男性の保険料(月額):1,838円
女性の保険料(月額):2,769円
(30歳、終身払、ガン治療給付金100万円、ガン先進医療特約付き、保険料払込免除含む)
がん治療給付金をはじめ、ホルモン剤治療、通院給付金なども用意されているため、通院が主流になるであろう今後のがん治療を見据えた保険となっています。ガン診断確定時の給付金や入院給付金も特約として付けることができるため、より手厚い保障にしたい場合にも対応できます。
がんの治療を開始した時に給付金が貰える「がん治療給付金」が大きなメリットを持っていますが、同時にチェックしておかなければいけないデメリットも持っています。詳しくは本文に書いていますが、良い面と悪い面を把握したうえで加入を検討していきましょう。
押さえておきたい注目ポイント
メットライフ生命のがん保険「Guard X(ガードエックス)」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
■入院給付金が特約になっているところも良い
■ティーペック社の健康相談が受けられる
■給付条件の「健康保険の対象であること」が痛い
■上皮内新生物の給付金が悪性新生物の半額
■ガン先進医療給付金が10年更新のため、値上がりの可能性も
■女性の保険料が高い
■ネットから申し込む場合は終身払しかない
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
Guard X(ガードエックス)の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・ガン治療給付:100万円
・ガン先進医療特約付き
・悪性新生物時の保険料払込免除は初めから付いている
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,256円 | 1,904円 |
30歳 | 1,838円 | 2,769円 |
40歳 | 2,842円 | 3,777円 |
50歳 | 4,513円 | 4,886円 |
※ 上の表は2018年4月現在の保険料です。
保険料が安いわりに保障内容は良いです。ただし、女性の保険料が高くなっていることに注意する必要があります。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 【がん保険】 ・がん治療を開始した時に給付金・一時金が支払われる ・保険料は掛け捨てで、解約返戻金や満期時の保険金として戻って来ない ・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない |
契約可能年齢 | 満18歳~80歳 (インターネットから申し込みの場合は満20歳以上) |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身(ガン先進医療給付特約は10年更新) 保険料払込期間:終身払 |
主契約 | 【悪性新生物治療給付金】 ・悪性新生物の治療を目的として所定の手術、放射線治療、抗がん剤治療を受けたとき、給付金が支払われる。 ・最上位の進行度を示す病期(ステージIVなど)と診断され、その日以後に入院または通院をされたとき、給付金が支払われる。 |
【上皮内新生物治療給付金】 上皮内新生物の治療を目的として所定の手術、放射線治療、抗がん剤治療を受けたとき、給付金が支払われる (悪性新生物治療給付金の50%) | |
特約 | 【ホルモン剤治療給付金】 診断確定されたがんの治療を目的として、公的医療保険制度の給付対象となる所定のホルモン剤治療を受けたとき、給付金が支払われる。 |
【ガン通院サポート給付金】 診断確定されたがんの治療を目的として通院したとき、給付金が支払われる | |
【ガン診断給付金】 ・悪性新生物と診断確定されたときに支払われる ・上皮内新生物と診断確定されたときに支払われる(悪性の半額) (それぞれ2年に1回を限度に何回でも) | |
【ガン先進医療給付金、支援給付金】 ガンを直接の原因として所定の先進医療による療養を受けたときに保障される ・先進医療にかかる技術料と同額(通算支払限度2,000万円) ・先進医療にかかる技術料相当額の20%(1回につき100万円を限度) | |
【ガン入院給付金】 がんの治療を目的として入院したときに給付金が支払われる (60日まで日額5,000円、61日目から日額10,000円) | |
【保険料払込免除】 ガン(悪性新生物)と診断確定されたとき、以後の保険料の支払いが免除される | |
