2018年11月1日、日本生命から個人賠償プラン「まるごとマモル」を発売しました(責任開始日は2019年1月から)。
この保険は近年増えている自転車事故による高額賠償の補償に加え、電車を止めてしまった場合にも補償してくれる「個人賠償責任危険保険金」が用意されている珍しい保険です。
その他にも死亡保険金が付いており、プランによっては携行品損害保険金、ホールインワン・アルバトロス費用も補償してくれます。
注目はやはり電車を止めた場合の補償になりますが、これはあくまでも「電車に接触していない場合」が対象となるので、この点は誤解のないようにしておきましょう。
個人的には、自転車保険の代わりとしてはかなり優秀だと思っています(⇒おすすめの自転車保険はこちら)。
このページの中身
■目次
まるごとマモルの補償内容
補償の種類 | 内容 |
---|---|
個人賠償責任危険保険金 | 偶然な事故により他人にケガをさせたり、他人の物を壊したり、日本国内で電車を運行不能にしたりして法律上の損害賠償責任を負担することによって損害を被った場合に保険金が支払われる。 (無制限、日本国外の場合は3億円限度) |
死亡保険金 | 急激かつ偶然な外来の事故によってケガをし、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に死亡した場合に保険金が支払われる。 (10万円) |
携行品損害保険金 | 外出中に被保険者が携行している被保険者所有の身の回り品が、偶然な事故によって壊れたこと等により損害を被った場合に保険金が支払われる。 (20万円) (免責金額:1事故3,000円) |
ホールインワン・アルバトロス費用保険金 | 日本国内のゴルフ場において、ゴルフ競技中にホールインワンまたはアルバトロスを達成した場合に、慣習として負担した費用を保険金として支払われる (20万円) |
保険金額と保険料
補償項目 | 基本プラン | 携行品プラン (本人型) | 携行プラン (家族型) | ゴルフプラン (本人型) |
---|---|---|---|---|
個人賠償責任 危険保険金 | 国内:無制限、国外:3億円 (本人、家族、別居の父母) | |||
死亡保険金 | 10万円 (本人) | 10万円 (本人) | 10万円 (本人、家族) | 10万円 (本人) |
携行品損害 保険金 (免責金額:1事故3,000円) | ― | 20万円 (本人) | 20万円 (本人、家族) | 20万円 (本人) |
ホールインワン・ アルバトロス費用 保険金 | ― | ― | ― | 20万円 (本人) |
年間保険料 (一時払) | 1,990円 | 3,140円 | 4,410円 | 5,660円 |
まるごとマモルの特徴、メリット、注意点など
個人賠償責任危険保険金の内容がかなり良く、保険料も安い
ニッセイ個人賠償プラン「まるごとマモル」は自転車でぶつかって他人にケガをさせたり、物を壊したり、飼い犬が他人に噛み付いてケガをさせてしまった場合に発生する損害賠償を補償してくれます。電車を止めた場合も補償してくれます。
限度額はなく、日本国内の事故であれば無制限で補償してくれます。自転車事故で数千万円もの損害賠償を請求された・・などの例がありますので、無制限補償なら数千万円クラスの高額賠償に対しても万全と言えます。
国外の損害賠償でも3億円補償してくれますし、さらに家族全員が対象、別居の父母も対象、示談交渉付なので、一般的な個人賠償責任よりも条件は良くなっています。
特に別居の父母が対象となっているのが良いですね。最近は遠距離介護などを行っている家庭も多いため、別居の高齢の父母が誤って商品を壊してしまったり、線路に立ち入って電車を止めてしまった等の損害賠償に備えることができるのは嬉しいところです。
通常の個人賠償責任保険では別居の未婚の子供は対象になりますが別居の父母は対象外となるところが基本ですので、この点は大きなメリットになるかと思います。
しかもこの内容で年間1,990円という安さで、さらに死亡保険金(10万円だけですが・・)まで付いています。月単位に直すと約166円で加入できることになりますので、個人賠償責任保険の中でもかなり安い部類に入ります。
以上のことから、自転車用の個人賠償責任保険として考慮したとしても、この保険はチェックしておいて損はないと言えるでしょう。
電車を止めた場合も補償されるが、接触がない場合に限る点に注意
何らかの理由で電車を止めてしまった場合、数十万~数百万円、またはそれ以上の金額を鉄道会社から請求されると言われています。
これに関してはほぼ情報がなく、しかも状況次第で請求額が変わるようなので、現時点で損害賠償がいくらなのかを調べるのは難しいのが現状です。
とはいえ、やはり線路に飛び込んで電車を止めた場合などは然るべき金額を支払うことになりそうです。
このような電車関連の損害賠償の補償は今までの保険ではあまり見かけることがありませんでしたが、まるごとマモルに加入しておくことで自分が間違って線路に落ちて電車を止めてしまった場合はもちろん、別居の老齢の父母が線路に立ち入って電車を止めてしまった場合の損害賠償も補償してくれます。
電車を止めてしまうという状況になど、多くの方はならないとは思いますが、まるごとマモルであれば自転車保険やスキー保険に入るくらいの安い保険料で万が一の高額賠償に備えることが出来ますので、あまり金銭的な負担をかけずに万が一電車を止めた場合の高額賠償に備えることができます。
・おすすめの自転車保険の比較と評価ランキング~個人賠償責任保険だけ入っていれば大丈夫?
・個人賠償責任保険 おすすめの比較と評価ランキング
・スキー・スノーボードにお勧めの保険を挙げてみる
普通の個人賠償責任保険では電車を止めた場合の損害賠償は対象外となっていますので、これは嬉しい点と言えますね。
ただし、あくまでも「電車との接触がない場合」が対象ということは注意しておく必要があります。
プランによっては携行品損害やゴルフ補償も付いてくる
まるごとマモルは個人賠償責任危険保険金と死亡保険だけの「基本プラン」だけでなく、携行品損害保険金が付いた「携行品プラン(本人型・家族型)」、さらにホールインワン・アルバトロス費用が付いた「ゴルフプラン(本人型)」まで用意されています。(ゴルフプランに家族型はありません)
自転車保険やスキー保険の代わりとして利用したいなら一番安い基本プランで十分ですが、もし携行品の補償も付けたい、ゴルフをするので万が一のホールインワン・アルバトロスに備えたいというのであれば、それに対応したプランをチェックしてもらえればと思います。
ただし、携行品プラン以上になると保険料がかなり高くなってしまうので、個人的には基本プランだけで十分かなという気はしています。
ニッセイの自動車保険とセット加入で、自動車保険の保険料が2%割引
ニッセイの「まるごとマモル」と自動車保険「無事故祝金付ロング」とセットで加入すると、自動車保険の保険料が2%割引になってくれます。
自動車保険は年間で数万円、高いと十数万円くらいかかってしまいます。その保険料が2%割引になるというのはかなりお得感があります。
まとめ
自転車保険やスキー保険を探していて、個人賠償責任の補償を中心に探しているという方にはとてもお勧めできる保険と言えるでしょう。
保険料も安いですし、電車を止めた場合の補償もありますし、補償の範囲も広く、補償の限度額も文句なしです。
自身のケガなどには対応できないので内容の揃った自転車保険にはかないませんが、保険料を安くしたいのであれば個人賠償責任保険だけで問題ないと思っていますので、自転車保険を探している方はチェックしておいて損はないかと思います。
▼ 公式サイトはこちら
・新商品ニッセイ個人賠償プラン「まるごとマモル」の発売について
・まるごとマモル – 日本生命(PDF)
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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