住友生命の医療保険です。入院日数の限度が180日と長めであったり、特約の量が多いなど、保障の質はかなり充実しています。
また、もともとドクターGOは保険料が高い医療保険ではありましたが、Vitalityを付けられるようになったため、健康への取り組みで保険料がどんどん割引になるようになりました。
ただし、それでも他と比べてもかなり保険料が高めのため、その点に注意して検討する必要があります。
押さえておきたい注目ポイント
住友生命の医療保険「ドクターGO Vitality」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 定期タイプと終身タイプを選べる
- 入院日数の限度が180日なので長い
- Vitalityがあるため、健康への取り組みに応じて保険料は安くなっていく
【デメリット・注意点】
- 保険料が高い
- 公式HPやパンフレットだけではとにかく内容が分かりにくい
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
ドクターGO Vitalityの詳細
契約1年目の月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院給付金日額:10,000円
・1入院の支払限度日数:180日
・入院保障充実特約付き
・新先進医療特約付き
・がん診断特約付き
・がん薬物治療特約付き
・傷害損傷特約付き
・()内はVitalityを付けた時の保険料:一律864円(税込)
契約年齢 | 男性の保険料 | 女性の保険料 |
---|---|---|
20歳 | 6,836円(7,700円) | 7,461円(8,325円) |
30歳 | 8,641円(9,505円) | 9,307円(10,171円) |
40歳 | 11,667円(12,531円) | 11,895円(12,759円) |
50歳 | 16,694円(17,558円) | 15,644円(16,508円) |
※ 上の表は2018年9月現在の保険料です。
Vitalityのおかげで健康的な取り組みをすればするほどどんどん保険料が減っていきますが、それでも高い保険料には変わりません。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 定期タイプ:18~70歳 終身タイプ:18~80歳 |
入院日額 | 5,000円、10,000円 |
入院した場合の支払い日数制限 | 1入院:180日型 通算:1,000日 (がんによる入院は日数無制限) |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:定期、終身 保険料払込期間:定期、終身払 |
主契約 | 【疾病・災害入院給付金】 病気やケガで所定の入院をしたとき、給付金が支払われる (1入院180日、通算1,000日限度) (がんによる入院は日数無制限) |
【手術給付金】 公的医療保険制度対象の手術を受けたとき、給付金が支払われる (入院中の手術:入院日数の10倍 or 20倍) (がん入院中の手術:入院日数の20倍 or 40倍) (外来手術:入院日数の10倍) | |
【放射線治療給付金】 公的医療保険対象の放射線治療を受けたとき、給付金が支払われる (入院給付金日額×10、60日に1回限度) | |
追加できる特約 | 【入院保障充実特約】 不慮の事故による傷害または疾病で1日以上入院したとき、給付金が支払われる |
【成人病入院特約】 所定の成人病で1日以上入院したとき、給付金が支払われる | |
【女性疾病入院特約】 女性特有の疾病やがん等で1日以上入院したとき、給付金が支払われる | |
【がん入院特約】 がんで1日以上入院したとき、給付金が支払われる | |
【がん診断特約】 生まれて初めてがんと診断されたとき、一時金が支払われる (1回のみ) | |
【がん薬物治療特約】 がんにより、公的医療保険の給付対象となる当社所定の薬物治療を受けたとき、給付金が支払われる (通算120ヶ月まで) | |
【新先進医療特約】 ・先進医療による療養を受けたとき、先進医療にかかる技術料を同額を保障してくれる(通算2,000万円限度) ・先進医療による療養を受けたとき、技術料の10%相当額が支払われる(1回につき50万円まで) | |
【傷害損傷特約】 骨折(ひび)や、顔面損傷状態等を保障してくれる | |
【災害割増特約】 不慮の事故による傷害での死亡・高度障害状態を保障してくれる | |
【傷害特約】 不慮の事故による傷害で死亡・所定の障害状態になられたときを保障してくれる (1回のみ) | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (まとめて支払った方がお得になります) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払など |
保険料の 払込免除 | 約款所定の高度障害状態になったとき、または不慮の事故による傷害を直接の原因として、その事故の日から起算して180日以内に、障害状態)になったとき、保険料の払込が免除される |
公式サイト | ドクターGO Vitality | 住友生命保険 |
メリット部分
定期タイプと終身タイプを選べる
ドクターGO Vitalityでは定期タイプと終身タイプを選ぶ形の医療保険となっています。
