男性の保険料(月額):1,599円
女性の保険料(月額):1,539円
(30歳、入院日額5,000円、手術給付金付き、終身払、先進医療特約付き)
基本保障だけならそれなりに安い保険料で契約できる医療保険です。安い保険料でシンプルな保障を求める方に向いていますが、足りない分を特約で補うという形を取っているため、保障を充実させることも可能となっています。
ティーペック社の充実のサポート(セカンドオピニオンやがんのサポートなど)が無料で受けられるのも嬉しい点です。ただし、保険料払込免除の特約は60日ルールの条件を採用しているため、契約前にチェックしておく必要があります。
押さえておきたい注目ポイント
FWD富士生命(旧AIG富士生命)の「さいふにやさしい医療保険」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 保険料を抑えたい人向けの医療保険
- 入院の延長が特約として自由に付けられ、さらに保険料が安いのが良い
- ティーペック社の健康サービスが無料で利用できる
【デメリット・注意点】
- 保険料払込免除特約の条件がイマイチ
- 手術給付金額が低め
- がん診断特約が付けられない
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
FWD富士生命の「さいふにやさしい医療保険」の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・手術給付金付き
・先進医療特約付き
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,279円 | 1,289円 |
30歳 | 1,599円 | 1,539円 |
40歳 | 2,069円 | 1,859円 |
50歳 | 2,814円 | 2,449円 |
※ 上の表は2018年5月現在の保険料です。
入院保障のみのシンプルな保障だと保険料はそれなりに安いです。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | インターネット申込み:20歳~69歳 郵送での申込み:20歳~70歳 |
入院日額 | 2万円まで選択可能 |
入院した場合の支払い日数制限 | 60日型:1入院60日、通算1,095日まで保障 (30日型、60日型、120日型がある) |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:60歳払済・65歳払済、70歳払済、終身払 |
主契約 | 【入院給付金】 病気やケガで入院をしたとき、給付金が支払われる (1入院60日まで) |
【手術給付金】 病気やケガで所定の手術を受けたとき、給付金が支払われる | |
主な特約 | 【先進医療特約】 先進医療を受けたときに先進医療給付金(通算2,000万円限度)が支払われる |
【放射線治療特約】 所定の放射線治療を受けた時、給付金が支払われる(入院給付金日額×5) | |
【無事故給付金特則】 5年ごとの生存+給付金が支払われなかったとき、給付金が支払われる(入院給付金日額×20) | |
【7大生活習慣病特約】 7大生活習慣病で入院したとき、最大入院日数が延長される(180日まで) | |
【保険料払込免除特約】 3大疾病で所定の状態になった時、以後の保険料の払込みが免除される | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 (支払いはまとめた方が少しお得に) |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払 |
保険料の 払込免除 | ・所定の高度障害状態に該当したとき ・不慮の事故により、事故日から180日以内に所定の身体障害状態に該当したとき |
非喫煙者割引 | なし |
保障プラン(入院日額1万円の場合)
項目 | 基本保障プラン (おすすめプラン) | 基本保障プラン (お手軽プラン) |
---|---|---|
1回の入院の支払限度日数 | 30日型:30日 60日型:60日 120日型:120日 | |
【主契約】 入院給付金 (日帰りOK) | 日額1万円 | |
【主契約】 手術給付金 (回数無制限) | 入院中の手術:1回につき10万円 外来による手術:1回につき5万円 | なし |
【主契約】 死亡給付金 | 10万円 | |
【特約】 放射線治療給付金 | 1回につき5万円 | |
【特約】 先進医療特約 | 先進医療にかかる技術料と同額(通算2,000万円限度) |
メリット部分
保険料を抑えたい人向けの医療保険
主契約が入院・手術の保障というとてもシンプルな医療保険です。その分保険料はとても安くなっています。
他に必要な保障があれば特約で付けるという形を取っていますので、「入院保障日数を増やしたい」「放射線治療にも対応したい」などの保障を厚くする要望にもある程度は応えてくれます。
また、この保険はアクサダイレクト生命「終身医療」と保障内容がかなり似ているため、もしこの保険に興味がある場合はアクサダイレクト生命の方と保険料と保障内容を比較しつつ検討するのがいいと思います(アクサダイレクトの方が安い傾向にあります)。
また、もし保険料払込免除特約を付けたい場合はアクサダイレクト生命の方が条件が良いため、そちらをお勧めします。
それと、安さを求めるなら県民共済の「入院保障2型」もかなりの魅力を持っているため、そちらも合わせて検討することをお勧めします。ちなみに県民共済の方は終身保障ではありませんので、検討の際はそこのところも考慮に入れてもらえればと思います。
