男性の保険料(月額):2,379円
女性の保険料(月額):2,369円
(30歳、入院日額1万円、先進医療特約付)
アフラックで初となる健康増進保険です。失礼ながらアフラックにしては保険料が安く、さらに健康を維持していけば毎年健康還付金を受け取れるため、お得度の高い保険となっています。
健康増進保険は健康について真剣に考えるキッカケになり得るので、単なる医療保険とは一味違ったメリットがあります。この商品は保険料も安くて利用しやすいため、興味ある方はチェックしてみてはどうかと思います。
ただし、1入院の入院日数が少ない、先進医療特約が10年更新、そして健康還付金は60歳までしか貰えないというデメリット部分もありますので、加入を検討する際はその点もしっかりと把握しておいてください。
押さえておきたい注目ポイント
アフラックの「健康応援医療保険」の大まかな特徴をサッと知りたいという人向けに、押さえておきたい要点だけをピックアップしました。
- 基本的な保険料が安く、さらにキャッシュバックもある
- 健康を維持すれば保険料がキャッシュバックされる
- 人によっては意識的に健康的な生活を送るためのきっかけになる
- アプリで健康相談ができる
【デメリット・注意点】
- 入院日数の無制限保障が用意されていない
- 1入院30日限度はやはり少ない
- 健康還付金は60歳まで
- 先進医療特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある
- 医療保険として保障の選択肢が狭い
以下、詳しい説明に入りますので、興味がある方は読み進めてもらえればと思います。
アフラック「健康応援医療保険」の詳細
男性の月払保険料とキャッシュバック額の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:1万円
・1入院の支払限度日数:30日
・先進医療特約付き
契約年齢 | 月払保険料 | 年間のキャッシュバック額 |
---|---|---|
20歳 | 1,889円 | 1,600円 |
30歳 | 2,379円 | 2,300円 |
40歳 | 3,309円 | 3,400円 |
50歳 | 4,849円 | 4,400円 |
女性の月払保険料とキャッシュバック額の例
・保険(払込)期間:終身払
・入院保険日額:1万円
・1入院の支払限度日数:30日
・先進医療特約付き
契約年齢 | 月払保険料 | 年間のキャッシュバック額 |
---|---|---|
20歳 | 1,979円 | 900円 |
30歳 | 2,369円 | 1,500円 |
40歳 | 2,969円 | 2,300円 |
50歳 | 4,169円 | 2,900円 |
※ 上の表は2018年12月現在の保険料です。
1入院の支払限度日数が30日と少ないことから、他の医療保険よりも保険料は安くなっています。また、キャッシュバックを考慮するとさらに5%~10%ほど安くなる計算です。
保障内容
項目 | 内容 |
---|---|
契約可能年齢 | 満20歳~満59歳 |
入院日額 | 10,000円 |
入院した場合の支払い日数制限 | ・1入院30日まで ・重大疾病での入院は120日まで ・通算1,095日まで保障 |
保険期間と 保険料払込期間 | 保険期間:終身 保険料払込期間:終身払 |
主契約 | 【入院給付金】 病気やケガで入院したとき、給付金が支払われる (1入院での支払限度日数:30日) (通算支払限度:1,095日) |
【重大疾病入院給付金】 重大疾病で入院したとき、給付金が支払われる (1入院での支払限度日数:120日) (重大疾病:がん(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患、膵疾患) | |
【手術給付金】 病気・ケガの治療を直接の目的として手術を受けたとき、給付金が支払われる (無制限) (1回につき5万円) | |
【放射線治療給付金】 病気・ケガの治療を直接の目的とする放射線治療を受けたとき、給付金が支払われる (60日に1回、無制限) (1回につき5万円) | |
【健康還付金】 健康年齢が実年齢未満のとき、健康還付金が支払われる (1年に1回、60日まで) | |
特約 | 【先進医療給付金】 病気・ケガで先進医療を受けたとき、先進医療にかかる技術料のうち自己負担額と同額が保障される (通算2,000万円まで) |
払込回数 | 月払 |
払込方法 | クレジットカード払のみ |
公式サイト | 健康応援医療保険|保険・生命保険はアフラック |
メリット部分
基本的な保険料が安く、さらにキャッシュバックもある
アフラックの「健康応援医療保険」は入院給付金が1万円のプランしか用意されていないため、他の5,000円プランの医療保険と比べると保険料が高く感じられます。