定期タイプは基本的に保険料が安く、一定期間(例:10年)の更新ごとに保険料が高くなっていくという仕組みです。対して終身タイプは保険料は変わらず、一生涯保障してくれるという形になっています。
どちらを選ぶかは人それぞれですが、個人的には定期タイプが良いかと思っています。終身タイプも悪くないのですが、辞めにくいので将来的に保険料がかさんでしまうことと、医療保険は一時だけ(子育て中、定年退職まで)の保障として使っていくのが良いという理由があるからです。
そもそも私は医療保険に入るならその分を貯蓄または投資に回した方が良いのでは・・という考えも持っていますので、定期タイプと終身タイプで迷う場合は私だったら定期タイプで必要な期間だけ加入しておくという形にすると思います。
少し話がそれましたが、終身タイプだけでなく定期タイプも用意しれくれている点はこの保険のありがたい部分と言えるでしょう。
入院日数の限度が180日なので長い
一般的な医療保険では入院1回の支払限度は60日もしくは120日となっていますが、ドクターGO Vitalityは1回の入院の限度が180日となっています。
長い分だけ保険料は高くなっていますが、医療保険は長期入院に対応できてこそ必要性が高いと思っていますので、この点はなかなか良いのではないでしょうか。
ただし、がんによる入院に関しては日数無制限となっていますが、他の医療保険では3大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)で日数無制限にしてくれているところも多くあるため、この点に関してはちょっと痛いかなと思います。
Vitalityがあるため、健康への取り組みに応じて保険料は安くなっていく
2018年7月に住友生命がVitality(バイタリティ)という健康プログラムを取り入れるようになりました。
このVitalityは健康への取り組みに応じて年々保険料が安くなっていくというもので、初年度の時点で15%の割引され、1年で2%ずつ、最大30%も保険料が割引になっていくという仕組みになっています。
ただし、反対に健康への取り組みを全く行わないと逆に保険料が高くなってしまうため、そもそも運動する気がない方はVitalityは利用しない方が良いでしょう。
現状ではVitality健康プログラムを利用できる商品は2つに限られており、その一つがドクターGOです。
ドクターGOは基本的に保険料がかなり高めに設定されていますが、このVitalityを利用して健康的な取り組みをすることで、保険料をかなり減らすことが可能となっています。
Vitalityを付加すると利用料として月額864円(税込)の払込が必要となってしまいますが、健康への取り組みを真剣に行うなら全体的に保険料は割安になってくれますので、健康への意欲が高い方はVitalityを付加して契約するのが良いかと思います。
Vitalityについて興味がある方は、こちらのページをご覧ください。
⇒住友生命の「Vitality(バイタリティ)」が新発売!メリットとデメリット、申込み前の注意点などを解説します
デメリット部分
保険料が高い
ドクターGO Vitalityは健康的な取り組みをすればするほど保険料が最大で30%も安くなってくれますが、それを考慮しても保険料がかなり高いです。
高い理由は「良い保障・特約がたくさん付いているから」なのですが、それにしては少し高めかなという印象を受けてしまいます。保障が充実しているので経済的に余裕がある方なら良いとは思いますが、一般家庭にお勧めするには少々高めの保険料となってしまうため、かなり微妙な位置に付けているという感じになっています。
医療保険を求める方はほどんどが一般的な経済状況のご家庭のため、それを考慮するとこの保険のお勧め度は残念ながらかなり下がってしまうと言えるでしょう。
ちなみに、そもそも経済的に余裕がある方には医療保険はあまりお勧めではありません。安心感を得たい方には良いと思いすが・・。
公式HPやパンフレットだけではとにかく内容が分かりにくい
ドクターGO Vitalityを調べたことがある方なら分かると思いますが、公式HPではこの保険について軽くしか書かれていませんし、保険料の試算も出来ないのが現状です。
また、パンフレットを取り寄せても同じ状況のため、とにかく他の医療保険と比較しにくいというのが正直な感想です。他と比較しないことにはこの商品が良い保険なのかどうかは判断できませんので、自然と候補から外れてしまうと思います。この点はちょっと痛いですね。
ここで正確な情報を知りたい方は住友生命のカスタマーに連絡するという方法を取る方もいるかと思いますが、住友生命の直接相談しても住友生命の商品しか紹介されませんので、商品比較をしてからじっくり決めたい場合は住友生命を取り扱っている保険相談サービスを利用するのが良いかと思います。
お勧めは保険見直し本舗です。当サイトのランキングでも上位に付けている質の高いサービスですので、良ければ利用を検討してみてください。
⇒保険見直し本舗のメリットとデメリット、無料相談前の注意点など
管理人の最終評価
保障は充実していますが、保険料が高いのが気になります。一般的な経済状況の方には利用しにくいと感じるかも知れません。
もし加入を検討する際は他の医療保険と比較してみて、割が良いかどうかを調べてからでも遅くはないと思います。
医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
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