男性の保険料(月額):1,849円
女性の保険料(月額):1,611円
(30歳、終身払、給付金月額20万円、がん先進医療特約付、保険料払込免除特約付)
「放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療」に対しての保障が主契約となっている、一風変わったがん保険です。診断給付金、入院・通院・手術給付金などは特約で付けられる形になっているため、スタンダードな保障も求めることができる柔軟性を持っています。
また、健康保険が適用されない自由診療についても保障されるため、日本では未承認の抗がん剤で治療した際も給付金を受け取れるというメリットがあります。
かなり安い保険料でありながら深刻ながん治療にも備えられる保障内容となっているため、検討する価値を十分に持っているがん保険と言えるでしょう。
ちなみに、この商品は月払保険料1,500円以上、年払保険料15,000円以上に設定しないと申し込むことができません。もし満たない場合は給付金月額を上げるか、特約を付けるかして保険料を最低ラインより上にする必要があります。
追記
「終身ガン治療保険プレミアム」は2018年4月に内容が改定され、商品名が「終身ガン治療保険プレミアムDX」に変わりました。
主な変更点は、以前は支払いの対象ではなかった「欧米では承認されているけど日本では未承認のため、自由診療となってしまう治療の保障」が加わり、その分だけ保険料が高くなったことです。
保険料こそ高くなりましたが、内容的にはさらに充実していますので、もともとお勧めだったものがさらにお勧め度を増しています。がん保険を探している方は是非とも候補の一つに加えてみてください
押さえておきたい注目ポイント
チューリッヒ生命の「終身ガン治療保険プレミアムDX」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■自由診療も保障される
■診断給付金、入院・通院・手術給付金などは特約で付けられる
■圧倒的な保険料の安さでありながら、深刻ながん治療にこそ真価を発揮する良保険
■上皮内新生物も同額保障なのが嬉しい
■先進医療を受けたとき、給付金が15万円余分に受け取れる
■精神的な悩みを無料で相談できる「メンタルヘルスサービス」付き
■ガン診断特約は2回目以降は入院が給付条件となっている
■保険料の最低ラインを超えないと加入できない
■以前よりも保険料が少し高くなった
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
終身ガン治療保険プレミアムDXの詳細
月払保険料の例
条件 | 保険(払込)期間:終身払 | 給付金月額:20万円 | 自由診療給付金月額:40万円 |
---|---|---|---|
がん先進医療特約付 | 保険料払込免除特約付 |
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,426円 | 1,288円 |
30歳 | 1,849円 | 1,611円 |
40歳 | 2,535円 | 1,975円 |
50歳 | 3,842円 | 2,197円 |
※ 上の表は2020年2月現在の保険料です。
主契約だけなら圧倒的な安さで契約できます。それでいて深刻なガンの治療に備えられるのが大きな魅力となっているがん保険です。ただし、月払保険料1,500円以上、年払保険料15,000円以上に設定しないと加入できませんので、満たない場合は給付金月額を上げるか、特約を付けるかする必要があります。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 【がん保険】 ・放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療を行った際に給付金が支払われる ・保険料は掛け捨てで、解約返戻金や満期時の保険金として戻って来ない ・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない |
契約年齢 | 満6歳~満80歳 (インターネット申込みの場合は満20歳から) |
給付月額 | 1ヶ月につき、10万円~30万円(5万円単位) ※ 自由診療抗がん剤・自由診療ホルモン剤治療給付金は2倍になる |
契約時の最低保険料 | 月払保険料1,500円以上、年払保険料15,000円以上 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:10年・55歳払済・60歳払済・65歳払済・70歳払済・75歳払済・80歳払済、終身払(最低保険料払込期間10年) |
保険料払込方法 | 月払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
保険料払込経路 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
