女性の保険料(月額):10,233円
(30歳、保険期間20年)

日本初となる不妊治療に焦点を当てた保険です。体外受精・顕微授精といった特定不妊治療を受けた際に給付金を受け取ることができます。また、出産時、3大疾病にかかった時、死亡時などの場合も給付金が支給されます。

中身としては色々と魅力ある点もありますが、不妊治療の保障としてどうか?と部分を考えた場合、ちょっと微妙な点も出てきてしまいます。

不妊治療に対する保障が欲しい女性は多くいると思いますが、この保険を検討する方はメリット部分とデメリット部分をよくよく考慮したうえで決めることをお勧めします。

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押さえておきたい注目ポイント

日本生命の不妊治療保険「ChouChou!(シュシュ)」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。

【メリット】

  • 日本初となる不妊治療を保障する保険
  • 3大疾病時に300万円が貰える(ただし、条件は厳しめ)
  • 無料の健康サポート付き

【デメリット・注意点】

  • 給付金を貰っても満期一時金から引かれるため、結局は損?
  • 加入から保障開始まで間があるため、今すぐ保障が欲しい方には向かない
  • 40歳までしか加入できない

以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。

ChouChou!(シュシュ)の詳細

女性の月払保険料の例

契約年齢保険期間10年保険期間20年
20歳9,633円9,894円
30歳10,128円10,233円
40歳10,869円 - 

※ 上の表は2018年5月現在の保険料です。

管理人taka管理人taka

何歳で加入しても保険料はそれほど変わりません。それよりも40歳を超える女性は加入できないことに注意!

保障内容

項目内容
契約可能年齢【女性のみ】
・保険期間10年:16歳~40歳
・保険期間15年:16歳~35歳
・保険期間20年:16歳~30歳
保険期間と
保険料払込期間
保険期間:10年、15年、20年
保険料払込期間:全期払(満了まで払い込むこと)
保障内容【3大疾病保険金】
3大疾病(がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になった場合、300万円が1回だけ支払われる
【上皮内新生物診断保険金】
初めてがん(上皮内新生物)と診断確定されたときに30万円が支払われる(1回のみ)
【死亡保険金】
被保険者が保険期間中に死亡したとき、300万円が支払われる
【出産給付金】
被保険者が保険期間中に出産をしたとき、給付金が支払われる
1回目:10万円
2回目:30万円
3回目:50万円
4回目:70万円
5回目以降:1回につき100万円
(加入から1年を経過後に保障が開始される)
【特定不妊治療給付金】
所定の不妊治療(体外受精・顕微授精の治療過程で受けた採卵または胚移植)を受けたときに給付金が支払われる
1回目~6回目:1回につき5万円
7回目~12回目:1回につき10万円
(支払限度は12回まで)
(加入から2年経過後に保障が開始される)
【満期一時金】
保険期間満了時に生存していた時、所定の金額が支払われる
【保険期間10年の場合】100万円+5,000円×給付金支払回数-給付金支払合計額
【保険期間15年の場合】150万円+5,000円×給付金支払回数-給付金支払合計額
【保険期間20年の場合】200万円+5,000円×給付金支払回数-給付金支払合計額
特約【リビング・ニーズ】
余命6ヶ月以内と判断されるときに、死亡保険金の全部に代えて特約保険金を受け取ることができる(自動付加)
払込回数月払、年払
払込方法・口座振替
・クレジットカード払
保険料の
払込免除
なし
非喫煙者割引なし
資料請求、
申込み
日本生命公式サイトよりお願いします
ニッセイ 出産サポート給付金付3大疾病保障保険 ChouChou! | 日本生命保険相互会社

メリット部分

日本初となる不妊治療を保障する保険

ニッセイのChouChou!(シュシュ)は日本初となる特定不妊治療を保障する保険です。

特定不妊治療は体外受精や顕微授精がありますが、健康保険が適用されず、全ての費用が実費払いとなります。どちらも治療費は高く、体外受精は1回あたり約30万円(100万円くらいする場合も)、顕微授精は1回あたり約40万円もかかってしまいます。

国の公的助成制度のおかげでこれらの治療を受ける際は初回のみ30万円、2回目以降は1回につき15万円の助成金がでますが、それでも自己負担分がかなり厳しいのが現状です。

その部分に注目し、用意されたのがこのシュシュです。この保険に加入することで、体外受精や顕微授精といった特定不妊治療を受けた場合は5万円~10万円の給付金を受け取ることが出来るようになっています。助成金と合わせることでかなりの助けになることでしょう。

【特定不妊治療給付金】
所定の不妊治療(体外受精・顕微授精の治療過程で受けた採卵または胚移植)を受けたときに給付金が支払われる
1回目~6回目:1回につき5万円
7回目~12回目:1回につき10万円
(支払限度は12回まで)
(加入から2年経過後に保障が開始される)

