世の中には数多くの保険商品がありますが、その中には決して選んではいけない、加入NGの商品がいくつかあります。

それらの保険には出来れば入ってほしくないのですが、残念ながら保険に対して正しい知識を持っていないと、ダメな商品を選んでいることすら気付けないのが現状です。

幸いなことにそれらのNG商品を見分けるのは難しくなく、傾向を少し知れば容易に避けることが可能です。加入してから後悔してほしくありませんので、「保険の専門家なら絶対に加入しない商品」についてここで学んでいっていただければと思います。

管理人taka管理人taka

特にここで紹介しているパッケージ型に加入している方は、すぐに解約を考えてもいいでしょう。そのくらい不利な商品です。信頼できる保険相談サービスを利用し、すぐに契約内容を見直してもらいましょう。お勧めの保険相談サービスについてはステップ.4で紹介していますので、参考にしてください。

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他と比べて保険料が高い、返戻率が低い

似たような保障内容でも、A社の保険は保険料が安いのにW社の保険は保険料が高い・・という状況はよく見かけます。

また、終身保険や学資保険などの貯蓄性を重視した保険は「返戻率」が高ければ高いほどお勧めとなるのですが、同じ保険料なのにB社は返戻率が高く、Y社は返戻率が低いという結果になったりします。

【返戻率とは】
保険契約を途中で解約した場合は保険会社から解約返戻金を受け取りますが、その受け取った金額と払い込んだ保険料総額との割合を返戻率と言います。

何故このような状況が起こるのかというと、保険会社によっては付加保険料(保険会社の人件費や広告宣伝費などに使われる部分)を多くとっている場合があり、その分だけ保険料が高くなってしまうのです。保険料が高くなると保険料総額が大くなりますが、返ってくる金額は変わらないため、結果として返戻率は低くなります。

また、質の高い保険会社は予定利率(保険契約者に約束する運用利回り)を高くしているので保険料は安くなりますが、質が低い会社だと予定利率が低くなり、その結果として保険料が高くなりますし、返戻率は低くなってしまいます。

つまり、保険料が高い商品、返戻率が低い商品は私たちからお金を取ることを重視しているので、そもそも加入する価値が非常に低い商品と言えるのです。

当然ですが、そのような商品に加入するのはお勧めではありません。当サイトのお勧めランキングではそのような商品は入れていないので、良ければ参考にしてもらえたらと思います。

TVCMでよく見かける保険

売れている芸能人を使ってTVCMをどんどん流している保険商品があります。皆さんも一度は目にしたことがあるでしょう。

CMで見かける商品は不思議と「CMにまで流れているから、これは良い商品なのかな?」と思ってしまいがちですが、ハッキリ言ってそれは逆です。むしろCMで頻繁に見かけるものこそ避けなければいけない保険商品と言えるのです。

これは考えてみるとすぐに分かるのですが、ゴールデンタイムにCMを流すのも、有名なタレントを使うことも莫大な広告費をかけなければできないことです。

それでも、その商品が売れれば元が取れると計算して、CMを流しているのです。つまり、広告費を大量に使っても保険会社は損をしない設計をしているということが分かります。

保険会社が損をしない商品設計というのは、給付金や保険金が低く抑えられており、逆に保険料が高く設定されている保険商品です。その設計では当然ですが私たちはあまり得をせず、保険会社が儲かるばかりになります。

つまり、CMを流している保険商品は保険会社が儲かるようになっており、私たちにはあまりメリットがない商品なのです。

今を代表する俳優さんや女優さんを使ってCMをしている保険もありますが、華やかな雰囲気に惑わされず、しっかりと中身を見てから検討するのが良さそうです。

ランキング上位の商品

保険を紹介しているサイトは非常にたくさんあり、そのどれもがお勧め保険をランキング形式で紹介していたりします。当サイトも例外ではありません。

ただ、そのランキングを全て鵜呑みにするのはお勧めしません。なぜかというと、Web業界には広告収入というものが存在し、この商品は広告収入の金額が高いからランキングの上位に置いている・・というサイトがとても多いのが現状だからです。

つまり、サイトのランキングの順位は純粋な保障内容の質によるものではなく、「サイト運営者が儲かる順に並べたランキング」とも言えるのです。

残念ですが私が見たところ、そのようなサイトは一定数存在します。保険業界は比較的少なめだとは思いますが、企業がやっているような大手のサイトは高い確率でランキングの順位が広告収入の高い順になっています。

出来れば利害度外視の運営をしているサイトを参考にするのが良いですが、保険初心者の方ではどのサイトが正しくてどれが間違いなのかを見極めるのは難しいかもしれません。

そのような場合、「文章からにじみ出る人間性」で判断するのも良いかと思っています。ユーザーのことをちゃんと考えてくれているかどうか・・という点ですね。ずいぶんと曖昧な判断方法かも知れませんが、個人的にはこれが最も正しい判断をしてくれると思います。

ちなみに、当サイトでも保険関係の広告収入を得ていますが、広告収入が発生するかどうか、金額が多いか少ないかで順位を決めることは絶対にありません。

「ユーザーにとってメリットがあるかどうかだけで順位を決める」という信念をもってサイト運営していますので、もし良ければ当サイトのランキングを参考にしてみていただけたらと思います。サイトや文章は綺麗ではありませんが、後ろ指をさされるようなことはしていないつもりですので。

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おかげで大きな収入を得るチャンスを自ら捨てることもありますが、精神的にはこのほうが健全に運営できますし、ありがたいことに保険業界の方からもかなり信頼されていると自負しています。ユーザー第一というサイトポリシーのおかげで、私自身も助けられています(^^)

パッケージ型保険(抱き合わせ保険)には要注意!

