(旧契約3.5万円)までが年間の所得から控除されます。

ちなみに、旧契約とは平成23年12月以前に契約したものをいい、それまでに学資保険に加入している方は最高で5万円(住民税は3.5万円)が控除されますが、今から学資保険に加入する場合は新契約となりますので、最高で4万円(住民税は2.8万円)までの控除となります。

生命保険料控除は節税が出来るというかなりお得な制度のため、必ず利用するようにしましょう。サラリーマンの方は会社で年末調整してくれますので、「給与所得者の保険料控除等申告書への記入」や「生命保険料控除証明書の提出」などは忘れないようにしてください。

祝金ありとなしではどちらを選ぶべきか

学資保険には満期に一括で学資金を受け取るプランもあれば、幼稚園・小・中・高校の入学時に少しずつ祝金を受け取るというプランもあります。

どちらを選ぶべきか迷いどころではありますが、学資保険は基本的に長い期間運用した方が返戻率が高くなるため、大学入学時までは貯蓄だけで何とかなるという経済状態の場合は満期一括受取にした方が返戻率が高く、お得になります。

そのため、経済的にある程度余裕があり、小学校・中学校・高校では何とか貯蓄だけで足りそうな場合は、17歳満期または18歳満期の祝金なしのプランで契約するのが良いかと思います。

ただ、家計によっては中学校や高校あたりで祝金が欲しい・・という状況も十分にありえます。確かに学資保険は返戻率が高ければ高いほど魅力ではありますが、必要な時に必要な金額を受け取れないなら保険としての意味は薄れてしまいますので、経済状況が厳しいご家庭では祝金ありにしても全然いいと思っています。

学資保険の契約者は夫が良い?それとも専業主婦の妻?

学資保険は男性よりも女性の方が返戻率が少し高いため、奥さん(専業主婦)を契約者にした方が良いのでは?と考える人も多いです。

これは確かに返戻率という面だけみると奥さんの方がほんの少しだけお得になるのですが、奥さんを契約者にすると一つ問題が生じてしまいます。

その問題とは、「大黒柱の死亡時に保険料払込免除が適用されなくなる」という点です。

通常の学資保険では契約者が死亡(または高度障害)した場合は以後の保険料の払込が免除されるようになっています。それにより、契約者が旦那さんの場合は旦那の死亡により以後の保険料を支払う必要がなくなるのです。これが保険料払込免除という制度です。

ですが、奥さんを契約者にしてしまった場合、旦那さんは契約者ではないので、もし旦那さんが死亡(または高度障害)した場合は以後の保険料の払込は免除されないのです。専業主婦(またはパートなどの低所得者)にとっては、大黒柱を失っているのにさらに保険料の払込が免除されないというのは、かなりの経済的ダメージになるかと思います・・。

そのため、基本的には夫の方を契約者にしておくことをお勧めします。ほんの少しだけ返戻率は高くなりますが、保険料払込免除の保障を活かす方が重要ですので。

ちなみに、夫婦共働きで収入がほぼ同じか、もしくは奥さんの方が収入が上の場合は奥さんが契約した方が良いかと思います。どちらが亡くなっても家計へのダメージは同じなので、返戻率が高い方で契約するのが良いでしょう。ただし、年齢が低い方が返戻率が高くなるので、姉さん女房の場合はお互いの返戻率を比較してみて、高い方を選ぶのが良いかと思います。

学資保険に加入すれば大学の学費は足りるのか?

子供が順調に国公立の高校・大学に入学するというのであれば、当初立てた計画通りに学費も足りるかも知れません。

ですが、そう上手くいかないケースはたくさんあります。地元の大学に入ってくれなかったので一人暮らしが必要になったり、学費の高い私立の大学に入ることになったり、医学部などの学費が高い学科に入るケースなどもあります。

レベルの高い大学・学科に入ってくれるのは親としては喜ばしいことではありますが、上記のケースだと学資保険だけでは学費は足りなくなることは明白です。

もし学資金と貯蓄を合わせても入学費・授業料が支払えない場合は、奨学金や教育ローンを頼るという方法も検討してみてください。いわゆる借金ですのでそれぞれに注意すべき点はありますが、両方とも学生の味方に間違いはありませんので、メリットとデメリットをよく理解した上で利用を検討してみるのも良いかと思います。

また、本当に家計が厳しい場合は子供にアルバイトをしてもらうのもお勧めだと思います。若いうちから仕事を頑張ったり、仕事を通じて人と人との繋がりを学ぶことは今後の人生の大きな糧となるはずですので、是非ともアルバイトで社会経験を積んで給料をもらってきて欲しいなと思います。

返戻率を上げるための方法とは

学資保険を選ぶうえでとても重要な判断基準となるのが「返戻率」です。この返戻率が高ければ高いほどお勧めの商品となり、契約する価値がある学資保険となります。

そんな大注目の返戻率ですが、実は自分たちの選択や年齢により、返戻率は上がったり下がったりします。

このページでも女性が契約者になる(この選択は注意が必要です⇒詳しくはこちら)方法や、祝金を無しにする、学資金の受取時期を後の方にするといった方法で返戻率を上げることが可能と書いていますが、他にもいくつか方法があります。

  • 保険料の支払いを月払ではなく、半年払や年払にする
  • 保険料の払込期間を短くする(18歳満期だけど保険料の払込は10歳までなど)
  • 契約者や子供の年齢が低い方が返戻率が高いため、子供が生まれたら早めに契約する
  • クレジットカード払にしてポイント還元

年払にする、保険料の払込期間を短くするといった方法はある程度まとまったお金がないとできない方法ですので、誰にでもできるという訳ではないです。ですが、もし出来るのであればかなり返戻率は高くなるので、まとまったお金を出せる方は覚えておくと良いでしょう。

保険料の支払いをクレジットカード払にするのも良い方法です。年会費無料のクレジットカードでも還元率は1%前後はあるため、実質的に返戻率が1%前後高くなってくれます。この中では最も簡単な方法ですので、少しでもお得に契約したい場合はクレジットカード払にすると良いでしょう。ただし、クレジットカード払ができない保険会社もあります。

ちなみに、管理人のお勧めは還元率1%の楽天カードです。私は支払いの大部分を楽天カードにしているため、楽天市場のポイントがかなり貯まってくれます。

年会費無料系の中ではとてもお勧めのカードですので、興味がある方は作ってみてはどうかと思います。

保険初心者がベストな保険を探すための5つのステップ

  1. [ステップ.1] 保険は本当に必要なのか
  2. [ステップ.2] 生命保険の選び方
  3. [ステップ.3] 最新の生命保険ランキングTOP3
  4. [ステップ.4] 保険はどこから、誰から加入すべき?お勧め保険相談4選
  5. [ステップ.5] 保険相談の当日~その後に取るべき行動とは

興味があるところだけを読んでも良いですが、保険初心者の方は出来るだけステップ.1から順番に読んでもらえればと思います。

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