払込回数 | 月払 |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | ガン(悪性新生物)と診断確定されたときは、以後の保険料の払込みが免除される |
保障プラン(男性30歳、終身払)
項目 | シンプルタイプ | 充実タイプ |
---|---|---|
【月々の保険料】 | 1,788円 | 3,440円 |
【主契約】 ガン治療 (1年に1回を限度に通算5回まで) | 悪性新生物:100万円 上皮内新生物:50万円 | 悪性新生物:100万円 上皮内新生物:50万円 |
【特約】 ホルモン剤治療 (1年に1回を限度に通算10回まで) | 10万円 | |
【特約】 保険料払込免除 | あり | |
【特約】 ガン先進医療 | ― | あり |
【特約】 ガン通院 (1年に60日限度) | ― | 日額5,000円 |
【特約】 ガン診断 (悪性は1回のみ) (上皮内は2年に1回を限度に何回でもOK) | ― | 悪性新生物:50万円 上皮内新生物:25万円 |
【特約】 ガン入院給付金 (日数無制限) | ― | 60日まで日額5,000円 61日目から日額10,000円 |
メリット部分
ガン治療給付金が最大の特徴であり、大きなメリットを持っている
この保険の主契約となっている「ガン治療給付金」は、入院や通院開始時に支払われるといった条件が付いていません。また、診断確定されたかどうかも関係ありません。
ガードエックスでは「がんの治療を目的として健康保険が適用される手術・放射線治療・抗がん剤治療のいずれかを受けた時」に、給付金を受け取ることができるようになっているのです。
これは以前給付金を受け取ったがんに関しても、1年後に継続治療中であればその時点で給付金が支払われます。他のがん保険だと2回目の受取りは入院することが支払条件になっていることもありますが、そうなると通院のみでは条件を満たさないことになります。
ですがこの保険では入院しなくても受け取れるのです。放射線治療・抗がん剤治療は通院が主流になりつつある現在では、ここはかなりありがたいところと言えます。
また、1年に1回(通算5回まで)貰えるというのもポイントです。深刻ながんの場合は放射線治療・抗がん剤治療が長期に渡る可能性がありますので、そうなると1年ごとに(しかも通院で!)給付金が貰えるというのはかなりのメリットになります(他のがん保険では2年に1回)。
通算5回までという制限が付いているのが気になりますが、がん治療で一時金を5回受け取ること自体がかなり稀なことですので、ここはあまり気にしなくても問題ないでしょう。
入院給付金が特約になっているところも良い
最近のがん治療は通院治療で済ませてしまうケースがどんどん増えており、入院日数はどんどん減ってきています。今後はその傾向がさらに強くなってくると予想されています。
つまり、入院保障自体の必要性が下がってきているのです。なので、主契約で入院保障が入っていたとしても役に立たない可能性が出てきます。それでいてその分の保険料は高くなってしまうのです。
その点、ガードエックスは入院保障に関しては必要と感じる人だけが特約で付ける形になっています。この点は評価が高いですね。
ティーペック社の健康相談が受けられる
ガードエックスに加入すると、ティーペック社の健康相談サービスを受けることが出来ます。
ティーペック社は電話による健康相談を専門とした会社です。医者・保健師・助産師・正看護師・心理カウンセラー・管理栄養士などキャリアのある相談員を数多く用意しており、24時間いつでも電話相談できるサービスを展開しています。
保険加入時の付属サービスとしてこのサービスが付いている商品が少ないながらもあるのですが、ガードエックスもその数少ない中の一つなのです。
子育てをしていてなかなか病院にいく時間が取れない主婦の方や、そもそも日々の生活が忙しくて病院やカウンセリングにいけない方、健康に不安を抱える方、精神的に不安定になっている方などなど、身体と心の悩みを抱える方にとって、ティーペック社のサポートは大きな助けになってくれるはずです。
具体的には以下のサービスが受けられます。
セカンドオピニオン:治療法の相談、優秀専門臨床医の紹介(被保険者のみ)
健康生活ダイヤル24:健康、医療、育児についての電話相談を24時間年中無休で受けてくれる(同居の家族もOK)
デメリット部分
給付条件の「健康保険の対象であること」が痛い
ガードエックスの主契約であるガン治療給付金は、メリット部分でも解説していますが大きな魅力を持っていることに間違いはありません。
