掛金(月額):1,000円~4,000円

割戻金のおかげで掛金がとても安く、他の医療保険と比べてもその安さは際立っています。また、長期入院にもある程度備えられたり、死亡保険金があったり、月々140円で個人賠償責任保険が付けられたりなど、ここにしかないメリットを持っている共済です。

妊娠が発覚してから加入しても、その妊娠の入院・手術(帝王切開など)を保障してくれるため、女性は特に注目すべき商品と言えるでしょう。

先進医療特約も付けられますし、通院も事故(ケガ)であれば保障されます。全体的にかなり内容の良い共済へと変わっていますので、医療保障を求める方は要チェックです。


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コープ共済《たすけあい》


押さえておきたい注目ポイント

コープ共済の医療保障「たすけあい」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • 割戻金があるので実質的な掛金はかなり安い
  • 入院の通算上限がなく、長期入院で一時金が貰える
  • 妊娠中に加入しても、その妊娠の入院・手術を保障してくれる
  • 死亡保障まで付いている
  • 月々140円で個人賠償責任保険が付けられる
  • 先進医療が付けられるようになった。さらに1,000万円を限度に何回でも支払い可

【デメリット・注意点】

  • 病気の際の通院保障がない
  • 終身保障がない

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

たすけあいの詳細

保障内容

項目内容
月掛金ジュニア20コース:1,000円、1,900円、2,000円
女性コース:2,000円、3,000円、4,000円
医療コース:1,000円、2,000円、4,000円
ベーシックコース:3,000円、4,000円
契約可能年齢ジュニア20コース:0歳~満19歳
女性コース:満18歳~満64歳
医療コース:0歳~満64歳
ベーシックコース:0歳~満54歳
入院した場合の支払い日数制限1病気・1事故につき
ジュニア20コース:1日目から360日分まで
医療コース:19歳まで→1日目から360日分、20歳から→1日目から184日分
保障期間ジュニア20コース:満20歳の満期日まで
それ以外:満65歳の満期日まで
※ 満期以降はプラチナ85か、もしくはあいぷらすゴールド85で満85歳まで継続可能
付加できる保険【個人賠償責任保険】
他人にケガをさせたり、他人のものを壊してしまった場合に保障される
払込回数月払
払込方法口座振替
掛金の
払込免除
記載なし
非喫煙者割引なし
公式サイトコープ共済 公式ホームページ

保障内容

項目女性コース
L2,000円
医療コース
V2,000円
ベーシックコース
R3,000円
月掛金2,000円3,000円
入院
・1日~184日分まで
・通算の上限はなし
日額5,000円
女性特定病気入院上記の日額に
プラス3,000円
なし
通院
・事故のみ保障
・1日~90日まで
・事故日から180日以内
日額1,000円日額1,500円なし
手術
・内容により金額変更
(何度でもOK)
2万円
4万円
8万円
2万円
4万円
8万円
3万円
6万円
12万円
長期入院
・270日以上連続した入院
30万円
事故後遺障害4~100万円
病気死亡・重度障害100万円10万円300万円
事故死亡・事故重度障害上記にプラス100万円
家族死亡・家族重度障害1・2・5万円なし1・2・5万円
住宅災害3・15・30万円
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メリット部分

割戻金があるので実質的な掛金はかなり安い

コープ共済の「たすけあい」は契約可能年齢内であれば何歳で加入しても掛金額は変わりません。また、保障金として使われなかった分の掛金が私たちに還元される「割戻金」があるため、実質的な月掛金はもう少し低くなります。

割戻金はコースによって異なります。医療コース(V2,000円)の2015年度の割戻率は18.1%というデータがありますので、実質的な掛金は2,000円-18.1%(362円)=1,638円となります。

ちなみに、ベーシックコースのR3000だと14.9%、R4000だと15.7%となっています(2015年度)。割戻金は毎年変わるので正確なことは言えないのですが、共済の人曰く毎年大体このくらいになるようです。

では、この掛金は他の医療保険と比べて高いのでしょうか、安いのでしょうか。

医療保険は各会社ごとに内容が異なるため、価格の比較が難しいのが現状です。そこを踏まえて個人的な意見を言わせてもらうと、30歳以降から加入するのであればかなり安い掛金であると思います。

もちろん他と比べてデメリット部分もありますので単純に安ければいいという訳ではないのですが、例えば先進保障が付けられる安いがん保険と併用することで、医療に関してはかなり充実した保障内容を得ることができます。

「たすけあい」一つだと不安な面もあるのですが、実質的な掛金がかなり安いので他と併用することも検討することができるため、その方向で考えるならなかなかの医療保障だと思っています。

入院の通算上限がなく、長期入院で一時金が貰える

たすけあいには1つの症例につき184日までの入院に備えることができ、さらに通算の入院日数上限がありません。

他の医療保険では通算で1095日というのがほとんどなので、入院上限がない「たすけあい」なら重病になって繰り返し入院することになった場合にはかなり備えることができます。

また、1回の病気・ケガについては184日までとなっています。同症例でも180日が経てばまた184日までの保障が受けられることになっていますが、万が一数年にも及ぶ連続入院になった場合は実質半分しか保障を受けることができません。

ただし、連続で270日以上入院した場合は30万円(月掛金2,000円コースの場合)が貰えるため、長期入院にもある程度備えることは出来ます。

妊娠中に加入しても、その妊娠の入院・手術を保障してくれる

たすけあいは女性にとって嬉しいメリットを持っています。それは「妊娠発覚後から加入したとしても、その妊娠の入院・手術(帝王切開など)を保障してくれる」という特徴があるからです。