主契約 | 【放射線治療給付金】 ガンの治療を直接の目的として所定の放射線治療を受けたとき、給付金を受け取れる (治療を受けた月ごとに) |
【抗がん剤・ホルモン剤治療給付金】 公的医療保険制度の給付対象となる所定の抗がん剤 またはホルモン剤が処方・投与される入院または通院をしたとき、給付金を受け取れる (処方・投与を受けた月ごと) | |
【自由診療抗がん剤・自由診療ホルモン剤治療給付金】 自由診療による(欧米で承認された)所定の抗がん剤・ホルモン剤の処方・投与を受けたときに給付金を受け取れる。 ただし、1段上の「抗がん剤・ホルモン剤治療給付金」の支払われる抗がん剤またはホルモン剤を除く。 (処方・投与を受けた月ごと) (通算12ヶ月限度) | |
上記の主契約すべての給付金を通算して2,000万円限度 | |
特約 | 【悪性新生物保険料払込免除特約】 初めてガン(悪性新生物)と診断確定されたとき、以後の保険料の払込みが免除される |
【ガン先進医療特約】 ガンの治療を目的として、所定の先進医療による療養を受けたときに保障される(通算2,000万円まで) また、同一の先進医療による療養につき最大15万円の支援金を給付(同一の先進医療による療養について1回限度) | |
【ガン診断特約】 がんと診断確定されたときに給付金が支払われる (2年に1回を限度に無制限でOK) | |
【ガン通院特約】 がんの治療を目的とした入院前後の一定期間、通院したときに保障される(120日限度) | |
【ガン入院特約】 ガンの治療を直接の目的として入院したときに保障される(回数無制限) | |
【ガン手術特約】 ガンの治療を直接の目的として所定の手術を受けたときに保障される(回数無制限) | |
【ガン緩和療養特約】 ガンで入院または通院をされ、公的医療保険制度の給付対象となる所定のガン性疼痛緩和の所定の治療を受けられたとき等 | |
【ガン診断後ストレス性疾病特約】 ガンと診断確定された後5年以内に、所定のストレス性疾病と診断されたときに保障される | |
【ガン長期入院時差額ベッド保障特約】 ガンの治療を目的として8日以上入院し、その入院期間に差額ベッド代の負担が発生したときに給付金が支払われる (8日目以降無制限) | |
保険料の 払込免除 | 悪性新生物保険料払込免除特約を付けることができる (※ 上皮内新生物は対象外) |
保障プラン
項目 | 自由設計プラン |
---|---|
【主契約】 放射線治療給付金 (回数無制限) | 1ヶ月につき10万円~60万円 |
【主契約】 抗がん剤・ホルモン剤治療給付金 (回数無制限) | 1ヶ月につき10万円~60万円 |
【特約】 ガン手術給付金 (回数無制限) | 10万円~60万円 |
【特約】 ガン入院給付金 (入院1日目から保障) (回数無制限) | 5,000円~3万円 |
【特約】 ガン通院給付金 (退院後通院期間あたり120日まで) | 5,000円~3万円 |
【特約】 ガン先進医療給付金 | 先進医療の技術料を保障 (通算2,000万円限度) |
【特約】 ガン先進医療支援給付金 (1回限度) | 先進医療による交通費や宿泊費を保障 (一括で15万円) |
【特約】 ガン診断給付金 (2年に1回を限度で回数無制限) | 50万円 or 100万円 ・1回目はガンと診断確定されたとき ・2回目以降は入院したとき |
メリット部分
珍しい主契約ではあるが、理に適っている保障内容
通常のがん保険は「がんになると50万円の一時金が支払われる」「入院・通院・手術で給付金が支払われる」といった主契約になっているものがほとんどで、足りないものは特約で補足するという感じになっています。
ですが、終身ガン治療保険プレミアムDXは主契約が「放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療を受けたら給付金が支払われる」という内容となっています。
これはがん保険の中でもかなり特殊ですので、「他と比較してから決めたい」という人にはちょっと決めにくい内容だと思われます。
ですが、今後は通院治療が進むであろうと言われているがん治療において、「放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療がしっかりと保障される」というのはかなり無駄のない、理に適っている保障内容と言えます。
自由診療も保障される
2018年4月の商品改定により、これまでは対象外だった「自由診療」についても保障の対象となりました。自由診療による所定の抗がん剤・ホルモン剤治療を受けた場合、基準給付月額の2倍が支払われることになります。
抗がん剤などは品質が日々進歩しているものですが、欧米で新たに開発された抗がん剤を使おうとしても、日本ではまだ未認可の場合が多々あります。そのような「海外ですでに実績はあるけども日本では承認されていない抗がん剤」で治療したとしても、しっかりと給付金を受け取ることが出来るようになったのです。これはとても嬉しい変更だと言えますね!
