男性の保険料(月額):1,653円(1,435円)
女性の保険料(月額):1,823円(1,563円)
※()内は非喫煙者保険料率
(30歳、入院日額5,000円、終身払い、先進医療特約付き)

非喫煙者割引がついている珍しい医療保険です。タバコを吸わない人は保険料が安くなりますのが、喫煙者にとってはかなり割高な保険料になっていますので、ほとんど非喫煙者専用の医療保険と言えるでしょう。

八大生活習慣での入院日数無制限の特約が安くて優秀だと思いますので、この保険を検討する際は是非ともこの特約もしっかりチェックしておくことをお勧めします。

押さえておきたい注目ポイント

T&Dフィナンシャル生命の医療保険「家計にやさしい終身医療」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • 煙草を吸わない人は保険料が割り引かれる
  • 八大生活習慣病での入院日数無制限の特約がなかなか安くて良い
  • 短期入院、外来手術にかなり備えられる

【デメリット・注意点】

  • がん診断特約が用意されていない
  • 保険料払込免除特約の条件が悪くないがイマイチ感がある

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

家計にやさしい終身医療の詳細

月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・先進医療特約付き
・()内は非喫煙者保険料率

契約年齢男性女性
20歳1.309円(1,147円)1,512円(1,301円)
30歳1,653円(1,435円)1,823円(1,563円)
40歳2,148円(1,845円)2,145円(1,850円)
50歳3,025円(2,558円)2,906円(2,484円)
60歳4,340円(3,610円)4,098円(3,457円)

※ 上の表は2018年5月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

タバコを吸わない人は保険料が割安になりますが、これでちょうど他の優良医療保険と同じくらいの保険料になります。つまり、タバコを吸わない人には割高なのでお勧めしません。

保障内容

項目内容
契約可能年齢55歳払込:20歳~35歳
60歳払込:20歳~39歳
65歳払込:20歳~44歳
70歳払込:20歳~52歳
終身払込:20歳~85歳
入院日額3,000円以上(1,000円単位)
入院した場合の支払い日数制限病気・ケガそれぞれ1入院60日、通算1,095日まで保障
保険期間と
保険料払込期間
保険期間:終身
保険料払込期間:55歳、60歳、65歳、70歳、終身
主契約【疾病・災害入院給付金】
病気やケガで1日以上の入院をしたとき、給付金が支払われる
(1入院60日、通算1,095日まで)
【手術給付金】
病気・ケガによる所定の手術を受けたとき、給付金が支払われる
(支払回数無制限)
【骨髄ドナー給付金】
骨髄移植ドナーとして手術を受けたとき、給付金が支払われる
(保険期間を通じて1回まで)
【保険料払込免除】
所定の高度障害状態または身体障害の状態に該当したとき、以後の保険料の払込は不要になる
主な特約【短期入院・外来手術保障充実特則】
・1日以上9日以内の入院をされたとき、入院給付金日額×10の給付金が支払われる
・入院中以外の手術を受けた時、入院給付金日額×10の給付金が支払われる
【八大生活習慣病入院無制限給付特則】
八大生活習慣病の治療を目的に入院した場合、給付日数が無制限になる
【三大疾病保険料払込免除】
三大疾病により所定の状態に該当した時、以後の保険料の払込は不要になる
【先進医療給付特約】
先進医療による療養を受けられたときに先進医療給付金(通算2,000万円限度)が支払われる
【健康給付特則】
継続10日以上の入院がなく、被保険者がご生存の時、5年ごとに健康給付金が支払われる
(入院給付金日額×10)
払込回数月払、年払
払込方法・口座振替
・クレジットカード払
非喫煙者割引あり
公式サイト[家計にやさしい終身医療]仕組みと特徴

保障プラン(30歳男性、非喫煙者)

項目入院日額5,000円
(先進医療給付特約付き)
入院日額5,000円
(全ての特約付き)
【保険料】1,435円2,322円
【主契約】
疾病入院給付金
災害入院給付金
1日につき
5,000円
1日につき
5,000円
【主契約】
手術給付金
1回につき
入院中:10万円
外来:2.5万円
1回につき
入院中:10万円
外来:2.5万円
【主契約】
骨髄ドナー給付金
10万円
(1回のみ)
10万円
(1回のみ)
【特約】
疾病入院給付金
災害入院給付金
 - 9日以内の入院でも
5万円
【特約】
外来手術給付金
 - 外来の手術で5万円
【特約】
疾病入院給付金
 - 八大生活習慣病での入院は
給付日数が無制限に
【特約】
三大疾病保険料払込免除
 - 三大疾病で所定の状態になった時、
以後の保険料の払込は不要
【特約】
先進医療給付金
技術料相当額(自己負担額)
(通算2,000万円限度)
【特約】
健康給付金
 - 5年ごとに5万円

メリット部分

煙草を吸わない人は保険料が割り引かれる

家計にやさしい終身医療では医療保険には珍しく、非喫煙者割引があります。これはタバコを吸わない人は保険料が割安になるというもので、非喫煙者の方にはありがたい制度となっています。

逆に言うと、タバコを吸う人はこの保険は割高になるため、他の医療保険を検討した方が良いということですね。

ただ、この非喫煙者割引、適用された場合はどれほど安くなるのかというと、他の医療保険と比べて大きく割安になるという訳ではありません。むしろ非喫煙者割引が適用されてようやく他の医療保険と同じくらい(もしくはほんの少しだけ安い)になる程度のものですので、過度な期待はしない方が良いかも知れません。

八大生活習慣病での入院日数無制限の特約がなかなか安くて良い

家計にやさしい終身医療では特約として「八大生活習慣病入院無制限給付特則」を付けることができます。

長い名前だけど、この保障は一体何なの?と思うかも知れません。これは八大生活習慣病にかかって入院した際、日数無制限で保障されるというもので、なかなかに役立つ特約となっています。

