これから生命保険や医療保険の新規加入、または見直しをしようとしている方へ、「こんな失敗は避けた方が良い!」という失敗パターンを6つほどピックアップしました。
「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、保険初心者の方は出来るだけよく読んでいただき、このような失敗を回避して、自分や家族のとってベストな保険を契約してもらえたらと切に願っています。
また、失敗しないために具体的にするべきことも書いていますので、良ければ参考にしていただけたらと思います。
それでは、いきます。
このページの中身
■目次
よくある6つの失敗パターンをご紹介
こちらでは保険初心者がやりがちな失敗パターンを6つご紹介いたします。
6つもあると「難しそう・・」と思ってしまうかも知れませんが、一つ一つは簡単に対処できるものですので、あまり身構えずに気軽に読んでもらえてたらと思います。
【失敗.1】自分や家族にとってどのような保障が必要なのかを理解していない
まずありがちな失敗の一つに「自分や家族にとって、どのくらい保障が必要なのかを全く理解していない」ということが挙げられます。
これを理解していないと、もし運悪く質の悪いFPに相談してしまった場合に損をする可能性がかなり高くなります。
例えば、こちらが必要な保障を理解していないのを良いことに余計な保険を紹介されたり、本来なら1,000万円の保険金で済むものを2,000万円という保険金の生命保険を紹介される・・などの事態が起こるかも知れません。必要以上に不安を煽ってきたりして、まだ見直すタイミングでもないのに「今を逃すと後々後悔しますよ!」と言われ、高い保険に乗り換えてしまった・・という話もよく聞きます。
このようなことにならないように、やはり私たちにとって、どのくらいの保障(保険)が必要なのかを理解しておく必要があるのです。
具体的には「誰が、いつまで、どのくらい」必要なのかを把握するのが良いですが、保険に詳しくない方はこの点を調べるのはかなり大変だと思います。
なので、もし良ければ当ブログでも自分や家族に必要となる保険ジャンル・保険金額をモデルケース別に紹介しているページがありますので、そちらを参考にしていただけたらと思います。
⇒生命保険の選び方がこれで分かる!自分や家族に一番必要な保険ジャンル・保障額をモデルケース別に徹底解説
ちなみに、生命保険の保険金額については公的保障である遺族年金も考慮する必要がありますが、上のページではそれも含めて必要となる金額を出しています。ただし、あくまでモデルケースとなりますので、参考程度に見ていただけると幸いです。
【失敗.2】見直しのタイミングを間違える
保険の中身を見直したい方にとって、見直しをするタイミングを間違えてしまうことも失敗の要因の1つになっています。
例えば結婚は保険の見直しをする上で最適なタイミングです。この時にFPに相談をすることで、夫婦にとって必要となる保険・保障額を計算し、提案してくれるので、適切な保険に切り替えることができるのです。
このような「見直しをすると最大限の結果が得られるタイミング」というのが人生においていくつかあるので、できればそのタイミングを狙って見直しをしていくのが失敗しないコツと言えるでしょう。
何のイベントもない時に、ただ周りから「保険を見直したら安くなったよ!」という声につられて見直しに行っても大した成果が得られないか、もしくは必要のない保険に加入してしまうという結果になりかねません。もちろんそれでもいい結果になることもありますが、タイミングを見て保険を見直してもらう方が大きな成果が得られるかと思います。
ただし、契約していた保険に大きな不安を抱えていたり、明らかに周りから「この保険は高すぎない?」と言われるようなら、すぐに見直しをすることをお勧めします。そのような方にとっては「今」が見直しの最適なタイミングだと思いますので。
では、どのタイミングが保険の見直しにとってベストなのでしょうか?見ていきたいと思います(^^)
就職したとき:
独立したということで、親に迷惑をかけないように葬式代(300万円)くらいの死亡保障、そして出来ればがん保険を検討しておくと良いでしょう。
結婚したとき:
大黒柱に万が一があった時、配偶者が生活に困らないように掛け捨てで良いので、新たに高めの保険金額の死亡保障への加入を検討するのがお勧め。
また、妊娠を検討している場合は、女性はその期間だけ医療保険の必要性が高まります。
⇒妊娠前に医療保険に加入しておくことのメリットと、妊娠後に加入する場合のデメリットを解説
妊娠したとき:
もし医療保険に入っていない場合、妊娠中~出産後だけでも医療保険へ加入しましょう。ただし、妊娠中に医療保険に加入する場合はお勧め商品がかなり限定されるので、こちらのページをよく読んでから加入を検討してみてください。
⇒妊娠中に医療保険に入りたい場合のお勧め商品はコレ!最新の比較とランキングをお届けします
子供が生まれたとき:
死亡保障を用意していない家庭の場合、掛け捨てで良いのである程度高い保険金額の死亡保障を検討すると良いでしょう。