ただし、一つだけネックな部分があります。それが給付条件に「公的医療保険制度の給付対象となる治療」という文字が入っているため、健康保険の対象となっている治療以外は給付しないことになっているのです。
つまり、健康保険対象外の治療である「自由診療」の場合は、給付金が支払われないのです。これはかなり痛いところと言えます。
何故なら、抗がん剤などは品質が日々進歩しているものですが、欧米で新たに開発された抗がん剤を使おうとしても、日本ではまだ未認可の場合が多々あるからです。
そしてそのような未認可の最新の抗がん剤を使おうとした場合、健康保険の対象外(自由診療)になってしまうため、この給付条件だと1円も給付金を貰うことができません。これでは何のためにがん保険に入っているのか分からない・・という状況になるかもしれないのです。
この部分はかなりのデメリット部分であると言わざるをえません。
上皮内新生物の給付金が悪性新生物の半額
ガードエックスでは上皮内新生物も保障の対象になっているのは良いのですが、給付額が悪性新生物の半額になっています。
がん保険の中には悪性も上皮内も同額保障してくれるところはちゃんとあります。そのようなところと比べてしまうと、上皮内新生物の場合は半額というはちょっと痛いかなと思えてしまいます。
ガン先進医療給付金が10年更新のため、値上がりの可能性も
ガン先進医療給付金は他のがん保険よりも20%多く受け取れる保障内容となっています。そこは確かにメリット部分なのですが、10年更新になっているのがかなり痛いです。
仮に10年後は先進医療を受けれる環境がどんどん増えているという状況になった場合、現在は100円前後で済んでいた先進医療保険料が数倍になってしまうことも考えられます。
ほとんどの他のがん保険の場合はガン先進医療給付金は終身契約ができますが、ガードエックスに限っては10年更新となっているため、状況次第では大幅な値上がりという怖い事態になってしまうかも知れません・・。
女性の保険料が高い
男性の保険料は普通くらいと感じられますが、女性の保険料はかなり高めに設定されています。そのため、女性の方は他のがん保険と保険料を比較してから加入を検討する必要が出てきます。
ネットから申し込む場合は終身払しかない
ガードエックスはネットから申し込む場合、保険料払込期間が終身払いしか用意されていません。60歳・65歳で全額の払い込みを済ませたいという要望を叶えることはこの保険では出来ないのです。
例えば80歳まで生きたことを想定した場合、終身払の保険料総額が200万円だとすると、60歳払済にした場合の保険料総額は150万円で済むケースも普通に出てきます。これは保険加入時期や死亡時期によって金額は大きく変わってきますが、終身払の場合は長生きすればするほど損になってしまうのです。
終身払いにも「月々の保険料が安い」「がんになった場合は保険料の払込が免除になるため、がんになることを想定するならアリ」などのメリットがあるのも事実ですが、選択肢として60歳払済や65歳払済が用意されていないのは残念なところです。
もし60歳払済や65歳払済を希望する場合は、保険代理店から申し込むことをお勧めします。お勧めの保険代理店はこちらに載せていますので、参考にしてもらえたらと思います。
⇒無料保険相談 おすすめの比較と評価ランキング
管理人の最終評価
まず女性の保険料の高さが気になりますので、女性の方にはあまりお勧めしません。
男性の場合は女性よりも保険料がかなり安いです。それに主契約のガン治療給付金が2回目以降も通院で給付されたり、ティーペックの健康サービスが付いているなどの大きなメリットがあるため、男性にはかなりお勧めできるがん保険ではあります。
ただし、健康保険の対象となっている治療以外は給付しないことと、ガン先進医療給付金が10年更新というところがいただけません。この2点が少し不安要素のため、お勧め度は少し下がってしまうかなと思います。
ただ、それを差し引いても十分にお勧めだと思いますので、男性でがん保険を探している方はチェックしておいて損はないかと思います。
がん保険をお探しの方はこちらのがん保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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「終身払しかない」との記載を読み保険代理店で契約しましたが、60歳払い込みで申し込みできましたよ。
ご指摘ありがとうございます!