男性の保険料(月額):1,366円
女性の保険料(月額):1,466円
(30歳、入院日額5,000円、先進医療特約付、スタンダードプラス料率の場合)
健康体割引(リスク細分型)を採用している医療保険です。
マニュライフ生命が定める健康条件をクリアするとスタンダードプラス料率となり、通常よりもかなり安い保険料で契約できます。他にリスク細分型を採用している医療保険が現状ではないため、頭一つ抜きんでた保険料の安さとなっているのが魅力です。
ただし、入院日数延長が無制限にならないなどのデメリット部分がありますので、保険料の安さというメリットだけにこだわらず、総合的に判断する必要がある商品となっています。
押さえておきたい注目ポイント
マニュライフ生命の「こだわり医療保険v2」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- スタンダードプラス料率が適用できれば非常に安い保険料になる
- 健康相談サービスが無料で利用できる
【デメリット・注意点】
- 他と比べても確かに安いが、あくまで入院日数延長の保障が付いていない状態での保険料
- 七大疾病での入院支払限度延長特約の内容がイマイチ
- 健康条件をクリアできない人には保険料がかなり割高になる
- 先進医療特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある
- 特約保険料が調べにくい
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
こだわり医療保険v2の詳細
月払保険料の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:5,000円
・1入院の支払限度日数:60日
・先進医療特約付き
・()内はスタンダードプラス料率が適用された場合の保険料
契約年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20歳 | 1,406円(1,081円) | 1,736円(1,281円) |
30歳 | 1,806円(1,366円) | 2,006円(1,466円) |
40歳 | 2,576円(1,811円) | 2,241円(1,701円) |
50歳 | 4,261円(2,621円) | 3,246円(2,321円) |
※ 上の表は2018年5月現在の保険料です。

スタンダードプラス料率が適用された場合の保険料はかなりの安さです。健康条件をクリアできる方は検討の価値はあるかと思います。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
種類 | 【医療保険】 ・病気やケガで入院したとき、約款所定の手術を受けたときなどに保険金が支払われる ・保険料は掛け捨てで、解約返戻金や満期時の保険金として戻って来ない ・保険料は加入時のまま、途中で上がることはない |
契約可能年齢 | 60歳払:0~45歳(16~45歳) 65歳払:0~50歳(16~50歳) 70歳払:0~55歳(16~55歳) 75歳払:0~60歳(16~60歳) 終身払:0~70歳(16~50歳) ()内は特定疾病保険料払込免除特則を付けた場合の年齢 |
入院日額 | 5,000円、10,000円 (パンフレット参照) |
入院した場合の支払い日数制限 | ・1入院45日・60日・120日から選択 ・通算1,000日まで保障 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:60歳払済、65歳払済、70歳払済、75歳払済、終身払 |
主契約 | 【疾病・災害入院給付金】 病気やケガで入院したとき、入院初日から保障される (1入院での支払限度日数を45日・60日・120日 から選択) (通算支払限度:1,000日) |
【手術給付金】 手術を受けたとき、給付金が支払われる (回数無制限) | |
特約 | 【先進医療特約】 ・先進医療にかかる技術料相当額を保障(通算2,000万円限度) ・見舞給付金として、療養1回につき一律5万円支給 |
【入院見舞給付特約】 病気やケガで入院したとき、給付金が支払われる (入院給付金日額の5倍) | |
【七大生活習慣病入院支払限度延長特約】 七大生活習慣病で入院したとき、1回の入院の支払限度を120日に延長 | |
【女性疾病入院特約】 女性特有の病気で入院したとき、入院給付金日額に上乗せして給付金をお支払い | |
払込回数 | 月払、半年払、年払 |
払込方法 | ・口座振替 ・クレジットカード払(月払のみ) ・振込扱(半年払・年払) |
保険料の 払込免除 | ・所定の高度障害状態・身体障害状態になったとき ・特定疾病で所定の状態になったとき(特則を付けた場合) |
健康体割引 | あり (7つの条件を満たしていること) |
公式サイト | こだわり医療保険v2 | マニュライフの医療保険 |
保障プランの例(30歳男性、終身払、スタンダードプラス料率)
項目 | 主契約+先進医療特約 | 各種特約付き |
---|---|---|
月額保険料 | 1,366円 | 1,966円 |
【主契約】 ・疾病入院給付金 ・災害入院給付金 | 日額:5,000円 | |
【主契約】 手術給付金 | 5万円 (入院給付金日額の10倍) | |
【特約】 ・先進医療給付金 ・先進医療見舞金 | ・技術料と同額を保障(2,000万円まで) ・見舞給付金5万円 | |
【特約】 入院見舞給付金 | ― | 入院1回につき2.5万円 (入院給付金日額の5倍) |
【特約】 七大生活習慣病 入院支払限度延長 | ― | 〇 |
【特則】 特定疾病保険料 払込免除特則 | ― | 〇 |
メリット部分
スタンダードプラス料率が適用できれば非常に安い保険料になる
マニュライフ生命の「こだわり医療保険v2」では医療保険では非常に珍しい健康体割引(リスク細分型)を採用している保険です。