入院の延長が特約として自由に付けられ、さらに保険料が安いのが良い
この保険では基本保障の中に入院の延長は含まれていません。
例えばオリックス生命の新CURE(キュア)の場合は基本保障でガンを含む三大疾病になった場合は日数無制限で保障されるようになり、七大生活習慣病になった場合には120日までの保障に拡大されるようになっているのですが、この保険ではそのような入院延長を希望する場合は有料の特約として付ける必要があるのです。
ただ、さいふにやさしい医療保険の場合はこの特約の保険料がなかなかに安く、しかも7大生活習慣病での入院の場合は最大で180日までの保障となります。
新キュアの「三大疾病での日数無制限」には敵いませんが、それ以外の病気ならさいふにやさしい医療保険の方が60日多く入院できるようになっています。これはかなり良いですね。
また、この保険では入院延長を特約として付けるかどうかを自由に選ぶことができ、もし付けたとしてもそれなりに安い保険料で済むので、これはなかなかの魅力ポイントなのではないかと思います。
ティーペック社の健康サービスが無料で利用できる
さいふにやさしい医療保険に加入すると、ティーペック社の健康相談サービスを利用できるようになります。
ティーペック社は電話による健康相談を専門とした会社です(サービスによっては面談もあります)。医者・保健師・助産師・正看護師・心理カウンセラー・管理栄養士などキャリアのある相談員を数多く用意しており、健康面に関する疑問を解決してくれるようなサービスを展開しています。
このティーペックのサービスは個人で入ろうとすると年間で10万円以上もかかってしまうくらいの高額なサービスなのですが、それが無料で受けられるのはかなり嬉しい特典と言えます。
がんの治療は本当に今の医師に任せていいのだろうかと疑問に思っている方、子育てをしていてなかなか病院にいく時間が取れない主婦の方や、そもそも日々の生活が忙しくて病院やカウンセリングにいけない方、健康に不安を抱える方、精神的に不安定になっている方などなど、身体と心の悩みを抱える方にとって、ティーペック社のサポートは大きな助けになってくれるはずです。
具体的には以下のサービスが受けられます。
- セカンドオピニオン:治療法の相談、優秀専門臨床医の紹介
- がんトータルサポートサービス:がんの治療相談・PET検診
- 健康医療相談サービス:健康について24時間相談できる(同居の家族もOK)
- こころのサポートサービス:専門のカウンセラーと直接面談することができる
- 糖尿病トータルサポートサービス:糖尿病に関する相談
デメリット部分
保険料払込免除特約の条件がイマイチ
さいふにやさしい医療保険には3大疾病時に保険料払込免除する特約を付けることができます。
これ自体はかなり嬉しい所なのですが、ちょっと適用されるための条件が厳しいかなと思います。この特約に関しては似た保険のアクサダイレクト生命「終身医療」の方が条件が良く、そちらと比較してしまうとちょっと差があるな・・と感じてしまうのが正直なところです。
この2商品ではどう違うのかというと、ガンに関しては両社とも「悪性新生物と診断確定されたとき」となっているので同条件なのですが、急性心筋梗塞と脳卒中に関してはアクサダイレクトの方が「入院を開始した時」となっているのに対し、さいふにやさしい医療保険の方はいわゆる「60日ルール(60日以上の労働制限・後遺症など)」となっています。
【60日ルール】 ・急性心筋梗塞は60日以上の労働制限が継続 ・脳卒中は60日以上の後遺症が継続 |
適用条件を見ると「入院開始」を条件にしているアクサダイレクトの方がかなり良いですね。保険料払込免除特約を付ける前提で探している方は、アクサダイレクト生命の「終身医療」の方を中心に検討した方が良いと思います。
手術給付金額が低め
基本保障の手術給付金額が低めです。入院給付金5,000円のケースで、オリックス生命の新キュアと比べてみると分かります。
さいふにやさしい医療保険 | 新CURE(キュア) オリックス生命 |
---|---|
入院中:5万円 外来2.5万円 | 入院中:10万円 外来2.5万円 |
外来の手術給付金額は同じですが、入院中だと新キュアの方が倍も貰えます。他の医療保険も新キュアと同等の保障にしているところもあるので、これはちょっと少ないかなと思ってしまうのが正直なところです。
がん診断特約が付けられない
他の医療保険ではがんと診断されたときに給付金(50万円~)が貰える「がん診断特約」を付けることができるケースが多いです。
この特約は重度のがんになった時などに、複数回給付金が貰えるので非常に役に立つ特約です。医療保険よりもがん保険の方がお勧めである大きな理由になっているほどです。
なのですが、この保険ではがん診断特約が付けられません。病気で怖いのはやはりガンだという人はかなり多いので、がん家系で特にがんが心配という方は他の医療保険、またはガン保険に入った方が良いでしょう。
管理人の最終評価
シンプルな保障内容で保険料も安く、ティーペック社の無料健康相談サービスも付いているというハッキリとしたメリットを提示してくれている医療保険です。これだけを見ればお勧めと言える内容でしょう。
ただし、個人的に医療保険の中で重要だと思える「がん診断特約」が付けられないため、その分だけお勧め度は下がってしまっていると感じざるを得ません。
とはいえ、シンプルな医療保障のみを求める方にとってはなかなかのお勧め商品となります。
医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。
保険を探している方はこちらへどうぞ
スポンサーリンク