男性の保険料(月額):2,341円
女性の保険料(月額):2,793円
(30歳、終身払、がん診断一時金100万円、治療サポート給付金付、がん先進医療給付金付)

働きながらがん治療を続ける人の治療費と収入減をダブルで応援するというコンセプトで作られたがん保険です。

がんと診断されたときに大きなお金を受け取れる「がん診断一時金」と、長期的な放射線治療や抗がん剤治療に経済的な助け(月ごとに10万円)となってくれる「治療サポート給付金」を軸としています。

長期的ながん治療に備えられるのは大きな魅力ではありますが、このがん保険を検討する場合はデメリット部分もしっかりとチェックし、総合的に判断することをお勧めします。

押さえておきたい注目ポイント

ライフネット生命のがん保険「ダブルエール」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

長期のがん治療に備えられる保障内容
3つのプランが用意されている
がんと診断されたら、以後の保険料は払わなくていい
月をまたいでの放射線治療の場合、1回の給付になる可能性が!
がん診断一時金の支払い回数が初回のみ1回だけになっている
先進医療給付金ががんの治療に限られている
終身払いしか用意されていない

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

ダブルエールの詳細

月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・がん診断一時金:100万円
・治療サポート給付金付
・がん先進医療給付金付

契約年齢男性女性
20歳1,759円2,138円
30歳2,341円2,793円
40歳3,307円3,523円
50歳5,006円4,122円

※ 上の表は2018年5月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

がん保険の中では保険料は高めですが、その分しっかりとした保障を提供してくれています。

保障内容

項目内容
契約可能年齢20歳以上、70歳以下
がん診断一時金の金額100万円、150万円、200万円、250万円、300万円
保険期間と
保険料払込期間
保険期間:終身
保険料払込期間:終身払
保障内容【がん診断一時金】
がんと診断されたとき、一時金が支払われる
(1回のみ)
【上皮内新生物診断一時金】
上皮内新生物と診断されたとき、一時金(がん診断一時金の半額)が受け取れる
(1回のみ)
【治療サポート給付金】
がん・上皮内新生物の治療(手術・放射線治療・抗がん剤治療)を受けた月ごとに給付金を受け取れる
(回数無制限)
【がん収入サポート給付金】
がんと診断された翌年から、生存1年ごとに最大5回まで(1回につき、がん診断一時金の半額)を受け取れる
(5回まで)
【がん先進医療給付金】
がんの治療で先進医療を受けたとき、先進医療にかかる技術料と同額(通算2,000万円まで)を受け取れる
払込回数月払のみ
払込方法・口座振替
・クレジットカード払
保険料の
払込免除
がんと診断された場合は、それ以降の保険料の払い込みは免除される。(上皮内新生物は対象外)
公式サイトがん保険「ダブルエール」 これからのがん保険! | 生命保険・医療保険のライフネット生命

保障プラン

項目シンプルベーシックプレミアム
【保険料】
30歳男性の場合
1,209円2,341円3,646円
がん診断一時金100万円100万円100万円
治療サポート給付金10万円
(月に1回)
10万円
(月に1回)
がん収入サポート給付金50万円×5回
がん先進医療給付金技術料と同額
(通算2,000万円まで)
技術料と同額
(通算2,000万円まで)

メリット部分

長期のがん治療に備えられる保障内容

ライフネット生命のダブルエールには、「治療サポート給付金」という他のがん保険とは少し違った保障が用意されています。

この保障はがんの3大治療である
・手術
・放射線治療
・抗がん剤治療(ホルモン療法含む)
を受けた時に、治療を受けた月ごとに給付金(10万円)が受けられるというものです。

この保障、回数無制限で貰えるという仕組みになっているため、例えば3ヶ月間の抗がん剤治療を受けた場合は30万円(10万円×3ヶ月)の給付金を受け取ることが出来るのです。

これがもし深刻ながんになった場合、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン剤治療は外すことができない治療方法となる可能性が高く、しかも数ヶ月~数年などの長期間に渡ってがんと闘っていかなければいけません。