また、この保険では出産をすればするほど給付金を受け取ることができるようになっています。1回の出産で10万円、3人目ともなると50万円を受け取ることができます。これも嬉しいポイントですね。

【出産給付金】
被保険者が保険期間中に出産をしたとき、給付金が支払われる
1回目:10万円
2回目:30万円
3回目:50万円
4回目:70万円
5回目以降:1回につき100万円
(加入から1年を経過後に保障が開始される)

注意点として、これらの給付金を受け取った際、貰った分は満期一時金から差し引かれるという結末が待っていることは知っておいてください。ただ、逆に言うと特定不妊治療を受けなかったとしても、その分は満期一時金を満額という形で貰えるということにもなりますが。

ですが、総支払保険料よりも満期一時金の方が基本的に低いため、結果として満期まで保険に入っていた場合はこちらが得になることはありません。これについてはデメリット部分でも解説していますので、興味がある方は読み進めていってください。

3大疾病時に300万円が貰える(ただし、条件は厳しめ)

ChouChou!(シュシュ)では不妊治療に対する保障だけでなく、3大疾病に対する保障も用意されています。一般的な医療保険の役割も果たしているのですね。

この「3大疾病保険金」は、以下の状態になった時に給付金が支払われることになっています(ちょっと解説を簡単にしています)。

がん
(悪性新生物)
初めてがん(悪性新生物)と診断確定されたとき
(上皮内新生物の場合は給付金額が1/10
急性心筋梗塞急性心筋梗塞を発病し、次のいずれかに該当したとき
(1)60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと診断されたとき
(2)急性心筋梗塞の治療のための手術をうけたとき
脳卒中脳卒中を発病し、次のいずれかに該当したとき
(1)60日以上、他覚的な神経学的後遺症が継続したと診断されたとき
(2)脳卒中の治療のために手術を受けたとき

これらに該当した場合、給付金として300万円を受け取ることができます。この金額は他の医療保険と比べた場合でも破格の金額なので、もし上記に該当した場合は金銭的にかなりの助けになってくれるでしょう。

ただし、上記の条件はよくよく吟味してみると結構厳しいことが分かります。がんの場合は上皮内新生物だと1/10の30万円しかもらえません。急性心筋梗塞と脳卒中に関してはいわゆる「60日ルール」が用意されているため、60日間の労働制限、または後遺症が認められない限りは貰えないのです(手術を受ければ貰えるのが救いですが)

また、そもそも急性心筋梗塞は心疾患のうちの一つでしかありませんし、脳卒中も脳血管疾患の中の一つの病気でしかありません。保障の名前として3大疾病という文字は付いていますが、3大疾病全体でみると一部しか保障されていないのです。

これを知らずに加入すると、3大疾病になっても給付条件を満たしていない場合があることを病気になった時に知るため、精神的ダメージがかなり大きく、この保険に対して不信感が出てきてしまうと思いますので、加入を検討する方はこの部分はしっかりとチェックしておきたいところです。

無料の健康サポート付き

シュシュに加入すると、病気や育児の悩みを相談できたり、専門医を無料で紹介してくれるサービスを受けることができるようになります。

どれもその道の専門家が用意されており、無料なので気軽に相談することができます。女性疾患や育児など、女性の悩みの解決に向けて大きな力になってくれるので、加入した際は是非とも有効利用したいところです。

デメリット部分

給付金を貰っても満期一時金から引かれるため、結局は損?

メリット部分で少し触れましたが、ChouChou!(シュシュ)は加入して不妊治療を受けたとしても、結局は損をする場合が多いです。

その大きな理由は2つあります。

  1. 総支払保険料よりも満期一時金の方が安い
  2. 不妊治療を受けて給付金を貰ってもその分は満期一時金から差し引かれるため、結局は損のまま変わらない

この2点について詳しく説明します。

総支払保険料よりも満期一時金の方が安い

まず一つ目の損する理由は「総支払保険料よりも満期一時金の方が安い」という点です。

例えば25歳から20年間シュシュに加入する場合、月々の保険料は10,086円、20年間の総支払保険料は10,086円×12ヶ月×20年=2,420,640円となります。ここでは大まかに20年間で支払う保険料の総額は242万円とさせていただきます。

そして20年間の加入後に貰える満期一時金は200万円。この時点で42万円のマイナスになっています。

ただ、シュシュには3大疾病時に300万円が保障されたり、死亡保険金も付いていますので、その分マイナスになるのは保険商品として当たり前と言えます。

問題なのは「じゃあ治療を受けた時はどうなるのか?少しはお得になるの??」という点にあります。

不妊治療を受けても結局は損のまま・・

ではお次に「治療を受けた場合はお得になるのか、それとも損のままなのか」について追及していきます。

この解説に当たって、例を2つ挙げます。

【例.1 不妊治療を4回受けて一人を妊娠・出産した場合】
最初の設定として、25歳から20年間の加入なので、総支払保険料は242万円、満期一時金は治療を受けてない段階では200万円となります。この時点ですでに42万円のマイナスです。