教育費・学費の用意も必要ではありますので、学資保険や終身保険の検討もお勧めとなります。ただし、自分で投資ができるならつみたてNISAやウェルスナビで積み立てていくのもありです。
資産運用を本気で考えたとき(投資を始めたとき):
投資に興味があり、資産運用を投資で賄っていきたいと考える方は、学資保険や終身保険よりも利率良く運用していける可能性があるので、他に掛け捨ての死亡保障があるなら学資保険や終身保険には加入しなくても大丈夫です。すでに加入している場合は、解約返戻率と投資の利率を考慮し、解約するか継続するかを検討すると良いでしょう。
安定した積立ならiDeCo(イデコ)かつみたてNISA、またはウェルスナビがお勧めです。60歳まで積み立てるならイデコを、学資金などで途中で引き出す可能性があるならつみたてNISAまたはウェルスナビにしておきましょう。
家を購入したとき:
住宅を購入する際、団体信用生命保険に加入すると思います。これで住宅に関する不安はかなり減りますので、今加入している死亡保障の保険金を減らして老後に備える・・などを検討しても良いでしょう。
独立・開業したとき:
独立して個人事業主になった場合、厚生年金から国民年金になってしまうため、遺族年金や障害年金などの公的保障の支給金額がかなり減ってしまいます。
そのため、死亡保障の保険金額を上げたり、就業不能保険を検討したりして安定感を高めることもお勧めとなります。
子供が独立したとき:
生命保険の必要性がかなり低くなるので、老後資金を貯めるために不必要な保険を思い切って解約するといった選択も必要となります。
離婚をしたとき
子供がまだ小さい場合は学資保険への加入を検討すると良いでしょう。また、自身に万が一があった時を考慮し、保険料が安い収入保障保険に加入し、子供が自立するまでのお金を確保してあげると良いかと思います。
【失敗.3】安さを追い求めて、本質を見失ってしまう
保険の見直しをFPにお願いした際、今までよりも安い保険料で入りなおすことを提案してくることがあります。
これは私たちの方から「保険料を安くしたい!だから〇〇のような保障内容で入りなおしたい」など、私たちが内容を理解した上で要望を出している場合は特に問題ないのですが、要望を出していないのに「今までよりもだいぶ安くなりますので、この保険なんてどうですか?」とFPが提案してきた場合は注意が必要です。
というのも、保険料が比較的高めだけど貯蓄性が高い「終身保険」を解約し、貯蓄性はないけど掛け捨てで保険料が安い「定期保険または収入保障保険」への転換を進めてきて、「ほら、死亡保障額は同じでもこれだけ安くなるでしょう?」と言ってくる場合があるからです。
これに関しては自分が理解していて、定期保険または収入保障保険に切り替えたいという意思があっての変更だったら良いのですが、FPの説明が不十分だったり自分たちの理解が足りていなかったりなどで「同じような死亡保障だけど、安いから転換しよう!」となるのは失敗の元です。
もしあなたが貯蓄性を求めて終身保険に加入していたのだとしたら、定期保険や収入保障保険に転換することで貯蓄性がほとんどなくなってしまうからです(期限が来ても返戻金はほとんどないので)。
これはFPに悪気がある場合で、なおかつあなたが保障内容を理解していない場合に陥る失敗パターンです。このようなことにならないよう、生命保険に関しては貯蓄性が高いのか掛け捨てなのか、同じ保険金額で保険料はどのような差があるのか・・は理解しておくと良いでしょう。
ちなみに貯蓄性だけで言うなら、終身保険を100とするなら定期保険・収入保障保険はほぼ0となりますので、この点は覚えておいてください。
ちなみに、転換については以下の記事が参考になります。
⇒保険の転換(下取り)は慎重に!メリットとデメリット、注意点をしっかり把握してから判断しましょう
とりあえず、「保険料が変わらない(または減っている)のに、保障は増えてますよ!」と自慢げに言ってくるFPには注意が必要です。
【失敗.4】契約が楽だからといって、パッケージ型を契約してしまう
色々な種類の保険(死亡保障・医療保障・介護保障・3大疾病保障・積立保障)の中から必要なものを好きに選んで組み立てていくことができるのがパッケージ型保険です。
一つの保険会社で全ての保障を集約できるため、契約や管理が楽というメリットがあります。
ですが、保険初心者の方は全ての保障を理解するのが困難で、相談員に言われるがままに色々な保障を付けることになってしまうという事態になりかねません。また、会社関係なくお勧めの商品だけをピックアップして加入した場合は保険料をかなり抑えることができますが、パッケージ型の場合は保険料はそれほど安くありませんし、保障の質もイマイチというパターンが多いです。
当サイトでもパッケージ型保険(定期付終身保険、アカウント型保険、組み立て型保険)に関しては注意喚起していますので、各自気を付けていただけたらと思います。
⇒こんな保険には絶対に入るな!専門家ならまず加入しないダメ保険4パターン
契約は確かに面倒ですが最初だけのものなので、できれば死亡保障や医療保障はお勧めの商品を用意している会社から別々に加入することをお勧めします。
【失敗.5】一人のFP(相談員)を盲信してしまう