他の一般的な医療保険だと、基本的には妊娠してから加入した場合は子宮を原因とした疾病の入院や、帝王切開の手術を受けたとしても保障の対象外となってしまいます。

ですが、たすけあいであれば妊娠発覚後からの加入であっても保障の対象となってくれるのです。

今や5人に1人が帝王切開の可能性があると言われていますので、これまで医療保険に入ってこなかった女性にとって非常に助かる保障内容と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、女性コースに加入した場合、女性疾病での入院の場合は日額5,000円に3,000円がプラスされるようになっています。

死亡保障まで付いている

医療共済なのに死亡保障まで付いています。しかも女性コースやベーシックコースにした場合は保障金額も数百万(100万円~400万円)も用意されており、事故死亡の場合はさらに100万円~200万円が追加されます。

掛け捨ての死亡保障は収入保障保険などの方がコスパ的に良いのは間違いないですが、この掛金の安さでそこそこ高額の死亡保障まで用意してくれているのはメリット部分に違いありません。

月々140円で個人賠償責任保険が付けられる

他人にケガを負わせたり、モノを壊したりした時に発生する賠償責任に備えることができるのが個人賠償責任保険です。この保険は一人加入すれば家族全員に適用されるので、高額賠償になる可能性が高い「お子さんの自転車事故」にも備えることができます。

日常生活でのアクシデント、特にケガをさせる可能性が高い「スキー・スノーボード」にも備えることができるため、入っておいて損はないと思います。

個人賠償責任保険は「たすけあい」のコースのどれかに入ればプラス140円で加入することができます。最高3億円の保障があり、しかも示談交渉まで付いていますので、まだ個人賠償責任保険に入っていない方はこの機に検討することをお勧めします。

ただし、もしかしたらすでに個人賠償責任保険に入っているという場合も少なからずあります。もし何らかの自動車保険や火災保険、もしくは傷害保険に入っている場合、特約として個人賠償責任保険を付けているかも知れないのです。

これは是非とも確認しておいてください。もし入っていなくても、年間1500円程度の安さで付けられるかも知れませんので、条件が良ければそちらで加入することをお勧めします。

先進医療を付けられるようになりました

先進医療とは、先進性の高い医療技術ではあるものの、まだ公的医療保険の対象となっていないので全額負担となってしまう医療のことです。

特にがんの治療として注目されている「陽子線治療」と「重粒子線治療」は100万円を超える治療費になるにも関わらず、先進医療保障がない場合は全額負担になってしまいます。

【1件あたりの費用】
陽子線治療:約263万円
重粒子線治療:約308万円

このように非常に高額になってしまうのが現状です。先進医療を利用する可能性はとても少ないとはいえ、万が一に備えるのが保険であり、このような高額治療にこそ備えるのが医療保険の本質だと思っています。

当初はたすけあいでは先進医療は付けられませんでしたが、現在では付けることができるようになっています。すでに加入されている方も追加で付けることは可能ですので、以前に申し込んだ方はチェックしておくと良いでしょう。

また、たすけあいの先進医療特約は他の会社とは異なり、1回あたりの上限こそ1,000万円と少なめですが、回数に制限がないため、何回でも支払われるという仕組みになっているのです。

他の会社だと2,000万円が上限というところはほとんどなので、この点はなかなか注目すべきポイントと言えるでしょう。

ただし、J1900円コース・V1000円コース・S1200円コース・S3000円コース・W1000円コース・募集停止コースにはこの先進医療特約が付帯できないという点は注意しておかなければいけません。

デメリット部分

病気の際の通院保障がない

たすけあいではケガの際の通院保障はあるのですが、病気での通院保障は用意されていません。

最近では入院日数が減って通院が増える傾向にあり、今後はさらにそうなっていくと予想されています。がん治療の場合でも入院日数が減って通院治療が増えることが予想されていますので、正直言ってこれはかなり痛いデメリットと言えます。

終身保障がない(移行はできるが、一定の条件をクリアする必要がある)

終身保障がないのも気になるデメリットです。たすけあいは満65歳の満期日までしか継続することができないのです(ジュニア20コースは抜かしてます)。

それ以降はプラチナ85か、もしくはあいぷらすゴールド85で続けることができるようになりますが、こちらは掛金を高く設定しても保障内容はかなり弱くなってしまいます。しかもそれも満85歳までしか継続できないため、最後まで保障が欲しいという方には少し不安が残る内容となってしまうのです。

もしくは、終身保障を提供してくれている《ずっとあい》終身医療に移行することも可能です。ただし、健康状態についての一定の条件を満たさないと移行できないようになっているので、全員が対象になる訳ではありません。

ただ、65歳を過ぎてから医療保険が必要かどうかは人それぞれの経済状況や価値観によって異なるため、終身保障は必要ないという方には特に気にするポイントではありません。(子供が独立していて、貯蓄が十分にある場合は必要ないという判断をしてもいいと思います)

管理人の最終評価

県民共済の「入院保障2型」と並び、非常におすすめの医療共済です。

割戻金のおかげで実質的な掛金がかなり安くなり、保障内容も良く、長期入院にもある程度備えることができるというメリットを持っています。

ただし、65歳以降は保障内容が弱くなり、85歳で終了してしまうため、終身での医療保障を求める方には向いていません。(※ 終身医療の「ずっとあい」に移行ができますが、一定の条件を満たす必要がある)

反対に「子供が独立するまでの医療保障が欲しい」などの短期保障を考えている方にはこの共済はかなり(入院保障2型の次くらい)に最適だと思います。もしも入院保障2型に入れなかった場合は、こちらを検討してみることをお勧めします。(入院保障2型は地域によって入れないところがあるのです・・)

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管理人taka管理人taka

医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。

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