当ページでもっとも注意して欲しい保険商品がパッケージ型保険(抱き合わせ保険)です。

名前の通り、色々な種類の保険をセットで販売している商品なのですが、正直言って入る価値はありません。現在加入している方はかなり損をしている可能性があるので、早急にFPに(または保険に詳しければ自分で)見直してもらって、必要であれば解約することをお勧めします。なお、信頼できるFPが多いお勧めの保険相談サービスはこちらのページで紹介しています。

では、パッケージ型保険とは具体的にどの商品なのでしょうか?パッケージ型にもいろいろなパターンがありますので、それぞれの特徴も交えて紹介していきたいと思います。「他の家庭と比べて、うちは保険料がかなり高いな・・」と感じるようならパッケージ型の可能性がありますので、是非ともここでチェックしていってください。

定期付終身保険

正確には「定期保険特約付終身保険」と呼ばれています。名前から察すると「終身保険を基盤として、特約として定期保険を付けた形」を連想すると思いますが、実際は医療保障やがん保障、介護保障など様々な保障が付加され、保険料はかなり高くなります。

しかもこれらは定期型であり、更新後は保険料がさらに高くなっていきます。ですが保険期間は65歳までとなっていたりするため、65歳以降は終身契約である終身保険一つだけが残る形になってしまいます。

総額で1,000万円以上というとても高い保険料を払っていたのにもかからわず、65歳以降は100万円~200万円程度の終身保険しか残らない・・、これが定期付終身保険です。入ってはいけない保険の代表格ともいえます。

代表的な定期付終身保険

  • 第一生命「ブライトWay」
  • 第一生命「順風人生・順風ライフ」
  • かんぽ生命「新ながいきくん」
  • 住友生命「Wステージ 未来デザイン1UP」
  • 日本生命「生きるチカラ」
  • 旧明治生命「ダイヤモンド保険ライフ」

アカウント型保険

上で紹介した定期付終身保険もかなりダメな保険でしたが、それよりもさらにダメダメな保険がアカウント型保険です。正式名称は「利率変動型積立終身保険」となっていますが、終身で保障されるものは一つもありません。

アカウント型保険はアカウント(積立部分)と特約(定期部分)に分かれており、積立と保障を同時に得られますよという内容になっています。ですがその実体はアカウント部分は大した保障がなく、月に1,000円前後しか積み立てられず、特約の定期部分(医療保障や死亡保障)は更新のたびにどんどん保険料が高くなるという内容になっています。

そして定期付終身保険と同じく、65歳などの決まった時点で特約部分はなくなってしまい、以降はアカウントとして積み立てた金額を元に終身保険に入ることができるようになっています。

ただ、定期付終身保険の場合はまだ100万円~200万円の保障が残りましたが、アカウント型保険ではアカウントの積立だけではろくにたまらないため、終身保険に加入するには程遠い金額しか残りません。これまで数百万円~1千万円といった保険料を払ってきたのに、実質的に65歳時点で数十万円のアカウント(積立)しか残らない・・、これがアカウント型保険なのです。

保険料をたくさん払ったのに何も残らないため、全く土台のない保険とも言えます。今現在アカウント型に加入している方は、早い段階で解約を検討することをお勧めします。

代表的なアカウント型保険

  • 明治安田生命「ライフアカウント L.A.」
  • 住友生命「ライブワン」
  • 朝日生命「保険王・保険王プラス」
  • 朝日生命「やさしさプラス」

組み立て型保険

メディアや雑誌・書籍などで定期型終身保険やアカウント型保険が酷評された後、入れ替わるように発売されたのが組み立て型の保険です。

これはメインとなる主契約という概念がそもそもなく、死亡保障・医療保障・介護保障・3大疾病保障・積立保障などの保険の中から必要なものだけを選び、自由に組み立てられるという内容になっています。

保障内容を見た感じではそれほど悪くないのではないかと思えますが、用意されている保障がかなり多く、保険初心者では全てを理解するのはかなり難しいのが現状です。そのため、本来なら必要性が薄い保険も、相談員に勧められるがままに加入してしまうケースが多いのが現状と聞いています。

また、組み合わせ次第では定期付終身保険やアカウント型保険と似たような形にもなりますので、やはり組み立て型保険は注意が必要です。保険の知識があまりない方は、組み立て型保険をお勧めされても断るのが賢明な判断だと言えます。

代表的な組み立て型保険

  • 太陽生命「保険組曲Best」
  • 三井生命「大樹セレクト」
  • 明治安田生命「ベストスタイル」
  • 日本生命「みらいのカタチ」
  • フコク生命「未来のとびら」
  • 第一生命「ジャスト」
  • 住友生命「プライムフィット」
  • 朝日生命「かなえるプラス」

保険初心者がベストな保険を探すための5つのステップ

  1. [ステップ.1] 保険は本当に必要なのか
  2. [ステップ.2] 生命保険の選び方
  3. [ステップ.3] 最新の生命保険ランキングTOP3
  4. [ステップ.4] 保険はどこから、誰から加入すべき?お勧め保険相談4選
  5. [ステップ.5] 保険相談の当日~その後に取るべき行動とは

興味があるところだけを読んでも良いですが、保険初心者の方は出来るだけステップ.1から順番に読んでもらえればと思います。

この記事を書いた人

taka
taka
当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。

保険契約を検討される際には、契約概要を必ずご確認下さい。

保険を探している方はこちらへどうぞ


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