つまり、マニュライフ生命が定める健康条件をクリアする方は「スタンダードプラス料率」となり、保険料が割引きになるのです。その割引率はかなり高く、適用されれば医療保険の中でも最安値クラスの保険料となります。
保険料の安い医療保険を探している場合は要チェックの商品と言えますね。
ただし、そんな割安なスタンダードプラス料率になるためには7つの健康条件をクリアする必要があります。
- 過去3ヶ月以内に、医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがない
- 過去5年以内に、7日間以上にわたり医師の診察(経過を見るための診察を含む)・検査・治療・投薬を受けたことがない
- 過去5年間に入院および手術のいずれもない
- 過去2年以内に、健康診断・人間ドックを受けて異常を指摘されたことがない
- 現在、妊娠していない(満16歳以上の女性のみ)
- 手・足に欠損や機能障害がない。かつ矯正後の左右いずれかの視力が0.1未満ではない
- 今までに、ガンで医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがない(特定疾病保険料払込免除特則の適用を申し込みの方のみ)
7つ目の条件のみ特定疾病保険料払込免除特則を付けた人が対象となりますので、それ以外の方は6つの条件を満たせばスタンダードプラス料率が適用されることになります。
ちなみに、スタンダードプラス料率になった場合と、そうでない場合の保険料の差は以下のようになっています。
【スタンダードプラス料率とスタンダード料率の保険料の比較表(男性、終身払の場合)】
契約年齢 | スタンダードプラス料率 | スタンダード料率 | 差額 |
---|---|---|---|
20歳 | 1,081円 | 1,406円 | 325円 |
30歳 | 1,366円 | 1,806円 | 440円 |
40歳 | 1,811円 | 2,576円 | 765円 |
50歳 | 2,621円 | 4,261円 | 1,640円 |
【スタンダードプラス料率とスタンダード料率の保険料の比較表(女性、終身払の場合)】
契約年齢 | スタンダードプラス料率 | スタンダード料率 | 差額 |
---|---|---|---|
20歳 | 1,281円 | 1,736円 | 455円 |
30歳 | 1,466円 | 2,006円 | 540円 |
40歳 | 1,701円 | 2,241円 | 540円 |
50歳 | 2,321円 | 3,246円 | 925円 |
男女ともにかなり保険料に差があります。基本的にはスタンダードプラス料率で加入できるなら最安値クラスになるので文句ないですが、もしも条件を満たせずにスタンダード料率での契約になってしまう場合はこの保険を選ぶメリットがなくなってしまいます。
健康条件をクリアできない方は、他の医療保険を検討することをお勧めします。

条件をすべて満たした場合でも、身長や体重などによって適用されない場合もあるとのことですので、上記7つの条件を全て満たしている方でも完全に安心という訳ではない点に注意しておいてください。
健康相談サービスが無料で利用できる
こだわり医療保険v2に加入すると、無料の健康相談サービス「メディカルリリーフ」を利用できるようになります。
このメディカルリリーフは健康面の相談や支援、またはメンタルなどに関する相談に、医師や看護師などの相談スタッフが電話で答えてくれるというサービスになります。(年中無休・24時間常勤態勢)
さらにセカンドオピニオンのサービスも充実しており、日本を代表する各専門分野の医師との面談や、優秀専門臨床医の紹介を受けることも出来るようになっています。
無料にしてはかなり充実してるサービスですので、これはありがたいポイントと言えます。
デメリット部分
他と比べても確かに安いが、あくまで入院日数延長の保障が付いていない状態での保険料
こだわり医療保険v2は健康条件をクリアしてスタンダードプラス料率で契約できるのであれば、他の医療保険と比べてもかなり安い保険料で加入することが出来ます。
それは確かに間違いないのですが、基本保障だけで比べた場合、こだわり医療保険v2には入院日数の延長保障が付いていないため、長期入院に対応できない状態での保険料となっています。
分かりやすいように、他の医療保険と表で比べてみましょう。
【入院保障の延長表】
こだわり医療保険v2 | ネオdeいりょう | 新CURE(キュア) | メディフィットA | |
---|---|---|---|---|
保険料 (30歳男性) | 1,366円 (スタンダードプラス) | 1,406円 (非喫煙者) | 1,531円 | 1,505円 |
病気・ケガ | 1入院 60日 | 1入院 60日 | 1入院 60日 | 1入院 60日 |
がん | 1入院 60日 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
心疾患 | 1入院 60日 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
脳血管疾患 | 1入院 60日 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
糖尿病 | 1入院 60日 | 1入院 60日 | 1入院 120日 | 1入院 120日 |
高血圧性疾患 | 1入院 60日 | 1入院 60日 | 1入院 120日 | 1入院 120日 |
肝硬変 | 1入院 60日 | 1入院 60日 | 1入院 120日 | 1入院 120日 |
慢性腎不全 | 1入院 60日 | 1入院 60日 | 1入院 120日 | 1入院 120日 |
このように、新キュアやメディフィットA、ネオdeいりょうの方が保険料が高いのですが、三大疾病の入院については入院日数無制限で保障してくれますので、長期の入院にも対応できるようになっています。