ですが、同じ入院給付金1万円の設定で比較した場合、意外とアフラックは安い保険料をしているのです。完全に同じ設定での保険料比較は難しいのですが、メディケア生命の「メディフィットA」を似たような設定で比較してみたいと思います。
ちなみにメディフィットAは医療保険の中でも保険料はかなり安い方です。
項目 | 健康応援医療保険 (アフラック) | メディフィットA (メディケア生命) |
---|---|---|
入院給付金 | 1日につき1万円 | 1日につき1万円 |
1入院での 支払限度日数 | 通常:30日 重大疾病:120日 | 60日 |
手術給付金 | 1回につき5万円 (放射線治療も1回5万円) | 入院中の手術:1回10万円 外来の手術:5万円 (放射線治療は1回10万円) |
先進医療特約 | 付加 (2,000万円まで) | 付加 (2,000万円まで) |
健康還付金 | 30歳男性:年間2,300円 30歳女性:年間1,500円 | なし |
月払保険料 | 30歳男性:2,379円 30歳女性:2,369円 | 30歳男性:2,630円 30歳女性:2,770円 |
入院の支払限度日数はアフラックの方が少し良く、手術給付金はメディケア生命の方が少し良いという内容になっているので正確な比較とはなりませんが、それでもアフラックの健康応援医療保険の方が男女ともに300円前後も安くなります。
しかも健康還付金を考慮すると、月額で400円~500円くらいアフラックの方が安くなってきます。これはかなり魅力的な保険料と言っても良いかと思います。
今までのアフラックは正直なところ、保険料が安いイメージはなかったのですが、この保険ではそのイメージをかなり変えてきていますね。
何にせよ、保険料は安い方がありがたいので、健康応援医療保険はその点では良いところをついているなと思います。
重大疾病とは以下の6つの疾病を指しています。
「がん(悪性新生物)、心疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患、膵疾患」
これらで入院する場合、支払限度日数が120日になります。
健康を維持すれば保険料がキャッシュバックされる
アフラックの健康応援医療保険はいわゆる「健康増進型保険」であり、健康な状態を維持していけば保険料がキャッシュバックされるという仕組みになっています。
この保険の場合は判定方法がとても簡単です。1年に1回健康診断の結果をもとに健康年齢を算出し、それが実年齢よりも低い場合に健康還付金をお支払いされるというものです。
年間で支払われる健康還付金額に関しては以下の表を参考にしてください。
【健康還付金の年間キャッシュバック額】
契約年齢 | 男性の場合 | 女性の場合 |
---|---|---|
20歳 | 1,600円 | 900円 |
30歳 | 2,300円 | 1,500円 |
40歳 | 3,400円 | 2,300円 |
50歳 | 4,400円 | 2,900円 |
基本的に保険料は安めではありますが、さらに健康還付金を1年に1回貰うことができるので、医療保険としてはなかなか割安な部類に入ります。
ちなみに健康還付金は現金を指定の口座に振り込む方法の他に、Amazonギフト券による受け取りも可能となっています。
人によっては意識的に健康的な生活を送るためのきっかけになる
この保険では健康を維持すれば健康還付金が返ってくることから、それをきっかけに継続的に運動をするようになったり、普段から健康的な食生活を意識するようになることも期待できます。
これは人によってやる人とやらない人に分かれるところではありますが、健康的な生活を送るための一つのきっかけとなる可能性を秘めていますので、ここは評価できるポイントと言えるかと思います。
アプリで健康相談ができる
アフラックは健康応援医療保険の加入者向けに、スマーフォンアプリ「ココカラダック」を提供しています。
このアプリをダウンロードすることで、歩いた歩数に応じたプレゼントキャンペーン、人間ドック・健康診断のかんたん予約、健康還付金のキャッシュバックの請求などができるようになります(キャッシュバック請求に関しては2019年9月ごろ提供予定)。
また、健診結果に対する質問、または健康に関する相談を24時間いつでも行うことができます。ただし、1ヶ月に10回までとなっている点にご注意ください。
アプリなのでスマートフォンを使っている方に限られてしまいますが、健康面で相談ができるのは心強いサービスと言えますね。
デメリット部分
入院日数の無制限保障が用意されていない
医療保険やがん保険ではよく「3大疾病や7大疾病になった場合は入院日数が無制限で保障される」という内容になっているものが多くあります。がんなどの重大な疾病の場合、入院が長期になる場合がありますので、それに対応した形となっているのです。