そのような「すぐには治らなさそうなガンの治療」において、この「放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療の際に、月ごとに10万円が保障される」という保障内容はかなり私たちの経済的な助けになってくれると言えるでしょう。

また、入院・通院にかかわらず保障されるため、例えば月1回の通院治療を受けた場合でも10万円を貰うことが出来るようになっています。

このように長期のがん治療において理想的な保障内容を提供してくれているダブルエールですが、1点だけ注意点があります。

それは一連の放射線治療を受けた場合は、月をまたいだとしても1回の治療としてカウントされるということです。

これについてはデメリット部分で詳しく解説していますので、ダブルエールを検討している方はチェックしておくことをお勧めします。

3つのプランが用意されている

ダブルエールでは上で解説した治療サポート給付金だけでなく、他にもいくつかの保障が用意されています。

その保障を組み合わせて、「シンプル」「ベーシック」「プレミアム」というように3つのプランを用意してくれており、初心者でも迷わないように工夫されています。

3つのプランの保障内容は以下の表で確認できます。

項目シンプルベーシックプレミアム
がん診断一時金100万円100万円100万円
治療サポート給付金10万円
(月に1回)
10万円
(月に1回)
がん収入サポート給付金50万円×5回
がん先進医療給付金技術料と同額
(通算2,000万円まで)
技術料と同額
(通算2,000万円まで)

シンプルプランについて:

がん診断一時金のみの保障となっているプランです。

保険料は最も安いので、シンプルでリーズナブルな保障を望む方にお勧めです。ただし、最初の1回しか貰えないため、再発などの複数回のがん治療に備えることはできません。

ベーシッププランについて:

がん診断一時金に加え、治療サポート給付金、そしてがん先進医療給付金がついているプランです。

治療サポート給付金は治療した月ごとに10万円が貰えるため、長期のがん治療に備えることが出来ます。また、がんの先進医療は200万円~300万円くらいかかる治療もあるため、がん先進医療給付金はついていて損はありません。

ダブルエールを検討する場合、最もお勧めのプランと言えます。

プレミアムプランについて:

ベーシックプランにがん収入サポート給付金を付けたプランです。簡単に言うと、すべての保障が付いているプランとなります。

がん収入サポート給付金は、がんと診断された翌年から生存1年ごとに最大5回まで50万円~150万円(1回につき、がん診断一時金の半額)が貰えるという保障です。

保険料はそれなりに高くなってしまいますが、50万円~を5回(合計250万円~)が貰えるのはなかなか魅力的です。最も経済的に大きく備えることができるプランとなりますので、保険料を支払える余裕がある場合は検討しても良いでしょう。

がんと診断されたら、以後の保険料は払わなくていい

ダブルエールでは「がんと診断確定されたら、以後の保険料の払い込みが免除」になります。これは基本保障に含まれているため、特約として付ける必要などはありません。

がんになると経済的な不安がどうしても出てきてしまうので、保険料の払い込みが免除になるというのは嬉しいポイントと言えます。

デメリット部分

月をまたいでの放射線治療の場合、1回の給付になる可能性が!

ダブルエールの「治療サポート給付金」では手術・放射線治療・抗がん剤治療(ホルモン療法含む)を受けた月ごとに10万円の給付金を回数無制限で受け取れる保障となっています。

内容的には確かに素晴らしい保障ではあるのですが、放射線治療の場合のみ1点注意が必要になります。

それは「一連の放射線治療を受けた場合は、月をまたいだとしても1回の治療としてカウントされる」ということです。

これはどういうことかというと、ダブルエールでは放射線治療の場合は月ごとというより、1クールで10万円が支払われるというルールになっています。

基本的に放射線治療は1クールの治療が終わったら2クール目に入り、その後も繰り返すようになっています。1クールはどのくらいの期間かというと、これは人によって異なりますが、3週間くらいかかる場合もあります。

そしてその3週間が月をまたいだ場合は、1回しか給付が貰えないのです。

分かりやすく言うと、7月の最終週から1クール目の治療を開始し、8月の2週目で1クール目の放射線治療が終わった場合、2か月分の20万円が貰えるのではなく、1クール分の10万円しか貰えないようになっているのです。