これで顕微授精を4回受けた場合、貰える給付金は5万円×4回=20万円となります。
また、一人出産したので、出産給付金として10万円が貰えます。

じゃあ42万円-20万円-10万円で、マイナスになるお金は12万円に減るのかな?と思いますが、給付金を受けた分だけ満期一時金は減るので、実際に貰える満期一時金の金額は以下のようになります。
200万円+5,000円×5-30万円=172万5千円
つまり、保険期間を通して貰えるお金は20万円+10万円+172万5千円=202万5千円になります。
これを総支払保険料から引くと、242万円-202万5千円=39万5千円となります。
不妊治療を4回受けて1回出産したとしても、こちらはまだ39万5千円も損していることになるのです。しかも顕微授精は1回約40万円もかかるので、助成金を入れても全くフォローにならないのが現状です。

【例.2 不妊治療を8回受けて二人を妊娠・出産した場合】
引き続き、総支払保険料は242万円、満期一時金は治療を受けてない段階で200万円です。この時点ですでに42万円のマイナスです。

これで顕微授精を8回受けた場合、貰える給付金は(5万円×6回)+(10万円×2回)=50万円となります。
また、二人出産したので、出産給付金として10万円+30万円=40万円が貰えます。

これで90万円を給付金で貰えることになるのですが、給付金を受けた分だけ満期一時金は減るので、実際に貰える満期一時金の金額は以下のようになります。
200万円+5,000円×10-90万円=115万円
つまり、保険期間を通して貰えるお金は90万円+115万円=205万円になります。
これを総支払保険料から引くと、242万円-205万円=37万円です。
不妊治療を8回受けて2回出産したとしても、こちらはまだ37万円も損していることになるのです。例.1と比べても2万5千円しか多く貰うことができません。

この2つの例で分かるように、不妊治療を受けて給付金を貰っても結局その分は満期一時金から差し引かれるため、不妊治療の保障だけを見るならこの保険はほとんど役に立っていないように見受けられます。

不妊治療保険に求めるものは結局のところ、不妊治療にかかる大きなお金を保険金で賄いたいというところにあるはずです。ですが、シュシュでは治療を受けた際に給付金を貰ったとしても、結局は自分が支払う保険料の方が高くなるケースがほとんどのため、不妊治療の際の金銭面のフォローをしてくれるどころか、こちらが損をしてしまう結果になるのですね。(子供を4人~5人くらい産みたならシュシュに入る方がお得になりますが・・)

もちろん、シュシュは不妊治療だけの保険ではなく、3大疾病や死亡保障なども付いています。ですがそれらを求めるなら医療保険の方が安くて中身の良い商品がありますので、シュシュではなくそちらを契約しても良いのでは・・という話になってきます。

シュシュに加入して不妊治療+3大疾病の保障を得るか、または病気に関しては医療保険に加入して不妊治療は自費で何とかするか、個人的には医療保障が充実している分だけ後者の方がメリットが上かな?と思ってしまいます。

加入から保障開始まで間があるため、今すぐ保障が欲しい方には向かない

シュシュは加入してすぐに不妊治療を受けた場合、給付金を受け取ることができません。何故かというと、加入から保障開始日までかなりの期間が置いてあるからです。

期間が置いてあるのは次の2つになります。

  • 特定不妊治療に対する保障は、責任開始の日から2年を経過した後に保障を開始
  • 出産に対する保障は、責任開始の日から1年を経過した後に保障を開始

2つともこの保険の核となる保障です。この部分に期間制限があるため、この保険を検討する場合は不妊治療を受ける予定の2年以上前から加入していた方が良いということになります。

この点を見逃して加入してしまった場合、不妊治療を受けたけど何も保障されなかったよ・・といった結果になりかねませんので、加入から保障開始まで結構な間があるということは覚えておいた方が良いでしょう。

40歳までしか加入できない

この保険は年齢制限があり、加入は40歳までとなっています。

最近は晩婚化が進み、出産年齢が遅くなっている傾向にあります。40歳からでも加入したいと考える人は現時点でもかなりいるでしょうし、今後はさらに多くなると思われます。

なのに40歳までという制限がかかっているのは残念な点と言えます。

管理人の最終評価

パット見は魅力的なところが多いと思いましたが、色々と計算してみると微妙な点が見られるようになりました。

確かに3大疾病の保障が付いているのはありがたいですが、不妊治療だけを見ると特に治療費の足しにはならないかなと思います。

日本初の不妊治療に対する保障を作ったことは称賛に値しますが、まだまだ改良点のある保険かなと思いました。現段階の内容では正直お勧めはしないですね・・。

資料請求は公式サイトからどうぞ
ニッセイ 出産サポート給付金付3大疾病保障保険 ChouChou! | 日本生命保険相互会社

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。

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