保険初心者の方が保険に新規加入・見直しをしたい場合は、保険に詳しいFP(相談員)の協力がないと混乱してしまう可能性がとても高いです。
そのため、無料の訪問相談や保険ショップを利用して保険を検討するのが一番良いのですが、ここでやってはいけないのが「一人のFPを盲信してしまい、疑うことなく紹介された保険に加入してしまう」ということです。
正直に言いますと、FPさんの中には自分の利益のために私たちにとってベストではない保険商品をお勧めする人も一定数います。
そのような事態を防ぐために、複数の保険相談サービスを利用してみて、比較してみるのが一番なのです。幸いなことに今は無料の保険相談サービスがたくさんあり、信頼度が高いところも増えてきています。
面談後に和牛やお米などが貰えるサービスもありますので、是非とも複数のサービスを利用してみて、紹介された商品を比較してみるのが良いかと思います。
ちなみに、FPさんが信頼できないと判断した場合、担当をチェンジしてもらえるところが多いですので、もし不安を感じるようなら担当者の変更をお願いするのも良いでしょう。
お勧めの保険相談サービスについてはこちらでまとめていますので、良ければ参考にしてみてください。私のところから予約を申し込むと特典が付くサービスもいくつかありますので、他よりもお得に利用できるかと思います。
⇒無料保険相談 おすすめの比較と評価ランキング
【失敗.6】そもそも保険についてほとんど理解していない
「保険は難しい」というイメージがあるためか、保険初心者の方は保険についての基本的なことすら学ぶことを避ける傾向にあります。
その結果、保険は人生の中でも特に大きな買い物なのにも関わらず、ほとんど他人任せになってしまうのです。一度会ったFPの人が「この商品が良いですよ!保障はたくさんあった方が良いですよ!!」と言っていたので、疑いもなく紹介されたものに全て加入してしまう・・という結果になってしまう方もたくさんいます。
これについては、こちらのことを親身になって考えてくれているFPなら全く問題ないのですが、残念ながらそのようなFPだけではないのが現実です。中には「手数料で儲けよう」と考える人も少数ながらいますので、そのようなFPに当たってしまうと、必要度の低い保険まで入ることになってしまい、経済的にギリギリの生活をしなければいけなくなる場合も出てきます。
また、前章では「複数のFPと相談すべき」といっていますが、これについても保険について何もわかっていないと、どのFPさんを信じれば良いのか分からず、振り回されてしまう可能性が高いです。
これを防ぐためには、やはり生命保険と医療保険についての基本的な中身を知っておくことと、自分や家族にとってどんな保障が必要なのかを知ることが大切だと考えています。
ただ、保険について何をどう理解していったら良いのか分からないという方も多いかと思います。その点についてはこの後に解説していきますので、このまま読み進めてみてください。
保険の見直しを成功させるためにやっておきたい2つの事
保険見直しで安くて保障内容の良い保険を探すために、「これだけはやっておくべき!」ということを2つほど挙げておきます。
【提案.1】保険について少しで良いので学んでおく
やはり、まず最初にやるべきことは「保険について最低限の知識だけは学んでおく」ということでしょう。
基本的には「誰が、いつまで、どのくらい」保障が必要なのかを何となくで良いから理解できている状態になっていて欲しいです。
また、生命保険・医療保険それぞれの最新ランキング上位は知っておいて欲しいです。お勧め商品を知っておく(またはいつでも確認できる)ことで、FPに紹介された商品が本当に良いものなのかどうかを知ることができるので。
これらは当サイトで用意している「保険初心者がベストな保険を探すための5つのステップ」の中で解説していますので、少し時間がかかるかと思いますが良ければ読んでみていただけたらと思います。
▼ こちらからどうぞ。
保険初心者がベストな保険を見つけるための「最初に見るべき5つのステップ」
【提案.2】信頼できるところに保険相談をする(複数利用がおすすめ)
無料の訪問保険相談や店舗型の保険ショップは数多くありますが、その中でもやはり経験値の高いベテランFPが揃っており、取扱保険会社数が多い方が質の高い相談が期待できるはずです。
出来れば、保険の見直しする際はそのようなところを利用するようにしましょう。個人的なお勧めサービスは以下のリンクで紹介していますが、上位で紹介している会社はどこもお勧めできる内容となっていますので、その中から選んでいただけたら間違いないと思います。
ちなみに、保険相談は1社だけにお願いするのでも良いのですが、できれば複数社に相談を受けてもらうのがベストです。そうすることにより、それぞれで紹介された保険商品を比較することができ、信頼できそうなFPさんを探すことも出来ますので。
▼ お勧めサービスはこちらから
無料保険相談 おすすめの比較と評価ランキング
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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