八大生活習慣病とは、がん(悪性新生物・上皮内がん)、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、高血圧性疾患、腎疾患、肝疾患、膵疾患のことです。

で、この特約を付けた際の保険料が、個人的にはけっこう良い感じに安いのではないかなと思っています。例えば30歳男性が先進医療特約付きで加入する場合、家計にやさしい終身医療の場合は月々の保険料が1,435円となります。これは入院日数の延長や無制限などはありません。

そして八大生活習慣病の特約を付けた場合の保険料は1,615円となります。+180円なので、このくらいで入院日数が無制限になるならなかなか良いかな・・と思います。

ただ、こういうのは他の保険と比較してみないと保険料が適切かどうかを判断することは出来ません。ということで、医療保険の中でも特に人気が高いオリックス生命の新CURE(キュア)と比べてみたいと思います。

ちなみに、新キュアは基本保障ですでに「三大疾病での入院は日数無制限、他の七大生活習慣病での入院は+60日延長」という保障内容になっています。

それでは、保険料を比較してみましょう。

【家計にやさしい終身医療と新キュアの保険料を比較】
・先進医療特約付き

加入年齢家計にやさしい終身医療家計にやさしい終身医療
(八大生活習慣は日数無制限)
新キュア
(三大疾病は日数無制限)
30歳1,435円1,615円1,531円
40歳1,845円2,067円2,166円
50歳2,558円2,858円3,165円

どうでしょうか。30歳の時こそ新キュアの方が安いですが、40歳、50歳で加入する場合は、八大生活習慣病の特約を付けた状態でも新キュアより安いです。

新キュアは三大疾病での入院だけが日数無制限、家計にやさしい終身医療は八大生活習慣病での入院は全て日数無制限での保障となります。それで新キュアよりも保険料が安いので、これはかなり割のいい条件となっているのではないでしょうか。

ちなみに、入院日数無制限以外はほぼ同じ条件での比較となります。これだけ見るとなかなか良い医療保険なのではないかと思えます。

ただし、がんと診断されたときに一時金(50万~100万円)が貰える特約が用意されていないため、医療保険としてのお勧め度は低いと判断しています。この点はデメリット部分で解説しています。

短期入院、外来手術にかなり備えられる

家計にやさしい終身医療には「短期入院・外来手術保障充実特則」を付けることができます。

この特約を付けることで、1日~9日までの短期の入院をした場合でも10日分の入院給付金を貰うことができ、さらに外来の手術給付金が通常の倍になります。

このような形の保障は他の医療保険でも用意されていますが、通常は5日分の入院給付金となっているので、10日分が貰えるこの保障の形はなかなか新しくて良いのではないかと思います。たった1日の入院で10日分の入院給付金が貰えるのはかなりありがたいですね。

ただし、この特約を付けると保険料がけっこう高くなってしまうことと、そもそも短期入院に備えるための医療保険は必要ないという考えが管理人にはありますので、個人的には「内容は良いけど、必要性に関しては微妙・・」という判断になってしまうのが正直なところです。

デメリット部分

がん診断特約が用意されていない

他の医療保険ではがんと診断されたときに給付金(50万円~100万円、または200万円)が貰える「がん診断特約」を付けることができる商品が多いです。

そしてこの「がん診断特約」は1回だけでなく、期間をおけば何回でも給付金が貰えまるものが多いです。そのため、重度のがんになった時などに、経済的に非常に役立ってくれる保障となっているのです。

個人的に医療保険よりもがん保険の方がお勧めである大きな理由が、この「がん診断特約」の存在と言っても過言ではないです。

ですが、この保険ではがん診断特約を付けることができません。病気で怖いのはやはりガンだという人はかなり多いので、がん家系で特にがんが心配という方は他のがん診断特約が付いている医療保険か、または単純にガン保険を検討すべきだと言えます。

保険料払込免除特約の条件が悪くないがイマイチ感がある・・

家計にやさしい終身医療では三大疾病になった時に以後の保険料が払込免除になる特約を付けることができますが、払込免除のための条件がちょっとイマイチと感じられます。

【払込免除のための条件】

がん初めてがん(悪性新生物)と診断確定されたとき
心疾患心疾患の治療を目的として、次のいずれかに該当した場合
・手術
・継続して20日以上の入院
脳血管疾患脳血管疾患の治療を目的として、次のいずれかに該当した場合
・手術
・継続して20日以上の入院

このように決して悪くはないのですが、例えばアクサダイレクト生命「終身医療」だと入院を開始した時点で保険料の払込が免除になるため、そのような条件の良い医療保険と比べるとちょっとこちらの「20日の入院が条件」というのはハードルが高いかな・・と感じてしまいます。

管理人の最終評価

タバコを吸っていない人は割安のプランで加入することができますが、割引かれた状態でようやく他の保険と同じくらいの保険料になるため、過度に期待するのは禁物です。

とはいえ、お勧めの特約(先進医療特約、三大疾病保険料払込免除特約、八大生活習慣病入院無制限給付特約)の3つを付けた状態での保険料がかなり安く、他の医療保険と比べても入院日数無制限の条件が幅広いため、長期入院に備えたい方にはお勧めの医療保険かと思われます。

ただし、がん診断特約が用意されていないため、がんに備える保障が物足りないのが気になります。がんの保障を求める場合は、他の医療保険もしくはがん保険を検討した方が良いでしょう。

また、終身ではなく短期で利用する場合では県民共済の「入院保障2型」の方が保険料が安くて条件が良いということは覚えておいてください。

公式サイトはこちらから
[家計にやさしい終身医療]仕組みと特徴

管理人taka管理人taka

医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

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