公式サイトを見たとしても保険初心者の方はこの部分に注目することはおそらくないと思いますので、気付かずに契約してしまう人も多くいることでしょう。ダブルエールに興味がある方は、この放射線治療の注意点も含めて検討することをお勧めします。

というか、この部分は公式サイトでもっと分かりやすく、注目できるように書いて欲しいと思うのは私だけではないはず・・。

ちなみに、抗がん剤治療の場合はちゃんと月ごとに貰えるようになっています。あくまで放射線治療の場合だけ1クールごとに10万円という仕組みになっています。

管理人taka管理人taka

似たようながん保険にチューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアムDX」があるのですが、こちらの場合はそのような制限はありません。

がん診断一時金の支払い回数が初回のみ1回だけになっている

ダブルエールにはがんと診断された場合に一時金が貰える保障が用意されています。このがん診断一時金は100万円から300万円までの間なら50万円単位で設定できるようになっています。

がんと診断されただけで一時金が貰えるこの保障は、がん保険の中でも特に重要度の高い保障となっています。ダブルエールでも重要度は同様です。

なのですが、ダブルエールの場合は初回の1回限りしか一時金を受け取ることができないのです。これは他のがん保険と比べると明らかにマイナスとなっています。

というのも他のがん保険ではがん診断一時金に関しては、再発の場合でも2年に1回(または1年に1回)を限度に複数回貰えるという内容になっているところがかなり多いのです。

対してダブルエールでは1回しか貰えませんので、再発時に一時金を受け取ることが出来ません。がんが再発するかどうかはその時になってみないと分かりませんが、経済的な不安を解消させてくれるのはやはり複数回貰える方なのは間違いありません。

この点はダブルエールのデメリット部分と言えます。

ただ、他のがん保険と比べるとがん診断一時金の保険料はかなり安めに設定されていますので、リーズナブルな保障を求めるならこちらも十分に検討する価値はあるかと思われます。

先進医療給付金ががんの治療に限られている

先進医療は数十万円~数百万円の治療費がかかる上に、健康保険が適用されないので全額自己負担になるというものです。

そのため、医療保険やがん保険に加入する際は先進医療の保障を付けるのがお勧めとなっています(どれも大体100円前後で付けられます)。

ダブルエールでももちろん用意されてはいるのですが、これは「がん先進医療給付金」であり、がん以外の先進医療に関しては対応していません。

確かにがんの先進医療の中には陽子線治療や重粒子線治療など、300万円前後の大きな治療費がかかる先進医療があります。この2つに備えておくのは、先進医療の治療費を保障する際の重要なポイントとなっています。

ですが、やはりがんの治療に限られているのは痛いです。ここはデメリット部分だと言えるでしょう。

終身払いしか用意されていない

ダブルエールでは保険料払込期間が終身払しか用意されていません。つまり、一生涯の保障が欲しい場合は一生保険料を払い続ける必要があるのです。

終身払いは「月々の保険料が安くなる」「他に良いがん保険が出た場合に乗り換えやすい」などのメリットがありますが、やはり一定期間で払い終わる形のものも選べるようにしてほしかったです。

もしかなりの長生きをした場合は終身払いだと結局支払う保険料の総額は高くなってしまうので、60歳払済や65歳払済を希望する方のために用意しておいて欲しかったと思ってしまいます。

管理人の最終評価

長期のがん治療に備えられるという魅力あるがん保険には違いないのですが、この商品の核となる重要な保障「がん診断一時金」と「治療サポート給付金」にマイナス点があるのが気になります。

個人的にはチューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアムDX」を軸として、がん診断一時金は他のがん保険を利用しても良いのでは・・と思ってしまいます。

とはいっても決して悪い商品ではありませんので、がんになった時の短期的な一時金+長期的ながん治療に備えたいという方はチェックしておいてみてください。

管理人taka管理人taka

がん保険をお探しの方はこちらのがん保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。

資料請求は公式サイトからどうぞ
がん保険「ダブルエール」 これからのがん保険! | 生命保険・医療保険のライフネット生命

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

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