医療保険は長期入院に対応できるかどうかでお勧め度が大幅に変わってくるため、確かに保険料は安いのですが基本保障だけを見るとちょっと残念な結果になってしまいます。
七大疾病での入院支払限度延長特約の内容がイマイチ
また、入院日数の延長に関しては特約で「七大生活習慣病入院支払限度延長特約」が用意されているのですが、この特約は七大生活習慣病で入院したとき、1回の入院の支払限度を120日に延長してくれるというものですので、無制限での保障にはなっていません。
そのため、特約を付けた場合でも120日を超える長期の入院には対応できないのです。この保障内容はちょっと残念としか言えないですね。
健康条件をクリアできない人には保険料がかなり割高になる
この保険は健康条件をクリアしてスタンダードプラス料率で契約できる場合はかなり安い保険料となりますが、逆に健康条件をクリアできない場合はスタンダード料率となり、かなり高い保険料での契約となってしまいます。
基本的にスタンダード料率で契約するなら他の医療保険に加入した方が全然メリットがありますので、もし健康条件をクリアできない場合は他の医療保険を検討することをお勧めします。
お勧めの医療保険についてはこちらのページで紹介しています。
⇒医療保険 おすすめの比較と評価ランキング
先進医療特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある
こだわり医療保険v2では先進医療特約は保険期間が終身ではなく10年更新となっています。
これは何を意味するのかというと、更新ごとに保険料が上がる可能性があるということです。
特に先進医療特約は、先進医療による療養を受けたときに給付金が支払われるという非常に役立つ特約となっています。今でこそ100円前後の安い保険料で契約できますが、もしかしたら10年後は状況が変わり、先進医療特約の保険料が大幅にアップするという可能性も否定はできません。
他の医療保険には終身で契約できるところもたくさんありますので、このように10年更新となっているのはちょっと気になる点となってしまいます。
特約保険料が調べにくい
マニュライフ生命の保険商品全てに言えることですが、公式サイトだけを見ても情報に足りない部分がある場合が多いです。
こだわり医療保険v2に関してはパンフレットのPDFが用意されていおり、保険料も調べることは出来るのですが、それぞれの特約を付けた場合の保険料については調べることが出来ないので、この商品の特約が適切な価格になっているかどうか、他の医療保険と保険料の比較をして調べることが出来ないのです。
そのため、自分の希望する内容の保険料を詳しく知るにはマニュライフ生命のプランライト・アドバイザーと直接会って聞くか、もしくはマニュライフ生命を取り扱っている保険相談サービスを利用することになります。
個人的な判断となりますが、マニュライフ生命の専任アドバイザーに聞くとマニュライフ生命の商品の話しか聞くことができないため、無料の保険相談サービスを利用する方が良いと思っています。
保険相談サービスであれば「こだわり医療保険v2」の商品詳細、保険料などが聞けることはもちろん、他の医療保険との比較をしてくれて、私たちの状況に合った最適な保険商品を紹介してくれます。そのため、マニュライフ生命の商品に興味がある場合は保険相談サービスの利用も検討してみてください。個人的にはかなりお勧めだと思っています。
ただし、目当てのサービスや保険ショップがマニュライフ生命を取り扱っている必要があるため、申込みの時点で確認しておかなければいけません。
個人的なお勧めサービスは「保険見直しラボ」と「保険見直し本舗」です。この2つのFP(相談員)は全員がマニュライフ生命を扱えますし、保険相談サービスの中でも特に高いメリットを提示してくれているサービスのため、マニュライフ生命の医療保険を検討したい場合はこの2つのサービスのどちらかの利用をお勧めします。
どちらを受けるか迷う方はひとまず2つとも相談を受け、気に入った対応をしてくれた方を選ぶのが一番良い方法かと思います。時間がない方は保険見直しラボだけでも利用してみることをお勧めします。
ちなみに、加入の意思がまだない状態でも保険相談サービスであれば嫌な顔をされることは一切なく、気軽に相談できるのでお勧めです。マニュライフ生命の医療保険についてじっくり聞くだけでも良いですが、希望をすれば他会社の医療保険との比較もしてくれますし、もしくは他に興味がある生命保険について一から説明してもらうなど、保険についての疑問点はこの機に一気に解決出来ます。資料が欲しい方にもお勧めです。
⇒保険見直しラボのメリット、デメリットなど
⇒保険見直し本舗のメリット、デメリットなど
管理人の最終評価
健康条件をクリアでき、スタンダード料率で契約できるのであれば保険料が非常に安いため、なかなかのお勧め度になります。出来るだけ保険料が安い医療保険を探しているという方は、チェックしておくと良いでしょう。
ただし、健康条件をクリアできない場合は保険料がかなり高くなるため、全くメリットがありません。また、120日を超える長期入院に対処することができない保障内容となっているため、長期入院のリスクに備えたいと考える方は別の医療保険を検討した方が良いです。

医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- 木暮 敬嘉
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、株式会社うぇぶりょく代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索していますので、興味がある方はLINEの方でご質問を。ラーメン、焼肉、テニス好き。
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