自由診療は基本的に健康保険が適用されず、全額自己負担になってしまいます。そのため、利用したくても経済的に無理だという家庭もあったかと思います。
ですが、この保障が主契約に追加されたおかげで、一般家庭でも治療の選択肢がかなり幅広くなったと言えるでしょう。
ただし、自由診療抗がん剤・自由診療ホルモン剤治療給付金は通算12ヶ月が限度となっていますので、それ以上の長期治療には対応していないことは覚えておいてください。
診断給付金、入院・通院・手術給付金などは特約で付けられる
主契約の「放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療、自由診療の給付金」だけだと不安だという場合は、診断・入院・通院・手術のときの給付金が支払われる特約をそれぞれ個別に付けることが可能となっています。
特にガン診断給付金は初めてのがんであれば診断確定時点で50万円か100万円を受け取ることが出来ますので、がん治療に万全で備えたい場合はこの特約も検討しておきましょう。
圧倒的な保険料の安さでありながら、深刻ながん治療にこそ真価を発揮する良保険
深刻ながんになった場合、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン剤治療は外すことができない治療方法となる可能性が高く、しかも数ヶ月~数年などの長期間に渡ってがんと闘っていかなければいけません。
そのような「すぐに治りそうにないガンの治療」において、この「放射線治療、抗がん剤・ホルモン剤治療の際に保障される」という主契約はとても役立ってくれると言えるでしょう。
また、高額療養費制度のおかげで手術をしたとしても月々の治療費が10万円を超えることはまずなくなっているので、主契約の給付月額を最低ラインの10万円にしておくだけで長期の治療に備えることができるのです。
しかも給付月額10万円にした場合の月々の保険料は非常に安いです。終身ガン治療保険プレミアムDXの場合は30歳男性が主契約のみで契約した場合の保険料は790円という安さなのです。
特約で必要度の高い「ガン先進医療特約」と「悪性新生物保険料払込免除特約」を付けた場合でも、30歳男性の場合は月々の保険料が989円にしかなりません。
他のがん保険とは保障内容がかなり違うので正確な比較は出来ないのですが、他のがん保険で適度なプランで加入すると、30歳男性で大体2,000円~3,000円くらいの保険料になります。
深刻ながんに備えられるのに月々の保険料が1,000円を切るというのは、いかに他では求められない安さなのかが分かるかと思います。
何度もすみませんが、この商品は月払保険料1,500円以上、年払保険料15,000円以上に設定しないと申し込むことができませんので、上記の例だと安すぎて加入できません。
この場合、給付金月額20万円以上に上げるか、特約を付けるかして保険料を最低ラインより上にする必要があります。
上皮内新生物も同額保障なのが嬉しい
他のがん保険では悪性新生物と上皮内新生物で給付金額に差があったり、または上皮内新生物はそもそも保障の対象外になっているところもありますが、終身ガン治療保険プレミアムDXでは上皮内新生物もしっかり保障の対象になっているうえ、給付金額も悪性新生物と変わりません。
ただし、「悪性新生物保険料払込免除特約」に限り、上皮内新生物は対象外となっています。上皮内がんになった場合でも保険料が払込免除になればかなり最高だったのですが、残念です。
先進医療を受けたとき、給付金が15万円余分に受け取れる
終身ガン治療保険プレミアムDXでは「ガン先進医療特約」が用意されています。
このガン先進医療特約、ほとんどのがん保険で用意されているものなのですが、この商品の特約については他にはないメリットが付いています。
それは「ガンの先進医療を受けたとき、1回につき15万円が給付される」ということです。つまり先進医療を受けたとき、他のがん保険よりも15万円余分に給付金を受け取れるのです。これは嬉しいサービスと言えますね。
ただし、同一の先進医療による療養について1回限度なので、治療を受けるたびに貰える訳ではありません。また、がん治療以外の先進医療を受けても対象外となってしまう点に注意が必要です。
精神的な悩みを無料で相談できる「メンタルヘルスサービス」付き
チューリッヒ生命の保険の中には、ライフケアパートナーズのメンタルヘルスサービスが無料で受けられる商品がいくつもあります。
終身ガン治療保険プレミアムDXもそのサポートの対象保険商品となっているため、契約後は「心の悩み」に関する相談を無料でやってもらえます。