ですが、アフラックの健康応援医療保険は入院日数の無制限保障が用意されていないのです。
かわりに6つの重大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患、肝疾患、腎疾患、膵疾患)で入院の場合は通常30日限度が120日限度に増えますが、深刻な症状の場合は120日では足りなくなるケースも十分にあり得るので、無制限保障が用意されていないのはかなり痛いと言えます。
1入院30日限度はやはり少ない
この保険は6つの重大疾病以外の場合は1入院30日限度となっている点もいただけません。最近は医療の発達により入院の短期化が進んでいるので30日でも足りるケースが増えていますが、他の医療保険だと60日限度が一般的であるため、やはり万が一の重症化を考慮すると30日保障では少ないのは明らかです。
医療保険は長期入院に備えられてこそ真価を発揮すると個人的に考えていますので、その点で判断すると健康応援医療保険は保険料こそ安いものの、他の医療保険と比べて特別にメリットがあるという訳ではないと考えられます。
健康還付金は60歳まで
健康応援医療保険は健康還付金のキャッシュバックがウリとなっている保険ですが、残念なことに60歳以降はキャッシュバックを受けられなくなります。
60歳からこそ継続的な健康維持への取り組みが必要となってくるので、キャッシュバックのための健康維持へのモチベーションが無くなってしまわないか心配です。出来れば60歳以降もやって欲しかったですね。
ちなみに保険自体は終身契約なので60歳以降も入ったままでいれます。
先進医療特約が10年更新のため、値上がりする可能性がある
この保険では先進医療特約は保険期間が終身ではなく10年更新となっています。
これは何を意味するのかというと、更新ごとに保険料が上がる可能性があるということです。
特に先進医療特約は、先進医療による療養を受けたときに給付金が支払われるという非常に役立つ特約となっています。今でこそ100円前後の安い保険料で契約できますが、もしかしたら10年後は状況が変わり、先進医療特約の保険料が大幅にアップするという可能性も否定はできません。
他の医療保険には終身で契約できるところもたくさんありますので、このように10年更新となっているのはちょっと気になる点となってしまいます。
医療保険として保障の選択肢が狭い
保障の選択肢が少ないのも気になります。入院給付金はホームページ上では1日につき1万円しか用意されていないため、少し保険料を抑えたいから5,000円のプランにしたいという場合は他の医療保険を選ぶ必要が出てきます。
また、保険料払込期間も終身払しかないため、60歳払込や65歳払込などの有期払込方法を選ぶことができません。
終身払は有期払と比べると月々の保険料が安く、他に良い医療保険が出た場合に乗り換えやすいというメリットがありますが、契約期間が長くなると有期払込よりも払込保険料総額が高くなってしまうというデメリットがあります。
長生きした場合は終身払いだと結局支払う保険料の総額は高くなってしまうので、60歳払済や65歳払済などの有期払込方法を希望する方のために用意しておいて欲しかったと思ってしまいます。
管理人の最終評価
健康増進保険は他にもあるく保険やネオde健康エールなどがありますが、アフラックの健康応援医療保険はその中では保険料が安く、健康還付金の申請も簡単なため、利用しやすい保険と言えるでしょう。
健康還付金を考慮すれば一般的な医療保険と比べても安い保険料となりますので、リーズナブルな医療保険を探していて、今後は継続的な健康への取り組みを意識していきたいという方にはお勧めだと思います。ただ、入院日額1万円コースの中では医療保険の中でも安いのは確かですが、医療保険の中でもお勧め度の高い県民共済の「入院保障2型」と比べると保険料は高いです。
また、長期入院に対応できないため、残念ながら医療保険としての魅力を一つ欠いている状態にあります。また、入院日額1万円のコースしかないため、5,000円コースにして保険料を抑えたいという方は他の医療保険を検討すると良いでしょう。
医療保険をお探しの方はこちらの医療保険 おすすめの比較と評価ランキングのページがお役に立てると思います。
この記事を書いた人
- taka
- 当サイト「takaの保険節約術」運営者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者。骨折&手術で身をもって保険の大切さを知って以降、独学で身に付けた保険の知識を紹介するようになりました。FPから紹介された保険の見直しもやってます。保険だけでなく安定度の高い資産運用方法を常に模索しています。ラーメン、焼肉、ラケットスポーツ好き。
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