相談方法は電話・メール・対面の3つがあり、それぞれ臨床心理士・精神科医・産業カウンセラー等が対応してくれます。保険加入者本人だけでなく、家族も利用可能です。
対面カウンセリングの場合のみ完全予約制、年間5回までの利用となります。
デメリット部分
ガン診断特約は2回目以降は入院が給付条件となっている
ガン診断特約を付けた場合、初回のがんに関しては診断確定の時点で給付金が貰えるのですが、2回目以降は「入院すること」が給付条件になってしまいます。
今後のがん治療は通院で済むケースが増えることが予想されますので、通院治療だけでは給付金が支給されないのはかなりのデメリットと言えます。
保険料の最低ラインを超えないと加入できない
この商品は給付金月額10万円でも十分な魅力があるがん保険なのですが、月払保険料1,500円以上、年払保険料15,000円以上でないと加入できないという条件が設けられています。
そのため、例えば30歳男性が給付金月額10万円で加入しようとする場合は1,000円を切るくらい安い保険料となってしまうため、給付金月額を20万円以上にするか、または特約を付けるなどして月払保険料を1,500円以上に上げる必要が出てきてしまいます。
保険料が増える分、保障内容も充実するのは良いことではありますが、保険料をより安くしたいという方には少し痛い条件となってしまうかと思います。
以前よりも保険料が少し高くなった
この保険は2018年4月に商品改定があり、「終身ガン治療保険プレミアムDX」として新たに発売されています。
その際、自由診療についても保障の対象になるという素晴らしい改定をしてくれているのですが、その分だけ以前の商品よりも保険料が上がってしまっています。
【旧商品と新商品の保険料比較表】
・保険(払込)期間:終身払
・給付金月額:20万円
・自由診療給付金月額:40万円(新商品のみ)
・がん先進医療特約付
・保険料払込免除特約付
加入年齢 | 男性の保険料 | 女性の保険料 | ||
---|---|---|---|---|
旧商品 | 新商品 | 旧商品 | 新商品 | |
20歳 | 1,324円 | 1,426円 | 1,286円 | 1,288円 |
30歳 | 1,567円 | 1,849円 | 1,489円 | 1,611円 |
40歳 | 2,031円 | 2,535円 | 1,752円 | 1,975円 |
50歳 | 2,957円 | 3,842円 | 1,874円 | 2,197円 |
旧商品と比べると大体1~3割ほど保険料は高くなっています。年齢と共に値上げ率が高くなっていくようになっています。
女性の場合は大して増えている訳ではないので助かりますが、男性の場合は50代近くから加入すると以前よりもかなり高い保険料を払うことになりますね。
とはいえ、この保険料の差額で「自由診療の保障」が得られるのはかなり大きいと思いますので、個人的には全然許容範囲かと思っています。
管理人の最終評価
保険料が非常に安く、それでいて長期のがん治療に備えられるという、かなり理に適った保障が受けられるがん保険です。自由診療の保障も加わったため、個人的にはがん保険の中でもトップクラスでお勧めだと思っています。
給付月額を余裕を持って20万円にしても、30歳からの加入で1,800円台、40歳からでも2,500円前後という安さで加入できます。お高いがん保険に入るにはちょっと経済的に厳しい、またはそこまでお金をかける価値を感じないという方は、こちらの終身ガン治療保険プレミアムDXを検討することをお勧めします。
がん保険をお探しの方はこちらのがん保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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はじめまして。いつも参考にさせて頂いております!チューリッヒのガン保険ですが、数年前より月払い1,500円、年払い15,000円(だったかな)以上でないと加入ができなくなりましたので、主契約の保障額を上げるか診断給付金等を付与するか等して調整をして頂くことになると思います。診断給付金は10万円単位で細かく設定もできますので調整しやすいとは思います。あと、4月よりこちらの保険の内容が変わるとのことでしたので、今の保障内容が良い方には3月中の契約をおすすめします。改悪の可能性もあります。
minaさん、情報ありがとうございます!
全く気付いていないところだったので、とても助かりました(^^)
ありがとうございました。